「女の子の気持ちが知りたい? なら束さんに任せてよ!」   作:天道詩音

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※未だにTSしてから数時間しか経ってません。
※これを書いている時点でUAが一万を越えそうです。こんなにもたくさん読んでいただきありがとうございました!


その8

 

「いちかーできたよ」

「ああ。ありがとう!」

 

 リビングで待っていた一夏の前に肉じゃがとご飯を置いて、自分の分も持ってくる。あとは麦茶を注いで、準備おっけーだねー。

 

「じゃあ食べようか? いただきます」

「いただきます! てか肉じゃが上手すぎるんだけど!」

 

 一夏が吸い込むように、肉じゃがを食べている……おかわりをできるくらい作っておいてよかったなぁ。喉に詰まらさないようにね。

 

「一夏の好きな味付けにしたから、たくさん食べてくれてうれしいよ? でも詰まらさないようにね」

「お、おうありがとう! いやーおいしいなーHAHAHA!」

 

 変なリアクションだなー。俺も一夏が美味しそうに食べてるからって、眺めてないで食べようかな。うん。おいしいね。料理は今まで通り作れてるから安心だね。

 えっあれ、一夏もう肉じゃが食べたの?

 

「一夏おかわりあるよ? 食べる?」

「もちろん! あ、よそってくるよ」

「いや、俺が作ったからさ。よそってくるのも任せてよ?」

「あ、ありがとう!」

 

 やっぱり作った側としては、たくさん食べてくれてのが嬉しいからねー。気分良くなって笑っちゃうね。

 

 鍋に残っている肉じゃがを乗っけていく。あと一杯分はあったけど、食べられるかな?まあよそっちゃうか!

 

「はいお待ち!」

「ありがとう! いつもよりおいしいぞ!」

「そう? まあよろこんでくれて嬉しいよ」

 なんだか今日の一夏はテンション高くて面白いね。元気づけてくれてるのかな?やっぱり優しいねぇ。これがモテか!

 

 あれ、なんかあまり食べられない……?いつもの半分くらいしか食べてないけど、お腹いっぱいになってきたんだけど。

 女の子ってあまり食べないけど、俺も食べれなくなったのかな……?

 

 とりあえずご飯はなんとか食べられそうだけど、肉じゃがは残しちゃいそうだなー……まあ、夜にまた食べようかな?

 それとも一夏に食べてもらうとか?でもあれ以上食べたらフードファイター並に食べることになるから断るよね。一応聞いてみる?

 

「なんかあまり食べられなくなったみたいだから、ごちそうさま。残り食べる?」

「えっ、おう! 食べる!」

「食べるの? ならはいー。なんか食べ過ぎたみたいー……」

 

 カーペットに横になって、ちゃぶ台の横から一夏を覗き込みながら休憩する。普段の倍以上食べてるよね?フードファイター目指してるの?

 

 あ、スプーンも一夏に渡しちゃった。まあいっか。避けといてくれるよね。

 

 一夏が食べ終わったら今後について話したいなぁ。

 鈴の見送りが明日なんだけど、行かない方がいいのかな?

 

 明日鈴は中国に帰る。一昨日に鈴の送別会をして、最後に見送りに来なさいよって言われたけど、女の子になったって説明するのも難しいよねぇ……?

 てか、姉さんをよく知っている一夏じゃなかったら信じてくれないよなぁ。

 鈴には手紙を書こう。中国に行ってもがんばってくれって。鈴と居た時間は楽しかったって。また会えるといいなって感じで書いて、一夏と弾に渡してもらうか。

 

 弾には、こうなった事を説明したいなぁ。弾も協力してくれたら心強いし。こっちは時間もあるから一夏と一緒に説得すればなんとかなるかな?

 

「なんでずっとこっち見てるんだよ! まあごちそうさま!」

「食べにくかった? ごめん。考え事をしてて」

「いや、謝らなくていいけどさ。何を考えていたんだ?」

「鈴の事とか、弾の事とかこれからどうしようかなって」

 

 もっと問題があるのは学校だよね。篠ノ之湊としては通えないんじゃないかな?転校するしか無いのかな?

 

「それより、いったん食器を洗ってくるよ。その後に聞いて欲しい話があるんだ」

「ああ、わかった」

 

 食器を洗いながら考える。学校はどうしようか?名前を変えて同じ学校に行く?それとも、楯無さんの妹が通っているらしい、隣町の学校に行く?

 

 楯無さんは暗部組織の代表のお姉さんで、よく電話して、妹への愛を語ってくる変わったお姉さんで、そのお陰で会ったことは無いけど、妹の簪さんについて詳しくなっちゃたんだよなぁ……。

 

 正直、転校って形でリスタートした方が楽そうだよねぇ?ここからでも通える学校だし知り合い……と言っても一方的に知っている知り合いだけど、知っている人が居るなら多少は安心できると思う。

 でも一夏と弾がいるこっちの学校で通いたいって気持ちの方が大きいから……どうしたら通えるかな?

 

 食器は洗い終わったから、一夏と相談しようかな?一夏はこっちを見てたみたい。怪我しないって、大丈夫だよ?

 

「洗い終わったよ。それで一夏に聞きたいんだけど、どうしたら一緒の学校に通えるかな?」

「どうしたら? そっか今までの名前だと誰ってなるのか? 難しいな……」

「そうだよね……俺も転校しないといけないのかな?」

 やっぱり女の子として、新しい学校でやり直すしか無いのかな?

 

「いや、待ってくれ! ちゃんと考えるから! やっぱり湊のままだとダメか……? そうだ、箒みたいに名前を変えて、転校してくるのはどうだ?」

 

「それでいけるかな? でもどうやって名前を変えよう? 千冬さんならできるかな?」

「いや、姉さんがいくら世界最強でも戸籍を変える力は無いんじゃないか? 無いですよね……? 束さんは……違法ならいけそうだけど、他に戸籍を変えることのできる知り合いって……居るわけ無いか!」

「あっ……一人居るかも。早速電話してくるね!」

「居るのかよ! がんばれよー! いってらっしゃい」

 

 楯無さんなら戸籍を変えることができるかも知れない?とりあえず電話で俺が湊だって証明してから聞いてみよう!電話して……繋がった!

 

「もしもし、湊君どうしたの? 何かあった? それともお姉さんと話したくなっちゃったり?」

 

 よし、いつもの楯無さんだ。がんばって信じてもらおう!ちょっと声を低くして、男の時っぽくしゃべろう。

 

「こんにちは楯無さん。ちょっといいですか?」

「いいわよー? って誰よ!?」

「ですよねー……まず俺が湊って信じて欲しいんですけど」

「無理よ! だってあなた女じゃない? 湊君に扮して私に電話するなんて何の用かしら?」

 

 ぜんぜん声も低くならないし、俺の声なのにめっちゃ可愛い声だし!簡単には信じてくれないですよねぇ。

 

「いや、昨日姉さんと色々あって、朝起きたら女になってたんですって!」

「そんな事あるわけ無いじゃない!」

 

「あったんですって! あ、そうだ。今日も俺の家を監視して居たのなら、千冬さんが家に来たのは報告に来ているかも知れませんけど、千冬さんに確認してくれませんか?」

 

 切り札を見つけた!千冬さんに確認取ってくれれば信じてくれるかも知れない!千冬さんの事を信じてますよ!




一夏のおかわりをよそいに行ったときは鼻歌を歌いそうなくらいニコニコしていた湊ちゃんでした。
時系列が鈴が中国に帰る前日だと判明しましたね。つまり原作まで後、一年以上あるって事ですね。遠い……。

みんなのお姉さん楯無さんが登場しましたね!


※アンケートでは無いです。
次のルートは転校ルートか同じ学校ルートですね。

転校ルートだと、簪ちゃんと本音ちゃんとイチャイチャできるGLルートになれますね!
女の子としての第二の人生を歩むルートが確定ですね!

同じ学校ルートだと、一夏との仲がさらに深まりそうです……。
弾も居るので、乙女ゲーの主人公みたいになりそうですね。


とにかく次は、楯無さんを説得できるのでしょうか?

しばらく毎日投稿できそうです。18時予約で投稿していきたいと思います!
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