その少女危険につき取り扱い注意   作:ニャイト

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キルア家出後にございます!


少女ハンター試験を受ける

ハンター試験会場近く最寄り街宿にて

 

リ「さて…準備はこれていいか。」

 

自慢の髪をおさげにして薄く化粧をし、メイド服を身にまとい黒のタイツを履いた足に真っ赤な靴を履きカバンを肩にかけ準備している。これから師匠のヒソカとハンター試験へ向かうのだ。

この数年、リリイは成長した。ヒソカとイルミによる修行により出会う前より格段に強くなっていた。それでもまだ底知れぬ強さを秘めていると二人の師は確信していた。

そんなイルミはリリイの修行を弟キルアを連れ戻す為に、中断すると言い渡しヒソカにリリイを預ける事にした。何時でも連絡が取れるようもう1人の弟ミルキに作らせた携帯をプレゼントした。仕事を外でも受けられるようにと。

 

そして、ヒソカに誘われハンター試験を受けることにしたのだ。別になくてもよかったのだがリリイには探さなければならないものがあった。

ひとつは

リリイにはイルミと会う前の記憶が無かった。その記憶を最近断片的にしかも同じ夢を見るようになってきた。その中にいる人はいつも同じ事を言うのだ。

「交わせ制約を交わせ誓約を、己の真の力底にあり」

その言葉の意味を知る為にも過去を全て把握する必要があるからだ。

ふたつめは

どこに何をしに行くにも便利だからだ。ライセンス取得さえしてしまえば暗殺の仕事をするのにも箔が付く。

準備を終えたリリイをヒソカは玄関前で迎えた。

 

ヒ「準備できたみたいだねぇ♥リリイちゃん行こっか」

 

リ「ちゃん付けないでもらえます?変態師匠。」

 

殺すよ?と針を向けると変態師匠…とこヒソカは、心底楽しそうにニヤニヤするだけだ。全くやりづらい…、こっちが本気じゃない所を見抜かれてるのは腹が立つ。

 

ヒ「そんな可愛くなく育てた覚えはないんだけどなぁ♥」

 

リ「良いからとっとと会場に行きますよ。」

 

ヒ「はいはい♥」

 

<そして試験会場にて>

 

ヒ「僕は44番、リリイちゃんは45番だね♥」

 

リ「ハァ…会場に着くまであっけなさすぎ…。師匠、終わるまで別って事で。」

 

鞄からお気に入りの棒の飴を出して食べながらリリイは退屈そうにため息をつき師匠に手を振った。今日の飴はいちごみるく味だ。

後ろからつれないねぇなんて聞こえた気がしたけど無視だ。

因みに入ってきた時に、トンパとかいうやつが話しかけてきたけど毒入りジュースを堂々と配るなんて、馬鹿みたいな奴がいたがガン無視してやった。飲んでも効かないが飴の方が美味しいし好きだ。

 

リ「〜♪」

 

お気に入りの飴を食べながらイルミ様から貰った携帯で仕事をチェックする。特に急ぎの仕事はないようだ。今は耳も尻尾も隠して居るため、はたから見たら私は普通の人しか見えないだろう。

飴も舐め終わり適当に時間を潰していると、スーツを着た青年と民族衣装の青年に活発な少年に声をかけられた。

 

レ「そこの可愛いお嬢様!俺はレオリオってゆうもんなんだがな…!」

 

ク「おい!レオリオいきなり失礼だろう!すまない、私はクラピカと言います。連れが失礼を…」

 

ゴ「すっごい!キミ白いねぇ…!」

 

騒がしい連中だ。でも、そこら辺のやつよりは面白そうだな。

 

リ「リリイよ。何か御用かしら?」

 

形だけの挨拶を済ませると、ゴンとかいつ奴が握手を求めてきたため応じながら私は首をかしげた。

どうやら私が師匠…ヒソカと居たというのを聞いてどんな人か気になったので聞きに来たらしい。

 

リ「師匠よ。私の」

 

ゴ「へぇー!じゃぁ君強いんだね!」

 

ク「危なくないのか?なにか脅されてるのか?!」

 

レ「まともに話が通じるようには見えないけどな…。あれを見ろよ…!」

 

目線を向けるのちょうど師匠が他の受験生の両腕を消し去った後だった。

 

リ「まぁ、すぐ殺そうとはしてくるけど問題ないわよ。」

 

問題あるよ!?と三人からいきのあったコメントを頂く。

 

ゴ「そうだ!リリイさんも僕らと一緒に行動しようよ!」

 

ク「そうだな、大勢の方が迂闊には手を出してこないだろうからな…」

 

レ「そりゃぁいい考えだ!」

 

暇だしな…暇潰しには仲間なんてのも良いかもね。

 

リ「いいわよ。よろしくね」

 

お近づき、と鞄から飴を渡すと快く受け取ってくれた。

そして試験官らしき人が現れた


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