「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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その13

 

「じゃあ早速行こうか?」

「行こうか。弾ならすぐに分かってくれそうだし、気楽に行こうぜ」

 

 頷いて、一夏と部屋を出て、玄関に居たら突然インターホンが鳴った。えっ、なに?取りあえず出ようかな?

 

「今出まーす。あ、こんにちはー。なんでしょう?」

「荷物のお届けに上がりました。こちらになります」

 玄関を開けると、宅配業者のお兄さんが、大きな段ボールを持っていて、腕で抱えられなそうな大きなダンボールの上にはでかでかと

 

『束さんから大好きなみーちゃんにプレゼントだよー! 大切に使ってね!』

 

 と書かれていて、姉さんが何故かバニーガールのコスプレをしながら投げキッスをしてる写真が貼られていた……。

 こんなの送ってきたの!?指名手配だよ姉さんは!?良く届いたね!?

 

「重いのでお気をつけてください」

「なら俺が持つよ。おもっ!? なんだこの写真!? 束さんも相変わらずだな!?」

 

 一夏は荷物を部屋に置きに行ってくれた。取りあえずサインとかしないとダメかな。

 

「あはは、ありがとうございます」

「いえ、束様から届けて欲しいって言われた物でしたので、気にしないでください」

「束様って……もしかして、くーちゃんなの!?」

 

 この宅配業者の格好をしている男の人がくーちゃん!?あー……くーちゃんのISの能力で作った幻影かー。声も男の人になってるし、何もヒントが無かったら分からないよ!でも久しぶりに会えてうれしいな-!

 

「今は元の姿に戻れないよね。でもくーちゃんに会えてうれしいよ!」

「私も湊さんに会えてうれしいです。本当に女の子になってしまいましたね……」

「うん……くーちゃんなら戻せる?」

「戻せませんね。ごめんなさい……」

 

 目の前では男の人が頭を下げているけど、私には小さなくーちゃんがシュンとして俯いているように見えた……こっちがごめんなさいって気持ちになってきちゃった……!

 思わず抱きしめたら、私の胸辺りに顔が当たった感触がした、やっぱりくーちゃんなんだね!ごめんね!

 

「だいじょうぶだよくーちゃん。私も楽しくやっていくからさ。また文通をしてくれる……?」

「はい……私も文通して欲しいです。湊さんは性別が変わっても湊さんなんですから」

「ありがとう……くーちゃん……」

 

 そう言ってくれて本当にうれしい……!くーちゃんとはこれからもお友達でいられそうでよかったなぁ。優しいくーちゃんをもっとぎゅーって抱きしめてあげる。

 

「戻ったぞ……ってなんで抱きしめてるんだよ!?」

「えっ、だって抱きしめたくなっちゃったから……」

「いやいやいやいや! 男の人を抱きしめるのはまずいだろおおお!」

 

「…………あ、そっか。くーちゃんの幻影で男の人に映っているんだった。一夏はだいじょうぶだよ。この人はくーちゃんだからね!」

「幻影かよ!? でも男に抱きついている湊を見るのはなんか嫌だから離れてくれるか!?」

 

「う、うん。ごめんね一夏」

「いや、いいんだ! 何言ってたんだ俺!?」

 

 なんか恥ずかしい……男の人に抱きついていたみたいに見えていたんだ……!そんな事しないからね!くーちゃんから離れて、一夏にごめんねって謝る。

 

「それでは失礼します。湊さんも私の手伝いが必要でしたらいつでもご連絡ください。なんでもしますので」

「ありがとう! くーちゃんに頼みたい事があったら必ず言うから! 気をつけて帰ってね!」

「はい。では失礼します」

「またね-!」

「またなー!」

 

 くーちゃんに手を振ってから、一度部屋に戻って、何が届いたか確認しに行く。何が入っているのかな?

 取りあえずこのバニーな姉さんの写真は部屋に飾って置こうかな?姉さんって写真はあまり撮らないで、動画ばっかりだから、写真は結構レアなんだよねぇ。こんなに可愛く撮っているし、やっぱり姉さんってきれいだよね!

 

「何が入っているかなー?」

「結構重かったけど何だろう?」

 

 開けてみると、沢山の小瓶とピンクの小箱と白い冊子が入っている。

 冊子を開いて読んでみたら、束さんよりって書いてある。なになに?

 『女の子になって、さらに可愛くなったみーちゃんにプレゼントだよ! 女の子はね頭の上から足の爪先まで、お手入れしていかないとダメなんだよー! もっとみーちゃんには可愛くなって欲しいからね! 必要な物は全部詰め込んでおいたからちゃんと使わないとダメだよ? 使い方についての説明書も入れるからちゃんと読んでみてね!』

 『あと女の子になって困った事、分からない事が出てきたら、この冊子に全部書いておいたから、読んだら何とかなると思うよ! 後で、携帯にもデータを送っておくね! それじゃあ女の子の気持ちを知るためにがんばってねー! みーちゃん愛してるよ! またねー!』

 うん。ありがたいけど、男に戻して欲しいかなって!

 まあ、仕方ないかぁ。私が姉さんにお願いしちゃったのが、原因だからね……この結果は予想外すぎたけど!

 

 この説明書は後で読もうか。今は弾に会いに行こう!

 

「化粧品とメイク道具とその説明書みたいだね、後で詳しく読むから、先に弾に会いに行こうか?」

「そうだな。気を取り直して行こうぜ!」

 

 

 一夏と二人で五反田食堂に向かって歩く。15分くらいで着く近場だし、普段は自炊するけど、疲れた時とかには五反田食堂で食べている。それに美味しいからね。私も負けないくらい上手くなりたいけど、作ってる量も経験も違うから難しいよねぇ。

 

「一夏は五反田食堂でたまにアルバイトしてるけど、私もやろうかな?」

「湊がバイトかー? エプロンとか似合うし、いいんじゃないか?」

「基準がそこなのー……? もっと料理が上手くなりたいから沢山作って練習しようかなって思ったんだよねー」

「なるほど。今でも十分うまいと思うけどな」

「一夏に和食以外負けてるし、勝ちたいの!」

 

 だって、一夏の料理ってすごいおいしいんだよね。オムライスとかシンプルなのに、すごいおいしく作るし、もうプロだよね!また一夏のオムライス食べたくなってきた……今度作ってもらおうかな?

 

「一夏のオムライス食べたいなー。今度作ってくれる?」

「ああ。いつでも作るよ」

「やたー。一夏のオムライス大好きだから楽しみだよ!」

「お……おう。ありがとう」

 

 今から食べるのが楽しみだなぁ。あ、そろそろ着くね……がんばろう!

 

「あ、俺が先に弾と話すから湊は付いてきてくれ」

「うん。よろしくね」

 

 一夏に付いて五反田食堂に入る。店の中は席が半分くらい空いてるけど、これからお客さんが増えていくのかな?カウンターの奥には弾のお爺さんの厳さんが居る。料理を続けて数十年のベテランの料理人さんで、なんでも美味しく作るんだよね。

 

「厳さんこんばんは! 弾は居ますか?」

「いらっしゃい! 一夏じゃねえか! それと……一夏の彼女か?」

「ち、違いますよ! 詳しくは後で説明しますけど、この子は湊なんですよねぇ……」

 

「あはは……湊です。厳さんこんばんはー……」

「……ずいぶん小さくなっちまったな。まあ、湊なんだろ? 弾なら上に居るぞ」

「厳さんー……ありがとうございます!」

 

 か、かっこいい……!

 私が湊だって簡単に信じてくれた!普通なら冗談だって思うよね……信じてくれて本当にありがとうございました!

 

「じゃあ、行こうか?」

「うん!」

 

「弾入るぞー!」

「一夏か? 入ってくれ!」

 

 一夏が扉を開けて、部屋の中に居る弾と目が合った。なんか目を合わせたまま弾が固まってる……?取りあえず笑って手を振ってみよう!だんーみなとだよー!気づいて-!

 

「い、一夏が彼女を連れてきただと!?」

「違うよ!」




弾と会うまでの回でした。
化粧品と、化粧品道具をくーちゃんが持ってきてくれました。

女の子の湊ちゃんには必要ですからね!

厳さんはやっぱし、格好良いですね!

最後に弾が登場です。一夏が彼女を連れてきたと思ってます。
まあ、将来的に一夏の彼女になる可能性もありますからね!(え?)

読んでいただきありがとうございました!

休みの日っていいですね。沢山小説書けますからね!もっと休みをください!
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