堕天使たちとの邂逅から3日が経った今、僕は全力で走っている。僕の持つ騎士の駒の特性の力も使って全力で公園に向かっている。というのも、僕の使い魔の小鳥であるハウルが、公園で怪しい堕天使と駒王学園の生徒が一緒にいたと報告して来たのだ。会ったことのある3人の堕天使たちについてはハウルにも伝えているので、怪しい堕天使はまだ会ったことのない堕天使のはずだ。どうにもそいつの動向は怪しいし、学園の生徒も一緒ということでいよいよ怪しくなって来た。
「ほ、本当に格安でエロ本売ってる店あるのか?」
「ああ、こっちについて来ればいい」
という非常にアホなやり取りが聞こえて来て、力が抜けてしまう。そちらの方を見てみると見るからに怪しいおじさんと、鼻が期待に膨らんでいる兵藤くんがいた。そんなお粗末すぎる誘拐まがいのことに引っかかるなんて、今時小学生にもいないよ...。
...しかし、よく気配を探って見ると怪しいおじさんの方は確かに堕天使だ。兵藤くんがいるので裏の話をするために話しかけるわけにもいかず、2人が別れるまで様子を見ることにした。
「なぁおっさん。まだ店にはつかないのか?」
「...いや、この辺りでいいだろう。唐突で悪いんだがね、
君には死んでもらうよ」
「は?」
その瞬間には僕はもう動き出していた。堕天使は兵藤くんを殺すべく、光の槍を出し、僕は僕の魔剣でそれを防いだ。
「君は何者だい?悪魔くん」
「僕はこの土地の管理者の眷属、木場裕斗だ!何故彼を殺そうとした!」
「ふん、気付いていないのか。そのゴミには神器が入っている。だから暴走する前に殺そうとしただけだ」
「そんなことくらい、こっちでも把握している。それよりもお前はレイナーレさんたちと一緒に来た堕天使じゃないのか?仕事はシスターの保護と聞いているぞ!」
「なに、ついでに仕事を減らそうとしていただけだよ」
「ここは悪魔の領地だ!勝手なことをするな!」
「(...今は時ではないか)いいだろう。今日は引いてやる。それではな」
そう言い放つと、さっと飛んで行ってしまった。
「お、おい!木場!!なんだったんだよ、今の!!俺、殺されかけたのか!?なぁ、おい!なんとか言えよ!」
「...今は説明出来ない。これからのことも含めて明日説明するから、今日のところは一旦家に帰ってもらっていいかな?ごめんね...」
裏の事情に理不尽に振り回される辛さは僕も知っている。だから、今はこんな対応しか出来ないのが心苦しいな...
「くそっ!わけわかんねぇけど、一応今日は納得してやるよ。ただ!絶対明日説明しろよな!」
「ありがとう。それじゃぁ、家まで送るよ」
「いらねぇよ!じゃ、また明日な!」
そう言って兵藤くんは走り去ってしまった。今はとにかく部長にこのことを報告しないと。
sideリアス
「ということがあって、兵藤くんには明日説明するよう伝えてあります」
「そう、ご苦労様、裕斗。今回はあなたのおかげで助かったわ。ありがとうね」
私はリアス・グレモリー。上級悪魔で目の前の彼の主人だ。そんな私は目の前の彼に恋をしている。どんな相手にも優しく接し、守りたいもののためにはどこまでも熱く、強くなれる彼に。
「いえ、当然のことをしただけですよ」
「それで?説明した後はどうするつもりなの?」
「え?それは部長が決めることでは...」
「今回はあなたが助けたんだからあなたの意見も聞きたいのよ」
「そうですね...。眷属に加えるには彼は危ないですし...」
っ!?裕斗はこういう無意識の優しさが本当に心臓に悪いわ...///
だからこそ皆んなも、私もどうしても惹かれてしまうのだけど...///
「そっ、そうね!?彼は素行に問題があるものね!」
「は、はい。(急に焦ってどうしたんろう?)ですから、監視のもと、保護するのが妥当かと思います」
優しい彼らしい判断だ。
「そうね。私もそのあたりが落とし所だと思うわ。細かいところは明日本人の態度を見て決めましょう。これで仕事の話はおしまい。
裕斗!今日はあなたの家に泊まるわ!いいわよね?」
「え!?ぶ、ぶちょ「もう仕事は終わったんだからリアスと呼びなさい!敬語も禁止!」...リアス!本気かい?もう今週3回目だよ?」
「なによ、何か問題があるの?自分の主人を家に泊められない問題が」
「い、いや、ないけど...」
「ならいいじゃない!決定!早く帰りましょう?」
「あっ、ちょっ、引っ張らないで、リアス!」
「ふふっ!」
今日も私は彼と一緒にいる。大好きな優しい私だけの
side out
翌日になって放課後、僕は兵藤くんを連れてきた。
「それで?説明するためだけにわざわざ旧校舎まで連れてきたのか?」
「それなりに大事な話だからね。出来るだけ人には聞かれたくないんだ」
「まぁ、いいけどよ...」
そのまま部室に着く。どうやら僕たちが最後のようだ。
「うぉい!なんだこのメンツは!?学園のマスコットの塔城小猫ちゃんに、学園の二大お姉様の姫島朱乃先輩にリアス・グレモリー先輩まで!!お前こんな所でハーレムを築き上げていたのか!?」
「そ、そんなわけないよ!///僕は部活としてここに参加していて...」
「「...///」」
「あらあら///」
↑ただ照れてるだけでなく、裕斗の赤面可愛いとかも考えてる
「ちっくしょおおおお!!!木場!!俺はお前が心底憎いぞおおお!!」
「そんな事話に来たんじゃないでしょ!説明をさせてくれ!!」
「っ!......わかったよ。非常に不満だが取りあえず説明は聞く」
「ふぅ...。じゃあ、部長。よろしくお願いします」
「ええ、ご苦労様、裕斗。まず最初にわかって欲しいのはこの世界には人間以外の知的存在がいるという事。その中で最もメジャーなのが三大種族と呼ばれる天使、堕天使、そして悪魔という事。あなたのことを昨日襲って来たのが堕天使。そして、私たちは悪魔。
ここまではただの種族の説明よ。ここからが本題。あなたには
「は、はい!なんとなくですが、大丈夫だと思います!でも、俺そんな特別な力みたいなの感じたことないですよ?」
「なら今出してもらいましょう。深呼吸をして、心を落ち着けて、自分の中の最も強い存在を強く思い浮かべて。そして、力を解放する!」
「はい!ドラゴン波ァ!」
なんで漫画、ドラグソボールの主人公、空孫悟の必殺技を叫んでるんだ...。
「ドラゴン波?よくわからないけどちゃんと出たわね。それがあなたの神器よ」
「うわっ!?なんか腕についてる!?」
「どうやら
「そ、そうなんですか...。何となくちょっと残念だな...」
「そんなことないよ。神器っていうのはあるだけ儲けものなんだ。普通は無いものなんだからね」
「そっか。そうだよな!サンキュー木場!ちょっと元気出たよ!」
「仲がいいようで何よりよ。それで、兵藤くん。これからの事なんだけど、あなたには私たちの保護下に入ってもらいます。あなたも死にたくは無いでしょう?なら自分の身は自分で守れるように特訓をつけてあげる」
「リ、リアス先輩がです「裕斗がね!」..か...」
「一緒に頑張ろうね!兵藤くん!」
「うっせぇ!!やっぱお前は敵だあああああ!!!!」
そう叫ぶと彼は部室から走って出て行ってしまった。あっけに取られ、すっかり彼の姿が見えなくなったところで、彼にいつから何時に特訓をするか伝えるのを忘れていることに気づいた。
「部長!彼に特訓はいつやるか伝え忘れてたので、追いかけて伝えて来ます!」
「行ってらっしゃい。伝えたら戻ってくるのよ」
「はい!」
そう言うと、僕は校外に兵藤くんを探すため走り出した。
どうも、おはこんばんにちわ。
3話目でした。これからも木場くん以外の視点は取り入れていきたいですねぇ!
やっぱり僕はこういうのは、王道を征くって感じがして好きですね。
本日も最後に、感想、評価、お気に入りして下さった皆様、本当にありがとナス!!
次回も、ぜってぇ見てくれよな!(孫悟空感)