「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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簪と本音の居る学校に進んだifルートです。
一話で完結します。でも7000文字超えですみません!
本編とは関係ないので読まなくても大丈夫ではあります。

簪視点で進みます。
 
※ガールズラブ注意です。


※時系列・設定の説明です!

『東雲湊《しののめみなと》』として転校します。
 時系列は8話で楯無さんに電話をしてから一週間後で、湊ちゃんは楯無さんから女の子として学校に通うためのレッスンを一週間受けたので、女の子度がアップしています。なので本編よりも女の子しています。


if更識簪√『まるでアニメみたいな恋』

 

 日差しがまぶしい。学園アニメの主人公が座るような、窓際で一番後ろの席に座れたって喜んでいた過去の自分をぶっとばしたい……!

 日差しが当たって、あついし……夏ってほんといやだ……。

 

 朝までアニメを見てたせいで、すごい眠いのに、暑くて寝られない……。

 朝早いのに、周りの生徒たちは楽しそうに騒いでいる。頭に響くからやめてぇ……!

 

「ねえねえ。さっき職員室の前で初めて見たすごい可愛い女の子が居たけどさ、転校生なのかな?」

「そうかも! ねえ机が増えてるよね? ほら、更識さんの隣に!」

 

 隣?確かに机が増えてるけど、転校生……?

 

 あっ先生が来た。でも転校生だったら隣の席の私が、案内とかしないといけないのかな?嫌だなー。私がコミュ力が無いことを先生も汲み取ってくれるよね……!

 

「皆さんおはようございます。突然ですが、皆さんと一緒に学校生活を楽しむ生徒が一人増えます!」

 

 キャーとかウォーとか声援が鳴り響いて、頭に響く……うぅ死にそう。

 

「それでは、東雲さん入ってください」

「……失礼します」

 

 それまでうるさかった教室が、ピタッと無音になって、皆が一人の女の子に釘付けになっている。

 

 アニメのヒロインがリアルに現れたら、こんな美少女になるのかな……なんて考えちゃうくらいの美少女転校生が、教壇に立ってクラスを見渡して……わ、私と目が合った!な、なんで私を見てくるの!?

 

「は、初めまして。私は東雲湊です。仲良くしてくれたらうれしいです!」

 

 か、かわいい!

 

 頭を下げてから仲良くしてって言った後の、不安げにこっちを見てくる表情が……小柄で小動物みたいなイメージの女の子にそんな風に見られたら……。

 

「仲良くするよ〜!」

「よろしくね! 東雲ちゃん!」

「かわいいー! 仲良くしようね!」

 

 クラスメートが思い思いに、挨拶を初めてかなりうるさい……『皆落ち着け、湊ちゃんが困っているだろ!』なんてラブコメ主人公みたく言えるコミュ力は私には無いけど……仲良くなれたらうれしいな。

 

「では東雲さんは、一番後ろの空いている席に座ってくれますか」

「は、はい! 分かりました!」

 

 東雲さんが私の隣に座って、私の方に振り向いた!?近くで見たら睫毛も長くて目もぱっちりしていて、すごいかわいい!

 

「あ、あの! よろしくお願いします!」

「よ、よろしく……」

 

 もっと話したいけど、コミュ力が足らない……!

 

「では、このまま授業を始めたいと思います。あ、更識さんは東雲さんに教科書を見せてあげてくださいね」

 うぇ!?ま、まあ机を近づけたけど、すごい、いい匂いがするんだけど!

 

「ありがとうね。か、更識さん」

「別にいい……」

 もっと喋りたいのにそれしかしゃべれなかった……。

 

 それから特に何も無く授業が終わって、それ以上東雲さんとは話さなかった。

 授業が終わった途端に、東雲さんの周りにクラスメートが集まってきた。

 

「しののんってすごいかわいいね〜!」

「し、しののんですか!?」

「東雲さんだからしののんだよ〜!」

「あ、ありがとうございます?」

 

 クラスメート……って言うか本音が東雲さんに絡んでいる。絡んでいると言うか、抱きついてる……何やってるの!?

 

「んなっ! なんで抱きつくんですか!?」

「かわいいし、いい匂いだよ〜!」

「ちょっ! 何してるんですか!?」

「かんちゃんも一緒にやろ〜」

「私はいいから……止めてあげて」

「え〜! 仕方ないな〜」

「あ、ありがとうございます! 更識さん!」

「……気にしないで」

 

 本音うらやましい!……じゃなくて、東雲さんを守れてよかった。まあ、その後は他のクラスメートから質問攻めにあってて、大変そうだったけど、転校生の宿命だよね。

 東雲さんは、それから放課後まで、休み時間はずっと他のクラスメートと話していたから、喋られなかった……。

 

 その後も授業は全部終わって、放課後になった。

 先生からは東雲さんに学校の案内をしてと言われてしまった……本音なんで先に帰っちゃったの!?

 

「あ、あの! 更識さんよろしくね?」

「……よろしく。案内するからついてきて」

「はっ、はい!」

 

 なんで私こんな冷たいの!?緊張しすぎて全然まともに喋れないよ!嫌いじゃ無いのに……!

 

「たくさん本があるね!」

「綺麗な教室だね!」

「研究道具もたくさんあるんだ!」

「大きな体育館だね……」

 

 校舎を一通り回ったけど、全然話せなかった……。東雲さんからたくさん話を振られたけど、返せなくって、無視したみたいになっちゃって……もう嫌。もっと話したいのに……!嫌われちゃったよね……。

 

 全部の説明が終わっちゃった。もう帰ろう……。

 

「説明終わったから……もう帰っていいよ」

「あ、あの! 更識さん、ありがとうございました!」

「別にいい……じゃあね」

 

「さ、更識さん!」

「……なに?」

 まだ何かあるの?もう話せないんだから、帰らせてよ……。

 

「わ、私とお友達になってくれませんか?」

「え? な、なんで……」

 

 たくさん無視しちゃったのに……嫌われたと思ったのに、なんで友達になってくれるの……?

 

「た、本音さんから、更識さんは話すのが苦手だけど、本当は優しい女の子だから、喋られなかったらごめんねって言われていたの。優しいって言うのは伝わったよ? 私がゆっくり部屋を見てたときもずっと待っていてくれたし、歩幅の小さい私に合わせて隣を歩いてくれたよね? そんな優しい簪さんとお友達になりたいと思ったから……私とお友達になってくれませんか?」

 

「う、うん!」

「よろしくね。更識さん」

 

 お友達になれた……!ほとんど無視しちゃったのに……それでもお友達になってくださいって!

 東雲さんの方が優しいよ……!

 

「更識さんは電車通学?」

「うん!」

「そっか。なら一緒に帰らない?」

「か、帰る!」

 

 電車通学しててよかった!

 中学に入るまでは車で送り迎えしてもらっていたけど、そんな事をしてる子なんて他に居なかったから『更識さんはお金持ちなんだね』とか言われるのが嫌になって……今までも電車で通学してたけど、東雲さんと一緒に帰れるならこれからもずっと電車通学だよね!

 

「なら帰ろうか?」

 

 東雲さんが私に手を差し伸べてきた。その後ろから指す夕日に照らされた東雲さんは本当に綺麗でなんだか格好良くも見えた。

 

「は、はい!」

 

 恐る恐る手を握る。

 手は私よりも小さくて、柔らかくて温かくて、手を引かれながら歩いていたら、隣に並んでくれた。

 

 二人での帰り道は、本当に楽しくて幸せだった。お友達が出来たのは初めてで、本音と帰るか、一人で帰るだけだったのに、今は東雲さんが隣に居てくれる。

 本音はもともと更識家に仕える家の出身で、私の従者をしてくれてるけど、本当は姉さんに仕えているんじゃないかって疑っちゃって、友達になる為のあと一歩が踏み出せなかったから……東雲さんと一緒に帰れて本当に嬉しい。

 

「更識さんは好きな物って何かある?」

「アニメ……! ……あ」

 

 やっちゃった……!アニメが好きなんだけど、女の子でアニメ好きなんて変だよね……クラスの女の子は誰もアニメの話なんてして無いし……。

 

「ん? アニメが好きなんだ。私も見るけど、ロボット物か熱血物ばかり観ちゃってるから、女の子らしくは無いよね?」

「ほ、ほんとに!? 好きなアニメは?」

 

「天元突破するアニメかな!」

「良いよね! あれって平成のロボットアニメでトップ10に入るくらいに面白いと思う! 主人公も他の人たちもみんな熱くて、格好良いよね! …………あ」

 

 喋りすぎちゃった……!アニメの話なんて出来る人が居なかったし、私も好きなアニメだったから……引かれちゃったかな……?

 こっそりと東雲さんの顔を見ると、なんだか楽しそうに笑っていた。

 

「本当にアニメが好きなんだ。私も好きだけどさ、更識さんの方が詳しそうだから、たくさん教えてよ?」

「ひ、引かないかな?」

「引かないよ。さっきの更識さんは本当に楽しそうだったから、またアニメの話をしてる更識さんを見たいな」

「あぅ……」

 

 な、なんでこんな格好いいセリフを私に言うの!?優しく笑いながらそんな事を言うなんて反則だよ!

 

「っと、駅に着いちゃったね。更識さんは上り線?」

「下りの方……」

「じゃあ反対だね。ならまた明日かな? これからよろしく! またね!」

「うん! バイバイ!」

 

 改札を越えて別々のエスカレーターを登っていった。あ、反対側のホームに東雲さんが居て、手を振ってくれた!

 

「また明日会いたいな……」

 手を振り返して、そうつぶやいちゃった。転校してきた女の子が可愛くて、アニメが好きな女の子で、お友達になってくれるなんて、夢じゃないよね……?

 

 

 次の日に学校に向かう。昨日の事が全部夢だったらどうしよう……?東雲さんが学校に居てくれるかな?

 

 電車を降りて、改札を抜けようとしたら、私に向かって手を振っている女の子が居る……東雲さんだ!思わず、駆け出して、東雲さんの目の前まで走った。

 

「更識さんおはよう。朝から元気だね!」

「東雲さんが居たから……かも」

「そう? ならずっと一緒に居てあげないとね。更識さんが元気なら私も嬉しいし」

「あぅ……」

 

 私よりも小さくて、可愛いのに格好いいセリフを言っちゃうから、ギャップがヤバいよぅ……東雲さん、格好いいなぁ……。

 

 

 それからは夢じゃなかったけど、夢のような日々が始まった。

 

 友達になってから半年が過ぎて、東雲さんから湊って呼ぶようになって、『お友達が出来たらやりたかった事リスト』には、ほとんど斜線が引かれて、今日は私の家で夜通しアニメを観る事に!

 

 私服姿で家に来た湊はすごい可愛くて、白のニットの上着と、紺色のミニスカートがすごい似合っている!

 

「今日はよろしくね。簪」

「うん。湊が来てくれるのがすごい楽しみだった……」

「私もだよ。じゃあお邪魔しまーす」

「私の部屋はこっち……」

 

 私の家に湊が来るのはこれが初めてで、大きな家だけど驚かなかったかな?湊は楽しそうにしてるし、だいじょうぶかな?って本音なんで走ってくるの!?

 

「しののんだ〜! かわいい〜!」

「なんでいつも抱きつくの!?」

「私服もかわいいよ〜! スカートじゃなくてスカパンだ〜!」

「ちょっとどこ見てるんだ!?」

「本音ストップ」

「は〜い」

「あ、ありがとう」

 

 さっきみたいに、湊はたまに男っぽい口調になる時がある。小さいのに、男勝りなところもある湊のギャップってすごい良いよね……!

 

「本音も居るんだね」

「かんちゃんと二人っきりがよかった〜?」

「ちょっと、何言ってるの……!?」

 

「確かに二人でアニメを観る予定だったから、お邪魔虫さんはまた明日ねー」

「押される〜またね〜」

 

 本音は曲がり角まで湊に押されていって見えなくなった。なんか二人って仲が良いよね……ずるい。

 

「むー……なんか二人って仲が良いよね」

「うーん。学校だと一番話しているのが本音だからねぇ。簪がもっと話し掛けてくれたらいいんだけど……どうかな?」

「が、がんばる!」

 

 学校だと他のクラスメートも居て、二人の時みたいにアニメの話も出来ないから、何を話せばいいのか分からなくて、湊とあんまり話せていない。

 湊から話してくれても、周りに見られて緊張しちゃうから会話をすぐに切らせちゃう……でももっと湊と話したいし、がんばろう!

 

 私の部屋に着いたら部屋を見回している湊には、あまり見ないでって言って、一緒にベッドに座ってテレビをつける。

 観るアニメは某ドリルのアニメで、私たちが最初に話し合ったアニメで、湊も大好きなみたいだから寝ないで観るのはちょうど良いよね!

 

 

 そう思っていたんだけど、私の膝を枕にして寝ている湊にはダメだったかな?

 

 髪の毛はさらさらしていて、ずっと触っていられる!

 寝る準備をしてから来てねって言ったから、お風呂に入ってから来たのか、シャンプーの良い匂いがするし……!

 

 夜遅くまで起きるのは苦手って言ってたけど、まだ1クールも越えてないよ……いつも23時前には絶対寝てるって言っていたのは伊達じゃないね。遅くまで起きられない湊もかわいい……。

 

 でも、どうしようかな?二人でアニメを観るから夜更かししようって思ってたけど、一人で観るなら寝ちゃってもいいかな?でも1クールは観よう!あと三話だし。

 

 あれ?ベッドに置いてあった湊の携帯の画面が光った。誰かからメールが来たのかな?

 

 み、観ちゃダメだよね……でもこの前、知らない男の子と湊が楽しそうにレゾナンスでゲームしてたのを見つけちゃって……湊はその男の子と付き合ってるのって聞いたけど、『付き合って無いから!』って、強く否定されちゃった。

 でも、ちょっと怪しいよね。その時の湊はすごい楽しそうだったし……ごめん!件名だけしか見ないから!

 

 

 えっ……なんで姉さんからメールが届いているの……?

 

『簪ちゃんとお泊まりなの!? ずるいわよ!』

 

 なんで、姉さんは……私が湊と泊まったことをずるいって言ってるの……姉さんが湊と泊まりたいって……なんで!

 

「うわっ、あれ? ……ごめん寝てたみたい」

「な、なんで……」

 

 思わず立ち上がろうとしたせいで、膝からベッドに頭が落ちちゃった湊が目を覚ました。

 

「ご、ごめん……夜は眠くて」

「違うの……なんで姉さんとメールしてるの……!」

「楯無さんと? あ……」

 

 楯無さん……湊は姉さんと知り合いなんだ……!

 

「全部姉さんが! 湊は姉さんが友達の居ない私を憐れんで、転校させて来たんだ……今までの楽しかった事も全部姉さんが湊にやらせていたんだ!」

「違わない……!」

 

 私みたいなのに友達なんて出来るわけ無かったよね……湊は、姉さんが憐れんで、私に与えただけのおもちゃだったんだ……!

 

「帰って……!」

「いや、違うんだ。本当に!」

「帰ってよ……!」

 

「話を聞いてくれ、簪!」

「あっ、あぅ……」

 

 なんで、なんで抱きしめるの?全部嘘なんだから……もう放って置いてよ……。

 

「私、いや俺が簪と会ったのは、君に会いたいって俺が思ったからなんだ! 簪の話は楯無さんから聞いたよ」

「な、なら……!」

 

「でも! 簪が居る中学に転校するって決めたのは俺だから! 実際に簪と会って、友達になりたいって決めたのも、全部俺だから! だから大丈夫だから。そんなに泣かないでくれ」

 

「本当なの……? 信じていいの……?」

「大丈夫だよ。ほら泣き止んで……」

 

 湊がポケットからハンカチを取り出して、涙を拭ってくれた……でも止まらないよ……もっと信じさせてよ……!

 

「でも、ならなんで姉さんと知り合いなの……?」

「重要人物保護プログラムって知っている? 更識家が政府から依頼されているって聞いたけど……」

「少し……知ってる」

 

 政府によって保護が必要だと判断された人物を保護する為のプログラム。湊が保護されているの?でもなんで……?

 

「俺は小さい頃から重要人物保護プログラムで更識家に護衛されていて、楯無さんはしばらく後に護衛役の代表になったから、それで知り合ったんだ」

「……そうなんだ。でも、なんで保護されているの?」

 

「それは……まだ秘密かな? でも簪にならいずれ言えると思う」

 

 湊は口に人差し指を当てて、内緒って可愛らしくポーズをしていて、それがさっきから『俺』って言ってるのとギャップがすごすぎて笑っちゃった……笑ってまた少し涙が零れちゃった。

 

「あははっ!」

「なんでそんなに笑うの!?」

「だって……湊って俺っ子だったんだね? 似合ってないよ」

「う、うるさい。俺の方が言いやすいんだから仕方ないんだって!」

 

「でも似合わない……ふふっ」

「だ、だよね……」

 

 でもよかった……!湊は姉さんとは知り合いでも、私とは友達なんだから!

 だから、なんで保護されてるのか……いつか教えて欲しいな。

 

 それからは後ろで進んでいたアニメを、湊が寝る前に見ていたところまで巻き戻して、二人で最終話が終わるまで観た。

 

 眠そうな湊はすごい揺らして起こしてあげた。

 

 私を泣かせた罰だよ?

 

 全部観たら二人で倒れるように寝ちゃって、気付いたら夕方になっていた。

 

 友達が出来たらしたい事リストの最後の項目は『二人でアニメを夜通し観る』だったから、そこに斜線を引いて、次は親友が出来たらしたいリストを作らないとね!

 

 まだまだ湊とたくさんしたい事はあるから、これからもずっと一緒に居てね……!

 

 

 楽しい時間は過ぎていって、進路を決める時期になってきた。

 

 私は全寮制のIS学園に行くから、湊が別の所に行くとしたら、あんまり会えなくなるかもって話をしたら、湊もIS学園に行くんだって!

 前々からISに興味があるのは知っていたけど、IS学園に行くんだ!一緒に受験勉強が出来るねって笑い合った。

 

 

 二人で一緒にIS学園に入学出来て、部屋は別々だけど、湊の部屋に毎日遊びに行った。

 ISの勉強もちゃんとしたよ?

 

 初日の授業を受けて、昼休みになったから、別クラスの湊を一緒にお昼ご飯を食べるために迎えに行く。

 

 湊のクラスに行っても、湊が居ない……どこだろう?

 

「かんちゃん大変だよ〜! 告白だよあれは〜!」

「えっ……な、なに?」

「おりむーがしののんに屋上で告白だよ〜! おりむーとしののんは幼なじみだから付き合っちゃうのかな〜?」

 

 湊が幼なじみと付き合っちゃう……?告白される……?

 

「だ、ダメ!」

「冗談だよ〜! かんちゃーー」

 

 本音が何か言ってるけど、今は屋上に行かないと……!

 屋上まで全速力で走って、屋上へ出たけど、誰も居ない……?いや、こっちから声がする!

 

「湊、俺と付き合ってくれ!」

「えっ? いちか?」

「ずっと前から好きだったんだ!」

「う、うん」

「だ、だから俺と付き合ってくれ!!」

 

 

「ダメーー!」

 告白の返事をしそうな湊に抱きしめて、唇と唇を重ねて、キスをした……キスをしちゃった!

 

 甘い味がして、視界にはもう湊しか見えない。

 

「あ……あぅ……」

 

 あぅ……なんて言っている湊が可愛い。

 

 それよりも、この男に言わないと!

 

「湊は私の大切な女の子なの。あなたには絶対渡さないから!」

「な、なんだってえええ!」

 

 絶対誰にも渡さないから!

 これからもずっと一緒だよ!

 

「…………あぅ」




二人は幸せなキスをして終了!終わり!
百合を書いていたら7000文字を超えてしまいました……。
少女漫画を書いている気分で書きました!どうでしょうか?

簪視点は初めて書きましたが、めんどくさ可愛いオタク女子な簪ちゃんが書けていたら嬉しいです。

ほぼ最後まで、湊ちゃんが押してましたが、最後の最後に簪がキスをして、逆転しました。
あぅ……と言わせていた湊ちゃんが最後には簪に言わせられましたね。
湊ちゃんはびっくりして最後まで思考停止してましたね!

簪ちゃんと仲良くなる為の、一番の障害だった楯無さん問題は越えたので、後はゴールまで一直線でしょうね!

一夏はこれからも湊ちゃんにアタックを続けると思いますが、勝者はもちろん……。この話は簪ルートですからね!
少し語られたように、一夏と湊ちゃんは休日や放課後でちょくちょく遊んでいました。そこで一夏は好きに……。

小さくて可愛いのに、俺っ子で男勝りな湊ちゃん。簪はギャップ萌えしてしまいましたね。

『簪ちゃんとお泊まりなの!? ずるいわよ!』
簪ちゃんは反対の意味に捉えてしまいましたね。楯無さんは簪ちゃんお泊まりしたかったんですけどね。

5000文字くらいで終わらせる予定が7000文字オーバーでした……だから本編がまだ9話なのに数時間しか経ってないんですよ!
でも今回みたいに飛ばせばすぐに原作まで行けるんですが、本編はまったり進めて行きたいと思います!
すみませんが、しばらくはお付き合いください。

では、簪ルートはこれで終わりたいと思います。
後はハッピーエンドまで一直線なので、続きはありません。
次回からは本編の更新に戻ります!

読んでいただきありがとうございました!
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