何というか、考えを言葉にする難しさを改めて思ってみたり。
ーカオスー
ミドルポートの魔術師ウォーロックにより、異世界から『巨大樹』と『眼魚』を召還。これらを材料にした『紋章砲』なる兵器が開発された、この『紋章砲』の誕生により海での戦い方が大幅に変わる。まだ世にそれほどの数が出回ってはいない、だが何とか入手し…何処よりも早く扱えるようにならなければ。俺の思惑と騎士団の考えが一致し、何とか数基の『紋章砲』を入手。
俺とシエラは変わらずに指南役として雇われることとなり、その指南役の他に紋章砲に関することも任された。一目見た瞬間、この『紋章砲』は危うい兵器であると気付く。…がしっかりとした手順を踏めば問題なく運用が可能であると結論付け、運用書の早急なる作成が待たれることに。そして作成された運用書を元に日々の訓練、これにより『紋章砲』による事故を未然に防ぐということを徹底させる。それと同時に、『紋章砲』の配備についても色々と話し合われる。
その他にも、この『紋章砲』に安全装置として封印を施しておく。開発されて間もない故、危険な
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海賊ではあるが、エドガーとブランドの二人には会っていたりする。世間体や立場を考えて、もっぱら海の上でだけになるのだが…。俺とシエラが騎士団の指南役として雇われていると言ったら驚いていた、…まぁ普通に考えて敵だからな。二人の子分達に警戒されたけど、捕らえることはしないから安心してくれ。…がラズリル近海に現れたのなら、立場的に捕らえるがね。そこらはしっかりとしつけてくれよ? 二人共、友人とその仲間を捕らえたくはないからな。
エドガーの恋人であるキカを紹介されたな。男勝りで美人、…というかイケメンな彼女。嫌がるかと思ったら人前で普通にいちゃついとる、…俺も負けてられないってことでシエラといちゃつく。ブランドが凄く嫌な顔をしていたっけ、…独り身? と聞けばめっちゃ落ち込んだ。エドガー曰く、見た目で敬遠されるんだと。…人のことを言えた義理はないが、分かる気がする。
後はアレだ、世に出回り始めた『紋章砲』のことも教えておく。幸いにもエドガー達はその存在を知らなかったから、教えてやったら感謝された。更についでとして、海賊スティールが『紋章砲』を入手したらしいってことも合わせて伝えておく。お前達はスティールと敵対しているんだろ? 俺からの情報を生かすも殺すもお前達次第、出来れば有効的に使用して貰いたい。
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仕事の合間にカタリナへ戦闘術を教え、それが終わってから定期的に行っているラズリルの見廻りへ。その見廻りで一人の孤児を保護する、いつも通り先ずは騎士団の館へと連れていく。そこで一時的に保護をし、里親を探すことにした。名前を聞いてみればラズロというらしい、それ以外は分からないと言う。…ラズロね、このラズリルでは聞かぬ名だな。
一応調べてみたところ、ラズリルには誰一人…この子に繋がる者がいないことが判明。ならばこの子は何処から来たのか? …と考えて、一つのことが頭をよぎった。一年前に捕まえた奴隷商人の件、全ての奴隷を保護して新たな生活へと送り出したかと思ったが…。その時の保護から外れてしまった子だろうか? …そう考えれば、ラズリル内にこの子の関係者がいないってことに納得が出来る。…となれば、この子の他に見逃してしまった者がいるかもしれない。
そう思って捜索してみれば、もう一人見付けたよ。女の子で名前をララクルというらしい、…よくもまぁ無事でいてくれた。とにかく保護をし、ラズロ共々騎士団で面倒を見ることに。…そして判明する、ラズロとララクルには才能があると。…とのことで、この二人は俺が引き取ることに。この時は成人して独り立ちが出来るまで、…そう考えていたんだけどね。
引き取ったラズロとララクルは凄い、教えれば教える程に戦闘術を覚える。ラズロは双剣術に適性が、ララクルには格闘術が良いみたいだ。互いにライバル視して競い合うように鍛えている、その結果…メキメキと実力が上がっていく二人。…逆に魔法が苦手な模様、毎回暴発紛いの爆発を起こす。………危ないから魔法を禁止にした方が良いかもしれない、そう決めると二人は喜びシエラはガックリと肩を落とした。
この時にウォルターとかいう男がこのラズリルに訪れた、『紋章砲』について色々と探りを入れているようだ。…残念ながら騎士団の『紋章砲』は俺とシエラが改良した重要機密、見せることも教えることも不可能な物。無理に探ろうものなら外交問題になるぞ? と出会い頭に脅しておけば、悩んだ挙げ句に大人しく引き下がったようで安心した。…悪い人物ではないのだろうが、赤月帝国なる国に属していることが気になる。十中八九…調査員か工作員のどちらかがだろう、…俺としてはこのまま国へ戻った方が長生きすると思うのだがね。