串刺し公は勘違いされる様です(是非もないよネ!) 【完結】   作:カリーシュ

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Episode of Apocrypha(外典の物語)

 

 

 

 

 

――2027年 4月

 

 

――茅場晶彦が遺した世界の種子『ザ・シード』。 そして一月前にそのネットワーク内に出現した謎の空間『UnKnown』。

 

そこは、様々な仮装空間が混在する未知の世界。

オレたちは、その世界の探索を菊岡さんから依頼されて、攻略を進めていた。

『UnKnown』そのものは広大だが、その実態は小さなフィールドの集合体。 その各フィールド最深部にはネームドボスが存在し、撃破すると攻略完了。 これが、現状分かっている『UnKnown』の中身だ。 今の所、ただ一度を除いてこの原則が崩れた事は無い。

 

 

……そして問題は、その『一度』だった。

フィールドを走破し、ボス部屋に突入したオレたち。

最深部に居座っていたボスそのものは、ALO版アインクラッドでも倒した事のある、言ってしまえば攻略法が分かっている敵だった。

だから、危なげなく戦えた。 全員特にダメージを受けないままボスのHPバーを残り一本まで削り切って、後はソードスキルを叩き込むだけ。

 

 

 

 

 

 

 

……そう、思っていた。

 

 

 

 

 

 

 

「――■■■■■■◾︎◾︎◾︎◾︎!!」

 

 

 

 

 

 

 

――フィールドの床をブチ抜いて現れた、黒い靄に包まれた大男が来るまでは。

 

「なっ、なんだあれ?!」

 

カーソルを合わせても、何も表示が出ない……イベント限定キャラなのか? 敵か味方かも分からない。

 

あまりに急変した事態にオレたちが動けないでいるも、ボスに『驚き』の感情は無く、その大男に攻撃を仕掛け――

 

 

 

――その顎は、その体躯からは考えられない程軽々と跳ねた大男を捉えられずに空を噛む。

そして攻撃後の硬直で動けないボスの頭に、一撃が――

岩から直接削り出した様な、斧とも大剣とも言える刃が振り下ろされる。

 

ソードスキルも何も使わない、純粋な筋力と質量による一閃。 それはボスのHPバーを一本丸ごと消し飛ばすだけに留まらず、暴風を起こし、破壊不可能なはずのフィールドの大地にすらヒビを入れた。

 

 

「……な、なんだよ、アイツ」

 

此方に背を向けているのに、なお漂う威圧感。 靄でシルエットすら見えないと言うのに、それでも分かる、その圧倒的な存在感。

 

そんな怪物が、ゆっくりと斧剣を持ち上げ、緩慢な動作で振り返る。

 

 

その瞳は、何処までも赤く―――

 

 

 

………それでいて、泣いているようだった。

 

 

 

「――■■■■■■■■■■ッッ!!」

 

「ッ!?」

 

漠然と頭に浮かんだイメージに気を取られている間に事態が進んだのか、再起動を果たした大男が天に向けて咆哮する。

空すらも吹き飛ばしかねないと錯覚する程の力強い雄叫び。 それは、床のヒビも深刻なモノに……

 

「って、マズッ! 逃げるぞ!」

 

気がつけば、ヒビ割れが足元まで広がっていた。 慌ててボス部屋の入り口まで掛け戻ろうと足を動かす。

 

 

だが、間に合わず。

 

件の大男が一歩。 力強く踏み締めるだけで、フィールドは呆気なく崩壊した。

 

「んな、嘘だろ!? う、うわああぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

一瞬で遠く離れていく視界に映ったのは、間に合ったのか、崖になった縁で必死に手を伸ばすアスナと、

 

声一つ上げない、まるで気絶しているかのように淡々と落ち続けている大男だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「………ぐ、うぅ……

ここは……?」

 

頬を打つ冷たい感触に、目が醒める。

倒れたまま周囲に視線を走らせると、崩れたのか剥がれたのか、ボロボロに朽ちた洋城の屋根(?)があるだけで、遠くは霧に阻まれて見えない。

アスナたちも――あの大男も、いない。

 

妙に痛む頭を押さえながら立ち上がり、一先ず雨を凌ごうと、僅かに色ガラス片の残る窓枠から屋根裏部屋(仮)に入り込む。

一息ついて指を滑らせれば、ウィンドウは開いた。 でも、

 

「メッセージは使えないのか……」

 

メッセージ欄は灰色に染まり、タップしても反応がない。 フレンド欄も同様で、うんともすんとも言わなかった。

 

「ハァー。 どうするかなぁ……」

 

幸いアイテム欄は問題無く、HPバーも不思議と全く減っていないのを確認すると、壁に背を預けたまま座る。

ウィンドウや視界に浮かぶゲージから、ここが『UnKnown』内なのは確かだ。 だとすれば、問題はここが何処なのかだ。 それに、さっきの大男が何者なのかも気になる。

 

少なくとも真っ当なMobではないだろうし……

 

……何故だろう。 不思議と考えが纏まらない。 思考が痺れている様な……頭でも打ったか?

 

 

 

 

 

 

――パキッ

 

 

 

 

 

頭を押さえながら休んでいたら、外から枝が折れたような小さな音が聞こえた。

剣を手に転がり出て見れば、そこに広がるのは相変わらずの霧。

……聞き違いか?

 

首を傾げながら、屋根裏部屋に戻ろうとして―――首筋に冷氷が当てられた。 いや違う。 これは、殺気!

 

咄嗟に振り返ると、

 

 

 

 

 

――金色の瞳と目が合った。

 

「ッ!?」

 

それも、目と鼻の先だ。 ここまで接近されると、剣が上手く振るえない。 一旦距離を取らないと!

慌てて体重を後ろに移そうにも、相手はもう攻撃モーションに入っている。 躱せない事を察し、せめて急所には当てさせまいと首を捻り、

 

 

「――チェックメイト」

 

 

それを読んでいたとしか思えない軌道で迫るナイフが見えた。

 

駄目だ、これは避けられない。

 

死―――

 

 

 

 

 

「―――ジル、止めよ!」

 

 

 

 

 

ナイフが喉を切り裂く直前で、急停止する。

体勢の崩れていたオレはそのまま倒れるけれど、そのナイフの主――銀髪で、要所々が妙に分厚くなっているドレスエプロンチックな青い服に身を包んだ女性は、変わらずオレにナイフを突きつけたまま、それでも殺気は薄まり、声が聞こえてきた方向を向いていた。

 

「若様、何故止めるのですか?」

 

「何故、か」

 

その方向から霧を割いて現れたのは、これまた銀髪の、それでいて長身の老人。

その老人はスタスタとオレの側まで寄ると、手を差し出してくる。

 

「――味方に刃を向ける必要は無かろう。 そうであろう、キリトよ」

 

「あ、あぁ。 サンキューな」

 

その手を取って立ち上がる。 それで納得したのか、「すいません。 私の早とちりでした」とナイフを収める女性。

 

「……あー、所でさ。 聞きにくいんだけど、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アンタ、誰?」

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

窓の外に広がる、霧と雨。

その手前には、呆然と黄昏ている老人。

 

 

……なんと言うか、罪悪感がヤバい。

 

「えっと、その……

アレって大丈夫なのか?」

 

紅茶入りのコップ片手に温まっていたジルさんに聞くと、特に問題無いと返ってくる。

 

「元々第二魔法その他云々でSAN値が削れ気味だったからあんな風になっているだけで、放っておけば復活します。

……いざとなれば斜め四十五度で殴った後に起こせば直ってます」

 

「やめたげてよぉ!?」

 

想像の斜め上を行く発言に、『いや第二魔法ってなんだよ』とかの疑問が吹き飛ぶ。 扱い雑?! あの人電化製品かなにかなの!?

 

「勿論冗談です」

 

「だ、だよな。 よかったぁ」

 

 

そんな具合に五分くらい過ごしていると、漸くSANチェックから復帰したらしい老人が此方に向き直った。

 

「……手間をかけさせたな。 では改めて。

我が名はヴラド。

以前、アインクラッドにて槍を振るっていた」

 

アインクラッド…… SAOサバイバーだったのか。 だからオレを知っていたのか。

 

「オレはキリトだ。

さっそくで悪いけど、」

 

「うむ、この状況についてだな。

とは言うが、此方も把握している事は僅かだ。 何せ、我らも巻き込まれた故な」

 

「そうなのか……」

 

「……だが、手を貸すのは吝かではない」

 

不敵な笑みを浮かべながら槍を顕現させ、そう口にするヴラド。

 

「ジル、お前も構わぬだろう」

 

「無論、貴方が望むのならば」

 

ジルさんも、音も無くナイフを逆手に引き抜き、そう答えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

◇◆◇◆◇◆◇

 

 

 

 

 

 

 

唐突だが、一つ告白しよう。

実は、このフィールドでの戦闘は全部オレがやろうと思っていたんだ。

二人とも結構強そうとはいえ、オレは二人が具体的にどれだけ強いのか知らない。 特にヴラドの方は、あんな老人が攻略組に居たら話題にならないハズがないから、おそらくそれ(攻略組)以下だろうと予測を立てていたのもある。

おまけに歩き回って見れば、見かける敵はスケルトン、アンデット、悪霊系と、AGIによるヒット&アウェイが基本のナイフや、刺突武器の槍だと相性の悪いMobばかりだったのもそれを助長した。

 

 

 

………それでも弁解させてくれ。

 

 

 

 

 

「フハハハハハハ! 余を斃したくば、この三倍は持って来るがよい!」

 

 

 

だからって素手で無双するヤツがあるかぁ!?!

 

スケルトンはアイアンクローで頭蓋骨が粉砕、ゾンビは蹴り一発で胴体が消し飛び、やたらカラフルな悪霊は掴み(からの)抜手でアッサリ撃沈した。

ちょくちょく囲まれてダメージを負うも、バトルヒーリング持ちなのか即回復していくし、挙げ句の果てには握り潰さずに掴んだスケルトンをブン回して即席武器にし、盾持ちはラッシュで何も出来ずに圧倒された。

 

うん、何処のD◯Oだお前。 そういえばヴラドってドラキュラの元ネタだっけーじゃあ仕方無いなー(現実逃避)

 

 

それに比べれば薄いとはいえ、ジルさんも中々ブッ飛んでいた。

敵集団に対し一瞬で二十本以上のナイフによる弾幕を張り、怯んでいる隙にすれ違いざまに首を落としていく。 流石に一瞬で全滅は出来ないようだけど、生き残ったところで残HPはミリだし、そんな状態の敵が次に相対するのはヴラドだ。 文字通り片手間で木っ端微塵になるMobに思わず手を合わせてしまったオレは悪く無い。

 

 

 

 

 

……とまあ、そんな具合に人間辞め人間の無双ゲーに対して何も考えない様にしていると、マップの最深部に辿り着いた。 分かりやすい事に、ここは一本道のフィールドだったみたいで迷わずにこれたし、大体探索も済ませられた。

だと言うのに、ボス部屋は巨大な瓦礫で塞がっていた。

 

「……これは、飛行船、でしょうか?」

 

「随分と焼け焦げているが、その様だな」

 

「なんでそんな物が、この仮想空間に……」

 

普通に考えれば、フラグ立てが足りないんだろうな。 飛行船を退かすとなると、信管のスイッチか、専用クレーンの電源か。

この黒焦げた骨組みだけの飛行船といい、ここに来るまでの道中に多く散らばっていた色取り取りのガラス片といい、この場所はGGOの廃墟エリアに近いものを感じさせる。 もしかしたら、この先のボスの情報がフラグになってるのかもしれないな。

 

しょうがない。 一旦戻ろうぜ。

 

そう言おうとして―――ソレ(・・)が耳に入った。

――ソレ(・・)が、視界に映った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――死して拝せよ――」

 

 

 

 

瓦礫の山を塵の様に軽々と赤い暴風が吹き飛ばし、その奥が露わになる。

 

 

――それは、正しく地獄。

 

記憶にはないが、魂の奥深くに焼き付いているのが分かる、原初の星そのものの記録。 究極の一。

 

 

 

 

 

「――『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』!」

 

 

 

 

 

その一撃が、天に向けて放たれた。

余波だけで大地を揺るがし、深い霧は呆気なく吹き消される。 瓦礫は灰塵と化し、空間そのものにすら亀裂が走る。

 

出来る事は、ただ耐えるのみ。 身体を低くしつつ、暴風から顔を庇う事しか出来ない。

 

 

 

 

 

……しばらくして暴風が収まり、後に残ったのは、ボス部屋とその付近だけ。

それ以外の全ては、消滅した。

 

あまりにも圧倒的。

 

一体、どんな存在がこの地獄を創り出したのか。 恐怖のまま、部屋の中央に目を向ければ――

 

 

 

 

 

 

 

――そこに佇んでいたのは、『黄金』だった。

 

右手で天に掲げられた、剣にも杖にも槍にも見える異形の武器は、ゆっくりと虚空に浮かんだ金色の波紋に沈み、

 

――あの大男と同じ色、けれどその奥にあるものは全く違う赤い瞳が露わになる。

放たれるのは、威圧を超えた覇気。

ただそこに居る。 それだけで心が折れそうな圧力。

 

 

「ほう。 寄生虫駆除を終えたと思えば、これはまた」

 

 

カチャリと、金色の鎧が擦れる音を立てながら腕を組む『黄金』。

感情を感じさせない目をオレたちに向けて――その一角で、僅かに歪められる。

 

その視線の先は、銀髪の老人。

 

 

「………クク」

 

 

溢れるのは、笑い声。

 

 

「――ふはははははは! まさかこの様な形でまた出喰わすとはな、雑種」

 

「……? また(・・)?」

 

あれと知り合いなのかと、小声で脂汗を流しているヴラドに訊くと、その返事は黄金に向けて返された。

 

「英雄王。 何故貴方が此処に居る?」

 

「……む? あぁ、成る程」

 

けれど、言葉での返事は無かった。

代わりに現れたのは、黄金の波紋。 その数、約十。

 

「っ!?

備えよ、キリト。 来るぞ」

 

「備えよって何に!?」

 

「決まっていよう、この世総てに(・・・・・・)だ!」

 

浮かび出るのは、金色の切先。

剣、斧、槍、矢、棍、鎌、杖―― 多種多様で、それでいてパッと見ただけで伝説武器(レジェンダリィ・ウェポン)以上の代物だと分かる武器が、その矛先をオレたちに向ける。

 

そして、あれだけの武器を扱うのかというオレの予想を裏切り、

 

 

「ならば疾く消えよ、人形の成り損ない。 せめてその散り様で我を愉しませよ」

 

 

波紋は――砲門と化した。

 

 

「はぁ!?

っ――」

 

 

今日何度目か分からない、濃厚な死の気配が目の前まで迫る。

咄嗟に左手の剣で防ぐも、想像以上の衝撃にあっさり剣が折れ、身体ごと吹き飛ばされる。

だが、逆に言えばそれだけで済んだ。

 

「おいヴラド! ジル! 大丈夫か!?」

 

慌てて立ち上がって見れば、二人の無事な姿が見えた。

ただ――老人の手にあった槍は失われていた。

 

「何とか無事です。 ただ、今の掃射をもう一度撃たれると……」

 

何箇所か擦り傷を作りながらも、唯一武器を失っていないジルさん。 普通のMob相手なら囲まれても弾幕で対処出来る彼女でも、同じように弾幕を張る『黄金』の相手は難しいようで、困り果てた顔をしている。

 

 

 

――さぁ、どうする。

『黄金』は余裕の現れか、それとも武器を撃ち出すにはチャージが必要なのか、オレたちを冷たい目で見下ろしながらもその場で静かに立っている。 一見隙だらけだけど、仮にあれが余裕の現れなら接近した瞬間また武器の砲弾が降る。 スペルブラストと同じ要領で対応しようにも、あの砲弾だとオレの剣の方が保たない。

かといってこのままだとジリ貧――

 

 

 

 

 

――ピシリ

 

 

その時、あの嫌な音が周囲に響き渡った。 恐る恐る見上げれば、空、というよりも、空間そのものにヒビが広がっていた。

 

オイオイマジかよ!?

 

流石にエリアそのものが崩壊する場所に居続けた経験なんてない以上、何が起こるか全く予想がつかない。

 

………こうなったら、オレに出来ることは一つ。 無茶でも無謀でも、あの黄金をどうにかしてここを脱出するしかない!

 

チラッとヴラドたちの方も見れば、あっちも同じ事を考えていたのか、ジェスチャーで『任せる』と伝えてきた。

………信じるぜ、ヴラド!

 

 

「お――おおおおおおおおっ!!」

 

剣を思いっきり引き絞り、黄金に向かって突撃する。 発動スキルは『ヴォーパル・ストライク』。

ジェットエンジンのような轟音を立てながら突進するも、当然すんなりとは行かせてもらえず、黄金の波紋が広がり――

 

 

 

「血に濡れた我が人生を此処に捧げようぞ。

――『血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ)』!」

 

「此よりは地獄。

殺戮を此処に ――『解体聖母(マリア・ザ・リッパー)』……!」

 

「おのれ、貴様ら!」

 

奴の頭上から巨大な赤い杭が、背後からはナイフによる一撃が放たれ、『黄金』の意識が一瞬そちらに逸れる。

確かにその隙は一瞬だったけれど、

 

 

「――貰ったぁっ!!」

 

「くっ、おのれぇ――!」

 

 

オレには、充分だ!

赤いライトエフェクトを纏った一閃が、奴の鎧に届き――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――その直前で、遂に空間が崩壊した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「―――ト君。 キリト君ってば!?」

 

「うっ………アス、ナ?」

 

目が醒めると、元の場所に戻っていた。

いるのは、心強い仲間たちで、

 

……黄金の男も、銀髪コンビも、そこには影も形も無かった。

 

 

ユイに訊いてみても、オレはフィールドが自己修復された段階でそこで倒れていたらしく、余計に謎が深まった。

 

 

「………夢、だったのか?」

 

 

そうとしか結論付ける事が出来ず、如何にかアスナを落ち着かせてから、半ば癖で背負っている剣の柄を握ろうとして、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――左手だけ、空を掻いた。

 

 

 

 

 

 









キャラステータス(SAOACver)

☆4:『血塗れ王鬼』ヴラド
身長:190cm
属性:混沌・中庸
性別:男性
イメージカラー:紅
特技:裁縫、楽器演奏
天敵:運要素
ステータス
筋力EX 耐久C 敏捷E 魔力B 幸運E

異なる世界のソードアート・オンラインに参加している銀髪の老人。 『無限槍』のユニークスキルを持ち、凄まじい火力を有するアタッカー。
何やら異常フィールドについて識っている様子だが……

攻撃スキル
・投擲:B
二対の短剣を弧を描く様に投げつける。 (特殊効果:クリティカルヒット固定)

本気狩る(マジカル)バリツ:C
目の前の敵にアイアンクローを決めた後蹴り飛ばす。 (特殊効果:人型特攻)

・無限槍:A
突き出した左掌から紅い杭を打ち出す。 (特殊効果:自身のHPが一割減少)

血塗れ王鬼(カズィクル・ベイ)
打ち上げた幾本もの杭を空中で合成、巨大な一本の呪槍で敵を頭上から串刺しにする。 (特殊効果:自身のHPが九割減少)

補助スキル
・カリスマ(偽):D
味方全員の攻撃力上昇。

戦闘続行(バトルヒーリング):B
一定時間、自身にHP回復状態を付与。



☆4:『解体聖母』ジャック
身長:164cm
属性:混沌・中庸
性別:女性
イメージカラー:銀
特技:解体
天敵:ジャ()ンヌ
ステータス
筋力C 耐久C 敏捷A+ 魔力D 幸運B

ヴラドと行動を共にしていた女性。 ソードアート・オンラインには参加していないようだが、その割には仮装空間への高い適性を持つ。

攻撃スキル
・投擲:A+
三対のナイフを弧を描く様に投げつけ、続けて六本のナイフを一直線に跳ばす。 (特殊効果:クリティカルヒット固定)

・気配遮断:A
気配を消しながら突進、すれ違い様に切り裂く。 (特殊効果:スキル発動中は敵の攻撃を自動回避)

解体聖母(マリア・ザ・リッパー)
相手に接近し、敵の器官を破壊しつつ体外に弾き出す。

補助スキル
・医療技術:C
味方のHPを大幅回復


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