無色と灰色の交奏曲   作:隠神カムイ

57 / 125
最近忙しすぎてギリギリ投稿時間間に合ってない作者の隠神カムイです。
12月後半に予定つまりすぎぃ・・・しんどい・・・
そんなことお構い無しに本編はしっかりやってます。

それでは今回はRoselia in Neo Fantasy Onlineということであのネタ使って本編始めようと思います。

それでは・・・リンクスタート!(やりたいだけ)


51話 Neo Fantasy Online-ハジマリノトキ-

練習が終わりあこお待ちかねのNFOをするためにネットカフェ行きの時間である。

 

僕はというと流石にネットカフェにレインを連れ込む訳にはいかないので一度家に帰りレインを置いてから行くつもりである。

 

そういう事で先にCIRCLEから出た僕は今家にいるのだが・・・

 

「レイン・・・今だけでいいから出てくれない?」

 

「んミャ!」

 

レインがパーカーのフードの中から出てくれない。

 

本当にここが気に入ってしまったみたいだ。

 

「・・・こうなったら着替えた方が早いか。」

 

ということでレインが落下しないように慎重にパーカーを脱ぐ。

 

パーカーを脱ぐとレインはスッとパーカーのフードの中から出ていった。

 

「・・・結局出るんかい!」

 

「ミャーオ」

 

レインは呑気に鳴き声を鳴らす。

 

レインはかなりの気まぐれなようだ。

 

僕はフードの無い服を選んで着替えるとすぐに外へ出て自転車に跨りみんなが向かっているネットカフェへ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットカフェに着くと他のみんなは既に店内へ入っていた。

 

「ごめんお待たせ!レインがなかなか離れなくて・・・」

 

「奏多さん服装変わってる!もしかしてレインを置いてくることできたのは・・・」

 

「はい、パーカー脱ぎました。・・・お気に入りだったんだけどな・・・」

 

あのパーカーは本当にお気に入りだったので正直悲しい。

 

「あはは・・・お疲れ・・・それであこ、アタシ達は何をすればいいの?」

 

「ここのブースに1人ずつ入って、同じ場所にログインして遊ぶ感じ!ここのパソコンには最初からNFOが入っているから簡単だよ!」

 

「別々のパソコンで一緒に遊べるの?」

 

「オンラインで・・・同じ空間を冒険するんです。」

 

「まぁやってみた方が早いよ。とりあえずログインしてみよっか。」

とりあえず初心者組全員パソコンの前に座った。

 

「あ、職業どうしよっか・・・」

 

「ゲームの中に職業があるんですか?」

 

「役割を・・・決めるんです・・・私は、魔法使い(ウィザード)・・・あこちゃんは、死霊魔術師(ネクロマンサー)・・・そして奏多くんは剣士(ナイト)なんですけど・・・」

 

「パーティを組むならなるべく色々な職種の方がいいよね・・・どうしよっか?」

 

「リサ姉は・・・なんかヒーラーっぽいよね?」

 

「確かに。」

 

経験者組が頷く。

 

しかし初心者組は全くわからなそうだった。

 

「へ?ヒーラー?・・・って何?」

 

「みんなを回復させたりしてサポートする役割の人だよ。」

 

「そうそう!めちゃくちゃリサ姉っぽい!」

 

「へぇ・・・アタシってそういうイメージなんだ。オッケー!それやってみる!」

 

「友希那さんは・・・なにかやってみたい職業・・・ありますか?」

 

友希那は色々な職業を見ているが剣士や魔法使い以外にも僧侶や忍者、侍など和の要素がある職種もあるのでどれにするか悩んでいるようだった。

 

「種類が多くてよくわからないわ・・・なにがいいかしら?」

 

「ん~・・・ビーストテイマーとかもありじゃない?」

 

「いや、友希那さんは歌が上手いから吟遊詩人だよ!」

 

「ぎんゆう・・・しじん?」

 

「歌で・・・みんなを元気づけてサポートする役職の人です・・・」

 

「歌を歌う職業があるのね・・・ならそれにしようかしら。」

 

これで友希那も決まった。

 

残すは紗夜だけだ。

 

「ん?あれ、奏多に燐子・・・え?紗夜までいるじゃん!」

 

聞きなれた声がする。

 

そっちを向くとそこには炎がいた。

 

「あ、炎!こんにちは。」

 

「陰村さん・・・こんにちは。」

 

「陰村さん、お久しぶりです。」

 

「なんでお前らがいるんだ?来そうなイメージないのに。それにほかの3人は・・・この前言ってたRoseliaってバンドのメンバー?」

 

「あなたが陰村さんね、話は奏多や燐子から聞いてるわ。あなたが言った通りRoseliaのボーカルの湊友希那よ。よろしく。」

 

「ベース担当の今井リサでーす!」

 

「Roseliaの闇のドラマー・・・宇田川あこ!」

 

「オッケー、友希那にリサにあこね!知ってると思うけど陰村炎だ!宜しくな!」

 

羽丘組と炎が挨拶を交わす。

 

すると炎は僕の席の画面を見た。

 

「お、NFOじゃん!奏多もやってたんだ。」

 

「え、もしかして炎も?」

 

「あぁ、自慢じゃないが、このゲームは結構やり込んでるぜ?」

 

まさか炎もやっているとは思わなかった。

 

後々フレンド登録したいところだ。

 

「陰村さんは・・・何の職業をしてるんですか・・・?」

 

「俺か?俺は拳闘士(ファイター)!」

 

「そうだ、紗夜の職業を今から決めるんだけど何がいいか考えてくんない?」

 

「うーん・・・紗夜なら意外と槍使い(ランサー)とか弓使い(アーチャー)とかいいと思うけどな。」

 

確かに紗夜は弓道部なので弓使いとかは相性が良さそうだ。

 

しかし紗夜は画面を指差すと僕達に聞いてきた。

 

「この職業って難しいんですか?」

 

紗夜が示した職業。

 

それはタンクだった。

 

「タンク?それは敵の攻撃を守りながら戦う職業。タゲを集めてみんなに攻撃が行かないようにしないといけないし体力調整をしないといけないから初心者には難しいと思うけど・・・」

 

「でも・・・やるのは今回のキャンペーンのやつなんで・・・大丈夫・・・と思います。」

 

「なるほど、それなら行けるか。」

 

「では私はこれにします。」

 

紗夜の職業が決まり、これで全員の職業が決まった。

後で何故タンクにしたか聞くと「防御が高くて安心できたから」だそうだ。

 

すると炎が僕に話しかけてきた。

 

「なな、俺もそのパーティに入っていいか?パーティの上限は7人までだろ?」

 

「みんな、大丈夫だよね?」

 

「私は・・・大丈夫です。」

 

「あこも賛成!」

 

「みんなでやった方が楽しいしね!」

 

「私は構いません。」

 

「私も・・・」

 

「うし!それじゃあ宜しくな!」

 

ということで炎が新しくパーティに加わった。

 

これは心強い味方ができた。

 

初心者組の初期設定も終わり、全員がログイン可能になった。

 

「それじゃあ職業も決まったしNFOプレイ始めますか!」

 

「うん、みんな準備はオッケーですか?」

 

「ええ。」

 

「うーなんか緊張するねー!」

 

「みなさん・・・ゲームが始まったら・・・最初の場所に・・・いてください・・・私達が迎えにいくので・・・」

 

「わかりました。」

 

「それじゃあ・・・NFOスタート!」

 

画面に『welcome to Neo Fantasy Online』と表示されて僕達7人はNFOへとダイブした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

NFOへダイブするとそこは旅立ちの村の宿屋だった。

 

確か最終セーブポイントがここだったのでここにログインしたようだ。

 

するとすぐにメールが届く。

 

相手はRinRin(燐子)だ。

 

『カナタさん今どこにいます?』

 

「旅立ちの村の宿屋だよ。どうする?多分初期ログイン地点はあの広場だよね。先に行こっか?」

 

『はい、私とあこちゃんは一緒にいるので陰村さんと合流してから行きます。』

 

炎とは先に2人と合流しておくよう先に言ってある。

 

「キキュイ!」

 

鳴き声とともにルナが肩にとまる。

 

どうやらさっきまで飛んでいたようだ。

 

「それじゃあ迎えに行きますか。」

 

僕はカナタを走らせて初期ログイン地点である『噴水広場』へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広場に向かうとそこにはタンク、ヒーラー、吟遊詩人のアバターがいた。

 

恐らく紗夜とリサと友希那だろう。

 

プレイするのは今回だけなので3人のアバターネームは本名にしてある。

 

「お待たせ、奏多です。」

 

「あ、ソータ!それがソータのアバター?」

 

ヒーラーが話し出す。

 

リサのアバターの『リサ』は白い服装をしている。

 

「あ、もうチャット会話に慣れたんだ。」

 

「なんかノリで行けたんだ!」

 

「・・・なるほどこうやって会話をするんですか。これはタイピングに慣れないと・・・」

 

青い鎧を身にまとったアバターは紗夜のアバターの『サヨ』。

 

どうやらチャットのやり方を模索していたようだ。

 

「後は友希那だね、おーい喋れる?」

 

「nnn・・・」

 

英語が三つ並ぶ。

 

友希那のアバターの『ユキナ』は茶色と紫をベースにした軽装備のアバターだ。

 

「ゆ、友希那?」

 

「nihongo ga syaberenai」

 

「あ、ちょっと待ってて。」

 

どうやら日本語切り替えができていないようだ。

 

リアルの方で友希那の席に出向いて日本語切り替えのキーを押す。

 

「これでどうかな?」

 

「あああ・・・ええ、喋れるわ。」

 

「よかった、後は燐子とあこと炎だけだね。」

 

2人には炎を迎えに行ってもらっているのでしばらくかかりそうだ。

 

それまで僕達4人は待つことにした。




変な所で切りましたが続きは次回です。
炎の装備とアバターネーム考えなければ・・・
ということで次回もお楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。