木場裕斗GX   作:柳ノ介

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堕天使たちとの初邂逅

「裕斗、ちょっといいかしら?」

 

部長に呼び出されたので、とりあえず向かった。ちなみに呼び方は2人きりの時だけ変えるということで、みんなには納得してもらった。

 

「どうやらこの町に堕天使が侵入してきたみたいなの。だから警告しに行ってくれない?まだ何もしてないみたいだけど、どうなるかわからないし」

 

「わかりました。どの辺にいるかの目星は付いてますか?」

 

「そうねぇ、堕天使が来たということは、神器所有者を探しに来てるはずだから、商店街とか駅前とかある程度人のいるところじゃないかしら」

 

「なるほど。その辺りを中心に探してみますね」

 

「お願いね」

 

というやり取りをしたので、早速商店街に向かうべく学校を出ようとすると後ろが騒がしいことに気がつく。 どうやらまたいつもの三人組が問題を起こしたようだ。

 

「待ちなさい!!変態三人組!!」

「また覗いてたわね!!今日こそはボコボコにしてやるんだから!!」

 

「やべぇ!!見つかったぞ!!」

「うおー!!逃げろー!!」

「別に減るもんじゃねぇんだからいいじゃねぇかー!!」

 

とお互いに叫びながら僕がいる校門の方へと突っ走ってきた。彼らは学校の平穏を脅かす存在で、部活のみんながいつその被害にあうか僕は不安でならない。

 

「ゲッ!!木場の野郎がいやがる!」

「またアイツに捕まっちまう!!」

「あのクソイケメン野郎!!俺たちに何の恨みがあるんだ!!」

 

「君たちが覗いていた人たちの中には僕の友達もいるからね。なら、僕が君たちにある程度恨みを持っててもおかしくないんじゃないかい?」

 

このやり取りから分かるように、僕は時々この三人を捕まえている。この変態たちと、捕まえる僕という関係のおかげか、この学校の女の子たちからの僕への評価が異様に高い。そんなに大した人間(悪魔だけど)じゃないので胃が痛くなる。是非やめていただきたい。

 

「クソッ!おい、あっちに逃げるぞ!」

「おうっ!」

「捕まるわけにはいかねぇんだ!!」

 

「いや、捕まえるよ。というかもう捕まえたよ。諦めてお説教を受けてきてくれないか?」

 

「ぬおっ!?いつの間に!」

「あああああ!」

「ちくしょおおおお!!」

 

と捕まえたところで、この三人を追いかけていた女子たちが追いついてきた。

 

「あっ、ありがとう木場くん///!!」

「いつも捕まえてくれて本当に感謝だよ///!!」

 

「いや、大丈夫だよ。でも僕はこのあと用事があるから、この三人を職員室に連れて行ってもらっていいかな?」

 

「それくらいなら任せてよ!」

「うんうん!用事、頑張ってね!」

 

「うん、ありがとう。また明日ね」

 

変態三人組を女子たちに任せて今度こそ商店街に僕は向かった。

 

商店街には多くの人たちがいて、堕天使を探すために3時間ほど散策していたが、見つけることは出来なかった。疲労感も溜まってきたところで、たまたま出店のある公園まで来ていた。せっかくなのでお土産でも買って行こうかと思っていると、

 

「ちょっと!売り切れってどういうことよ!」

「いや、そういうこともあるだろう...」

「そうっすよ〜。それにそんな騒ぐとちょっと恥ずかしいっす...」

 

という会話が聞こえて来た。そちらの方を見てみると、日本にはとてもいないような三人組がいた。1人目は黒髪の美女、これはまぁいい。2人目は金髪の美少女。これも珍しいが、まぁいいだろう。3人目は青髪の美女。いや、青て。はてしなく目立っていた。さらにこの三人、気配を探ってみるとどうやら僕が探していた堕天使なのである。いや、隠密行動しろよ。と、思ったが、目立っていたお陰で見つけられたので気にしないことにし、話しかけた。

 

「すみません。今大丈夫ですか?主人の使いで来たのですが」

 

「(使い?あぁ、悪魔ね)...いいわ。私たちの拠点までついて来てくれる?」

 

「わかりました。」

 

そのあと僕は三人に連れられしばらく歩いて行くと、一応この町唯一の教会である廃協会に連れていかれた。

 

「それで、話ってなにかしら?」

 

「まず、ご挨拶から。僕の名前は木場裕斗。悪魔です」

 

「あら、ご丁寧にどうも。私の名前はレイナーレ。堕天使よ」

「私の名前はカラワーナ。レイナーレ様の部下だ。」

「うちはミッテルトっす。同じくレイナーレ様の部下です」

「挨拶はこれぐらいで、本題はなにかしら?」

 

「はい。まずここは悪魔の領地であることは認識していますか?」

 

「ええ、知っているわ。でもこちらも仕事なの。仕方ないでしょ?」

 

「その仕事とは?」

 

「神器所有者の保護よ。ここに神器をもったシスターが来ることになってるから、その子を保護したあとこの教会で色々教えていくことになっていたの」

 

「でしたらそういうことを真っ先にここの領主である僕の主人に報告して頂かないと、こちらとしても対応に困ります」

 

「え?ちょっと待って。報告に行ってないの?ドーナシークが行くって言ってなかった?」

「言っていたな」「言ってたっす」

 

「本当ですか?しかし確かに報告はありませんでしたよ?」

 

「それは変ね。一昨日行くって言ってたから流石にもう行ってないとおかしいもの」

 

「...なんだか怪しいですね。その堕天使の行動はよく見張っておいて貰っていいですか?」

 

「ただ忘れてただけのような気もするけど、一応わかったわ。とりあえず警告、ありがとうね。しばらくこの町にいるつもりだからよろしくね?」

 

「はい。揉めるようなことはしたくないので、お互いその辺りは気をつけましょう」

 

「そうね。いい距離感でやっていきましょう。もう帰っていいわ。お疲れ様」

 

「では、失礼します」

 

こうして無事に部長の指示を達成した僕は部室に戻り、そのことを部長に報告しに来た。

 

「部長、ただいま戻りました」

 

「あら〜、裕斗くんお疲れ様」

 

「あれ?朱乃さんだけですか?」

 

「今は2人きりなんですから呼び捨てじゃないと嫌ですわ。話し方もいつも通りじゃないと」

 

「...朱乃、部長はどこかな?報告したいんだけど」

 

「うふふ。今リアスはお風呂ですわ。それにしても今日は当てもなく堕天使探しをしていたんでしょう?明日は私も手伝いますから、一緒に頑張りましょう?」

 

「え?もう見つけて話もしてきたから大丈夫だよ。それを部長に言いに来たんだ」

 

「まぁ!さすが裕斗くんですわ。それならゆっくりお茶でもしながらリアスを待ちましょう。今お茶をいれますから、そこに座って待っていてください」

 

「ありがとう。朱乃のお茶は美味しいから好きなんだ。でも、これならやっぱり何かお土産に買ってくるべきだったかな」

 

「そんなに気をつかわなくて大丈夫ですわ」

 

「あら裕斗。帰ってたのね、お疲れ様。頼んでた件どうなったかしら?」

 

「たまたまうまく堕天使を見つけられたので、そのまま警告しておきました。ただ、少し気になることがあって...」

 

「裕斗がそういう風に言うってことは何かあったのね?」

 

「はい。今日会った堕天使は3人いたのですが、どうやら他にもう1人いたらしく、その堕天使が僕たちに報告に来るようになってたらしいんです。なのに来てないじゃないですか。どうにもきな臭く感じてしまって...」

 

「確かにそれは変ね...。私たちの方でも監視を強化しましょう。ところで裕斗。その話して来た堕天使って、男?それとも女?」

 

「(ん?なにか不穏な流れになって来てる...)ぜ、全員女の子でした...」

 

「ふーん。まさか、落としてないわよね?」

 

「い、いやぁ。まさか、そんな事あるわけないですよ。ぼ、僕なんかがそんなにモテませんって」

 

「そう、ならいいのよ。でもね裕斗。私の眷属のことを悪く言うのはあなたでも許さないわよ」

 

「す、すみません」

 

「そうですわよ。裕斗くんはとても魅力的ですわ」

 

「あ、あまり褒めないで下さい。恥ずかしいですよ///」

 

((赤面する裕斗(くん)。可愛いわ(ですわ)//))

 

こんなやり取りをして1日が終わった。




どうも、おはこんばんにちわ。
2話目でした。数字と漢数字が入り乱れてますけどそんなに意識してないんで気にしないでください。
感想、評価、お気に入りしてくださった皆様ありがとナス!!本当に嬉しかったです(小並感)。
これからもばちこり頑張っていくので、よろしくお願いします!(受講生並感)
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