木場裕斗GX   作:柳ノ介

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フェニックスは焼き鳥というか焼け鳥

 side 裕斗

 

 アーシアさんが部長の眷属になって、色々変わったことがある。まずは、彼女が学校に通うようになった。彼女は僕と同じクラスになったことを喜んでいた。次に、彼女もオカルト研究部に入った。それによって兵藤くんとも知り合いになっていた。その時鼻息を荒くした兵藤くんに若干引き気味だったが......。最後に......

 

「おい木場!どーゆーことだよ!!アーシアちゃんと一緒に暮らしてるそうじゃねぇか!!!」

 

 そうなのである。彼女はほかの部員に女子がいるにも関わらず僕の家に住んでいるのである。これは彼女の希望でもあったのだが、それだけではなく部長からの依頼でもあった。なんでも「アーシアは男性に慣れてないから日常生活の中であなたが慣らしてあげて?頼んだわ」とのことらしい。

 それを兵藤くんに伝えると

 

「はぁ!!??なら俺でも良いだろ!!」

 

「「「ダメよ(ダメですわ)(ダメです)」」」

 

「な、なんでですか!?」

 

「「「アーシア(ちゃん)(先輩)の教育に悪いわ(ですもの)(からです)」」」

 

「それとも裕斗よりもあなたの方が良い理由でもある?」

 

「そっ、それは...その...そうだ!!俺の方が男っていう生き物がどれだけ生き物かを教えられます!!」

 

「それがセールスポイントになると思ってるの?」

 

「思ってません!!」(泣)

 

「それじゃ、この話はおしまいね」

 

「ちくしょう!!!」orz

 

「ま、まぁ、新しい仲間のアーシアさんとは部室で会えるからいいじゃないか」

 

「そういうことじゃねぇだろ!!!」

 

「な、なんかごめん......」

 

「あ、あと裕斗。1つ伝え忘れてたんだけどあなたの家の隣にレイナーレ達が引っ越してくるら。いつまでもあの教会に住ませてるわけにもいかないでしょ?それとレイナーレは2年、カラワーナは3年、ミッテルトは1年に転入するから仲良くしてあげてね。当然オカ研にも入るから」

 

「その3人は女の子ですか!?」

 

「そうよ。でも彼女達に手を出せば私が消しとばしてあげるから」

 

「や、やだなぁ......。そんなことしませんよ......」

 

「信用できるわけないです」

 

「辛辣だなぁ...小猫ちゃん」

 

「下の名前で呼ばないで下さい」

 

「うぅ...。厳しい......」

 

「あ、あの、もうちょっと優しくしてあげても......」

 

「そ、そう思うよね!?アーシアちゃん!!!」

 

 と、飛びつかんばかりにアーシアさんに近づいていったので、彼女に触れる前に止めておく。

 

「何すんだよ木場!!せっかくの俺とアーシアちゃんの触れ合いを!!」

 

「そういうところだよ兵藤くん......。それに部長にも君がアーシアさんに触れそうになったら止めるよう頼まれてたし」

 

「ぬぁんでだあああぁぁあああ!!!」

 

「そういうところだよ......」

 

 というやり取りがあってその日の部活は終わり、アーシアさんとご飯を食べて1日が終わった。

 

 その日から2週間が経った。その間に部長の言っていた通り3人が引っ越しと編入をしてきた。良い隣人関係を築けていると思う。アーシアさんも同じクラスにレイナーレさんが入って来たので友達として仲良くしている。部活でも種族の壁を超えて皆んな友情を深めていくことができている。まぁ、兵藤くんは普段の行動のせいで3人と、というかアーシアさん以外と若干壁があるような気がするが。

 

 ちなみにこの2週間兵藤くんの特訓を続けてはいたが、未だこれと言った成果は出ていない。やはり龍の手の2倍というのは種族が人間だとなかなか火力になりにくい。頼みの綱の魔力もないし......。しかし1つだけ収穫があった。それは兵藤くんの動体視力が比較的良いことだ。その目の良さを活かすために、ある程度スピードが出せるようになれば...。という事を彼に伝えたが、スピードを出すようになるためには基礎トレーニングを増やさざるをえず、それが彼は気に食わなかったようで直接は言ってこないがたまにサボるようになってしまった。このトレーニングは他の誰でもない、彼のためなのに...。

 

 最終手段の説得としてスピードを上げるとのぞきをしたとき逃げやすいと言ったのだが、「お前が捕まえなくなってくれれば良いじゃねぇか」と言われてしまいなんとも言えない気持ちになった。余談だが、この2週間で僕はのぞきの現行犯で彼を13回捕まえた。当然土日は休みなので登校日は平日の10日間で、である。1日2回やってる日が何日かある。彼ら三人組は元気なのだ。正直勘弁してほしい。

 

 話は戻るが、なんやかんやでこの2週間皆んなうまくやっていた。リアス以外は。別に誰かとリアスが不仲とか、そういうことはない。ただ、どこか心ここにあらずなのである。だが何かあったのか聞いてみても「何でもないわ。大丈夫よ」としか答えてもらえない。心配だが、今日も特に何もしてあげることができなかった。そのまま家に帰り、アーシアさんとご飯を食べて寝ることにした。

 

 寝ようと思い、部屋の電気を消してベッドに入る。すると、床の部屋に魔法陣が浮かびあがり、光り出した。これは転移魔法だ。しかもグレモリーの陣。ならそこまで警戒する必要はないなと思っていると、現れたのは部長だった。ネグリジェで。僕も健全な16歳高校生男子。普段は紳士な行動を心掛けているが、あまりにも不意打ちだったため、その、普段隠されているところを思わず見てしまった。しかしすぐ気づき、背中を向けた。

 

「ど、どうしたんですか?リアス。そ、そんな格好で夜に来るなんて」

 

「私を抱いて、裕斗。貴方しかいない、いいえ。貴方だから抱かれたいの」

 

「!?え、えと、そんな、急すぎますよ!!そういうのは段階を踏んでと言いますか!!それに、リアスもそういう貞操観念は強い方だったじゃないですか!!」

 

「そうも言ってられなくなったの。早く!来ちゃうから!!」

 

 そう言うと、リアスは僕の背中側から手を回しズボンを下ろそうとして来る。

 

「ま、待って下さい!」

 

「なによ、私じゃ不満!?」

 

「そう言うことじゃなくて!そんな急に...。なにを焦ってるんですか?部長」

 

 あまりにも焦っているリアスを前に(後ろにいるが)して、逆に冷静になった。彼女は普段なら僕が丁寧語で話していると必ず注意してくるが、それに気づかないほと焦っているのだ。

 

「!?......そうね、ごめんなさい。焦りすぎていたの。 でも困っているのは本当。どうしようもないのかしらね?」

 

「そんなことありません。僕は、僕達はリアスの眷属です。僕達はあなただからこれまでついて来た。あなたが命じてくれれば僕達が必ずあなたの願いを、望みを叶えます。あなたは1人じゃありません」ニコッ

 

「裕斗......///」

 

「んんっ」

 

「「!?グ、グレイフィア様!?」」

 

 彼女はグレイフィア・ルキフグス。リアスの義理の姉にあたる悪魔で、魔王サーゼクス・ルシファー様の女王だ。僕がまだサーゼクス様の眷属だった頃からとてもお世話になった方なのだが......

「お二人とも仲がよろしいのは良いのですが、今回の件もありますからあまり良すぎるのも困りものですね」

 

「今回の件?」

 

「それについては明日詳しく話します。それより、久しぶりですね裕斗。随分と大きくなりましたね」

 

 そう言って僕のことを胸元に抱き寄せた。そう、この人は僕のことを実の息子のように扱って下さる。ありがたいが、どうにも子供扱いされてしまい、スキンシップが激しいのだ。

 

「ちょ、ちょっと!!離れなさいグレイフィア!!」

 

「母と息子の触れ合いに嫉妬なんかしないで下さい。あなたの女を下げますよ」

 

「本当の親子ではないでしょ!!それに、なんというか、絵面が安心できないのよ!」

 

「ふぅ、全く。そこまで言うなら離れてあげますよ。裕斗、また今度、しっかり触れあいましょう」

 

「あ、あはは......」

 

 僕としては非常にありがたいんだけど、やはりこの歳になってあのスキンシップの取られ方は少々恥ずかしい。子供の頃は普通に受け入れられてたんだけどなぁ...。スキンシップを断るとグレイフィア様はすごい、なんというか、ものすごい勢いで落ち込むのだ。それが分かっているから断るに断れない。

 

「今日は帰ります。明日部室で今日のことについて話しますので、よろしくお願いします」

「じゃあね、裕斗。また明日」

 

「はい、分かりました。また明日」

 

 そう言うとグレイフィア様が近づいて来た 。

 

「裕斗、明日から大変ですよ?頑張って下さい」ボソッ

 

 そう小声で伝えて来たのだ。これまでのリアスの様子でただ事ではないと思っていたが、いよいよきな臭くなって来た。

 

「分かりました。任せて下さい」ボソッ

 

「えぇ、裕斗。任せました」ボソッ

 

「なにを小声で話し合ってるの?」

 

「!!なんでもありません。では行きましょう。リアス様」

 

「まぁ、いいわ。行きましょう」

 

 そのまま2人は魔法陣で帰って言った。一体明日何が話されるのだろうか。

 

 

 翌日

 

 アーシアさんとレイナーレさんと一緒に、放課後になったので部室に向かう。どうやらもうグレイフィア様は来ているようだ。部室に入る直前にレイナーレさんが気付いたようだ。

 

「私がここまで気付かないなんて。部室に知らない誰かが居るわ。しかも相当強い」

 

 あぁ、そうか。レイナーレさん達3人とアーシアさんは知らないのか。

 

「大丈夫だよ。今来てる人は僕達グレモリー眷属がお世話になってた人だから、警戒する必要はないよ」

 

「なるほどね。って、分かってるなら先に言いなさい!無駄に警戒しちゃったじゃない!」

 

「あはは、ごめんごめん。言い忘れてたよ。それに、何かあっても僕がなんとかするしね」

 

「えぇっ///!そ、そう!ならいいのよ///!!」

 

「よ、よろしくお願いします///!!」

 

 ちなみにレイナーレさんたちに言われてタメ口で話すようになった。

 

「とりあえず入ろうか」

 

 そう言ってから3人で部室に入った。そこには予想通りグレイフィア様が既におり、他の部員も皆んないた。

 

「貴方達が最後よ。それじゃあ、皆んなに話があるの」

 

 そう言って部長が話し始めようとすると魔法陣が浮かび上がって来た。その魔法陣は炎を放ち始める。しかしこの部室は木製だ。燃え移るとまずいことになる。と言うわけで、氷結の魔剣で炎を凍らせた。

 

「っておい!誰だ!?俺様の登場を邪魔したやつは!?」

 

「えっと、僕です。ここは木製なので炎を使われると危険なので消させてもらいました」

 

「あぁん?なんで此処はこんなにボロいんだ?もっと良い場所があるだろう。おいリアス、この俺がもっといい場所を用意してやろうか?」

 

「結構よ!私は此処が気に入ってるの!」

 

「ははは!!そうかい、まぁ、お仲間と仲良しごっこするには丁度いいサイズとボロさなんじゃないか?それより俺のことを紹介してくれよ」

 

「...くっ!彼はライザー・フェニックス。一応、私の婚約者ということになっているわ。でも私は彼と結婚する気は無いわ!!」

 

「おいおいリアス、私達は結婚します、この人は私の夫です、ってちゃんと紹介してくれよ。この俺、上級悪魔であり、レーティングゲームも接待以外負けなしの超優秀な悪魔!ライザー・フェニックス様だってさ!」

 

「私は貴方と結婚する気は無いって言ってるの!裕斗、本当よ?変な勘違いしないでね?」

 

「ん?なんだそいつは?俺には劣るがそこそこ顔は整ってるな。だが、所詮は転生悪魔。程度が知れる。それにしても、こいつがリアスの思い人か?ただな優男にしか見えんな」

 

「裕斗は貴方なんかよりよっぽと強いわよ!」

 

「ふん!どうだかな」

 

「とにかく!私は貴方なんかと結婚しないわよ!」

 

「......おい、俺もフェニックス家の看板を背負って来てるんだ。その看板に泥を塗るような真似はやめてもらおうか」

 

「そもそも結婚の話は私が大学を出るまでは保留だったはずよ!」

 

「そんなに待てないさ。俺達の結婚は冥界中が注目している。なら、その期待にさっさと答えないとな」

 

「そんな勝手なことを言わないで!」

 

「お二人共、落ち着いて下さい。リアス様がこの結婚に納得してないことは旦那様やサーゼクス様も知っています。なので、お二人に決着はレーティングゲームでつけてもらいます」

 

「いいわ、それで決着をつけてあげる!」

 

「ふ、さっきも言ったが俺はレーティングゲーム実質無敗だぞ?それに、君の眷属はここにいる全員か?1,2....8人か?いや、1人は人間、3人は堕天使か。なら、眷属はたったの4人か。はっはっはっ!こんなの戦う前から勝負は見えてるじゃないか。出て来いお前達!」

 

 そういうとライザーの後ろから15人の女性悪魔たちが現れた。

 

「この15人が俺の眷属さ。このフルメンバーに対してたったの5人じゃ心許ないだろう」

 

「そんなことないわ!この4人でも勝てるわよ!」

 

「つまらない見栄は貼らない方がいいと思うが、楽に勝てるならそれに越したことはないさ。ところで、そこの人間くんはなんで泣いてるんだい?」

 

「え?さぁ、知らないわ。大方貴方がハーレムを築いてるのが羨ましいんでしょ」

 

「その通りです!こんな焼き鳥野郎にもハーレムが築けるなんて!くそぅ!羨ましすぎる!!!」

 

 そう言って泣く兵藤くんはなんというか、うん、情けなかった。

 

「みっともないからやめなよ......」

 

 そう言っても彼は泣き続けている。

 

「はっはっはっ!!そこまで欲望に素直だと見てるのは面白いな!お前にはこんなこともできまい!!」

 

 そういってライザーは眷属のうちの1人と深い方のキスをし始めた。見間違いでなければ若干拒まれてた気がする。

 

「ちっくしょぉぉおおお!!!」

 

「はっはっはっ!!」

 

 なんなんだこの空間......。

 

「んんっ!とにかく、この件に関してはレーティングゲームで決着をつけます。ただし、リアス様の方はレーティングゲーム初心者の上に眷属も足りません。なので準備期間に10日設けます。よって11日後にゲームの本番です。いいですね?」

 

「あぁ、いいとも。もっとハンデをやってもいいくらいだ」

 

「結構よ!それで行きましょう!」

 

 これで勝負の日程が決まった。僕はリアスのために戦うだけだ。今度こそ守ってみせる。




どうも、おはこんばんにちわ。
9話目でした。現れた焼け鳥編に突入です。ですが、特訓パートが長いのは個人的にあまり好きじゃないので次の話で終わると思います。なんか終わり方中途半端になった気がします。気にしないことにしました。眠いし。

本日も最後に、感想、評価、お気に入りしてくれた皆様、本当にありがとナス!!
次回も見てくださいね!じゃんけん、ポン!!ウフフフフフ!(サザエさん感)
ちなみに何を出したかは覚えてたら次回発表します、
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