NFO編も残すとこあと2話となりました。
ということで本編どうぞ!
燐子のお陰で全回復した僕と炎はドラゴニックゴーレムに向かって攻撃を再開した。
後ろでは燐子が支援魔法や遠距離魔法で援護をしてくれている。
いつもみたいに突貫した方が早い。
さっき手にした剣、『蹂躙せし滅龍の剣』は装備可能ステータスがかなり高く、何とか装備できた代物だ。
しかしその分一撃一撃の威力や武器ステータスは最高クラスだ、ドラゴニックゴーレムだろうと倒せるかもしれない。
ドラゴニックゴーレムの爪攻撃をかわして腕の付け根に攻撃を当てる。
するとドラゴニックゴーレムの右肘から先が吹っ飛んだ。
「・・・え?」
「な・・・!」
「すごい・・・!」
その状況に全員が驚いた。
NFOには『肉体破壊』という敵がかかる異常状態があり、特定の部位を当てることでものすごい低確率でその部位を破壊し、その攻撃を不可能にできる。
実際に見たのは二回目で、最初は僕が名を馳せる原因となったドラゴンのタイムトライアルイベントでドラゴンの尻尾を叩ききったことだけだ。
お陰でそのランキングでは2位という凄い結果を上げることができた。
余談だがその時の報酬で入手したのが前の愛剣の『純銀剣クラレント』である。
その剣の代わりに今使っているこの剣がまるで純銀剣クラレントの意志を継ぐようにその偉業を成し遂げたのだ。
最初に我に帰ったのは燐子だった。
「み、右腕が無いならあの爪攻撃も来ません!右から回り込んで攻撃してください!」
「「り、了解!」」
ドラゴニックゴーレムが腕を断ち切られたことに怒り狂うように攻撃をする。
しかしさっきよりふりが大きく見えて交わしやすくなっていた。
「これならやれるぞ奏多!」
「うん、でも落ち着いてやるよ!」
「援護は任せてください!」
燐子が氷魔法の『アイスアロー』を撃ち出す。
氷で作られた魔法の矢は弱点である額の宝石と同時に首の付け根に直撃した。
するとドラゴニックゴーレムは頭を垂れて頭を降り出す。
「・・・もしかして!燐子、もう一度氷矢!首の付け根に!」
「は、はい!」
燐子がもう一度アイスアローを撃ち出す。
もう一度首の付け根に当たるとドラゴニックゴーレムは攻撃動作を中断して頭を垂れて降り出す。
どうやらあそこが頭を下げさせるポイントのようだ。
「燐子は首の付け根を狙って氷矢!炎と僕で額を叩く!」
「うん!」
「おっしゃあ!行くぜ行くぜ行くぜ!」
炎が攻撃スキルの『天元裂破』を繰り出す。
天元裂破は1点に連続で拳を叩きつけて攻撃する拳闘士の上位スキルだ。
もちろん攻撃するのは額の宝石。
その攻撃を受けてドラゴニックゴーレムのHPは残り5分の1となっていた。
「奏多ぁ!」
「キュイ!」
「あとは頼みます!」
燐子がアイスアローを撃ち出す。
味方のゲージを見ると燐子のMPは0になっていた。
これが最後の攻撃である。
ドラゴニックゴーレムが頭を垂れて宝石が目の前に来る。
「ここだ!くらえ!」
僕は両手剣の最上位スキルの『超究覇激斬』を繰り出した。
剣に力を貯めて勢いとともに相手の中心を叩ききる僕が使える中で一番威力の高い技。
炎、ルナ、そして燐子の想いをのせて僕は剣を振るった。
剣はスキルモーションとともに見事に額の宝石に直撃するとそのままドラゴニックゴーレムの頭を真っ二つに叩ききった。
するとドラゴニックゴーレムは断末魔をあげることもなくバラバラに崩れ去ってそのままポリゴン状になって消滅した。
「・・・い、い、いよっしゃあ!ドラゴニックゴーレム撃破ぁ!」
「よ、よかった・・・倒せた・・・」
「つ、疲れたぁ・・・」
一気に疲労感が押し寄せた。
ウィンドウにはドロップ品や経験値などが映し出されるがそんなこと無視して僕は剣の耐久値を見る。
あれだけ振るったのだ、半分ぐらい削れていてもおかしくないはずなのだが・・・
「う、嘘・・・ほとんど減ってない・・・」
「なんだって!?最初の剣はめちゃくちゃ削れたんだろ?」
「うん・・・クラレントもこれには劣るけどかなり高クラスな剣だよ・・・なんで・・・」
「奏多くん、武器のスキル見てみたら?」
そう言われてスキルを見てみる。
龍特攻や攻撃力増加、自動回復にスキル発動時間短縮などかなり強いスキルが揃う中、その中に『暴食』という謎のスキルがあった。
「『暴食』?何じゃそりゃ?」
「えっと・・・『プレイヤーがこの武器を装備してモンスターを倒した時、体力、耐久値、MPを回復する。回復量は倒したモンスターによって変動する』・・・!?」
「なにそれ・・・そんなスキル・・・」
「バケモンだ・・・」
僕はものすごい剣を手にしたのかもしれない。
しかしこれでルナの事が少しはわかったかもしれない。
これでファーリドラの希少性もかなり上がることだろう。
「奏多くん、そろそろあこちゃん達の所に戻ろう。」
「そうだね、待たせると悪いし。」
「いやーボディガードの予定がまさかドラゴニックゴーレム撃破になるとはなー」
炎がお気楽に返す。
それが炎らしいのだが。
「あこちゃん達には先に行ってもらっているので私達は出口に向かいましょう。」
そう言って僕達は出口へ向かった。
出口に近づいて来た頃だった。
「・・・やっぱり村で待ってた方が良かったんじゃない?」
「で、でもりんりんや奏多さんが心配だし・・・」
「いざとなれば逃げたりしたらいいでしょう。」
聞きなれた声が聞こえた。
声の主はあこ達だった。
「あこ!それにみんなも!」
「奏多?討伐は終わったの?」
「そりゃもうバッチリよ!」
「うん、何とか倒せました(。•̀ᴗ-)و ̑̑✧」
みんなほっとしていたようだ。
すると友希那が何かを指さした。
「あれは何?なにか光ってるけど・・・」
「また薬草じゃないの?」
「リサ、洞窟に薬草は生えないよ・・・」
それじゃあなんだろうと思って指さした方を見るとそこには丸くてモフモフで長い耳と尻尾の生えたウサギのような生き物がいた。
「なんだ、キラぽんか〜・・・」
「「「「あーーーーーー!キラぽん!?」」」」
経験者組が驚きの声をあげた。
まさかレアモンスターのキラぽんを見つけられるとは思わなかった。
「ええ!?あれがあこの探していたレアモンスター?」
「そう!そうだよ!!」
「ウサギのような形をしているんですね。」
「ホントだ・・・ピカピカしててカワイイ〜」
「しっ!静かに!」
あこがみんなを静止する。
キラぽんはこっちに気づくとものすごい勢いで逃げるので後ろからそっと近づかないといけない。
「あこちゃん、頑張って!(o`・ω・´)o」
「よ、よーっし・・・あこの最強スキルでやっちゃうからね!」
「えΣ(・Д・;|||あこちゃん、それは・・・」
調子に乗ったあこは止まらない。
あれは死霊魔術師が使える中で高威力の魔法の『デッドリー』だ。
しかし詠唱が終わった瞬間にキラぽんはあこに気づいて逃げてしまった。
「あーーーーー!」
「逃げた!」
「そ、そんなぁ・・・」
「・・・前置きのあれは必要だったんですか?」
「スキルの発動自体には必要なんですけど・・・キラぽんは強いモンスターではないのであのスキルそのものが必要ないというか・・・」
「つまり後ろから軽く叩くだけで倒せたんだよキラぽんは。」
その言葉があこに突き刺さった。
「だって・・・カッコよく決めたかったんだもん・・・」
「そんなことしているうちに攻撃すればよかったのに・・・」
とりあえず逃げたキラぽんを追いかけることになった。
キラぽんを探してみたが全然見つからない。
一体どこに行ったのやら・・・
すると曲がり角に当たった。
「たしかこの先は行き止まり・・・」
「もしかしたらこの先にいるかも!」
「キラぽん・・・出てこい!」
全員が曲がり角の前に出る。
そこに居たのは大きなモンスターだった。
「・・・へ?」
鋭い爪に大きな尻尾、口から見えた大きな牙、そして全部が鉱石で作られた体・・・そこに居たのはフィールドボスのドラゴニックゴーレムそのものだった。
「さっきの・・・フィールド・・・ボス・・・!?」
「マジ!?なんでここにいんの!?」
「奏多さん、さっき倒したって!」
確かにドラゴニックゴーレムは倒した。
しかしモンスターは倒して消滅した後は決まってある現象を起こす。
「奏多・・・もしかして・・・!」
「り、再出現(リポップ)したぁ!」
「り、再出現?」
「ボスモンスターは倒した後、一定時間が経ったら再出現するんです!」
「と、とりあえず入口まで逃げろぉ!」
もう一度ドラゴニックゴーレムと戦えるほどの体力はない。
僕達は全力でドラゴニックゴーレムとの追いかけっこを開始した。
リポップって怖いよね()
地道に今までの話を改良しているので気が向いたら読み直してみるのはいかがですか?
さて、次回でこの章もラストです!
次回もお楽しみに!