やあ、このお話はエラ画像が大好きな人の為の小話だ。
…瞞された?
何のことかさっぱりわからないけれど、みんなもエラの画像や動画が大好きで大好きで堪らない同好の士だろう?
折角だから少し読んでいって欲しい。
なあに、精々1000文字を少し超える程度だ。
読了時間なんて5分もあれば終わる。
そもそもエラというのは非常に古くから命に密接に関わっている。
このアプリ動画を見て欲しい。ほら、気持ちが良いくらい高画質なエラ動画だ。
まるで呼吸するように、くぱぁと開くその内側に見えるサーモンピンクに魅了されるものはそう少なくないはずだ。
対象が嫌がって暴れているからスローモーションで見てみよう。
ほら、よく視えただろう。
このアトランティックサーモンはエラの中までサーモンピンクだ。
まあ、サーモンだし、おかしな話ではないね。
まるで呼吸しているようだと言ったけど、魚だから陸上では呼吸にならないだろう。
地上において無理矢理エラを広げられるなんて、魚にとっては恐ろしい拷問だ。
せめてもの慈悲として、この後サクッと息の根を止めてあげたよ。
後で娘がカルパッチョにして持ってくるから、期待しておいてくれ。
そう言えば、エラと言えばサーモン、サーモンと言えばエラなサーモンのエラマニアが多いのは知っているだろうが、実は貝やイカ、虫の一部にもエラはある。
とは言え、やはりエラと言えば魚だろう。
アンモニア排出も兼ねる器官であるからして、少々匂うよ。
アンモニア臭さが漂ってきそうなエラ画像が好きな御人もいるだろうが、まあ、それは人それぞれだろうね。
ところで、エラ呼吸というのは大きな身体よりもミニマムサイズに向いた構造をしている。
身体が大きくなるにつれて、エラ呼吸であれば酸素供給効率が少しずつ低下していく。
つまり身体が大きくなれば大きくなるほど、酸素の供給密度は低下していくわけだ。
鯨などの大型海洋哺乳類が活発なのに対して、ジンベイザメなどのそれ以外の巨大海洋生物が動きが鈍いのは酸素消費を抑える意味もあるわけだね。
大型の活動的な魚類であるマグロやサメなどがエラ主体の通常呼吸を捨てて、遊泳呼吸に任せるのもそこらへんが理由だろう。
つまり、ミニマムな身体に付随したエラ画像こそが、血の滾るようなエラ画像といっても良いわけだ。
体重当たりの血管に含まれる酸素密度的な意味でね。
諸君、ミニマムな身体は好きかね?
…実に結構。勿論、ジンベイザメのエラに興奮するのも自由だが、コビトザメのエラだって悪くはないんだ。
今度、じっくりパソコンの大画面で検索してみたまえ。
スマホサイズの画像とはまた違った趣がある。
パソコンの難点は、持ち運びと画面とキーボードが別と言うことだ。
寝転んだままエラ画像を見るのには向いてないね。
朝から晩までエラ画像に囲まれた生活がしたい人なら、スマホの方が良いだろうね。
いっそのこと、印刷して部屋中にエラ系のポスターを張ってみるのも面白いだろう。
私だってそうしている。
妻や娘はいい顔をしないがね。
ああ、息子は複雑そうだったが理解は示してくれたよ。
彼も来年の春には研究者になるそうだ。子供の頃からエラ画像に触れさせた成果かも知れないな。
別に教育に悪い訳じゃない。
エラとは即ち命の神秘。生物はエラと共に命を育んできた。
エラに恥ずかしいことは何もない。
エラがあったからこそ、命は脈々と営まれてきたわけだ。
だから諸君も恥じ入ることなく、堂々と周りに言ってやって欲しい。
私達はエラ画像が大好きなのだと…!!
ああ、娘が料理を持ってきてくれたから話はここで終わろうか。
ご清聴ありがとう。
みんなも大好きなサーモンピンク色のアトランティックサーモンのカルパッチョだ。
では、頂こう。
釣られたらアトランティックサーモン
純粋なエラ画像愛好家に乾杯