夢見るもの。 作:奇妙な夢追い人
ヒツジってスゲー
三人称で見たはじめての夢です。
目を覚ます。
見覚えのない所に居たが不思議と取り乱さなかった。
自身の後ろにいた羊を抱えて探索を始める。
古い廃れた塔らしき場所だった。本棚や机、椅子、そしてロウソク。火は無いが不思議と内部は明るかった。
多少の見たくない骨やらなんやらはあったが、それに驚く程度で探索は進む。
何日間か探索を続けていた時、ご飯は食べていなかったがそのような感じがした。
少女と出会う。まさしく探索用といった本格的な装備をして。わたしを見て大きく驚嘆していたのは何故だったのだろうか。
他愛のない話やこの場所について、確か偉人についてなどの話に花を咲かせていた記憶がある。何度も彼女とであって、次は何処でなどと考えていたとき。
揺れる。
ずっと抱きかかえていたヒツジが元気に腕から由抜け出し、わたしを下へ下へと誘導する。
塔が崩れ、羊のお蔭で死亡だけは免れたが、脱出すら困難になる。空腹感に似たようなナニかを感じながら意識が薄れてゆく。眠たい。ヒツジは憎くも既に寝ていた。
体にかかる妙な浮遊感。眠っているのに更に眠るような微睡みの中から。
目を開けると崩れた塔の内部に居るらしかったが、様変わりしていた。
自身の容姿に関しても。まだ崩れたばかりだった塔に関しても。
長くなった髪、彼女から貰った探索セットは悲しいことに毛羽立ち、使い古された様な感じになってしまった。
崩れて悲惨な事になっていた塔は更に酷い事になっていた。ひび割れたレンガ、床に落ちた壁面、かなり砂っぽくなった床、塞がって天井になっていた所は頑張れば出られるような穴がそこかしこに空いていた。
ただ問題は、前まで塞がっていた出入り口。開いたのは喜ばしいのだが、だが、水没しているのはどうかはとは思う。
隣で変わらず眠りこけているヒツジ、垂れたヨダレが川を作り出口を水没させた水に繋がっている。
涎で出来たと思われる水溜まりの中の出入り口。顔をしかめて外へ出ようとする。想像以上に水っぽかったのは少々想定外ではあったが。
この水の正体を知っている自分からすれば嫌なことでしかなかったが、この水に潜らないと出れないらしい。
八つ当たり気味にヒツジの口を塞ぎ、抱えてヨダレ溜まりに向かい、
潜る、想像以上に深く一度戻って再挑戦する。
潜る、今度は出られたらしくまとわりつく髪から考えたくもない液体を絞り出す。
そこそこ絞り出せただろうというところで周囲を確認する。
そこには驚いた顔をしていた青年がいた。