IS×555 ファントムペイン   作:asterism

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この作品で使うオルフェノクに関してストーリーの都合で縛りをつけようとしたら、ある条件下で覚醒するオルフェノクとして使える原作のオルフェノクが4体(内一体は主要人物のため使用不可)ということに気づいた。


暗転

目が覚めると、ベッドの上だった、恐らく医務室だろう、消毒液の臭いがする。

 

「目が覚めたか」

 

「織斑先生…」

 

「もう千冬姉でいい、何があったかは憶えているな」

 

心配を隠さない表情と言っても俺位しか察せないだろうけどで、千冬姉が言う。忘れるわけがない、というより忘れられない。

 

「…はい」

 

「ならいい、今日は大事をとって私の部屋に泊れ、準備はある」

 

「え…」

 

「不満か?」

 

「い、いや、ただ驚いただけだけど…。問題ないのか?」

 

「気にするな、外野は黙らせる。」

 

いや黙らせるとかそういう問題じゃ…。

 

「どちらにせよ、冷却期間は必要だろう。篠ノ之は山田先生に任せているが、お前の現状を受け入れるのは難しいだろう。お前とアイツの繋がりは、剣道が一番強いのだからな」

 

「…わかった。でも良いのか?生徒、それも男子生徒と一緒の部屋なんて」

 

「姉と弟だ、なんの問題がある?」

 

確かに、そうだとは思うけど…。いや、うん今篠ノ之と顔を合わせるほうが問題か。

 

「わかった、飯は…」

 

時計を見る、食堂は…、もうすぐ閉まってしまう。

 

「簡単なものになるだろうけど、俺が作るよ」

 

「無理はするなよ?まぁ…私も料理はまともにこなせんからな。それに、せっかくの機会に冷食やインスタントでは味気ないか…」

 

「うん、じゃあ…どうする?」

 

「あぁ、検査の結果では脳や体には問題はない、精々たん瘤があるくらいだ、起きたら帰って良いと言われている」

 

なら問題はないか、結局、普通よりは頑丈なのでどうにかなることのほうが少ないと思うけど、怪しまれていないか不安だ…、問題ないか、姉の方が余程頑丈だし。

 

そう、怪しまれてはいけない、こんな事実を知ってしまっては、姉がどんな反応をするかわからない。だから俺は、灰となって消えるその瞬間まで、千冬姉の弟を演じ続けなきゃいけない。それが、生ける屍である俺の最後の仕事だ。いや、違う、千冬姉を思うなら、早々に事実を告げ、いなくなるべきだ。怖いんだ、見捨てられるのが、怖がられるのが。

 

 

ーーーーーー

???

 

「王の復活は…厳しいのね?」

 

「はい、残念ながら、体こそ問題ありませんが、魂が…力がありません」

 

 

くらい空間で幾人かの人物が怪人を囲みながら話している。彼らは影山冴子率いるスマートブレインの残党であり、現在王の肉体を確保している。

 

「どうすれば戻るのだ?カイザが失われ、ファイズの停止を確認した今、ライダーシステムがデルタしか稼働していないうちにどうにかして復活させるべきだろう」

 

ある程度高い地位にいるであろう男が研究者然とした男に聞く。

 

「現状ではなんとも…できることで、可能性があるとすれば、同じ事をしらみ潰しにやる位でしょう」

 

「結局変わらず…ね。やることはこれまでと同じ、但し、細心の注意を払うこと、スマートブレインの消滅した今、我々の隠れ蓑は無いわ、へたをすれば存在が明るみに出て、国や世界を相手にする破目になる」

 

思うように動けず、また戦力も思うように増やせないながらも、彼らは王の復活を諦めてはいなかった。

 

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