君の好きなシーンは入っているか?
…って、こんなシーンないでしょうが
まぁまぁ、サンジェルマン。ここにあるのはあーし達の知らない世界線の話もあるみたいだし、ね?
それに、『書きたいシーンは出来たが前後の肉付けが出来ん』とほざいた阿呆がやってること……真面目に考えるのは無意味なワケダ
【英雄の横に並び立つ者達】より
「謝らせてください。君たちをこんな危険な事に巻き込んでしまうことを」
男は目の前の敵を睨みながら謝罪を口にした。
守るべき人々を自分の落とし物のせいで戦いに呼び込んだ事を
「あ、謝らないでください」
「そうデスよ。私達は私達の意思でここにいるんデスから」
「しかし!」
「ヒーローに助けてもらった。そして、ヒーローと一緒に戦う力を手にしたなら」
「ヒーローと一緒にいっちょ世界を救うとするデス! ヒーローさんとはその後にたっぷりお話するデスよ」
少しばかり敵から目を離して二人の少女を見た時、顔に見える芯の強さと戦う意思は男にこれ以上の謝罪は不要と言うことを言葉と同じように伝えていた。
その顔を見た男は…拳を強く握り、構えなおす
「フッ…そうですね。なら、早く世界を救わないといけませんね」
「うん。やろう、ヒーローさん!切ちゃん!」
「了解デス! さぁ、未来を切り開いてみせるデス!」
【響 壊槍】より
「なんで…なんで……」
目の前で燃え盛る家を見ながら少女は涙を流す。
隣で泣き崩れている母と祖母、そして自分を尻目に目の前にいる若者は声高らかに叫び始めた。
「半年前、このガキは他人を殺して生き残った人殺し! 人殺しには相応の罰が下りなければいけない! なのに、国は何も罰を与えない…ならば! 私達市民が罰を与えるべきなのです! そう!これは人殺し…そしてその人殺しを産んだ家系への罰なのです!」
その声を聞いた野次馬の反応は多種多様だった。
やりすぎと言う声もあれば賛成する声もある。
若者を咎め、取り押さえようとする者もあれば彼女達を罵り石を投げる者もいた。
「まだ人殺しが生きてるじゃないか! 死んだ友達の仇を討ってくれよ!!」
「なに馬鹿な事を言ってるんだ! 彼女だって被害者だろうが!」
そんな野次馬の言い争いが取っ組み合いに変わり、場が混乱する中、彼女の心は黒く塗りつぶされ始めた。
ー目の前の人が憎い、石を投げる人達が憎い、人殺しと罵る人達が憎い…あの日出てきたノイズが憎い、憎い、憎い、憎い、憎い憎い憎い憎い憎い憎い……憎い!!ー
彼女の心が人とノイズへの憎しみで黒く塗り潰された時、彼女の心に一つの歌が浮かんできた。
「響?」
ゆらりと立ち上がる娘に心配そうに母は声をかける。
そんな母を気にも止めず、少女は叫んだ。
「Bal wisyallッ! Nescellッ! gungnir tronッ!」
彼女の叫びが天に轟くと彼女の胸から光が広がり……
「グルワァァァァァァァ!!」
その光は黒き復讐の塊を生み出した。
※名場面集は増えたりします。
また、これを元に本編が作られたりします。