ユグドラシル小話   作:赤紫蘇 紫

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ウルベルトさんは身長コンプ、という捏造。
そして、ペロロンさんとモモンガさんは未使用だけど……。


リア充を妬む無課金同盟

「知ってます?モモンガさん。たっちの野郎、リアルでもあの身長なんですって。チッ、ガチリア充死ねって思っちゃいますよねー」

 いきなりウルベルトにそう言われて。モモンガはピョコン、と困惑顔のアイコンを出す。

「……ウルベルトさん。いきなり死ねは無いでしょう、幾らたっちさんが嫌いだって言っても……」

 対してウルベルトは、笑顔アイコンをピョコン、と出す。

「えー?モモンガさん、いい子ぶるの、止めません?モモンガさんだって俺たちと一緒に去年のクリスマスリア充撲滅作戦参加した癖にー」

「そーですよっ!モモンガさん、俺たち無課金同盟かつ、リア充撲滅同盟の仲なのにっ!!」

 と、羽根をばたつかせながらペロロンチーノまでそんな事を言い出す。

「……そりゃ、正直言ってリア充死ねとは毎日思ってますよ?奴ら、ユグドラシル内でもイチャつきまくってますからね……。垢BANされりゃイイのに、って思ってますよ。ぶっちゃけ、見た瞬間PKしたくなりますからね、衝動的に」

 ピョコン、と今度は怒りアイコンを出してモモンガがそう言えば、ウルベルトは大きく頷く。

「でしょう?……まぁ、モモンガさんはたっち大好きですもんね。あーいう、如何にも正義の味方ーって感じの偽善者。だから、まぁあんまりアイツ個人の悪口は言いませんけど……ホラ、俺が今から言うのは、あくまでも"リア充"への悪口ですので!」

 ピョコン、ピョコン、と笑顔アイコンを連打しまくって、ウルベルトは愉しげにそう言った。

「……ウルベルトさん……。いや、別に良いですけどね?リア充への呪詛なら」

 溜息を吐きながらモモンガがそう言うと、ウルベルトは更に笑顔アイコンをピョコン、と出した。

「あー!そう言えば、昔モモンガさんをPKしてた人間種のパーティ居たじゃないですか?アイツらアースガルズのギルド所属らしいんですよね。しかも、リーダーが魔法職の彼女とイチャイチャしてるって話なんですよ。今度狩り場で見掛けたら、誤射のふりして狩っちゃいましょうよ!」

 こちらも笑顔アイコンをピョコン、と出してペロロンチーノがそう言う。それはそれは楽しそうに。

「ペロロンさんの誤射とかあり得ないでしょ。……まぁ、余所のギルドの連中にならわからないでしょうけど……そうですね、それも良いかもですね!リア充の癖にユグドラシルでもイチャつくとか地獄に堕ちろって感じですしね!」

 執拗にモモンガを狙って狩りに来ていたパーティを思い出し、モモンガはそう言い放つ。すると、ウルベルトも愉しげに続ける。

「あぁ、じゃあペロロンさんの"誤射"で先ずは彼氏を潰してそれから俺が大災厄プッパしてパーティ全滅させちゃいますかね。人間種のパーティだと装備出来るアイテムドロップするか謎ですけど……レアドロップ来たら買い戻しさせるか、ヘロヘロさんか茶釜さんに協力して貰って目の前でアイテム溶かすとかどうです?」

「良いですねー!楽しそうです!じゃあ、今度ヘロヘロさん誘って狩り場行ってみますか」

 ウキウキとそう言うモモンガに、念の為ウルベルトは小声で続ける。

「……たっちさん、呼んじゃ駄目ですよ?アイツ、そーいうのうるさいから」

「わかってますよー!とりあえず、前衛にヘロヘロさんと……弐式さんとかどうです?隠密系アサシン枠で。で、俺たち三人と……あとは、るし★ふぁーさんとか。ちょっと悪戯好きですけど、リア充撲滅の為ならきっと良いアイディア出してくれると思いますし!」

 楽しそうにそう言うモモンガに、ペロロンチーノも大きく頷く。

「ギルド内ではちょっと困るけど、リア充にソレが向かうのは大歓迎ですよね!クリスマスリア充撲滅作戦でも大活躍でしたし、るし★ふぁーさん。……そう言えば、タブラさんもリア充っぽいんですけど、あの人上手くそういうの隠してますよねー。大人だからですかね?」

 ペロロンチーノの言葉に、ウルベルトは?アイコンを出す。

「うーん……俺としては、アレ、喪男故の言い回しだと思ってるんですけどねぇ……。と、言うか大人とか言うならたっちとかどーなんです?アイツ、オフ会で結構ポロポロ個人情報喋ってましたけど。警官って危機管理意識薄いんですかねぇ?てか、自慢じゃねーかっ!金持ちで?奥さんは美人な幼馴染みで?アバターじゃないリアルでも身長185センチで?ケッ、マジで堕ちろってモンですよ」

 結局、たっちの話に戻ってしまい。モモンガは大きく溜息を吐いた。

「ウルベルトさん……たっちさん嫌いなのに、妙に覚えてますよね?」

「嫌いだからこそ、鼻について記憶に残っちまうんですよ。美人の嫁持ちって時点で憎悪の対象ですけどね。リア充全般滅亡しちまえば良いんですよっ!!あー、ムカつくっ!!」

 ゲシゲシと行儀悪く壁を蹴りまくるウルベルトに、ペロロンチーノも同調する。

「ですよねっ!?俺は二次元に無数の美人妻が居ますけども、たっちさんはリアルにまでっ……!!てか、クリスマスなんてそもそも敬虔なクリスチャンが行ってた行事だっていうのに、今じゃリア充たちがヤりまくる為のイベントじゃないですかっ!!清らかな俺らに喧嘩売ってますよね!?」

「……あー、ペロロンさん童貞なんだ。まぁ、それはさておき、クリスマスにユグドラシルにインしてない恋人持ちのヤツはその後のインで絶対潰しますよ、俺。大災厄で広範囲に殲滅しますんで、二人ともサポートお願いしますね?」

 ピョコン、と笑顔アイコンを出してウルベルトがそう言うと、ペロロンチーノとモモンガは大きく頷いたのだった。







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