暗殺教室~28人の暗殺者と1人の戦争屋~   作:BIGBOSS0514

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メンバーと絡めるかな(他人事)

それと、あのやかましい男が・・・。


2話 慣れ合いの時間

みんなの事を知った俺は次の日からクラスになじめるよう行動を開始していた。

 

名前と顔を覚えるのは元から得意だったから、殺せんせーから顔写真付き名簿を貰って数分で覚えた。

 

更には職員室の殺せんせーのデスクに隠してあった「生徒データ」なるメモ帳を見つけたので、それに書いてあるみんなの趣味も覚えた。

 

そして、趣味についてその日の夜に多少の知識をつけて次の日の学校に備えた。

 

正直言って、ここまで備えるのは普通の中学生として異常かもしれない。

 

だけど、ネメシスに初めて入隊した時に今と同じようにみんなの事を知ろうとしたから今の仲間との良好な関係(自称)が築けた・・・まぁ、つまるところ経験則ってやつだ。

 

 

 

 

 

~翌日~

 

 

 

「お、倉橋さん、中村さんおはよ~何してるの~?」

 

 

 

「あっ、隼人君おはよ~今ね~ナイフケースをデコってるの!」

 

 

 

「ドヤァ~かわいいっしょ!」

 

 

 

「おお~かわいいじゃん!けど、ちょっと貸してみ?」

 

 

 

「え?あ、うん!いいけど」

 

 

 

俺は倉橋からナイフケースを受け取ると、机に並べてあった青色ビーズをメインに何も手をつけてない裏面にデコレートしていった。

 

 

 

「ほら、できた。はいどーぞ」

 

 

 

「うわぁ・・・綺麗・・・」

 

 

 

そこには、世界で最も美しい蝶の一種である『ペレイデスモルフォ』が精密にデコレートされていた。

 

 

 

「倉橋さんって確か生物好きだったよね?気に入ってくれた?」

 

 

 

「うんうん!ありがとう!!」

 

 

 

倉橋は首をぶんぶんと縦に振って頷いてくれる。

 

 

 

「いいな~私のにもなんか作ってよ~」

 

 

 

「しょうがねぇなあ~」

 

 

 

中村のナイフケースを受け取った俺は、同じようにデコレートしていく。

 

 

 

「ほーらよ、できたぞ」

 

 

 

「おお~!めっちゃいいじゃん!!」

 

 

 

中村のナイフケースには、ダイヤビーズをふんだんに使ったピンクのハート付きの、高級ジュエリーにでも置いてそうなクオリティの十字架がデコレートされていた。

 

 

 

「隼人くんって、手先器用なんだね〜!」

 

 

 

「まあな〜、こう言う細かい作業は割と好きでね〜」

 

 

 

(爆弾処理の訓練の賜物なんだけどな・・・)

 

 

 

3人が仲良さそうに話しているのをを端っこで見ていた前原と岡島は、

 

 

 

「「・・・クソ」」

 

 

 

そう独り言ちていた。

 

 

 

 

 

午前中の授業が一通り終わり、昼食のじかんになった。

 

それにしても、今日はとても天気が良い。

 

 

 

(折角だし、外で食べるか・・・)

 

 

 

俺は弁当を持ってふらっと校庭に出た。階段に杉野が座り込んでいたのを見て、

 

 

 

「どうした、杉野?」

 

 

 

と、声をかけた。

 

 

 

「ああ、隼人か。昨日、殺せんせーにこの対せんせー弾を埋め込んだボールを投げたんだけど失敗しちゃって・・・」

 

 

 

(あ~そういえば杉野前は野球部だったんだっけ・・・)

 

 

 

彼が落ち込んでいる理由の見当をつけた俺は、

 

 

 

「せんせーが異常なだけだよ、お前のも十分いい球だよ」

 

 

 

そう言って彼を励ました。

 

しかし、彼の顔は浮かないままだ。

 

何とかしてあげたいと考えていると、 

 

 

 

「そうですよ、杉野君。君は野球に対する情熱は人一倍あります」

 

 

 

「殺せんせー・・・」

 

 

 

・・・彼が落ち込んでる原因がやってきた。

 

 

 

「そうですね・・・落ち込んでる杉野君に先生から一つアドバイスをあげましょう」

 

 

 

そう言うと殺せんせーはいきなり触手で杉野を持ち上げると、体のあちこちをこねくり回し始めた。

 

 

 

「何して・・・あー、そういうことか」

 

 

 

俺は殺せんせーがなぜそんなことをしているか納得した。

 

 

 

「何してんだよ、殺せんせー!生徒に危害加えないって契約じゃなかったの!」

 

 

 

外での出来事に気づいた渚がそう言って駆け寄ってくる。

 

昨日の杉野の暗殺を殺せんせーが根に持ってるとでも思ったのだろうか、語気が荒い。

 

 

 

(んーいや・・・危害を加えてように・・・見えなくもないか・・・)

 

 

 

「ヌルフッフッフッフッ、杉野君。昨日見せた癖のある投球フォーム、メジャーに行った有田投手を真似ていますね?」

 

 

 

「!?」

 

 

 

「でもねぇ、触手は正直です。有田投手と比べて、君の肩の筋肉は配列が悪い」

 

 

 

「・・・どういう事だよ」

 

 

 

「君のような体では彼のような剛速球は投げられません。どれだけ有田選手の真似をしても無理です」

 

 

 

「な・・・「何で・・・」!」

 

 

 

杉野より早く渚が反応した。

 

 

 

「何で・・・先生にそんな断言できるんだよ・・・」

 

 

 

渚は拳を握り締め、震えていた。

 

 

 

「あの~お怒りのところ悪いんだけど・・・」

 

 

 

この空気は流石に不味いと思った俺は慌ててスマホを取り出し、杉野と渚に見せた。

 

 

 

『有田投手に謎の触手攻撃!?』

 

 

 

という見出しのネット記事には、明らかに殺せんせーのものと思われる触手が有田投手をこねくり回している写真も載っていた。

 

 

 

「・・・これ殺せんせーだよね?」

 

 

 

「ええ、隼人君。先生、昨日本人に確かめてきました」

 

 

 

「「確かめたんならしょうがない!!」」

 

 

 

「サインももらいました・・・ウゥ・・・」

 

 

 

『ふざけんな触手!   有田』

 

 

 

「その状態でサイン頼んだの!?そりゃ怒るよ!」

 

 

 

渚が怒るのを止め、ツッコミを始めたことで取り敢えず険悪なムードは回避できた・・・しかし、

 

 

 

「・・・そっか、やっぱり才能が違うんだな・・・」

 

 

 

杉野は才能ある人とは違うという現実にさらに落ち込んでしまった。

 

何とかして励ましたいが、ここまでくるとかける言葉も見つからない・・・

 

 

 

「一方で、肘や手首の柔らかさは君のほうが素晴らしい。鍛えれば彼を大きく上回るでしょう。いじくり比べた先生の触手に間違いはありません。才能の種類は一つじゃない」

 

 

 

そう言って殺せんせーはポンと彼の肩をたたいた。

 

いつの間にか杉野の顔から翳りは消えていた。

 

 

 

「君の才能にあった暗殺を探してください」

 

 

 

そう言い残して殺せんせーは職員室へと帰っていった。

 

 

 

「・・・肘や手首は俺の方が・・・俺の才能、か・・・」

 

 

 

そう呟く杉野の表情はとても明るかった。

 

 

 

(流石殺せんせー、生徒の為にそこまで・・・)

 

 

 

こうして、校庭での昼食時間は終わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(・・・あっ、昼飯食い損ねた)

 

 




2話分は二回に分けていきます。
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