幻想水滸伝ー原初の紋章ー   作:ユキユキさん

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話を纏めようと書いたが、上手く纏まらないし。


途中でよく分からなくなった。


でも、最低限…分かると思うよ?


マジで書いたら何万文字いくのだろうか? ……って感じです。


閑話 ~シエラの物語《後編》

ーシエラー

 

リインのいる王都を目前に、私達は最終決戦の準備をします。次で最後、この勝敗で私達の未来が決まる。緊張感が漂う中で、108星の仲間達は各々で過ごしています。皆の協力の下で盟主を努める私も、一番に支えてくれたカオスさんと共に…。

 

私の未来と、…この国の未来を懸けて戦う。幾度となく悩み、…考えました。一途に想う騎士の企みを阻止し、一人の女性を犠牲にする。それが正しいのか? …冷静に考えればそれが正しいことは明白、でも…救えるのであれば救いたい。そう考えてしまうのです、…それは傲慢でしょうか?

 

そんな悩みをカオスさんに打ち明けます。すると彼は……、

 

「シエラの想いを否定することはない、…それは君だけのモノ故。…シエラがそう想って戸惑うのであれば、俺が代わりにリインを討たせて貰うよ。理由がどうであれ、ヤツは救う為に様々な者を犠牲にし過ぎた。多くの犠牲の上で救われた命は幸せか? …それは否であろう。聞く限り、件の姫はとても優しく聡明な方だとか。…大きすぎる罪悪感に、生ある内は苦しみ続けることになるかと俺は考える。……それ以上に、俺は君を守ると言った。…違える気はない。」

 

…カオスさん、…貴方はそのような結末を見てきたのですか? …貴方も私と同じ想いで悩み苦しんだことがあったのですか? …たとえどんな結果に繋がろうとも、…私を守ることだけを考えてくれていたのですか?

 

…私の想い、…悩みは私だけのもの。…答えを決めるのは私、…私なのだから。

 

 

 

 

 

 

私の隣にいるカオスさんとゼラセ、そして目の前には私達三人を除く108星達。私は声高らかに演説をした、リインを倒して皆の未来を、国の未来を手に入れましょう…と。士気の上がった戦友達と共に、リインのいる王都へ進軍を開始します。皆の為に、国の為に、…何よりも私の為に。…私はリインを倒します、それがきっと…正しいことだから。

 

 

 

 

 

 

………仲間の援護を受けながら王都内を進み、リインが待ち構えているであろう城内にある姫の寝所へと足を向ける。案の定、…その扉の前にリインが待ち構えており、

 

「…言葉はいらない、私はただ願いの為に剣を振るうのみ! 我が『夜の紋章』よ、…その力を示せ!」

 

リインがそう叫ぶと、彼は紋章と共に光輝き…………。

 

気が付けば私達は闇の中に、いえ…これは夜の中でしょうか? …その夜の中に、夜を具体化させたかのような色の巨人がいた。…それはまるで守護者のように、…それはまるで愛しき者を守るように、…強烈な威圧感を発しながら私達の前に立ち塞がりました。

 

 

 

 

 

 

激しい戦いの中で何とか夜の巨人を討ち、私達は元の世界に…寝所の前に戻ってきました。…扉の前にはリインの姿がなく、彼の使用していた一振りの剣が扉を守るよう突き刺さっていました。その剣をカオスさんが抜き取れば、連動していたかのように寝所へ続く扉が開かれ……。

 

寝所の奥にあるベッド、その真上から神秘的な光が降り注いでおり、その中心には朽ちた白骨が…、そしてその傍らにも一人の白骨………。

 

私達は何と戦っていたのでしょうか? リインは既に朽ちていた? 彼が救おうとしていた姫も同じように………。

 

 

 

 

 

 

その時、リインの剣がカオスさんの手から離れて宙に浮きました。それと同時に私の『月の紋章』が、共に来ていたゼラセの『星の紋章』が、そしてカオスさんの『原初の紋章』が光輝いて………。

 

朽ちた白骨が光となり空へと上がっていきます、…その光は途中で人の姿となり、…それはリインであり、…私に面影が似ている一人の少女でした。その二人を追うように、周囲にある全てが光となり消えていく。最初から何もなかったかのように、全てが幻であったかのように消えていく………。

 

 

 

 

 

 

後に残ったのはリインの剣、そして私達を含めた数人の108星だけでした。そして残ったリインの剣ですが、それには意思があって『夜の紋章』でもあるらしいのです。

 

彼の話では、この国は数百年前に滅んでいるそうです。()の使い手であるリインは主である姫を守りきれず、自身も壮絶な最後を遂げたそうで。…その死の間際、リインの守りたかったという想いが戦場に渦巻く負の力で歪んでしまって……。

 

彼等は滅びの前夜、夜に囚われてしまったそうです。もういない敵の攻撃に備え、時には自分達から攻め込んで国を守ろうとしていた。死してもなお、いもしない敵と戦い続けていたのです。

 

私の記憶も一部が偽りであると知りました、私は別の国の出身でこの国の者ではない…みたいです。たまたま夜の結界に迷い込み、たまたまこの国の何処かに封印されていた『月の紋章』に選ばれただけ。…だからこそわけが分からなかったのだと気付きました、…私を化物として追い出した家族や親しい人達も偽りで、本当の家族や親しい人達はそんなことはなく、遥か昔に………。

 

 

 

 

 

 

巻き込まれたのは分かりましたが、何故…狙われることになったのか? その理由は簡単なことで、この国を滅ぼしたのが『月の紋章』を有する隣国であった為。夜の塔に囚われていたゼラセも同様の理由、『星の紋章』を有するのが侵略国であったから。

 

『月の紋章』と『星の紋章』を宿していた前者は、夜の世界に閉じ込められて既に亡くなっているとのこと。だからこの国に封印されていたのでしょう、そして…『夜の紋章』と相性が良かったからこそ、私達が揃って夜の世界に囚われた…と考えられます。

 

 

 

 

 

 

彼曰く、流れが変わったのがカオスさんの侵入。三つの紋章よりも強力な『原初の紋章』によって、奥底に眠っていたリインの自我が僅かに目覚めたそうで。自身の願いで歪んでしまった国を救う為、囚われ続けている姫を救う為、巻き込まれた者を救う為、僅かに目覚めた自我で悪役を演じ、自身を討ち取ることでこの夢からの解放を望んだ。

 

私を執拗に狙っていたのは『月の紋章』を宿したからで、カオスさんの登場で自我が目覚めて方向転換。その流れを利用して私を月の乙女(・・・・)と呼び、魂が必要とあえて私達の前で言い放ったのも自身の存在を印象付ける為の嘘。騎士(・・)を強調したのも、カオスさんと共に行動させる為。…だから私はカオスさんのことを騎士様と、…少なからず誘導をされていたわけですか。

 

 

 

 

 

 

リインの願いは成就されました、それも最高の形で。ただ討たれて消える筈が、その魂は救われて主である姫と共に消えることが出来たのです。108星の力によって、私が望んだ二人を救う願いは叶いました。

 

『夜の紋章』である彼は私達に礼を言い、疲れたから眠ると言ってこの場から消えました。彼が消えて残ったのは私とカオスさんとゼラセ、108星であった数人のみ。残った私達はこれからどうすれば、そんなことを思いました。

 

 

 

 

 

 

残った皆がこれからどう生きるかを考えている中、カオスさんがボソリと……、

 

「……救いのある結末は初めてだ。…一人の心からの願いが奇跡を生んだ、108星の奇跡というわけか。……なかなかどうして、…運命も捨てたもんじゃないな。」

 

何とも悲しそうに、何かを噛み締めるように、そして嬉しそうに、万感の想いを込めたその呟きが私の心に残りました。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

色々と考えた結果、残った108星はこの地に残るみたいです。共に戦い、…消えていった仲間達の為に出来れば復興させたいと。私もそれに賛同し、カオスさんも暫くは手伝ってくれるそうです。ゼラセも残って手伝いたかったようですが、これ以上…共にいたら何とかって…。そう言って名残惜しそうに、…振り返ってはカオスさんを見て立ち去りました。……ゼラセ、…貴女はカオスさんのことを。

 

 

 

 

 

 

………その後も色々とありました。108星の仲間であるジーンさんとビッキー、レックナートを含んだカオスさんとの絡みとか。…そして同じく108星の仲間であったネクロードの裏切りとか、……本当に色々ありました。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

そんな色々なことがあって、…その後にカオスさんと結ばれて今に至っています。…あの国の跡地は今、…どうなっているのでしょうか? …ゼラセは元気でしょうか? …問題児三人組も変わらずにあの調子なのでしょうか?

 

皆…、何をやっているのでしょうね?




今日よりたぶん、一日か二日を空けての投稿になるかと。
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