「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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その17

 

 ……暑い、もう朝ぁ……?眠い……けど暑いから起きる……布団の中で瞼をこすりながら、今日の予定を考える。

 今日は鈴が帰る日で見送りに……はいけなくなったんだったね……他の予定は今日は箒と夜に電話するくらいかなぁ?

 

 うーん……なんで鈴の見送りに行けなくなったんだっけ……あっ……一気に目が覚めた。昨日の出来事は全部夢だよね!?女の子になったとか夢だよね!?

 

 手を前に伸ばそうとしたら柔らかい何かに当たる……このマシュマロみたい柔らかくて永遠に触っていられそうな物はなに!?なんで布団の中にこんな物があるの!?

 

 えっ……自分の胸は触ってないんだよ!?思わず、もう片手で自分の胸に手を伸ばす……うわぁ柔らかいよ……ふわふわ……やっぱり女の子になっちゃったんだね……じゃなくて!それなら目の前にあるこのふわふわは何!?

 

「湊ちゃん……積極的なのね。お姉ちゃん嬉しいわ!」

「えっ……んん? お姉ちゃん……? へっ!?」

 

 ガバッと掛け布団を剥ぐと、目の前にニコニコしてる楯無さんが居た……えっ?

 

「えええええー!?」

「おはよう。かわいい妹の湊ちゃん!」

「た、楯無さん!?」

「違うわよ? お姉ちゃんよ!」

「お、お姉ちゃん……」

「ええ! 愛しのお姉ちゃんよ!」

 

 わっ!抱きつかないでくださいぃぃ!すごいいい匂いですし、柔らかいんですから!

 

「お、お姉ちゃん恥ずかしいから止めてください……」

「…………湊ちゃんを見てるとなんだか虐めたくなっちゃうわね……えいっ!」

「ひあっ……!?」

 

 なんで耳を舐め……!?ひいいくすぐったいいい!吐息が耳に当たってゾワゾワするしぃぃ!?

 

「おね……お姉ちゃん止めてぇ……」

「ッ……!? お姉ちゃん我慢できなくなっちゃったかも!」

「ひいいっ……!」

 

 何をされるのか分からないから、怖くて目を瞑る。えっ……な、何もされない……?

 

「あいたっ……」

「ふふっ冗談よ。おはよう湊ちゃん!」

 

 目を開けた瞬間におでこに軽くデコピンされた。でもなんで楯無さんが家に居るの……?寝る前に鍵掛けていたよね?

 

「おはようございます? なんで楯無さんがベッドの中に居たんですか? 鍵締めていましたよね?」

「私ってどんな鍵でも簡単に開けられるのよ? 湊ちゃんが何処にいても会いに行けるから安心してね?」

「安心でませんけど……まあ、おはようございます。今日はどうしたんですか?」

 

 楯無さんが暗部組織の代表になってからは、護衛対象の私と月に一回は会っていたからそれかな?それともやっぱり戸籍の件かな?

 

「大切な妹のかわいい顔を見に来たのよ? ついでに戸籍の用意と更識湊ちゃんが今の学校に転校する準備もできたわ」

「戸籍はついでなんですかー? でもありがとうございます。姉さんなら違法でなら戸籍を作れたと思いますけど……」

「私が作ったのも違法だけどね! でも国としては目を瞑ることになっているから、安心していいわよ」

「ありがとうございます。あ、お姉ちゃんは朝ごはんは食べました?」

「まだよ……? もしかして湊ちゃんが作ってくれるの?」

「はい。お姉ちゃんはゆっくりしててくださいね」

「い……妹の手作り料理……楽しみに待っているわ!」

 

 ベッドから出て、エプロンを着けてからキッチンで朝食を作っていく。昨日炊いたご飯は一夏が全部食べてくれたから残ってないし、今日はパンでいいかな?

 

 食パンをトースターに二枚差して、電源を入れておく。このまま放置しておけば、トーストの完成だね。

 

 あとはスクランブルエッグを作らないとね。

 今から私特製のスクランブルエッグの作り方を教えちゃうよ-?

 

 なんか料理を作るときって料理番組風に作り方を頭の中で考えちゃうんだよね。変な癖なんだけど……でも楽しいから止められないね!

 

 ではまず、今日は二人分なので卵を3つ用意します。ボールに卵を割って入れて、菜箸で泡が立つようにしっかりと混ぜてくださいね!

 

 次は私特製のスクランブルエッグの隠し味を入れていくんですよ-!牛乳を小さじ2杯とマヨネーズを小さじ1杯入れてください。あと、砂糖と塩を一つまみ入れてもう一度しっかりかき混ぜてください。

 

 混ぜ終わったら、フライパンに油を引いて、良く熱していってください。熱せられるまでに最後の隠し味を用意しましょうね!

 

 はーい。フライパンが温まったので、混ぜた卵をフライパンに入れます。そしてすぐに隠し味のとろけるチーズを小さじ2杯入れてください!そして菜箸でかき混ぜていきますよ-!

 

 お好みの火の通り具合になったら火を止めて、完成です!

 

 隠し味の牛乳、マヨネーズ、チーズを入れることでスクランブルエッグの濃厚さが増すんですよー!

 

 皆さんも作ってみてくださいね!それではありがとうございました〜!

 

 なんて遊んでいたらスクランブルエッグができたから、トーストを斜めに切って、どちらもお皿に載っけてテーブルに持っていく。あとはトーストに牛乳は外せないよねー。

 

「お姉ちゃんーできましたよー」

「ありがとう湊ちゃん! エプロン姿もすごい可愛いわ!」

 

 お姉ちゃんが……楯無さんのことをお姉ちゃんって言うのにもう慣れちゃってる……まあ女の子の身体に慣れるよりは簡単だからねぇ……。

 

 まあいっか。お姉ちゃんがすごい嬉しそうにフォークを持ちながらワクワクしててかわいいし、早速食べようか!

 

「お姉ちゃんのために愛情を込めて作ったんですよ? 美味しかったらうれしいです!」

「うぅ……お姉ちゃんうれしいわ! 早速食べていいかしら?」

「はいどうぞ! いただきます」

 

 食べて貰う人のために愛情を込めるのは当然なんですよ!美味しくできていたらいいなぁ。

 

「いただきます! す、すごい美味しいわ! このスクランブルエッグ、なんでこんなにふわふわしてるの!?」

「愛情を込めたからですよ? 美味しくできてよかったです!」

「湊ちゃん大好きよ!」

 

 お姉ちゃんはすごい美味しそうな表情を浮かべてるし、作った身としては本当に嬉しいよねー。私も食べてみよう!うん。結構いい感じだね!スクランブルエッグは朝食によく作っているから、一夏よりも上手く出来ているかも?

 

 でも一夏が作るスクランブルエッグはバターと塩胡椒で味付けしていてシンプルなんだけどすごい美味しいんだよねぇ。余計な味付けをしないで美味しくするのって和食でもそうだけど、結構難しいんだよねぇ。

 

「湊ちゃんごちそうさま! こんな美味しいスクランブルエッグは初めて食べたわ!」

「ふふっお粗末さまでした」

 

 最後に牛乳を飲んで私も食べ終わったし、二人分の食器をシンクに持っていく。食器を洗ってからは何をしようかな-?でもお姉ちゃんが喜んでくれてよかったなー。

 

「ふふふーん……ひゃあ!」

「食器を洗ってる湊ちゃんも可愛いわ!」

 

 後ろから突然抱きしめられてびっくりした……お姉ちゃんってイタズラ好きなんだねぇ。

 

「湊ちゃんって小さくて可愛いわね。これからもお姉ちゃんが守ってあげるわ!」

「ふふっありがとうございます。頼りにしてますよ」

 

 あんまり実感は無いけど、私が今まで無事に生活できていたのは、お姉ちゃんたちのお陰なんだよね?お姉ちゃんの方を向いて、しっかりありがとうって言わせてもらう。

 

「お姉ちゃんありがとね!」

「湊ちゃん! 愛してるわ!」

「ひゃあ!?」

 

 正面からお姉ちゃんにぎゅっと抱きしめられて、うぅ……それはさすがに恥ずかしいです……!




今回は楯無さん回でした。

妹愛が止まらない楯無さんでした。
嫁力の高い湊ちゃんでしたね。
湊ちゃん特製のスクランブルエッグは美味しいので是非作ってみてくださいね!

読んでいただきありがとうございます。
次回は11月1日の投稿になります。しばらく毎日更新ではなくなりますが、すみません!
投稿する日は必ず18:00に投稿します!
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