あとすり抜けで星4の天体観測の時の紗夜さん来ました!
けどピュアの星4紗夜さんもう先客がいるんだよね・・・
それに引いて2日後に正月燐子のピックアップ来るというやばさ・・・
無いよぉ・・・石無いよぉ・・・
ということで今回はある意味クリスマスの後日譚みたいになります。
ということで本編どうぞ!
晴れて付き合うことになった僕と燐子だが、その事はあまり他人に伝えないことにした。
人に言う事でもないし言ったところで後々痛い目にあいそうなのは目に見えていたからだ。
なのでクリスマスの次の日に練習へ向かう時に燐子の家にバイクで迎えに行ってその時に話し合い、そうすることにしたのだ。
・・・しかし、その事はリサに1発で看破された。
というのもスタジオに入った途端思いっきりクラッカーを鳴らされたのだ。
当然、僕と燐子はビックリした。
「わっ!な、何!?」
「ソータ、燐子、カップル成立おめでとう!」
「い、今井さん・・・!?それに氷川さん、友希那さん・・・あこちゃんも・・・!?」
「な、なんでその事を・・・?」
「昨日奏多を燐子の元に向かわせて私と少し話した後にリサが様子を見に行ったのよ。」
「え、てことは・・・!」
リサを見るとリサはウィンクしながら親指をぐっと立てた。
(あ、あのこと見られてたー!)
その事を察した僕と燐子は赤面する。
ある意味一番弱みを握られたくない人に見られたような気がする。
「しかし・・・あなた達どれほど鈍感なのですか・・・今までずっと二人の様子を一番近くで見てきましたが、見てるこっちがはらはらしましたよ・・・」
「そうだよ〜!あこですら気づいていたのにりんりんは前に出ないし・・・奏多さんは自分の気持ちにすら気づいてなかったし・・・ここ最近のりんりんの様子みてたら丸わかりだったよ!」
「あ、あこちゃん・・・そんなにわかりやすかった・・・かな・・・?」
「「「「バレバレです!」」」」
4人が言葉を合わせる。
他のメンバーはわかっていたのに自分はわかっていなかったと思うと自分の鈍感さに情けなさが出る。
「2人とも、わかっているとは思うけど練習中は恋人ではなくRoseliaのキーボードとマネージャーの関係であることを忘れないように。」
「は、はい・・・!」
「さ、流石に練習への私事は入れないよ!」
「まーまー、練習後は存分にいちゃついて構わないから!」
「「い、いちゃつきません!」」
・・・と、練習前に赤面しっぱなしな事はあったがすぐに切り替えて僕達は練習を開始した。
「そうだ、年末の年の切り替わりにみんなで会わない?」
練習後リサがそう提案してきた。
「年の切り替わりって真夜中の12時に?」
「そうそう!みんなで集まって来年のRoseliaの目標を祈願しにさ!」
確かにそれはいい案だと思う。
しかし真っ先に紗夜が反対した。
「高校生が真夜中に出歩くのは危険です。私はやめた方がいいと思います。」
「えー!一番乗りで祈願しに行きましょうよ!」
「もし仮に行くとしても冬の真夜中だから寒いわよ?」
「そうだよね・・・ど、どうしましょうか・・・?」
「あ、だったら家くる?みんなに料理を振舞ったことなかったし年越しそばなら出せるよ?」
この際みんなを誘ってみる。
すると最初に食いついたのはあこだった。
「行きたい!この前のマフィンもめちゃくちゃ美味しかったし、奏多さんの料理食べてみたいっ!」
「確かに陰村さんは九条さんの料理を絶賛していましたしね。夜に高校生が男子の家に集まるのもどうかと思いますが、九条さんなら白金さんがいますしそもそもそんなことを出来るはずがないので大丈夫でしょう。」
紗夜のこの言葉は僕を褒めているのか貶しているのかわからないため少しモヤモヤする。
紗夜か友希那が許可した瞬間だいたい流れは掴める。
「友希那にリサは?」
「アタシもソータの料理する姿は見たことあるけど食べたことないから行きたいっ!」
「私も家の中のレインが気になるし・・・お母さんの教えを受けた奏多の料理を食べてみたい。」
「燐子、来てくれる?」
「も、もちろん・・・!行きたい・・・!」
ということでRoselia年越しパーティーは我が家で行われることになった。
時は流れて年末、我が家にRoseliaのメンバーが揃った。
本当は炎も誘いたかったのだが最近炎はパスパレのメンバーと交流が深く、芸能事務所のスタッフと意気投合したみたいで丸山さんに誘われてそちらの年越しパーティーに行くらしい。
そういった人当たりの良さは炎らしいと言うかなんというか。
代わりに年始のおせち料理は食べに来るらしく、話しているとそれを聞いた弦巻さんが現れて弦巻家に5バンド交流で盛大にパーティーを行うこととなった。
僕は黒服さん達に『当日のメインシェフ』として(半強制的に)雇われ済みである。
まぁ、それは置いといて友希那はレインの相手を、その他のメンバーは倉庫にどんな意図で買ったかわからない大型コタツの餌食になっている。
そんなメンバーを横目に僕は年越しそばの準備である。
クリスマスに友希那のお母さんから少しだけ教わったことを思い出しながら昨日から準備を進めていたのである。
昆布や鰹節から一から出汁をとったりエビの天ぷらを揚げるなど手間をかけ、年越しそばを完成させた。
今回は手間をかけたためかなりの自信作である。
「みんなー蕎麦できたよー!」
「やっと出来た!」
「これは・・・随分と手間がかかってますね。」
「でもめちゃくちゃ美味しそう!」
「うん・・・いい匂い・・・」
「今回は自信作だよ!友希那〜レインの相手ありがとう!」
「随分時間がかかったのね。」
「まぁまぁ食べてみてくださいよ!」
「よし、それじゃあ・・・」
「「「「「「いただきます。」」」」」」
全員で手を合わせ、蕎麦をすする。
最初に感想を言ってくれたのは紗夜だった。
「これは・・・!出汁が効いているけど決してしつこくなく、かといって薄くもない・・・それにそのスープが蕎麦に絡まってまた味わいを増す・・・」
「お、美味しいっ!こんな美味しいお蕎麦食べたことないよ!」
「うん・・・天ぷらも身がプリッとしていて衣のサクサクした食感もいい・・・」
「この味・・・お母さんの出汁の味に似ている・・・1晩浸け置きした昆布と少し荒く削った鰹節を使ったわね。」
「さ、さすが友希那・・・師匠の味をわかっている・・・!」
「ね、ねぇソータ!今度このレシピ教えてよ!」
「うん、後で教えるよ。だからとにかく今は食べよっか。」
こんな感じに年越しそばは大盛況だった。
・・・しかし人間とは、腹が膨れると眠くなる生き物なのである。
「・・・すぅ」
コタツには食後のメンバーがコタツにうもって夢の中である。
その光景があまりにも珍しかったので失礼ながら1枚撮らせてもらって僕は今ベランダに出ている。
時刻は10時過ぎ、あと30分したら起こしてお参りに行く予定だ。
その事を頭の片隅に起きながら僕はこれまでのことを思い出していた。
高校1年の3月、突然の転校で来た花咲川高等学校での生活。
そこからであったピアノの音色に紗夜や友希那、あこにリサにそして燐子との出会い。
そこから結成された『Roselia』と僕が名付けたはじまりの歌『BLACK SHOUT』
修学旅行でタイトルを完成させた『熱色スターマイン』
友希那の苦難を乗り越えてインディーズから引き継いだ曲『LOUDER』
リサや僕が1日だけいなくなってその時に他のメンバーが普段頼りにしている2人の大切さを改めてわかり、作り出した『陽だまりロードナイト』
僕が心を閉ざしかけた時にみんなが精一杯助けてくれて、作り出した『軌跡』とその曲の制作中にできた没案を再誕させた『Re:birthday』
僕と友希那が支えながら紗夜自身がが日菜さんと向き合うことで自分の音と見つめ直すことが出来たので完成できた『Determination Symphony』
NFOでの体験でその壮大なグラフィックと音楽に影響されて出来た『Opera of Wasterland』
どれもこれもRoseliaが進み続けることで完成した『Roseliaの軌跡』である。
「今年はいろんな事があったな〜」
「・・・そうね。」
声がしたので後ろを向くと友希那がいた。
どうやら起きたようだ。
「友希那、起きたんだ。」
「えぇ・・・あなたがベランダでたそがれていたから・・・」
「今年のことを振り返ってたんだ。僕にとって今年はいろんな事があって僕自身が変わることが出来た年だったから・・・」
「そうね・・・」
僕と友希那は空を見上げた。
澄み切った冬の空気は都市部の住宅街でも星が見える。
「・・・私は・・・あなたの事が好きだった・・・」
「・・・え?」
友希那から衝撃の告白を受ける。
僕はその言葉に驚いた。
「い、いつから・・・」
「紗夜が挫折した時辺りから奏多に対して恋心を持っていることに自覚し始めたのよ。まぁ、鈍感なあなたは気づかなかったと思うけど。」
「だ、だったら何でクリスマスの日に燐子に追いかけるように言ったの?その時に気持ちを伝えることができたんじゃあ・・・」
「・・・私には、自信がなかったのよ。奏多にこの気持ちを伝えた後、自分が自分でいられないと思ったから・・・伝えることが出来ずにその覚悟を燐子に託した・・・だから奏多と燐子が付き合うことになったのを聞いた時は嬉しさより悲しさというか・・・そんな感情が湧き出たわ。」
「友希那・・・」
「でも、ここで挫けては・・・Roseliaのリーダーが挫けてしまってはRoseliaはRoseliaでいられなくなる・・・だから私はその真実を受け止めて前に進むことに決めた。・・・けど、この気持ちがあったということだけは奏多に伝えたかったのよ・・・」
友希那が少し寂しく笑う。
彼女は・・・やはり強い。
ほかのどんな人よりも、Roseliaという最高の音楽を目指せるものがある限り友希那は前に進み続けることが出来るだろう。
「・・・うん、ありがとう友希那。伝えてくれて。」
「えぇ・・・だから、絶対に燐子を悲しませちゃダメ。もし燐子を悲しませたら・・・その時は私がしっかり怒る。」
「うん・・・そんなことが起こらないように頑張るよ。僕を助けてくれた・・・大切な人だから・・・」
すると友希那は「フフッ」と笑った。
友希那も友希那なりに覚悟を決めたのだろうか。
「とにかくみんなを起こしましょう。そろそろ初詣に行きましょうか。」
「・・・そうだね。」
僕と友希那はみんなを起こしにベランダから部屋に戻った。
次回 『NEXT YEAR'S Roselia』