if物語 藍染に成り代わった男   作:フ瑠ラン

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投稿遅れてすみません。夏休みが終わりました。もう、夏も終わるんですね…。やべ、宿題終わってねぇ!!

かーもんさんのリクエストです。


藍染と浦原はグル?

「いやー、まさか藍染サンがこんな所に居るなんてアタシびっくりしましたよ」

 

 

そう言ってカラカラと笑っているのは浦原(うらはら)喜助(きすけ)。風貌はかなり変わっているが、声から浦原さんだと間違いないと分かる。緑色のシマシマ帽だったり、緑色の甚平を着ていたりとやたらと緑色を強調しているがこれでも、元十二番隊隊長だった人だ。

 

今現在、俺は浦原商店に居る。理由は道でばったりと出会ってしまった…のだ。え? 『鏡花水月』の催眠で見えてないだろうって? 気を抜いてたのさ。気を抜くと直ぐミスをするのが俺の欠点だな。今日然り、ギンに破片を渡し損ねた然り。

 

 

「俺も、貴方が現世(こんなところ)に居るなんてびっくりです」

 

「此方も色々とありましてね」

 

 

「藍染サンも色々とあったんでしょう?」そう浦原さんは俺に聞いた。どうせ隠すことも無いし、知っているのだろう。素直に頷いたら「夜一サンから聞いてますよ」と言われた。知ってるなら聞くなよと思うが口には出さない。世渡りの術である。

 

 

「尸魂界では死んだことになっている藍染サンですが…。まあ、単刀直入に聞かせて貰いますね。卯ノ花隊長を騙せる程の精密な偽装工作、どうやったんスかね?」

 

 

普通ならどうして偽装工作をしたのかとか理由を聞いたりするものだろうが…そこら辺を聞いてくるあたり科学者らしい。思わず溜め息をついてしまうのは仕方がない。

 

どう言い訳をしようか、と悩む。が、俺のチカラでは逃げられそうにない。いや、『鏡花水月』を使って物理的に逃げることは出来そうだが、浦原さんなら俺の斬魄刀がどういうものか推理して『鏡花水月』の能力を無効してくる物を作りそうで怖い。

 

 

「……俺の斬魄刀の能力で」

 

「斬魄刀の能力? ですが、藍染サンの『鏡花水月』は確か流水系の斬魄刀でしたよね?」

 

「………」

 

「なるほど、なるほど。それはデマと言うことっスか。じゃあ本当の能力を聞いても?」

 

 

ここでお暇することは出来ないだろうか。…出来ないな。浦原さんの目が怖い。帽子の影から見える浦原さんの目が俺を真っ直ぐ見ている。もう、本当に怖い。草食動物を狩る肉食動物の目をしている。

 

 

「何、ただで教えて欲しいとは言いませんよ。藍染サン…平子サンの居場所知りたく無いですか?」

 

「!?」

 

「アタシは知っています。なんなら、平子サンが尸魂界に戻った時、藍染サンは死んだことになってるんで戻れないですよね? その手助けだってしてあげますよ」

 

 

「まあこれも、藍染サンが斬魄刀の能力を教えてくれたら、の話ですがね」そう悪どい笑みを浮かべながら浦原さんは言った。なんとも性格の悪い男である。だから周りからは「胡散臭い人」だと認識されてんるだ。自業自得だよ。

 

 

「仕方ないですね。教えますよ、俺の『鏡花水月』の本当の能力は――」

 

 

真剣に『鏡花水月』の能力を聞く浦原さんは見ていて怖かった。メモを取っているあたり、本当に興味があったことを知る。

 

 

「…うわあ、チートじゃないですか」

 

 

浦原さんの零した独り言に思わず俺も頷いてしまった。これに卍解まであると言うのだから、全てを殺しにかかっている。

 

 

「でも興味深い能力っスねぇ。アタシにも是非、破片を貰っても?」

 

「いいですよ」

 

 

「ただし、解析とかはしないでくださいね」笑いながらそう言ったら「それはお約束出来ませんねぇ」と返ってきた。するのかよ、解析。さすが狂った科学者(マッドサイエンティスト)だ。研究熱心過ぎる。

 

 

「浦原さん、約束は覚えていますね?」

 

 

浦原さんにそう聞けば浦原さんは思い出したように「ああ」と言った。

 

 

「平子サンなら確か、ひよ里サンに黒崎サンを仲間になるよう説得しろって命じられたらしく、黒崎サンの通っている空座第一高等学校に転校生として通うことになったらしいっスよ。この前、愚痴零してたんで間違いないと思います」

 

 

平子隊長(あのアホ)が高校生? 年齢サバ読みし過ぎだろ。最早、詐欺レベルだぞ。あの人1000は遠の昔に超えてるだろうに高校生? 頭がイカれてる。コスプレだコスプレ。というか、恥ずかしくないのか? …いや、平子隊長(あのひと)に限って恥じらいとかはなさそうだな。全てをオープンにさらけ出してる男だから。

 

 

「どうせなら藍染サンも空座第一高等学校に行きますか?」

 

「…いや、流石に高校生はちょっと……」

 

「高校生じゃなくてもやりようはいっぱいあるっスよ。例えば先生、とかね?」

 

「先、生……」

 

 

それならコスプレにならずに済むし、俺の精神だって守られる。いいかもしれない、先生。ただし、俺が高校生の勉強を覚えているかにかかっているが。

 

 

「適当に現職の人襲って、藍染サンが『鏡花水月』かけちゃえばいいんスよ。まあ、手荒にはなりますが大丈夫でしょう。襲っちゃった人が怪我したらアタシが治しますし」

 

 

いいかもしれないそれ。

 

 

「手続きとか色々手を貸すんで、『鏡花水月』を定期的に解析させてください」

 

 

浦原さんは俺に手を差し出す。

迷うことなく俺は浦原さんの手を握った。




〜おまけ〜


「すみません。空座第一高等学校の先生ですか?」


学校の裏門で出待ちしていた藍染。空座第一高等学校から出てきた車を追いかけて無理やり止めさせたのだ。車を止めさせらてた相手は若干ながらイラついているのだろう。顔がそう語っている。


「…ええ、まあ」

「すみませんがお名前と担当教科を聞いても?」


不審な目で見てくる。勿論、藍染はそれに気づいているが無言の圧をかける。


「……山下です。担当教科は数学……」

「そうですか。それはありがとうごさいます。お礼に、出し物でも見せましょうか。職業柄、プロなんで」


ニコリ、笑顔で礼を述べた藍染は「見て帰って下さいよ」と言う。山下は押しに弱いのだろう。「じゃあ少しだけ…」と了承した。


「砕けろ『鏡花水月』」


山下に催眠を掛けた。どんな催眠かと言うと藍染が尸魂界に帰るまでは仕事が休みだと。藍染が帰るまで是非、家でのんびりしてて欲しい。まあ、働かなくても給料は貰えるので逆にありがたいと崇めて欲しいものだが。

…次は他の教師だな。生憎、この山下が一番最初に出てきた人だから教師全員まだ学校にいるだろう。

『鏡花水月』がチートで本当に良かった。

初めて心のそこから『鏡花水月』がチートで良かったと喜んだ藍染だった。
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