魔法科高校の劣等生-黄龍の異端児-   作:愚者ぺら

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第九話 テロリスト襲撃

有志同盟による放送ジャックの翌々日。

急遽決まった有志同盟と七草先輩による公開討論会。

全校生徒の約半数が講堂に集まっている。

 

風紀委員と生徒会は場内の監視をしていた。

そして、俺はブランシュが仕掛けて来るなら今日だろうと考えていた。

 

 

 

しばらくして、パネルディスカッション形式の討論会は始まったが、

それはすぐに七草先輩の演説に変わってしまった。

有志同盟からすれば相手が悪かった。討論会に置いて、七草真由美という人物が強すぎたのだ。

七草先輩は完璧に言い負かした上で、二科生を生徒会役員に指名できない制度を改正すると言ったのだ。

そして、七草先輩は差別意識の克服を訴えた。

 

 

七草先輩の演説が終わる。

と同時に講堂に轟音が響き渡り、窓が割れ、紡錘状の物体が投げ込まれる。

それは床に落ちると同時に煙を吐き出し始めた。

が、煙は拡散せず、時間が巻き戻るかのように窓の外に消えていった。

 

「流石です、服部先輩」

俺は見事な手際で対処した服部先輩にそう言う。

 

防毒マスクをつけた数名の襲撃者も渡辺先輩によって動きを止められた。

予想より過激な手段で襲撃は行われたが、予定通り速やかに鎮圧された。

 

 

そして、俺は達也、深雪さんと共に外へ出た。

エリカ、レオと合流した俺たちはカウンセラーである小野遥に奴らの狙いが図書館であることを告げられ、達也と深雪さん、エリカはそちらへ向かい、俺とレオは敵の足止めに回った。

 

別れ際、達也に「生徒でなければ手加減は無用」と言われた。

もちろん、加減する気は最初からないけど。

 

「パンツァァー!」

と雄叫びを放ちながら、レオは手甲のようなCADで殴りかかる。

 

「へえ~、音声認識か。珍しいね」

敵を捌きながら、レオの戦い方に感心する。

 

「随分余裕そうじゃねえか」

 

「う~ん、そろそろ魔法使わないと厳しいけどね」

 

「はあ?魔法使わないでそれかよ......」

 

「これくらいはね。手加減は無用だって言われても躊躇っちゃうよね。

......殺しかねないから」

そう言い放つと懐から木で出来た小刀型のCADを取りだし、

「黄龍......起動」

と唱える。

 

レオのCADを珍しいと言ったが、俺のCADも音声認識型なのだ。

加速魔法と硬化魔法を発動し、俺は目にも止まらぬ速さで背後を取ると首筋にCADで一撃を入れる。

その後も敵をバッタバッタとなぎ倒した。

 

 

 

 

「ふう~、大体片付いたかな」

と俺は一息つく。

 

「すげーな、神威。流石だぜ」

レオにそう声をかけられ、

「いや、俺一人じゃさすがに厳しかったよ。レオが手伝ってくれたお陰さ」

と返す。

 

 

そんな話をしていると達也から連絡が入る。

達也たちも方がついたらしい。

それともう一件、連絡が入った。

相手は奏司。どうやら敵の拠点が見つかったらしい。

ここからが、俺の本当の仕事だ。

 

「レオ、達也に伝言を頼む。

『先に行って待ってる。あまり遅いと出番ないぞ』って言っといてくれ」

 

「ん?あ、ああ......」

戸惑うレオを横目に俺は駆け出した。

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