幻想水滸伝ー原初の紋章ー   作:ユキユキさん

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ー始まりの章ー
第1話 ~選ばれし者


ー???ー

 

…俺は死んだ筈だ。流されるままに生きて、誰とも関わることもなく、ただひたすら仕事をして寝るだけの生活の中で、ただ独り…孤独の中で死んだ筈だ。…なのにこれはどういうことか? …何故、俺には意識がある? それにここは何処だ?

 

何もない暗闇にただ独り、……俺はまた独りなのか?

 

 

 

 

 

 

どれ程の刻をさ迷ったか? …俺には分からない。だが…相当な刻を独りでさ迷っていた筈、正直…寂しいと思う。生きていた時には思うことがなかった寂しさ、…流石に何もない暗闇で独りは寂しい。

 

 

 

 

 

 

…ずっと独りさ迷っていた時、俺は暗闇の中で光を見た。何かあると思いその光へと向かう俺、…向かってみればそこにいたのは『原初(やみ)』であった。…光ではなかった、…なのに何故俺には光って見えるのだろう?

 

原初(やみ)』に触れると、…頭の中に膨大な記憶が流れてきた。普通ならば堪えられないこと、…されど何故か堪えられる。…よくは分からないけれど、…俺は選ばれたのか?

 

 

 

 

 

 

原初(やみ)』の記憶は言うならば創世の物語、一つの世界がここから生まれて始まったのか。…何とも壮大で凄い事だろうか、…だがアレだな。世界は生まれたわけだが、『原初(やみ)』は独り残されてしまったわけか。

 

何だか共感してしまうな、…俺もずっと独りだし。…何て思っていたら、『原初(やみ)』が俺の中に入ってきた。…………おい! 何故に俺の中へ入ってくる!?

 

…独りは嫌だから? …いや、だからって勝手に入るのはどうなのよ? そう思った矢先、何やらナニカに引っ張られる感じがする。そう思った時…、

 

……グンッ!!

 

確かに引っ張られた。『原初(やみ)』から始まった世界に呼ばれているのか?

 

 

 

 

 

 

…………気付いた時には大地の上であった。何も分からぬままに周囲を見回していると、何やら右手が熱い。確認してみると右手の甲に紋章が、…何だコレ? と思った時、

 

原初(やみ)の紋章』

 

何故かそんな言葉が頭に流れた。あ~…そう、『原初(やみ)』のヤツは俺に寄生したのね。

 

 

 

 

 

 

……………これからどうすればいいのだろう?

 

……まぁこの世界で生きるしかないのだろうな。

 

 

 

 

 

 

さて最初にすべきことは何だ? やはり衣食住か?

 

服は今着ているヤツだけでいいとして、……まずは食い物。続いて住処の確保、この流れが一番良いだろう。

 

それが終わり次第周囲の探索、身体を鍛えるってのも忘れちゃいけない。何があるか分からないからな、鍛えて損はないだろう。

 

後は友達を作ろう! 人肌が恋しい! 独りでいる時間が長すぎたからな、………もう独りは嫌だ。『原初(やみ)』だって同じ気持ちだろう、うん…それがいい!

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