if物語 藍染に成り代わった男   作:フ瑠ラン

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新作を書きたい衝動に物凄く駆られている。どうしよう、書いちゃおうかなぁ。でもなぁ、まだこれ完結してないし…でも書きたいんだよなぁ。どうしよ、書いちゃおうかな、書いていいかな?

もし新作出したら、次の前書きは宣伝になるな、うん。


新体制

「ほんまにええですか?ボクがいきなり副隊長なんかやってしもうて」

 

「ギンは平子隊長の業務も手伝っていたし…何よりも今五番隊はごたついている。それにここにいる全員、ギンの顔見知りだろう?」

 

 

平子隊長が居なくなって俺は隊長にならなくてはいけなくなってしまった。そんな時にギンは死神となっており、五番に配属されてきた。丁度いいと有能なギンを副隊長に推薦したのだが…どうやらギンは嫌らしく中々受け入れて貰えない。

 

 

「…確かに顔見知りやけど…」

 

「もう始解だって使えるんだろう?」

 

「せやけど……」

 

「お願いだ、ギン」

 

「…………」

 

 

俺がずっとギンを見ているとギンは「ああ!!」といきなり大声を出した。

 

 

「やればええんやろ、それでええんやろ、満足なんやろ!!」

 

「分かればいいんだ」

 

「あんま上官とかやりたないねん!!めんどくさい!!」

 

 

半ギレのギンにとりあえず今日1日の書類を渡す。

 

 

「仕事のやり方は教えなくていいよね。ギンだとこういう手間をとらなくていいから楽なんだ」

 

「なァ、せめて質問してや。もしかしたら覚えとらんかもしれんやろ」

 

「覚えてないのかい?」

 

「いや、覚えとるけど……」

 

 

「ならいいじゃないか」と俺は言うとギンの頭を撫でた。うーん、暫く会わなくなった内に結構成長しているような気がする。あくまでも気がするであるが。

 

 

「そう言えば彼女も護廷十三隊に入ったんだよね?何番隊?」

 

「十番隊」

 

 

「同じ隊に入ろうとは思わなかったのかい?」と俺が聞けばギンは「流石に同じ隊はキツいわ。気が散って仕方ないねん。それにアイツ……凄いサボるから嫌や。ボク死因が過労死とかほんま嫌やから」だそうだ。サボり魔は俺も嫌だな。困る。

 

 

「結婚式には呼んでくれよ」

 

「気が早いわ!!」

 

 

どうやらまだ結婚はしないらしい。…残念。

 

 

「そう言えばギン、今日は護廷十三隊の御披露目がある」

 

「御披露目?なんですの、ソレ」

 

「今回の件でかなりの隊長格が居なくなってしまったからね。ガラッと変わるんだ。ソレの御披露目」

 

「…隊長、平子隊長は……」

 

 

心配な顔をしているギンの頭を俺は撫で言った。

 

 

「必ず帰ってくるよ。あの人は不死身みたいな人だからね。大丈夫、約束したんだ」

 

「約束?」

 

「「俺が帰ってくるまで五番隊頼む」って。あの人が帰ってくるって言ったんだから地の果てでも何処にいても帰ってくるよ」

 

「確かにあの人ウザったらしいからなァ」

 

 

「髪も性格も」とギンは言う。俺は「きっとあの髪の長さと隊長のウザさは比例してるんだよ」と言った。…決してディスっているわけではない。いい意味で言っているのだ。……多分。

 

 

「御披露目なんて堅苦しいもの正直苦手なんだが」

 

「隊長、それボクもや。欠席しちゃあかんの?」

 

「逆にギンはそんな勇気があるのかい?あるなら称賛に値するよ」

 

「…………」

 

 

俺とギンはため息をついた。

 

 

「…ギン」

 

「何です?」

 

 

俺は真剣な眼差しでギンの顔を見ると言った。

 

 

「護廷十三隊は敵だと思え」

 

「…言ってはる意味がわかりまへん」

 

 

ギンは「どういう意味ですか?」と説明を求めてきた。まあ当たり前だろう。急に、それも入隊初日にこんなことを言われるのだから。

 

 

「そもそも出来すぎてるんだ。何人もの隊長が虚になるなんて。浦原喜助の反逆?あの人はわざわざそんな莫迦な真似はしないよ。したとしても…こんなに堂々とはしない」

 

「つまり?」

 

「本当の敵がいる、ってことだ。その敵が何処に潜んでるなんて…わからない」

 

 

「どれが敵でどれが味方か、なんて早々には分からないんだよ」と俺は言うと歩き出す。

 

 

「そろそろ時間だよ、ギン」

 

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

一番隊で任命式を終えた。堅苦しいものは苦手でどうやら肩に力が入っていたようだ。俺は長いため息を付く。

 

 

「随分長いため息ですわね」

 

 

「藍染隊長」と言って歩いて近づいて来るのは俺と一緒で今日三番隊隊長に任命された皇 帝である。俺の一番嫌いな人物でもあった。

 

 

「私も貴方も不運でした。信頼していた上官を無くすなんて」

 

「………」

 

「隊長達が虚化(・・)するなど浦原喜助の実験は一体……」

 

 

悲しそうな顔をして彼女は言った。彼女の言葉は俺をイライラさせる。全てが嫌いだ。顔も、声も、何もかも。

 

 

「少し黙ってくれないかな」

 

「浦原喜助、憎い」

 

「…黙れ!!」

 

 

俺が怒鳴ると彼女はペラペラと無駄に喋る口を閉じた。

 

 

「俺は…オマエが一番憎たらしいよ。いつか俺はオマエを、殺す」

 

 

俺は唯それだけを告げるとその場を後にした。

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

『行ッチャッタネ』

 

「ええ、行ってしまったわね」

 

 

藍染惣右介が居なくなった地面を見て皇帝は静かに聞こえる声に返事をした。

 

 

『分カッチャッタンジャナイ?俺達がアイツ等殺ッチャッタッテ』

 

「まだ死んでないわ。現世に逃げただけよ」

 

 

姿も何も見せない声は『イイノ?』と不安そうな声で言った。彼女は一人怪しく妖艶に笑い「いいのよ」と言った。

 

 

「彼は…藍染惣右介はどうせ死ぬ運命ですもの。私達は最強よ。負けることなんてないの」

 

 

「そうでしょう?」と彼女は聞いた。声は『ウン、ソウダネ』と言った。

 

 

『俺達ノ『他自模倣(たじもほう)』ガ有レバ最強ダヨ』

 

 

声はそう言った。

 

 

 

▼▲▼▲▼

 

俺は君を愛している。それは小さい頃から変わらない。え?それを証明して見せろって?一体俺、何やればいい?全裸とかもういろんな意味でへっちゃらだよ?今なら尸魂界一周はできる気がする。

 

…い、痛ァァァアアっ!!止めて、ゴメンナサイ、俺が悪かった!!だからそんな沢山の短刀構えないで!!刺さる、死んじゃう!!て言うか何処からそんな沢山の短刀出したの!?危ないでしょ!!

 

うん、はい、すみません…。その節は…。え?鬼道長が居なくなって悲しいか?急にどうしたの?ん?質問に答えろ?はい、答えさせてイタダキマス。だから短刀こっち向けないで。

 

…まあ、そりゃあ悲しいよね。あの人は俺の道標だった人だから。しっかし謎だよね。こんな俺がさ、何で握菱鬼道長の後任に選ばれたんだろう、って。

 

……どうした?そんな顔して。俯くなよ。オマエの美しい顔が見れ…グフッ!!何で殴るの!?照れ隠しか!照れ隠しだろ!!…クハッ!!痛い…溝尾は、痛い、よ……。

 

……ま、まあ茶番は置いておいて。何か俺に伝えに来たんだろ?そうじゃなきゃ会って一発目「私を愛している?」なんて聞く筈がないもんな。安心して俺に言ってみろよ。俺はオマエを裏切らない。ずっと何処に行っても一緒だ。

 

……そうか。全部オマエが…。いや、怒ってなんかないさ。俺の優先順位は全部オマエだからな。…え?尸魂界裏切る?藍染さんに殺す発言された?ごめん、ちょっと頭ついていけない。けど…いかん、いかんよ!尸魂界を裏切るのには手を貸すけどね、藍染さんは赦してはおけんよ!!俺の愛しい許嫁に何言ってくれとるんじゃ、藍染!!

 

はい?何処にいくのか?いやちょっくら五番隊に……。殺すのはまだ早い?もう少し泳がせとく?いやでも命狙われちゃってる訳なんでしょ?殺られる前に殺っとかないと殺されたらたまったもんじゃないし…。

 

はあ、作戦があるんすね。いや説明しなくて大丈夫です。俺の頭じゃ到底理解できそうにないんで。はい、はい、すみません。勝手な行動は慎みます。はい。

 

 

 

そんなこんなで今日も俺は彼女の事を愛している。

 

 

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