まだまだ初心者ですのでコメントなどで色々教えてくれたら嬉しいです。
ということでやっとここまで来ました。
Poppin’Partyの楽曲で初めて買ったのが二重の虹(ダブルレインボウ)なので結構思い入れある曲です。
ということで本編どぞ!
Poppin’Partyライブ当日。
この前の流れで断れず来てしまった。
いや、断れなかったのではなく、おそらく自分の何処かでここに答えがあるのではないかと思っていたのかもしれない。
今回Poppin’Partyが選んだスタジオはCIRCLEの中にあるライブステージだった。
座席はなく、立ってライブを見るタイプのステージだ。
中にはPoppin’Partyのファンがもう何人もいたが、その中に奏多は見当たらなかった。
どうやらまだ来ていないようだ。
「・・・・・・」
適当な位置につき、ライフが始まるのを待つ。
確かにPoppin’Partyは私からすればまだまだ半人前のバンドである。
しかし半人前だと思うのは演奏技術などであってPoppin’Partyは『何か』を持っている。
Poppin’Partyとはこれまで4回ほど同じライブを共にしてきた。
確かに初めは演奏技術や盛り上げ方などがまだまだ半人前なバンドとしか見てなかった。
しかし数を重ねるごとに技術はもちろん、また別の『何か』を感じとることが出来た。
今でもその『何か』がなんなのかわからない。
しかし私は今のRoseliaのために必要な答えがそこにあるのかもしれないと思った。
だから私は、ここに来ることを決めたのだろう。
答えを探して、無意識にここに来てしまったと考える方が正しいのかもしれない。
すると気がつけばライブの開始時間になっていた。
「奏多は・・・」
気がつけば私の後ろにまでお客さんが来ており、周りをよく見渡すことが出来ない。
でも彼のことだ、おそらくこの会場のどこかにはいるのだろう。
するとPoppin’Partyのメンバーが舞台に並んだ。
「みなさんこんにちは〜〜!私達、Poppin’Partyですっ!それじゃ早速、1曲!いっきまーっす!!」
Poppin’Partyが演奏を始めた。
確かこの曲は『Happy Happy Party!』といったか。
以前見た時より、技術は上がっている。
まとまり方も悪くない。
そしてやはり感じる。
Poppin’Partyの魅力を最大限まで上げる『何か』を。
そして『Happy Happy Party !』が終わり、続けて『ときめきエクスペリエンス』が始まる。
2曲目から必死に答えを探す。
Poppin’Partyに感じる『何か』とは何か。
ライブの演出?いや、Poppin’PartyとRoseliaではどうしてもコンセプトが違うため、真似をするだけ無意味だ。
なら盛り上げ方はどうだ。
・・・いや、やはりそうでは無い。
なら一体どこに・・・どこにあるのだろう・・・
奏多side
Poppin’Partyのライブ会場に着くとそこには友希那がもう居た。
話しかけようとするが、話しかけるのをやめた。
そもそも友希那とは喧嘩してまだ謝ってもいないのにいつも通り話しかけても気まづいだけなのもある。
しかし今の友希那はめちゃくちゃ考え事をしている。
むやみに話しかけない方が良いだろう。
僕は友希那のいた所の一番後ろの壁越しに立ち、いまさっき市ヶ谷さんにこっそり渡されたセトリを見る。
流れとしては『Happy Happy Party!』、『ときめきエクスペリエンス』そして休憩を挟み、『STAR BEAT〜ホシノコドウ〜』、そして最後に『二重の虹(ダブルレインボウ)』の4曲。
最初の3曲は聞いたことのある曲だ。
しかし最後の曲、『二重の虹(ダブルレインボウ)』だけは聞いたことない。
どんな曲なのだろうか・・・
するとPoppin’Partyのライブが始まった。
いつの間にかお客さんは友希那を覆い隠していた。
友希那のことは後で話すことにし、素直にライブを楽しむことにした。
『ときめきエクスペリエンス』までが終わり、休憩に入る。
僕は人の波を押しのけて友希那の元に向かった。
「・・・友希那っ!」
「奏多・・・いつから?」
「友希那が来てた後。なんか考え事してるみたいだったから話しかけにくくて・・・」
「そう・・・」
話がそこで途切れる。
やはりお互いあのことを根に持っているのかもしれない。
「・・・友希那はなんでポピパのライブに?今までの友希那なら来なかったから気になって・・・」
「・・・私も、私なの答えを探しに来たのかもしれない。」
「・・・何かあった?」
この前までの友希那らしからぬ発言に疑問を抱く。
友希那は少しためてから呟くように話した。
「・・・私は、なんとしてもRoseliaを取り戻そうとしていた。でも、やり方がわからなくて・・・考えた末に一度戻ることでなにか見えてくるんじゃないかと思って昔みたいな行動をとったけど・・・この前紗夜に否定されたのよ。『これまでの経験を無駄にしたくない』って・・・」
「紗夜・・・」
紗夜がしっかり自分の気持ちをぶつけられたことにほっとする。
紗夜の思いはしっかり友希那に響いている。
しかしこの様子からして響きすぎているようだ。
「戻れなくて、かと言って進めばまた私が私でなくなるような気がして・・・でも、答えを見つけなくちゃ何もかも失ってしまう。そんな時に戸山さんに出会って・・・Poppin’Partyが持っている彼女達なりの『何か』。それがRoseliaを救う鍵になるんじゃないかって思って私はここに来たんだと思う。」
「・・・そっか、ならやっぱりあれは本意じゃないんだ。」
やはりあれは本意ではなかったことに安堵する。
「確かに本意ではなかったわ。でも・・・あなたにぶつけた言葉だけは本当にそう思ってしまった。あなたが悩んでいるのに、自分が否定されたくないからという理由でひどいことを言ってしまった。本当にごめんなさい・・・」
「うん、今はもう気にしてないよ。確かにあの時友希那にそんなこと言われてなかったら今でも音が聞こえないままだっただろうし、その時もしあのまま否定し続けてたら君は絶対壊れていた。あの時は多分あれが1番正しかったんだよ。」
「それでも、あなたを傷つけてしまったことに変わりは・・・」
そこまで言わせまいと友希那の肩を叩く。
友希那は驚き、言葉が止まる。
「そうやって内に秘めようとしないで。僕は・・・君に僕みたいになって欲しくない。」
「っ・・・!!」
そう、あの時僕は人に自分の苦しみや辛さを伝えようとしなかったために壊れた。
だから、そんな経験を友希那達にはして欲しくない。
それを察した友希那は俯いた。
「・・・ごめんなさい。」
「もう謝らなくていいよ。そろそろライブも再開するよ。探すんでしょ?Roseliaのための答えを。」
「・・・ええ。」
友希那が顔を上げる。
するとPoppin’Partyのメンバーが帰ってきた。
衣装が変わっている・・・どうやら新衣装のようだ。
「それでは後半も盛り上がっていきましょう!」
そしてPoppin’Partyの演奏が再開した。
『STAR BEAT〜ホシノコドウ〜』が終わり、最後の曲に入る。
最後の曲、『二重の虹(ダブルレインボウ)』という曲だ。
「楽しかったライブも、これで最後です!この曲は、思いがすれ違って、キラキラドキドキを失いそうになってしまった時、またみんなで集めて、新しい私たちになっていった。どんな暗い思いも、晴れて空には虹がかかる!そんな思いをまとめた曲です!聞いてください、『二重の虹(ダブルレインボウ)』!!」
『二重の虹(ダブルレインボウ)』が始まった。
さっき戸山さんが言っていた内容をポピパらしい感じにまとめた曲だ。
そして、その曲は今の僕達に何より響く曲だった。
「そうか・・・そういう事か・・・!」
そして薫さんの言葉の意味。
それがようやくわかったような気がした。
次回、『ブツケルオモイ』