ゴムのヒーローアカデミア   作:D.C.

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学校らしいイベントです!

「ったく、朝っぱらから面倒くせー目にあったぜ!」

 

「まぁマスコミの気持ちも分かるけどね。だってあのオールマイトが教師やってんだもん」

 

登校した僕たちを待っていたのは大量のマスコミだった。

 

そんな風に席に座りながら話してると相澤先生が入ってきた。

 

「昨日の戦闘訓練、お疲れ。Vと成績見させて貰ったが、各々自分に足りない所や反省点などが見えたと思う。3年間と言う短い時間しか無いんだ。焦って行けよ、お前ら」

 

相澤先生の言う通りだ。一刻も早くゴムの個性を理解してOFAの個性の特訓もしなきゃ。ゴムの方は試してみたい事もあるし…

 

「さて、朝のHRの本題に入る。早速急で悪いが、君らに……」

 

((((またテストなのか!?))))

 

「学級委員長を決めてもらう」

 

「「「「学校っぽいの来たーー!!!」」」」

 

「委員長!!俺やりたいです!」

「ウチもやりたいっす」

「ボクの為にあるヤツだよね☆」

「リーダー!!やるやるー!!」

「オイラのマニフェストは女子全員膝上30センチ!!」

「闇に潜む我がやろう」

 

学級委員長かぁ…僕もやりたいなぁ!

 

「静粛にしたまえ!!」

 

…っ!飯田君!?

 

「多をけん引する重大な仕事なんだぞ…!やりたい者がやれるモノでは無いだろう!!ココは、投票で決めるべき議案だろう!!」

 

「そびえ立ってんじゃねーかよ!!」

「なんで発案したんだ!」

 

「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」

 

「そんなん、皆自分に入れらぁ!」

 

「だからこそ、ここで複数票獲った者こそが、真にふさわしい人間という事にならないか!?どうでしょうか!!先生!」

 

「俺は時間内に決めりゃ何でも良いよ」モゾモゾ

 

相澤先生…何も決めてる間寝袋で待たなくても…。

こうして投票が始まったんだけど……。

 

「僕、3票!!!???」

 

「クソ!デクに負けたか!」

 

「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」

 

ママママジ……マジでか…!

 

「1票……一体誰が…!?」

 

「他の人に入れたのですね……」

 

「自分が1番やりたがってたのに…何がしたいんだ?飯田」

 

「んじゃあ、委員長は緑谷、副委員長は八百万だ。しっかりやれよ」

 

このクラスを纏めるなんて、責任重大だ…!

 

〜昼休み〜

 

「デク、食堂行くぞ」

 

「うん、すぐ片付けるよ!」

 

「あ、デクくん!私も一緒に良い?」

 

「緑谷君、爆豪君、僕も良いだろうか?」

 

「あ、全然良いよ!ね?かっちゃん?」

 

「急がねえと席無くなるぞ!ランチラッシュの飯は人気だからな!」

 

〜食堂〜

 

相変わらず人が凄いなぁ……まぁランチラッシュのご飯が食べられるんだ。ヒーロー科以外にも、サポート科や経営科、普通科の人も来てるもんな。

 

「僕に委員長なんて務まるかな……」

 

「ツトマルよ」

 

「大丈夫さ、緑谷君の胆力や判断力は、多をけん引するに値する。だからこそ、僕は君に投票したのだ」

 

君だったのか!

 

「でも、飯田くんもやりたかったんじゃないの?」

 

「そうだよ、あんなに手が高くピーンと立ってたのに」

 

急に後ろから声が入り振り向くと

 

「芦戸さん!」

 

「急にゴメンね!席空いてないっぽいからさぁ、ここ1つ空いてるなら座って良い?」

 

「全然良いよ!ランチラッシュのご飯は人気だし食堂は混んでるからね!」

 

そう言って芦戸さんは空いてる僕の隣に座った。

 

「でさ、さっきの話なんだけど、飯田もやりたかったんでしょ?」

 

「ああ、だが、やりたいと相応しいは別の話になるさ。緑谷くんなら相応しいと思い投票したんだ」

 

飯田くんにそう言ってもらえると嬉しいな。

 

「飯田ってさ、自分の事僕って言ったり真面目だったりするけど、お坊っちゃん?」

 

「っく…!やはり一人称は変えるべきだったか!」

 

あ、やっぱりそうなんだ。何となくそうかなぁとは思ったけど…。

 

「そうさ、僕の家は代々ヒーロー一家でね。インゲニウムって知ってるかい?僕の兄なんだよ!」

 

「ターボヒーロー・インゲニウムだね!!もちろん知ってるよ!65人もの相棒(サイドキック)を雇ってる大人気ヒーローじゃないか!!!ねぇ?かっちゃん!」

 

かっちゃんも僕に散々聞かされてるから知ってるはずだ。

 

「すげー真面目なヒーローって印象だったな。…まぁ個性からして、似てるとは思ってたがな」

 

「そうなんだよ!規律を重んじ、人を導く愛すべきヒーロー!僕は兄に憧れてヒーローを目指しているんだ!!だから雄英での最初の一歩を委員長として踏み出そうとしたんだが…」

 

「飯田少し真面目過ぎるしねぇ」

 

芦戸さん、君本当に容赦無いな…。

 

「ああ、僕はまだまだ未熟だ。だから上手の緑谷君が就任するのが正しいと思ったんだ!」

 

僕にとってのオールマイトが、飯田くんにはインゲニウムなんだな。

 

「デク、話は変わるが、個性の方はどうなんだ?」

 

「うん、昨日からずっと考えてたんだけど、伸ばすだけじゃ無い、色々な案を2つ出したよ。取り敢えず試してみるつもり」

 

「そうか、なら付き合うわ」

 

体育館とか使えないかな?早速先生に聞いてみよう!

 

「なになに?2人で特訓?私も参加して良い?」

 

「良いね!皆でやれば特訓の幅も広がるよ!」

 

僕たちがそんな風に話しながら食事を終えようとした時。

 

ウウーーーー!!!!ウウーーーー!!!!

 

警報!!!???

 

『セキュリティ3が突破されました!生徒の皆さんは速やかに屋外へ避難して下さい!」

 

セキュリティ3ってなんだ!?何が起きてるんだ!!

 

「セキュリティ3って何ですか?」

 

飯田くんが上級生に聞いている。

 

「校舎内に侵入者だ!!3年間で初めてだよ!!君たちも早く避難するんだ!」

 

その声を聞くや否や後ろから大勢の生徒が入り口に向かって雪崩れ込んできた。

 

「痛えよ!!」

「押すなよ」

「ちょっと!やめてよ!」

「押すな!倒れるだろ!!」

 

「いたっ!急になに!?」

「潰されるよぉ…」

 

麗日さんと芦戸さんが押されて痛がってる。僕は2人を引き寄せる。

 

「2人とも大丈夫?僕が壁になるから僕の前に来て!」

 

「う…うん。ありがとう、緑谷」

「デクくんありがとう!」

 

まさか敵が侵入したのか!?僕がそんな風に考えてると飯田くんがこっちに来た。

 

「麗日くん!僕を浮かせてくれ!」

「麗日!俺もだ!!飯田!連れてけ!」

 

かっちゃん!?飯田くん!?何をする気なんだ!?僕が声をかける暇も無く2人は飛んで行った。

 

BOOOOM!!!!!

「大丈ー夫!!!ただのマスコミです!慌てる必要はありません!!」

 

かっちゃんと飯田くんのお陰で生徒は落ち着きを取り戻し、その後直ぐに警察が到着して事なきを得た。

 

〜午後の授業〜

 

「委員長、早速ですが始めてください」

 

「その前に、僕から提案が有るんですけど、委員長は飯田くんが良いと思います!あんな風に状況を確認して、素早く行動出来るなら、飯田くんがやるのが正しいと思うよ」

 

僕がそう言うと、食堂に居た切島くんと上鳴くんが

 

「良いんじゃねえか!!飯田、超活躍してたし!」

「非常口の標識みたいになってたけどな!」

 

「何でも良いから早く進めろ……時間の無駄だ」

 

「「「ひっ」」」

 

相澤先生も怒りそうだ!

 

「どうかな八百万さん?今日のあの騒動を止めた飯田くんが1番適任だと思うんだけど…副委員長として意見が聞きたいんだ」

 

「私も構いませんわ。聞いた話では、怪我人が出てもおかしくなかったそうですし、それを怪我人を出す前に収めたその手腕は素晴らしいと思いますわ」

 

「ありがとう!八百万さん!……どうかな?飯田くん?」

 

「……委員長と副委員長が言うなら仕方ない!僕がこのクラスの委員長になろう!!」

 

こうして飯田くんが委員長になった。ただ、気になることがある。一体どうやってマスコミは侵入したんだろう?

 

 

 

〜教師SIDE〜

上記、同時刻

 

「ただのマスコミがこんな事出来るかね?」

 

「唆した者がいるね……」

 

「トナルト…」

 

「うん。邪な者が入り込んだか…もしくは宣戦布告のつもりなのか…」

 

いずれにしても、嫌な予感がするさね…。

 

 

 

〜放課後〜

 

「相澤先生、聞きたいことがあるんですけど」

 

僕は昼休みに考えてた特訓を学校の施設を借りて出来ないか聞いていた。

 

「構わないぞ。1年のこの早い時期に使いたいと言うやつは珍しいがそういう有意義な時間の使い方なら、俺も許可しよう」

 

こうして僕たちは相澤先生に体育館γを使う許可を貰った。




麗日の口調が難しいのと飯田の一人称を僕で通すか俺で行くか悩みます。
読んで頂きありがとうございます!

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