ユグドラシル小話   作:赤紫蘇 紫

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私の脳内でペロロンさんがそう囁いたので……(笑)オチが予想外の方向に転がりました!オバマスの混沌の黒き正月ネタです。


王蟲な漆黒【無課金同盟+α】

「闇堕ちモモンガさんって、王蟲みたいですよね?攻撃色でしたっけ?その赤いヤツ。まさにブラック企業の上司って感じのデザインで、運営分かってるよなーっていうか?」

 と、ブラック企業ごっこをしていた後にそう言われて。モモンガは苦笑アイコンを浮かべる。

「王蟲って……また、古い例えを出しますね?知ってる人少なさそうな……」

「えー?でも、モモンガさんには通じてるじゃないですか?名作は一世紀経過しても名作って事ですよ!……まぁ、俺の場合姉貴に見せられたんですけどね。姉貴も仕事の都合で名作の古典を結構見てるんですけど、それの付き合いって感じで」

「ペロロンさんってエロゲー以外の知識あるんですね。意外です」

 ペロロンチーノのその言葉に、ウルベルトはそう突っ込む。

「えっ、酷いウルベルトさん!俺の事何だと思ってるの!?」

「エロゲー馬鹿」

 泣き顔アイコンを飛ばしながらそう叫ぶペロロンチーノに、ウルベルトはバッサリと言い切る。

「一言!?えっ、もっとあっても良くない!?」

「ま、まぁまぁ。ウルベルトさんも王蟲知ってるんですか?」

 と、モモンガが二人の間に割って入る。

「一応、知識としては。本編観たことは無いんですけどね。ネットミームでしか知らないと言いますか……。言われてみれば確かに今のモモンガさんの装備に似てますね?」

 ウルベルトにそう言われて、モモンガは再び苦笑アイコンを浮かべる。

「確かにそれっぽいですけど、アレに似てるって言われるのは中々に微妙な気持ちになりますね……」

「……蟲繋がりで、一寸恐怖公思い出しちゃいますね……」

「ちょ!?ウルベルトさん止めてくださいよっ!!想像しちゃうじゃないですかっ……!!」

 ウルベルトの言葉に、モモンガは泣き顔アイコンを乱舞させている。

「うっ……。そう聞くとちょっと距離取りたいかも……!」

「ええっ!?言い出しっぺのペロロンチーノさんまで!?酷いですっ!!」

 微妙に数歩離れたペロロンチーノに、モモンガはそう叫んでいた。

「……何やってんでしょうね、あの三人」

「相変わらず仲良しですよねー。俺も混ざって来ようかなー??」

 やや離れた場所から三人を見守っているヘロヘロとるし★ふぁーだったが、るし★ふぁーはゴーレムを連れて乱入しようとしている。

「るし★ふぁーさん。いい加減ゴーレムで悪戯するのは止めませんか?修理代馬鹿にならないんですよ?」

 と、そう止めているのはたっち・みーだ。こちらもるし★ふぁーと同様闇堕ちバージョンのままだ。まだ虹の雫の効果は切れていないようだ。

「えー?フレンドリィ・ファイヤは解禁されてないんですし、それくらい見逃してくれても良くない??」

 小首を傾げながらそう言うが、たっち・みーは困り顔アイコンを出す。

「いやー、それは無理ですよ。特にロイヤルスィートの修理代は桁違いなんですから、ちゃんと個人資産から出して貰わないと。モモンガさんが心労で倒れちゃいますよ?」

 宥めるようにそう言うたっち・みーに、るし★ふぁーはてへぺろアイコンを浮かべる。

「それは申し訳ない☆うーん、面倒くさいけど……その辺は個人資産からちゃんと出すかぁ。たっちさん、資金稼ぎの狩り、付き合ってくれます?中難易度のそこそこ金になるとこ、周回しようかと思うんですけどもー」

 へらり、とそう言うるし★ふぁーに、たっち・みーは小さく溜息を吐く。

「……いいですよ。けど、二人じゃ流石に危ないので、あと四人ギルメンを集めてからですからね」

「はーい☆了ッ解でーす♪」

 そう言うるし★ふぁーの色は、ややグレー掛かっていて。アイテムの効果が切れかかっているようだ。一番最後に使ったモモンガよりも先にアイテムを使用していたからだろう。

「あ、そろそろ切れますかね、効果。私も色が……」

 そうこう言っているうちに、先にアイテムを使っていたるし★ふぁーにたっち・みー、ペロロンチーノの色は元に戻っていた。……未だ闇堕ち状態なのは、恐怖公……もとい、王蟲と揶揄されているモモンガのみだった。

「こうして見ると、闇堕ちバージョンのモモンガさん、マジで邪教の魔神みたいですよね……禍々しすぎません?」

 元に戻ったギルメン達を見渡して、ウルベルトがそう言うと、途端にモモンガが!?アイコンを出す。

「ウルベルトさん酷いっ!自分は闇堕ちしてないからって……!!絶対闇堕ちしたらウルベルトさんだって俺みたいになりますって!!ねぇ、ヘロヘロさんっ!!」

「えっ!?そこで俺に振りますか!?ま、まぁ、ウルベルトさんもベースがほぼ黒だし……確かに禍々しくなる可能性は高そうですけども」

「ほらー!人の事言えませんよ、ウルベルトさん!ウルベルトさんも虹の雫使えばいいんですよっ!!」

 そう言ってモモンガはアイテムボックスから虹の雫を取り出すが、ウルベルトはペロロンチーノを盾にして防いでいる。

「いや、今回は遠慮しておきますよ。今更一人で闇堕ちとか……何か間抜けじゃないですか。今度イベント事があったら俺も闇堕ちしますんで、それまでお預けって事で。ね、ヘロヘロさんだって今回は闇堕ちしてませんし……」

「また俺ですか!?まぁ、元々黒い粘体な俺ですから、多分闇堕ちしてもそんなに変わらないと思いますよ?けどまぁ、また機会があったら皆で闇堕ちごっこするのもいいですね!」

 再び矛先を向けられたヘロヘロは、驚きつつもそう答えると笑顔アイコンを浮かべる。ブラック企業勤めで、自由に出来る時間なんて限られているのに、それでもユグドラシルにログインしているヘロヘロのことを思うと、皆は複雑な気持ちになる。そんな彼が、"また"と。次を思わせる言葉を口にしたのだから。

「そうですね、また遊びましょう!」

 モモンガがそう答えると、皆も口々に答える。

「えぇ、また!」

「設定とかどうしますー?またブラック企業?」

「その時は俺も参加しますから、声掛けて下さいね」

「俺も混ぜてくださいよー?」

 皆の言葉に、ヘロヘロは笑顔アイコンを浮かべる。

「えぇ、また!その時は他の皆さんにも声を掛けましょうか。全員で闇堕ちも楽しそうですよね。アイテムはまだまだありますし」

「じゃあ、その時はギルメン皆で盛大に遊びましょう!俺も楽しみです」

 ヘロヘロの言葉にモモンガがそう言うと、その場の全員が笑顔アイコンを浮かべたのだった。皆が、"また"の機会を楽しみにしながら。

 

END

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