無色と灰色の交奏曲   作:隠神カムイ

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宝塚を見に行ってスタァライトに再熱中の隠神カムイです。

遅れた上にタイトルが変わってる?
い、いつも通りなんで許してください(´;ω;`)

ではさっさと本編にどうぞ!


92話 同居生活は突然に

「えっと・・・九条さん?状況が上手く飲み込めないので、もう一度1から説明して貰えますか?」

 

今の状況を飲み込めないでいる紗夜がもう一度説明を求めてきた。

 

さっきの言葉で十分わかるとは思ったのだが、しっかり説明した方が良いか。

 

「じゃあ改めて紹介するよ。この子は九条桐花ちゃん。シゲさんの娘さんで今は中学三年生・・・だっけ?」

 

「はい、キリは中学三年生です!」

 

「あこと同い年だ〜!あこは宇田川あこって言うんだ〜!よろしくキリりん!」

 

「キリりんですか〜!なかなかいい響きですね!よろしくですあこちゃん!」

 

同じ妹キャラのせいなのか、あことキリちゃんがすぐ意気投合する。

 

仲良くするのは良い事だ。

 

「それで桐花ちゃんだっけ?君は何があってソータの所に来てたの?見た感じ一人で来たみたいだけどさ。」

 

「はい、キリは明後日に羽丘を受験しに来たのです。でも大阪からここまでは距離があるのですが、ちょうどお兄様がこの辺りに住んでいるとパパに言われたのです。『あいつの家に泊まれば羽丘も近いから通えるぞ?』と言われましたので今日お伺いに来たのです!」

 

そっかーこれからキリちゃんここに住むんだ〜

 

・・・

 

・・・・・・

 

・・・・・・・・・

 

・・・・・・・・・・・・へ?

 

「・・・ね、ねぇキリちゃん、今なんて言ったかな〜僕しっかり聞こえなかったんだけど・・・」

 

「はい、これから一緒に住めとパパに言われたのでお伺いに上がりましたっ!これからよろしくお願いしますね、お兄様っ!」

 

「ちょっと待って!そんなの聞いてないし準備もしてない!」

 

慌てる僕を見てキリちゃんはキョトンとした顔をする。

 

さらに僕はある人に目線を移す。

 

目線の先にいる人、それは燐子だ。

 

燐子は慌てすぎてどうすれば良いのかわからない顔をしている。

 

よくよく考えてみれば自分の好きな人の家に親戚とはいえ女の子がこれから一緒に暮らすのだ、誰だって慌てる。

 

そしていちばん怖い人がこちらに冷たい視線を向けていた。

 

「そ、その・・・紗夜・・・さん?」

 

「いくら身内とはいえ、いきなり男女が共に同じ屋根の下なんて風紀的にどうかと思いますけど?」

 

「いや、まだ僕一緒に住もうなんて言ってないし!ね、キリちゃん。キリちゃんも高校生になるんだったら下宿先とか色々探せるし・・・」

 

「キリはお兄様の所で大丈夫ですよ?」

 

ダメだこの子、シゲさんと全く同じで自由人(人の話を聞かない)だった・・・

 

「いや、そういう事じゃなくて・・・キリちゃんが良くても僕の方にも色々あるし・・・」

 

「キリは気にしないのですが・・・お兄様、ダメですか・・・?」

 

キリちゃんが半分涙目で訴えかけてくる。

 

最初に言っておくが僕はシスコンではない。

 

けど、女の子にこんな表情されたら誰だって困る。

 

というか断りにくい。

 

「奏多、泣かせたわね。」

 

「あーあ、ソータが妹分泣かせたー。」

 

そしてこの女子ならではの団体攻撃。

 

何故か便乗してきた友希那とリサの追い打ちに為す術もなかった。

 

「わかった!わかったから泣かないでください!」

 

「わーい!やったぁ!それじゃあキリは先に荷物を上げさせてもらいますので!それじゃあまたね、あこちゃん!」

 

「キリりんまったねー!」

 

キリちゃんが荷物を家に上げに行った。

 

とりあえず、今の僕がやることはひとつだ。

 

「え、えっと・・・燐子・・・?」

 

「は、はい・・・その・・・」

 

神に誓って何もしないので今日1日泊まって貰えませんか!

 

「ええ・・・えええっ!!!」

 

「な、なんでそうなるんです!?」

 

紗夜に的確なツッコミを入れられる。

 

普通ここは『神に誓って何もしないのでキリちゃんとの同居を許して貰えませんか?』と言うところなのだろう。

 

しかし正直に言うとあの子、なにしでかすかわからないのである。

 

だから僕が誓ったところであの子が何をするかわからない以上このことは言い難いのだ。

 

なので証人として1晩泊まってもらい、これから先の生活の安全性を確かめてもらいたいのだ。

 

なお、あの子は他人が来たっていつもの生活リズムが変わることは無い。

 

お盆の日とかに親戚が集まった日にでもあの子はそんなことお構い無しに友達を招き入れたような子だ、たとえ燐子1人だけではなくRoselia全員、いや、ガールズバンドパーティーのみんなが来ても己の生活リズムを外さないだろう。

 

燐子の回答次第である。

 

・・・の前に紗夜が口を出した。

 

「九条さん、私さっき言いましたよね!高校生の男女が共に同じ屋根の下にいるのはどうかと思うって!」

 

「今回だけ!ほんとこれからの生活が安全だという証人になってほしいのと、純粋に燐子に誤解して欲しくない!」

 

「逆にそっちの方が誤解される気がするわ。」

 

友希那がそういった。

 

というか最近の友希那めちゃくちゃ的確にツッコミ入れてくるな・・・

 

「あ、あの・・・」

 

「どうしたの燐子?やっぱりこんなこと突然言って無理だよね・・・ごめんね、変な事言っちゃって・・・」

 

「ううん、泊まるのはいいんだけど・・・着替えとか色々家にあるから・・・取りに行きたいなって・・・」

 

「ほんとに!?」

 

「白金さん!?私の話聞いてました?」

 

「は、はい・・・でも、奏多くんと話したいことありますし・・・考えてみてください・・・奏多くんですよ?なにかすると思いますか・・・?」

 

「「「「・・・確かに。」」」」

 

なんかサラッとディスられた気がする。

 

いや、信じてくれているからだと信じる・・・信じていいよね?

 

「・・・まぁ、本人が大丈夫なら私も深くまでは言いません。」

 

「燐子、なんかされそうになったらすぐにアタシ達呼んでね!ソータもこう見えて男の子だしな〜」

 

「神に誓って何もしないので・・・信じてください・・・」

 

「あははっ!おちょくっただけだって!」

 

「とりあえず・・・取りに行っていいかな・・・?」

 

「わかった、バイク出すからちょっとまってて。」

 

1度家に戻ってバイクの鍵を取り、バイクのエンジンをかける。

 

ヘルメットを燐子に渡して先にバイクに乗って燐子の準備を待つ。

 

思わずして燐子に泊まっていかないか聞いてみたが、まさかOKを貰えるとは思わなかった。

 

あと燐子の言っていた『話したいこと』って一体なんだろうか・・・

 

「準備できたよ。」

 

燐子がそう言ったのでバイクにまたがる。

 

燐子が乗ったのを確認すると僕はRoseliaのみんなに声をかけた。

 

「それじゃあまた今度!」

 

「くれぐれもおかしなことはしないように!」

 

紗夜に念押しされた。

 

わかっている、わかっているつもりだ・・・

 

そう心で思いながら僕はバイクを進めた。




・・・さて、いつもはあとがきなんて書かないけど今日だけ。
みなさんも知ってるとは思いますが京アニ放火事件、そこでたくさんの制作陣の方々と貴重な資料が亡くなられました。

資料等は貴重ではありますが、また複製すれば良いことです。
しかし、人の命がたくさん亡くなってしまったのはとても心を痛めました。
痛めたから自分に何ができると言われたら、多分何も出来ないと思います。
なので亡くなられた方のご冥福をお祈りすることしか出来ませんが、ご冥福をお祈りします。





さて、暗い話もここまでにして、感想や意見等いつでもお待ちしております!
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