因みにアンケート内容は『千年血戦編をやるかどうか』
感想欄に書くのではなく、下にスクリーンしてもらうと出てくると思うのでそこからお願いします!!
後、関係ないけど絵が上手くなりたい…。模写は得意なんだけどなあ…………。
海燕が吹き飛ばされる。海燕が吹き飛ばされる瞬間がルキアには見えなく眉を顰めた。だが、霊圧で分かる。海燕を吹き飛ばした相手、それはルキアをボコボコにしたフュズオンだと――。
「イキナリ、挨拶もなしに酷ェな、破面さんよォ」
「――油断大敵と言うではありませんか」
海燕は唇が切れたのだろう。唇を手で拭うとフュズオンを睨みつけて言った。大してフュズオンは海燕に臆する事無く、涼しげな顔で返答をする。そして強い眼差しで海燕を見ると言った。
「お遊びはここまでです。私はお腹が減った。貴方方に私の飢えを満たしてもらいましょう」
「飢え?」
海燕の問いに答えることはなく、フュズオンが強く地面を踏みつけ――海燕の懐に入り込む。海燕の懐に入り込むとフュズオンは海燕の顎を狙って細い足で蹴り上げようとする。
しかし間一髪で海燕はフュズオンの蹴りを両腕でガードする。どうやらフュズオンの動きが見えていないわけではないようだ。
次は海燕の攻撃の番。ある程度フュズオンと距離をとると海燕は駆け出しフュズオンに向かう。腰に下げている鞘から斬魄刀を抜き出すと言った。
「出し惜しみはしねェ。行くぜ! ――
海燕の斬魄刀がトライデント状へと変化する。海燕の周り――いや、海燕の斬魄刀『捩花』の周りには大量の水が出てくる。斬魄刀は水を纏っており、海燕は軽々と『捩花』を片手首を軸にし、回転させる。フュズオンの霊圧を瞬時に察知すると、先程よりも早いスピードでフュズオンに向かっていった。
先程懐に入られたお返しか海燕もフュズオンの懐の中に入る。海燕は先程やったように片手首を軸に『捩花』を回転させ、舞うような流麗な動きでフュズオンを切りつける。フュズオンは海燕の姿が察知出来ていなかったのだろう。胸を大きく海燕に切られていた。
「くっ――!?」
フュズオンは痛そうに目を伏せ、地面に片足をつく。そんなフュズオンを見て海燕はため息をついた。
「(女を痛ぶる趣味は無い。出来れば)」
降参してもらいたいんだが、そう思うが血走っているフュズオンの目をを見てそれは無理だと直ぐに分かった。
「私は
「二人で一人?破面はなんでもアリだな」
「うるさい、うるさい、うるさいっっっ!!!」
カン、カンと斬魄刀同士がぶつかる音がする。
二人の戦いを見ていてルキアは「凄い」と小さく感嘆の声を漏らした。正直言ってルキアには二人の戦いが見えていない。金属同士のぶつかる音がしているのを聞いてまだ戦いが続いていると認識出来ている程度だ。
海燕が出来る人だとは昔から知っていた。自分の尊敬する副隊長であり、頼もしい副隊長だからだ。時には自分の修行に付き合って貰ったことだってあった。だからこそ凄い人だとは分かっていた。わかっていたのだが――。
「私はかなり手加減されていたのだな…」
ルキアとの修行の時はあそこまでは行かなかった。あんなにハイスペックな戦いは自分には出来ないのだ。だからこそ自分の無力が目の前に突きつけられたようで、かなり悔しかった。
ルキアは一護に付き添っていたから知らない。海燕だって顔には出さないが藍染が殺されたことに腹を立てていたことに。海燕だってギンに劣らない程皇を殺したいと憎んでいる。皇を殺すため、藍染の仇をとるため、昔よりもより一層修行に励んでいたのだ。その為、ルキアの修行に付き合っていた頃の海燕とは更にレベルアップした海燕が今、戦っている。海燕はルキアの修行には一切手を抜いてはいない。ただ昔よりも強くなっただけだ。
ルキアが歯を食いしばっているその時だった。ガキィンと大きな音がした。ルキアはハッとした顔で海燕達を見ると二人の斬魄刀は大きく空中を舞っていた。どうやら激しいぶつかり合いの末、二人の手元から斬魄刀が飛んでいった様だ。
フュズオンは斬魄刀は見捨て、拳を作り海燕に向かっていった。海燕を殴るつもりなのだろう。流石の海燕もそう来るとは思わず固まってしまう。
「はあぁぁぁあああ!!」
フュズオンが大きく振りかぶり海燕の顔面に拳が当たる。海燕は後方へと吹っ飛んだ。海燕は壁を突き破って飛んでいく。そして上から降ってきた瓦礫に埋もれる。思わずルキアが叫んだ。
「海燕殿!!」
「…大丈夫だ」
瓦礫を退かして立ち上がると海燕は斬魄刀を取りに行く。
「真逆斬魄刀無しで殴ってくるとは思ってもみなかったぜ。こりゃ手加減してる暇は無ぇな」
ニヤリと海燕が斬魄刀を拾うと笑った。
「(海燕殿はまだ本気を出しておられなかったのか…!?)」
「行くぜ」
先程までトライデント状だった斬魄刀が手を離したからなのか始解前の普通の刀へと戻っている。そんな斬魄刀を胸の前まで持っていくと、刃が下になるように手に持った。
「――卍解……」
『卍解』という言葉を聞いてルキアは目を見開いた。
「(卍解だと!?海燕殿は卍解を使えなかった筈。いつの間に)」
ルキアが驚愕している間に話の展開は進んでいく。
「卍解
普通の刀だった斬魄刀は先程と同じトライデント状へと戻る。しかし先程はいなかった二頭の龍が中心の刃を強調するかのように巻きついており、その姿はとてもカッコイイ。海燕の死覇装の上には肉眼でギリギリ見える程の薄い水で出来たコートを羽織っていた。
「…姿形変わろうとも、私には無意味だ!!」
フュズオンも海燕のように落ちていた斬魄刀を拾うと海燕に攻撃を仕掛ける。海燕は笑っていて避けることはしない。
当たる、そう思ってルキアは大きく海燕の名を呼んだ。
「海燕殿!!」
「大丈夫だ朽木。安心して見とけ」
フュズオンの攻撃は海燕の肩を思いっきり切りつけた。そう、切りつけた、切りつけた筈なのに――。
「…効いて、いないっ!?」
フュズオンが切りつけた肩は水へと変化しており、攻撃が通っていなかった。更にフュズオンが切りつけるが水が飛び散るだけで海燕は傷一つついていない。
「何故だ、何故だ、何故だっ!!」
海燕の卍解『天逆龍王・捩花ノ矛』は色々な能力がある。
そのうちの一つに自分自身の体の概念を『水』に変換させる能力がある。『水』に変化させると基本物理能力が効かなくなるのだ。
欠点としては空気中に水分が無くてはならない。それも海燕の体を構築出来るほどの水分が。しかし先の戦闘で海燕は始解の『捩花』で戦っていた。『捩花』は水を纏っているトライデントである。海燕達がいるこの辺りは戦闘のせいで水溜まり等が複数出来ている。
そのおかげで海燕の体を構築出来る程の水は有り余る程ここらにはあるのだ。
「――第一の矛、
刃に巻きついている水龍がフュズオンに向かって光の速さで突進して行く。
「〜〜っっっ!!」
一頭は何とか斬魄刀で止められた。しかしもう一頭は止める事は出来なく、右肩を貫かれてしまう。フュズオンの右肩からは赤い鮮血が迸る。
左手で右肩を抑えているがそれは無駄なことで出血は止まらない。血の抜けすぎか段々とフュズオンの顔色は青白くなっていった。
力の差は歴然。
「もう降参してくれ。俺は女を痛ぶる趣味は無ェんだ」
「私は、私は、姐様の為に――」
右手で斬魄刀の柄を握りしめ、海燕に突進しようと足を一歩、フュズオンが踏み出した瞬間だった。
「姐様っ!!」
フュズオンは酷く焦っている様子で明後日の方向を向く。
「姐様…?」
「貴様との戦いはここまでだ!!姐様が、姐様が私を呼んでいらっしゃる……!!」
早口でフュズオンは言うと瞬く間に姿を消す。あまりの速さに海燕もどうやらその場を気づくのに時間がかかった。
「…怪我してるのにすげえな」
そう言うと海燕は卍解をといた。海燕はふらつく。地面に倒れそうになった瞬間ルキアが海燕を支える。
「大丈夫ですか、海燕殿!!」
「ははっ、済まねぇ朽木。助けに来たはずなのに助けられちまった」
ルキアにゆっくりと地面に下ろしてもらい海燕は地面に座り込んだ。顔には汗が浸っておりかなり無理をしたことが伺える。
「やっぱり慣れねェな」
海燕が言っているの慣れない、とは体の状態変化である。卍解の力を解き放つ一瞬で海燕は現在の体を水の体へと構築する。水の体になれば確かに物理攻撃は通らず無敵に近い力を持つ。しかし、攻撃を受ければその分構築していた場所から水が減るのだ。減った分の水は空気中から自分の体に再構築しなくてはならない。しかもそれを瞬時に、敵の焦りを煽るように。
他にも水の体と自分の体は全く違う。重さから感触、全てが慣れているものから一瞬にして変わるのだ。海燕はまだその変化についていけていない。
それに海燕は頭を使うことよりも体を動かす事の方をどちらかと言えば好む。気を張るこの卍解状態はあまりの好きではないのだ。
そして――。
「まだ俺の卍解は不完全だ。まだまだ修行しねェとな」
「海燕殿!!」
「ん?」
ルキアに大きい声で名を呼ばれ海燕はルキアを見る。
「私にも…また修行を……」
モジモジとした姿で修行を願うルキアを見て海燕は笑って言った。
「ああ、いいぜ」