響が可愛いと思ったから勢いだけで思わず書いちゃったような艦これ二次 作:水代
警告:今回は登場人物設定と、作品完結後のあとがきとなっています。ネタバレや暴露話ばかりなので、本編を読み終わってない人は見ないことを推奨します。
キャラ設定
狭火神灯夜(さかがみ-とうや) 23歳 男 身長175cm 体重63kg
主人公。辺境の孤島に立てられた鎮守府に着任した提督。
幼少の頃に母を亡くし、鎮守府で提督としている父親の元へ引き取られる。その際、育児放棄気味の父親の代わりに、その秘書艦である瑞鶴に半ば育てられ、瑞鶴のことを慕っていた。
父親が死亡し、瑞鶴が撃沈してからは、瑞樹葉家に引き取られ、瑞樹葉姉妹と家族同然に育てられる。
仕官学院を出てすぐに提督となり、中将殿の計らいにより現在の鎮守府に着任する。
自身の父親のことを「親としては最低だが、提督としては尊敬している」と言っており、その戦術的な才覚はしっかりと受け継いでおり、誰もが認める戦略を描く才能を持つ。
瑞鶴や瑞樹葉姉妹によって家族愛はしっかりと学んだが、来歴が来歴だけに、恋愛感情と言うものを全く知らずに育ってきた。だからか、ヴェールヌイの好意に、時折戸惑う。
「何で戦うのかって? さあ、何でだろうな? 俺にも分からん」
ヴェールヌイ
ヒロイン。守れなかった後悔を抱えていたところを提督に、俺の命を守って見せろ、と言われ、戦う。
そうして少しずつ、守れたものを増やして行くことで、守れなかった後悔を薄れさせ、今度こそ守りぬく、と言う
決意へと換えさせられた。響からヴェールヌイへと変わったのはそう言う決意の表れと言える。
その実、自身が姉妹たちに過去守れなかった姉妹艦を重ねて見ているだけだと言う事実に気づく。
今の姉妹たちを今度こそ守りぬくのだと、再度誓った。
作者が埋め込んだ地雷は全て撤去されたので、恋愛スイッチはいつでもオンにできる。
「今度こそ守りぬく、この信頼の名は、そのためのものだから」
暁
可愛い。ndndしたい。かつての連合艦隊の敗北時、自身の行動のせいで仲間二人が死んだことをずっと悔やんでいる。誰かに糾弾でもされれば少しは罪の意識が薄れたのかもしれない、お前の行動は間違っていたとそう言われればマシだったのかもしれない、けれど無情にもその局面での暁の行動は決して間違っていなかったからこそ、そして間違っていたのは仲間たちのほうだったからこそ悔やんでも悔やみ切れずにいる。
姉妹の中でも弄られて涙目になることが多いが、シリアスな時は一番頼りになるお姉ちゃん。
かつての後悔からか、人の機微…………特にマイナス感情には非常に聡い。
「間違ってないから苦しい、正しいからこそ痛い。いっそ間違いだって、そう言ってくれたら後悔だってできるのに」
電
なのです。目の前で雷を失った悲しみから心を閉ざしてしまった少女。その現実を認めてしまうのが怖くて、心を閉ざし、現実から目を逸らすことで心を守っている。そんな彼女に必要なのは、優しさでも厳しさでも無い。
逸らした現実を向き合う、心の強さ、それだけだ。
「怖いのです…………もしそれを認めてしまったら、本当に雷が死んでしまうみたいで、怖かったのですよ」
雷
お艦。響を庇って作戦行動中に死亡。後に、複製艦に魂だけが宿り、記憶だけ持って主人公の鎮守府で復活する。
とか予定立ててたけど、思ってたよりダーティーになっちゃった子。雷の性格は二通りあって、一つは通常通りの明るい元気っ子(ただし腹の中では黒いもの抱えてる)、と本編通りのダーティー&ダウナー系毒舌少女。本編はまあ見ての通りになったけれど、過去の人格も引き継いでいるので、軽く二重人格気味になった。
「恨むわけ無いじゃない。許さないわけ無いじゃない、だって、響は――――家族じゃない」
火野江火々(ひのえ―ほのか) 3?歳 身長163cm 体重??kg
以前のあとがきにも書いたけれど、オリ主スレッドと言う作者の他作品の主人公の一人。
元々は主人公に難題を吹っかけてほのぼのしたまま島から動かない主人公たちを動かす、つまり物語の歯車的存在。
ただ向こうから中将が出張らなくても向こうから勝手に難題が降りかかってくるので、速やかに善人ルート&協力者へと成り代わった。
作者的立ち居地は“終わった物語の主人公”。彼女の物語は、彼女の母親が死んでから主人公が提督になるまでの十数年の間に終わってしまっている。
「頑張るから…………だから見ていて、母さん、雷ちゃん」
瑞樹葉歩&柚葉(みずきば―あゆむ&ゆずは) 25歳&18歳
主人公の両親が死んでから、引き取られた先の家の姉妹。瑞樹葉と言うのは海軍の中でも代々有力な提督を輩出してきた家系で、その直径の二人にも海軍への入隊が期待されていた。本人たちも満更でも無いので、入隊。歩は二十五と言う異例の若さで少将になるし、柚葉も姉のコネで十八で少佐と言う異例の出世をする。
彼女たちは三章でちょっと出てきただけだったが、本来は五章でこそ出番が多い。
と言うわけで、もし五章を書くときは彼女たちのことを思い出して欲しい。
ところで、最終話で主人公を守ってた人物は中将殿ともう一人と言ったが、瑞樹葉姉妹の父親のこと。
「やだなー今日来るって言ったじゃん」「全く灯夜くんは相変わらず抜けてるわけねえ」
あとがき
さて、何を語るべきか。正直もう眠いのでさっさと書き終わって寝たい気分なんですけどね。
これで完結作品は二作目ですね。え? 一作目? あれは小説家になろうのほうに掲載してたんですけど、もう消しました。にじふぁん消滅の煽りを受けて、色々面倒になったので。
一度はハーメルンでも復活させてたんですけど、どうにも稚拙さを目立つのでもういいや、と思って消去しちゃいました。
まあそれはさておきこの作品ですよ。
最初に思いついたのは公式の四コマですね。響がヴェールヌイになった回の話見て、あ、そうだヴェールヌイと適当にほのぼのしながらほのぼのする小説書こう、と思い立ったわけですね。
本当に突発的に思いついたからタイトルなんてアレですよ(
まああれはあれで味があっていいかな、と思ってたり。
基本自分の書く艦これ二次のタイトルって長い上に話の内容そのまんまなのばっかですね。
で、まあどうして今のような微妙にシリアスな話になったかと言うと…………ぶっちゃけ自分にはほのぼのなストーリーと言うのが思いつかなくて、なんか適当に更新してたらいつの間にかシリアス展開に。
更新日見てもらえると分かると思うのですが、三話から四話が二ヶ月、六話から七話の間が五ヶ月開いてますよね?
これぶっちゃけ、話に詰まった期間です。で、息抜きに書き始めたメガテンが熱が入りすぎて、って感じですね。
基本的に自分の書く作品は、だいたい次の展開って決まってるんですよね。この小説の場合、第二章書き始める前にはすでに四章までの終わり方が決まってました。後はその間の隙間と言うか道筋を埋めていく作業、みたいな。
元々十話で終わろうと思ってたこの小説が四十話まで続いた原因を語るとするなら、多分ヴェールヌイがノリと勢いで中将殿の鎮守府へ行ってしまったまま終わったことですね。
ぶっちゃけ、あそこで終わろうと思えば終わってました、簡単に言うと、ヴェールヌイが中将殿の鎮守府へ行ってしまった、その数ヶ月後、ヴェールヌイが帰ってきた、そして出迎える主人公、再会する二人、最後は「おかえり」「ただいま、司令官」で終わり。ここで終わってたらマジで十話完結になってました。
何故続けたのか、そこまで書くには思ったより文字数が伸びそうだったから(
ぶっちゃけそれだけの理由です。そこまで書くと八千字か九千字行くかなあ、だったらもう行ったままで終わりでもいいかな、と思って一章終了。そして行ったままじゃ終われないから、二章やるかとなって、でも響が鎮守府以内以上はどうやって話し進めるんだ? となった時に、暁ちゃんメインが決定。その瞬間、三章電、四章雷メインと言う構想が出来上がりました。
で、話は二章に移りますが、正直言って、この時はまだ暁ちゃんの問題って何にするか全く決めてませんでした。
じゃあ実際どこで決めたの? と言われると、なんと暁ちゃんと暁ちゃんの元提督が出会って昔語り始めてそのままアドリブで書いてたら決まってました(驚)。
そしてそのまま、三章のフラグのために、電をこっちで引き取る話とか入れ込んだりして、二章は終了。
最後に暁ちゃんに、主人公を司令官、と呼ばせることで、過去との決着が付いた、と言うことを表現したんですが、意図伝わったのかな?
因みに、暁ちゃんの過去が決まる八話くらいまで迷走しまくってたので、暁ちゃんの所属してた鎮守府に入った窃盗とかほぼ死に設定になってます。なんか思いついたら五章で採用するかもしれないけど(
そうして話は三章へ。ここ何気に8日でプロット立てて、二十一話投稿開始から三十話までに二十日かかってないって言う珍しくプロット作ってその通りに書けた回なんですよね。自分の中でも記録的な活動でした。
実は例によって電が雷ちゃんを殺したと言うのは、プロット時点ではそんなものありませんでした。
プロットの中には、電が過去について語る、みたいなことしか書いてないので、その詳細なんて決めてませんでした。
と言うか普通に姉を亡くしてで、いいかと思ってたけど…………まあ某チャット部屋で絶望が足りない、とかほざく妖怪がいたので、それに染まってさらにえぐい設定を思いついてしまいました。
ええ、また半分くらいアドリブです。思いついたその日に書きました。
深海棲艦しながらまだ半分くらい意識のある姉を妹の手で殺す、なかなかキツい過去が出来上がったと思ってます。
特に電のような気性の大人しい優しい性格の子だと心が壊れてもおかしくないくらいの衝撃だったのではないかな、と自分になりに考えながら書きました。
ついでに一章でさらっと書いてた雷ちゃんの台詞もここで回収できました。
ぶっちゃけ雷ちゃんの深海棲艦化は、何も考えずに書いてしまった結果起きた、過去の矛盾について解消するためのものです。
要するに、雷ちゃんは響の目の前で沈んだのに、中将殿が死に際の言葉を知ってる、と言うこの矛盾を解消するために、雷ちゃんには二度死んでもらう必要がありました。
それを解消するための方法が深海棲艦化。そしてついでに電のトラウマのために、電の手で殺してもらう。
と言う感じで三章は出来上がりました。
因みに、一章でもやりましたが、戦術とか戦略は作者の頭の妄想の中で起こったことなので、こんなの現実的じゃねえよと言われても分かりません(
そしていよいよ最後の四章です。
実は当初、四章は過去編の予定でした。だってメインの雷ちゃん沈んでるし。
だから三章自体で本編は終わりにして、四章は過去編で〆ようと思ってたんですけど…………。
「あれ? 雷ちゃん転生させればよくね?」とふと気づいて、急遽こんな感じの話になりました。
ただ、四章だけは本当に難しかったですね。プロット練って見ても五話より先が思いつかないんですよね。
ぶっちゃけた話、雷ちゃんの転生に気づくのは、主人公か響かのどちらかでした、そこから話が漏れて中将殿の耳にも入る、みたいな感じだったんですが、その切欠を料理として五話が作られてたんですが、あれ本当はプロットの中では三話だったんですよね、お陰で予定が押した押した。で、巻きを入れつつ色々思考しながら作ったのが八話です。
毎度のことながら、雷ちゃんの地雷どうやって解除しよ? とか思ってたんですが、電に「雷は雷、お姉ちゃんであることには変わり無い」ってノリで言わせたら「あれ? これって雷の求めてる答えじゃね?」と気づいて「あ、だったらもうこれこのまま行こう」ってゴーサイン出したら今のような感じになりました。
そして九話、十話ですよ。ヴェルがいよいよ主人公に恋愛要素を出してきます。
ぶっちゃけ恋愛描写ってのが凄く苦手なんですよね、だから今の作者にはこれが精一杯でした。
十話は十話で中将殿の過去を入れつつ書いたらとんでも無く長いことに…………()
まあそれでも、中将殿のことを少し知ってもらえたかな、と思えば(
これで最初から読み直せば少しは、印象が違うのかもしれない…………かな?
と言うわけで、あとがきというか、ただの暴露話になってましたが、これでもってヌイヌイ二次は本編完結です。
みんなが期待する番外編ですが、取り合えず構想だけは練って、弥生二次やメガテンを進めていき、ある程度都合が良い時に書いて投稿する、と言う感じでやっていきたいと思います。
では、最後に。
ここまで読んでくださった読者の皆様に、厚いお礼と感謝を。