ゴムのヒーローアカデミア   作:D.C.

11 / 14
皆さま、新年明け過ぎましておめでとうございます。サボっていてすみませんでした!!!!また少しずつ投降をして行きます。よろしくお願いします!


戦闘訓練

〜オールマイトSIDE〜

 

屋内対人戦闘訓練、開始!!!

 

「さぁ、君たちもこの地下モニタールームでしっかりと見て、また考えるんだ」

 

緑谷少年、爆豪少年、ココでは君たちでも一生徒、成績は平等に、贔屓目なしで厳しくいくぞ!!

 

 

 

〜緑谷SIDE〜

 

「潜入成功だね」

 

「うん。でも、死角が多いから気をつけよう!」

 

OFAはまだ完璧に使う事は出来ない。100%は諸刃の剣だし、僕のゴムと麗日さんの『無重力』でやるしか無い……頭をフルで回せ…!屋内の狭い中での戦いの記録を!!思い出せ!これまで書き留めてきたノートを!!!

 

僕がそんな事を考えてると

 

バッ!!BOOOM!!!!

 

「うわっ!!」

 

人が角から飛び出して来たと思ったら壁が爆発した

 

「かすった……!麗日さんは大丈夫!?」

 

「うん!デクくんのお陰でね、ありがとう!!」

 

「どういたしまして!やっぱ早速来た…!!」

 

「ちっ!上手く奇襲出来たと思ったんだがな…よく避けたじゃねえか!デク!!」

 

「かっちゃんが敵なら、君のタフネスと機動力を活かしてヒーローの迎撃に来ると思った!!」

 

 

 

〜地下モニタールームSIDE〜

 

「いきなり奇襲!!」

 

「爆豪ズッケェ!!奇襲なんて男らしくねえ!」

 

「いや、そんな事は無いだろう」

 

「どう言う事だ、常闇?」

 

「それは、奴らもまた悪に染まらなければならないからだ」

 

「ん?どう言う意味だよ?」

 

「つまり、爆豪ちゃんはヴィランとして、奇襲の作戦を選んだって事ね?常闇ちゃん」

 

「その通りだ!蛙吹少女、常闇少年!彼らは今実戦の中にいる。奇襲も立派な戦略だよ!」

 

「でも、緑谷もよく避けれたね!」

 

さぁ、まだまだ始まったばかりだぞ?4人とも!!

 

 

 

〜緑谷SIDE〜

 

「麗日さん!ココからは僕がかっちゃんの相手をするから核に向かってくれ!!」

 

「うん!わかった!」

 

「作戦通りにお願い!」

 

飯田くんはスピードがある、ハリボテの核は軽いから抱えて部屋を逃げる事くらいは出来るはずだ。

 

「行かすかぁ!!」

 

「ひっ!?」

 

かっちゃんが麗日さんを追いかける。

 

「行かせないぞ!かっちゃん!」

 

僕は腕を伸ばしてかっちゃんの腕を掴み引き寄せる。

 

「……」

「……」

 

僕とかっちゃんは互いに睨み合って構えている。お互いを良く知ってる分動き辛い。

 

「そういや、久しぶりにやりあうな」

 

「負けないぞ!かっちゃん!!」

 

かっちゃんは基本的に初手は右の大振り!コレは何回戦っても変わらなかった!だから間違いない!!

 

BOOOM!!!

「オラァァァァ!!」

 

「見えてるよ!かっちゃん!」

 

僕はかっちゃんの手首と肘を掴み身体を横にずらして攻撃をかわすと同時に思い切り投げて壁に叩きつけた。

 

「っぐ!!………、やるじゃねえか…デク!」

 

「昔から君を見てきて、闘ってきたんだ!負ける気は無いぞ!かっちゃん!」

 

 

 

〜爆豪SIDE〜

 

ったく…マジで強くなったな、デク。俺のことなら俺以上に詳しそうだ。マジで笑えねえな、こりゃ。

 

「イイぜ!デク!!来いや!!」

 

「っ!行くぞ!!」

 

とは言ったが、今回コッチが持ってるのは核兵器だからな……あまり大規模な個性は使えねえ。

 

「っらああぁぁ!!!!」

BOOOM!!!

 

「っ!!」

 

くそ!またギリギリ避けられた。決定打になんねえな……こうなるとデクを早々に仕留めて飯田の援護ってのは無理だな…。仕方ねえ、核は頼むぜ!飯田!!

 

 

 

〜麗日SIDE〜

 

やっと核のある部屋を見つけた。デクくんのお陰で探す事は出来たけど、ココからどないしよ。

 

「ヒーローはまだ来ねえのか?爆豪く…爆豪の足止めが効いてるな!」

 

飯田くん!めっちゃ成りきっとる!!真面目や!!……でも、ほんまにあかん。部屋ん中なんもあらへん。浮かすもん無いんじゃ私1人じゃ捕まえられへん。こんな時ヒーローなら……

 

「敵!無駄な抵抗は辞めて、投降しなさい!」

 

「ん!?来たかヒーロー!!貴様は無重力女子だな!貴様対策で、部屋の中には何も無いわ!」

 

私1人じゃ飯田くんには追いつけん…でも、デクくんが来てくれれば!

 

「もうすぐ他のヒーローもココに来ます!諦めて投降しなさい!」

 

だから私は飯田くんが核を持って逃げないように時間を稼ぐ事!

 

 

 

〜緑谷SIDE〜

 

「うらあぁ!!!」

 

…っつ!!やっぱかっちゃんは強い…麗日さんの援護に行きたいのに!

 

「この…ピストル……スマァァァァッシュ!!!!」

 

僕の伸ばしたパンチをかっちゃんは難なく躱す。

 

「そろそろ見えてきたぜ…デク。援護に行くために短期決戦にしたかったんだろうが、ここまで時間が掛かれば俺の方が有利だ」

 

そう。かっちゃんはスロースターターだからなるべく早く決着を付けたかった…。

 

『デクくん!核を見つけたよ!5階中央の部屋なんだけど…』

 

「どうしたの!?麗日さん!」

 

麗日さんが言いづらそうにしてる。もしかして捕まっちゃったのか!?

 

『部屋の中なんも無くて、私の個性が使えんの。飯田くんは核持って動けると思うから私じゃ追いつけへん!今説得はしとるんやけど、どないしよ?』

 

「ごめん麗日さん…まだコッチも手が離せないんだ……情けないけど頑張ってほしい!」

 

『う…うん!なんとかするよ!頑張ってみる!』

 

そう言って麗日さんとの通信は終わった。くそ、かっちゃんの身体能力の高さは解ってたつもりだけど、ここまで見通しが甘かったなんて!

 

「話は終わったか?デク。んなら行くぞ!!」

 

かっちゃんの攻撃を躱し、僕の攻撃を躱され、そのまま時間は過ぎていき……。

 

『終了!!勝者!敵チーム!!!講評をするからモニタールームに戻ってきてくれ!』

 

結局、決定打を与える事が出来ず、時間切れになってしまった。もっとやれる事が有った筈だ!身体がゴムなんだから「……ク…」攻撃だけじゃ無く、巻き付いての捕縛とか「…デク…」空気で骨って膨らませたりとか出来るのかな?…あ、身体の一部をポンプにして「おいデク!!」

 

「うわぁ!?かっちゃん!!急に何なのさ!」

 

「急じゃねえよ!ずっと呼んでたわ!!さっさとモニタールームに戻んぞ!」

 

あ、そうだったのか…。

 

「ごめんよかっちゃん。ありがとう」

 

「おう。……それで、何を考えてたんだ?」

 

「うん…もっとゴムって物に詳しくなろうと思ったよ。今は伸ばすのと風船みたいに膨らませてって事しか出来ないからさ……」

 

「そうか。まぁオメェの個性なんだ、オメェで考えろよ。何かありゃ相談とか訓練に付き合うからよ」

 

そう言う僕にかっちゃんが言ってくれる。

 

「ありがとう!かっちゃん!!」

 

そう言って僕たちはモニタールームに戻った。

 

 

 

〜オールマイトSIDE〜

 

「4人とも良く頑張ったね!素晴らしかったよ!…さあ見てた皆に聞くが今回1番素晴らしかったのは誰かな!?わかる人!!」

 

「ハイ!オールマイト先生」

 

む?彼女は八百万少女。

 

「恐らく飯田さんかと思われます。飯田さんはヒーローチームの麗日さん対策として部屋の物を全て退かしていました。また核を持って逃げる事も出来ていたので状況判断等も素晴らしかったと思います。次点で麗日さんかと、敵に対して最初無理に戦闘をせず、説得から入ったのは正しいと思います。ただ部屋の状況で自分1人では出来ないと諦め、緑谷さんが来てくれるのを待ってしまい、頼ってしまったのが良く無かったかと。爆豪さんの奇襲と緑谷さんの応戦も間違いでは無かったですが、建物を上手く使い短期的に決めるべきだったと思われます。核という兵器があるのでなるべく多対一に持ち込み安全に、そして速やかに回収するべきだと思います」

 

な、なんか思ってた以上に凄く言われた!!!

 

「そ、その通りだね。素晴らしいよ、八百万少女!」

 

「常に下学上達!一意専心に励み、トップヒーローを目指しますので!」

 

「うむ。良いことだ!飯田少年の様にヒーロー対策をしてくる敵は多くいるからね?ヒーローの個性は有名になればなるほど周知されて行くからね!」

 

 

 

〜緑谷SIDE〜

 

その後も戦闘訓練は続いていった。みんな個性を上手く使ってるけど、1番凄かったのは轟君だ。ビルを丸ごと凍らせるなんて…なんて凄い個性なんだ!

 

こうして初めての戦闘訓練は終了した。だけど僕たちはまだ知らない。今度の授業が、あんな事になるなんて……。

 

 

 

 

〜????SIDE〜

 

「おいおい、見たかコレ?」

 

「何がですか?」

 

「平和の象徴が教師だってよ…ああ、どんな風になるんだろうな……平和の象徴が敵に殺されたら…」

 

悪は動き出そうしている……!

 




戦闘シーンが難しいです…

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。