「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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※あらすじの誤字を修正しました。


その4

 

「次は服を買おう。生徒が言っていたおすすめのブランドの店がこっちにあるらしい」

「IS学園ってお嬢様学校ですよね? お金とかって大丈夫ですか?」

「湊の為に束からかなりの額が振り込まれていたから、気にしないでいい」

「姉さんお金を振り込むより、男に戻して欲しいんだけど……せめて一日限りだったら……」

 

 ちょっと落ち込むなぁ。明日には男に戻ってないかなー……?

 

「まあ、服を変えて気分転換をしようか? そんな悲しそうな顔はするな」

「すみません。そうですよね! 千冬さんのおすすめコーデでお願いします!」

「任せてくれ。では行こう」

 

 頷いて、千冬さんと服屋に向かう。くよくよするのは性に合わないし、前向きに女の子ライフを楽し……めるか!

 

 まあ、なんとかやっていくしか無いよね?でも学校とかどうしよう……?女の子になりましたーで通用しないでしょ……もしかして学校生活終わった……?

 

「女子生徒達に、この『LISA LISA(リサリサ)』ってブランドが流行っているらしい。入ろうか」

「でもめっちゃ女の子してる服じゃないですか? もう少し男物っぽいのでも……?」

 

「今の湊に、男物みたいなのは似合わないから、ここで買える服にしよう。着る方法も教えるさ」

「はいー。よろしくお願いします」

 

 今は千冬さんに任せるしか無いからねぇ。慣れてきたら男物みたいな服を着よう!

 

「服と下着もここで揃うから、一週間、毎日別の服を着れるように7着ずつは買っていこう」

「そんなにですか? 3着くらいでいいんじゃないですか?」

「女社会ではそうはいかないものさ。私が選んでこよう。湊も好みの服があったら持ってきてくれ」

「はいー! ちょっと店内を見てきますね」

 

 なんだか女子ばかりの店内を歩くの新鮮だけど……結構見られている。服装は千冬さんのお古の青いワンピースでサイズも少し大きいくらいで悪くないと思うけどけど、変かな?

 

 なら、今まで千冬さんに向けられてたと思ってた視線って俺に向けられてたとか……?

 いや、そっちは千冬さんを見ていた視線だと思うけど、今は何で?似合ってないのかな?

 

「いらっしゃいませ。何かお探しでしょうか?」

「わっ! あの、似合う服が無いかなーって探してました」

 

 女性の店員さんに声を掛けられてしまった。せっかくだし買う服は店員さんに決めて貰おうか?

 

「よろしければ私がお探ししましょうか?」

「ならよろしくお願いします」

 

「はい! ではこちらへどうぞ。お客様のようなとても可愛らしい方にはこちらの服が似合うと思いますよ!」

「かわいいですか……? 確かに姉さんに似てるとは思いますけど?」

 

 鏡を見たときのイメージが、小さくなった姉さんみたいな感じで、姉さんがよく着ているアリス服が似合いそうな女の子だったけど。

 

「お姉さんも可愛らしい方なのですね! 服を合わせてみましたけど、この服はお客様の為に作られたのかと思うくらい似合っていますよ!」

「ありがとうございます! 何着か買いたいので、よければ他の服も選んでもらえますか?」

「よろこんで!」

 

 店員さんに付いていって、服を合わせられる着せ替え人形になる。すごい楽しそうに服を合わせてくれるなー。確かに目の前の鏡の中の女の子に、すごい似合っているから嬉しいのかな?

 

「これも似合いますね! お客様は本当に可愛らしいので着て欲しい服がたくさんありすぎます! これも合わせてもらえますか?」

「は、はいー。ありがとうございます……」

 

 もう5着目なんですけど!この店員さんすごい勧めてくる……。これくらいでいいよね?後は千冬さんの選んだ服があればいいと思うし。

 

「かわいいですよ! 次は着てみませんか? モデルとして写真を撮らせてくれれば料金を割引きいたしますよ!」

「え、えっとー……」

 

「湊そこに居たのか?」

「あっ、千冬さん!」

「ち、千冬様!?」

 

 どうやって断ろうかって考えていたら、ナイスタイミングで千冬さんが来てくれた!店員さんがすごい驚いている。そうだよね。超有名人だし、綺麗だし!

 

「店員に服を選んで貰っていたのか。ありがとう」

「い、いえいえー! こちらこそありがとうございました! 失礼します!」

「あ、ありがとうございましたー……」

 

 去っていく店員さんが感謝していた……何故に?千冬さんに会えたからかな?

 

「千冬さんありがとうございました。どうやって、もう良いですよって言おうか迷っていて」

「もう少し早く戻ればよかったな。すまないな」

「いえいえー! そんなに困って無かったので!」

「よかった。では先に服の支払いを済ませてくるから、選んだ服は渡してくれるか?」

 

「はい。よろしくお願いします!」

「ああ。では行ってくる」

 

 千冬さんに服を渡して、買ってきてもらう。千冬さんも結構服を持ってたなぁ。大きな紙袋3つくらいになりそう。いくらするんだろう……聞かないでおこう!

 

「待たせたな。では試着室に行こうか? 私が着せるから安心してくれ」

「は、はい!」

 

 千冬さんに連れられ試着室に二人で入った。一メートル四方の部屋に二人で入ってるから狭くて、千冬さんと密着しちゃっている。き、緊張するんですけど!

 

「少し狭いな。私が選んだ服を着てくれるか?」

「はい! どんな服を選んだのかちょっと楽しみです!」

「あまり期待はするなよ。まあ、これだ……」

 

 紙袋から出した服は、トップスはニット生地の白い長袖で、肩から胸が微かに見えそうなくらい大きく開いている。ネックラインのレースが可愛らしい。似合うかは別として!

 

 下は紺色のミニスカートかな?全体は紺色で、黄色で星型の刺繍が星空みたいに点々としていて、お洒落な感じがする。ウエスト部分には白色の星形のボタンもあってかわいいかも?

 

「それはスカパンと言って、外見はスカートでも、中にインナーがあるからパンツが見えないようになっているんだ。スカートも買ったが、しばらくはスカパンの方を履いたらいいんじゃないか?」

「パンツが見えないのは安心できますね。今まで気にしてなかったですけど、気をつけないといけないんですよね……」

 

「湊は可愛いから気をつけた方がいいな。私がずっと傍に居られればいいんだが……IS学園で一緒に暮らすか?」

「いやいやいや、そこまでしなくても大丈夫ですって!」

 

「ふっ、冗談だ」

「ですよね! でも部屋はきれいに使っていますか? 今なら掃除に行けますよ?」

 

 千冬さんの唯一の弱点が部屋が汚くなってしまうこと何だよなぁ……昔は一夏と一緒に掃除をしていたけど、今は一夏がやっているらしい。

 残念なことにIS学園に行けることになっちゃったからなぁ。必要なら一夏の代わりに掃除しに行くしかないね。入れるか分からないけど。

 

「まあ、気にしなくて大丈夫だ。それより着てみてくれ。似合うはずだ」

「……ごまかしました? まあ、必要なら言ってくださいね」

 

 ワンピースとパンツとスポーツブラを脱いで、千冬さんが持っている薄いピンクのパンツとブラジャーに着替えよう。

 

 パンツはサイズが小さくて履けるかなって思ったけど、意外と伸びるんだ……。その下の、いや考えるのは止めておこう。

 

 ブラジャーは輪になっているところに両腕を通して、胸……をカップになっている部分に入れて、背中の部分のホックを留めようとしたけど、なかなかうまくいかない……。難しいんだけど!

 苦戦していたら千冬さんが後ろに回ってホックを留めてくれた。

 

「いずれ慣れるさ。前屈みだと着けやすいんだ。後はストラップのここを動かして、長さを調整して……ほら、これでブラジャーは付けられたな。次は湊がやってみてくれ? 今の内に慣れておいたほうがいい」

「分かりました! でもなかなか難しいんですねー」

 

 何回かブラジャーを着けるのを繰り返していると、難しかったホックを着けるのに慣れてきた。前屈みだと手が届きやすくなって、簡単に着けられるんだね!

 

「上着の着方はほとんど変わらないと思うが、大丈夫か?」

「はい。よいしょっと」

 

 普通に被るように上着を着て、スカパンも中のインナーに脚を通して履く。大丈夫そうだね。

 

 鏡に映っている、さっきより可愛くなった、小さな姉さんみたいな女の子が俺なのが信じられない。

 正直、結構可愛いと思う……でも、俺は男だから!

 

「可愛いな。似合っているよ」

「あ、ありがとうございます……。千冬さんのセンスのお陰ですね!」

「湊が可愛いから似合ったんだ……っとすまない電話だ。取りあえず店を出よう」

「はい。あ、荷物を持ちますよ」

「それは私の役目だ。気にしないでいい」

 

 かっこいいんですけど……!大人しく千冬さんに付いて店を出た。

 

「すまない。少し電話してくる」

「分かりました! ゆっくり待ってますよ」

 

 千冬さんが電話をしに向かったので、壁に背を付けて待とうとしたけど……服が新品なのを思い出して、付けないように待つことにした。

 

 家から携帯を持ってくるのを忘れたから、遠くの千冬さんを眺めて待つことにした。遠くから見てもきれいだよね。何だか機嫌が悪そうだけど、何かあったのかな?

 

 電話が終わったみたい。と思ったらまた電話してる。IS学園の教師って大変なのかな?次こそ終わったのかな?こっちに向かってくる。

 

「すまない。学園に戻らないといけなくなってしまった」

「いえ、仕方ないですよ! でも千冬さんが居てくれて本当に助かりました!」

「最後まで一緒に居たかったんだが、すまない」

「だいじょぶですって! でも荷物はどうしましょう? 持てるかな?」

 

「それなら、荷物持ちが直ぐ来るから……来たぞ」

「千冬姉! レゾナンスで待機しとけってメールがあったけど、何だよ!」

「あっ、一夏!」

 

 一夏が来てくれたから、荷物持ちはゲットだ……ってうわっ!

 

「うおっ、いつつ。ごめん!」

「いたたっ……って一夏変なところ触るなよ!」

 

 駆け寄ってきた一夏が突然俺の方に倒れ込んできて、一緒に転んでしまった。一夏に覆い被されたし、服が新品なのに!アホ-!

 

「うおっ、ごめん!」

 立ち上がろうとした一夏に胸を掴まれて、揉んできたんだけど!

 くすぐったかったし、やめてくれよ!

 

 一夏はラッキースケベをよくやるんだけどさぁ、俺にやるなよ!

 

 一夏が荷物持ちで無事に帰れるかな……?




一夏をラストに出すまで、書いていたら4000文字になってしまいました……でも基本は2500文字です。
話を削るのが苦手で、短く書けないのを治したいです。
そうしないと原作までたどり着けない気が……。一万字掛けてまだ初日……。

まだTSして、数時間後ですが、
第二の刺客『一夏』がやってきました!

特技はラッキースケベと無自覚で口説くこと!
湊ちゃんにとってのラスボスになるかも知れませんね!

パンツの下……この小説はR指定の無い全年齢向けなのでカットしました。

湊ちゃんは千冬さんに落とされそうになってますが、落ちた先は百合だぞ!(悪くないですね!)え?


そう言えば、ショッピングモールの名前を思い出すために原作の3巻まで読み直したんですけど、原作一夏の鈍感さを久々に読んで面白かったです。
二次創作一夏って鈍感さが比較的まともになってますよね?
この小説ではどうなるんでしょう?

次回も読んでいただけたら嬉しいです!
感想、評価いただければ更に嬉しいです!
ありがとうございました!
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