「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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※誤字や文法の誤りの訂正ありがとうございました。
 見直しても気づけてなかったりするので助かっています。
 ありがとうございました。


その12

 

「やっぱり、私って言わないと変かな?」

「今の湊の見た目だと、私って言わないと違和感がなー……」

 

 そうだよね……小さくなった姉さんみたいな容姿だし、俺は無いよねぇ。

 せめて僕?んー馴染みが無いし微妙かな?

 

 更識湊(さらしきみなと)として、学校に通う事になったら女の子らしくしないとダメか……少し練習してみようか?

 

「私、更識湊です。よろしくね一夏くん!」

「うくっ! い、いきなりどうしたんだ?」

 

 一夏が突然胸を押さえたけど、どうしたんだろう?痛そうな感じでは無いけど一応確認しないと!一夏に何かあったら嫌だよ!

 

「だいじょうぶ? 一夏くん?」

「おおおぉぉ!? なんで覗き込んでくるんだ!?」

 

 一夏に近づいて顔色を見るけど、大丈夫そうだね。うん。いつも通りの一夏だね。なんかすごい驚いているけど……どうしたの?

 

「あの、一夏くんが胸を押さえていたから心配になって……」

「だ、大丈夫だからな! ちょっと胸を撃たれただけだから! それより一夏くんってなんですか!?」

 

 なんとなく頭に浮かんだから一夏くんって呼びたくなっちゃったんだよねー。なぜか慌ててる一夏が面白いし、一夏くん呼びを続けちゃおう!でも胸を撃たれる?ん-なにに?

 

「あ、それより学校での立ち振る舞いの練習をしてみたけど、変かな?」

「悪くないな! でも普通に一夏でいいからな!」

 

 昔から一夏って呼んでいたから、なんか一夏くんって呼ぶのは新鮮でいいよね。

 

「えー……一夏くんって呼びたいんだけどダメかな?」

「いや、いいけどさ!」

「なら練習中は一夏くんって呼ぶからね。じゃあ一夏くん! 場所は教室で休み時間に話している感じでよろしくね!」

「わかった。やってみるか!」

 

 よし、学校で変に思われないように、しっかり演じよう。演じてるだけだから!

 

「一夏くんお疲れー。さっきの授業が分からないとこばかりで疲れちゃったー」

「お、おう。おつかれ!」

「ねえ、そう言えば一夏くんって勉強できたよね? 私に教えてくれないかな?」

「お、おう。任せてくれ!」

「ありがとう! なら今度、私の家で勉強会をしようよ? ダメかな?」

「お、おう。やろう!」

 

「ちょっとカットー! なんでさっきから棒読みなの!?」

「わ、悪い! なんか緊張して……?」

 

 一夏がめちゃくちゃ棒読みすぎて、全然練習にならないんだけど!昔やった劇で王子様役をやってた時は上手かったじゃん!どうしたのー?

 

「じゃあもう一回やるよー! ちゃんと一夏もがんばってね!」

「よし、その小悪魔系女子みたいな湊に少しは慣れてきたからいけるはず! こい!」

 

 小悪魔系女子?なにそれ?

 まあ、一夏の天然かなー?気にしないでやり直してみよう!

 

「みんなー! 初めまして-! 湊だよー!」

「なんでアイドルの挨拶みたいになってるんだよ!」

「ふふっ、ちょっとやってみたくなって! 冗談でしたっ!」

「普通にかわいすぎるから止めてくれ!」

 

 女の子になったのならアイドルを目指さ……無いよね!

 でも冗談でやってみたくなっちゃったんだよねぇ。

 

 少しくらい楽しめる余裕が出てきたのかな?女の子の身体に慣れてきてるよね……。

 

「次が本番ね。いくよ-! 初めまして、更識湊です。趣味は料理で、和食を作るのが得意だけど、他は勉強中です!」

「最初の自己紹介か? よろしくなー!」

「もし味見をしてくれるなら今度作ってくるので、食べてくださいね!」

「ぜひ食べたい!」

「あ、この前一夏くんに肉じゃがを食べてもらったけど、おいしいって言ってくれました!」

「それ自己紹介でぶっ込むのか!?」

 

 えっ!?ダメだったかな?

 

「いや、ちゃんとおいしいよーって言わないと味見をしてくれないかなって思ったんだけど……」

「今の湊なら、言わなくても味見はしてくれると思うな!」

 

 それならいいけど、まあ自己紹介はそんな感じでいいかな!私の名前と料理が得意って知って貰えたらいいかな?男の時は料理が得意ってクラスでは教えてなかったから、そこを押し出していこう!

 

「一夏くんは何かお題がある? なんでもいいよ?」

「なんでも!? ならえーっ全然思いつかない! 普通に昼休みとかでお願いします!」

「昼休みかー。やってみようか。私は一夏くんと一緒に居ると思うし簡単だね!」

 

 他のクラスメート達と仲良くもなれると思うけど、一夏くんか弾か数馬あたりと居た方が気が楽だし。鈴が居れば……んー残念だなぁ。

 

「じゃあスタート! 昼休みだね一夏くん!」

「おう。昼休みだな!」

「一緒にお昼ご飯を食べよー! いいよね?」

「いいよ。ここで食べるか」

「そうだねー。今は屋上だと暑いよね! 一夏くんの分もお弁当を作ってきたからさ一緒に食べてくれる?」

「作ってきたのか!? ありがとう!」

「なら机をくっつけて! はい一夏くんのお弁当だよ!」

 

「ちょっとストップだ!」

「えー……一夏くんなんでー?」

 

 楽しく練習できていたと思うけどなぁ。どうしたのー?いい感じだったと思うよ?

 

「これさぁ……もう付き合ってるようにしか思えないんですけど!」

「うそー!? お昼ご飯を一夏と一緒に食べてるだけじゃん!」

「湊は女の子になったし、男女でこんな事してるクラスメート居たか?」

 

「た、確かに……でも俺ってたまに一夏に作りすぎたからってお弁当を持って行ってたよね……あれダメかー」

「今の湊とだと完全にカップルだな!」

「一夏とカップル!? ……うぅ……」

 

 なんで俺の顔が熱くなるの!?ちょっと一夏に俺の作ったお弁当を食べてもらう事を想像しただけなのに……!美味しそうに食べてもらっただけなのに……!そもそもなんでそんな想像しているの!

 

「あとまた俺って言ってるから、今の内に直しておいた方がいいと思うぞ?」

「わかりました。私は湊です……」

「なんで落ち込んでるんだ!? ちゃんと学校でもフォローするから不安にならないでいいからな!」

「あ、ありがとう一夏くん……」

 

「あと一夏くんじゃなくて一夏でいいからな! 一夏くん呼びはかなり効くから止めてください!」

「はーい。一夏が居てくれて、本当に助かっているよ? ありがとうね!」

 

 よし、落ち着いてきた!一夏が明るいから、私も元気になるし、本当に居てくれてありがとうね!でも、一夏くん呼びは何に効くんだろう?分からないけど、今度また呼んであげようかな?

 

「練習はこれで終わりでいいかなー」

「役に立つのかこれ……?」

「た、たぶん……? そ、それよりそろそろ夕方だし、五反田食堂に行って夜ご飯を食べるのと、弾に説明しに行きたいな!」

「いつの間にか夕方だなー……なら食べに行くか? 説明するのも協力するから、頑張ろうぜ!」

「うん! ありがとうね!」

 

 弾に私が湊だって、女の子になったけど、これからも友達で居て欲しいって伝えたいな。弾は私たちのムードメーカーで、一緒に居て楽しいし!がんばって説明しよう!




学校での立ち振る舞いを練習?した回でした。

練習になったんですかね-?イチャイチャしてただけなのでは……?

一夏の発言をよく分からなかったら天然で済ませちゃう湊ちゃんでした。

一夏くん?湊ちゃんは何でもって言ったんだから、もっとやらせる事がありましたよね?

ここから湊ちゃんの一人称が私に変わっていきますね……初日なのに、女の子化がどんどん進んでいますね!

まだ初日なんですよね。朝から夕方まで時間が進みましたけど、まだ初日です!次話も初日です……!

次回も呼んでくれたら嬉しいです。ありがとうございました!
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