W in RIDDLE JOKER /新たな世界とアストラルメモリ 作:タキオンのモルモット
本当はゆずソフト主人公仮面ライダー計画みたいな感じなんだけどWでそれやると相方が相方だから片乳巨乳の仮面ライダーが出来かねなかったし何故かWは翔太郎とフィリップ以外思いつかなくて転生という形を取りました、すまない⋯⋯
ドライブでやっても良かったんだけどドライブ地元のゲオに一ヶ月通っても全然揃ってなかったんや⋯⋯
あとオリライダーとか言ってるけど本当にこれは苦肉の策だったので名前とかいい案でなかったら募集するかもです⋯⋯
暁君にエターナルは似合わん(確信)
仮面ライダーW、風都を悪から守り続けた都市伝説。
その都市伝説は今────
プロローグ:Wの終わり/新たなる始まり
「全く⋯⋯君は本当に最後まで⋯⋯無茶をしていたね⋯⋯」
鳴海探偵事務所、その部屋の隅。洋装に似つかない仏壇が置いてあり、その仏壇の遺影には齢80にも関わらず、昔のテレビに出てくる『ハードボイルド』を体現したかのような服を着た、しかし顔はそれに似合わず柔和な笑みを浮かべている老人、左翔太郎が写っている。
そしてその目の前に座る青年、フィリップ────本名:園咲来人は呆れたように呟いた。
二人は仮面ライダーWとして、この風都の街を守り続けていた。
しかし、半永久的な不老不死であるフィリップとは違い、左翔太郎は普通の人間であった。
歳を重ねていくにつれ、激しい戦いに身体がついてこなくなった。それは仮面ライダーアクセル、照井竜も同じであり、翔太郎とフィリップは弟子を、アクセルは息子を後継者にし、育て上げた。
そして歳が60に達した時。彼等は引退した。
二人揃ってかつての敵に妙齢の人物が居たのを思い出し、負けてたまるか!!と言いつつ無茶をしていたのはいい思い出だ。
────最初は照井竜だった。
彼の場合は警察の激務も加わっていたためなのか、過労のせいか、かなり衰弱しきっていた。定年退職後、彼は家族のために生き続けたが、ある日、まるで糸が切れたように70でその生涯を終えた。
その次は鳴海⋯⋯否、照井亜樹子だった。
元より病に侵されていたのだが、照井竜の後を追うように翌年の同じ日に、亡くなっているのが発見されたのだ。
他にも様々な人が亡くなった。超常犯罪対策課の面々やら、風都で毎度のようにお世話になっていた人達。全員が事故や犯罪でもなく寿命で亡くなっていくのを目の当たりにした時、不謹慎ながらもどこか自分達の行いのお陰だと思えて、だけどやっぱり悲しくなった。
そしてついに、翔太郎が死んだ。
病気を患い、通院していたのだが、その病院へ向かうまでの道で、信号無視して突っ込んだ軽自動車から子供を庇い、彼は死亡した。
最後の最後まで風都を守る為に戦った彼らしい死に方だった。
⋯⋯『歳を取らせるドーパント』と戦った時より彼は衰弱していた筈なのだが、どうして咄嗟に庇えたのか。そこは永遠の謎だ。防犯カメラにもその瞬間が映っていたが、明らかに80歳の老人とは思えない動きだった。そこだけは本当に謎なのだがそこはどうでもいい。
「⋯⋯覚悟はしていたけど、本当に独りになると辛いものがあるね⋯⋯」
そう、もう皆いなくなってしまった。
あの時、自分と一緒に戦った彼らは、一緒に過ごした彼らは。もう誰も────
「⋯⋯まあそれも今日で終わりだけどね」
翔太郎から弟子である彼等を任されていたのだが、もう大丈夫だろう、と。四十九日の法要で僕はそう判断した。
⋯⋯というのは半分、本音は寂しさに耐えられなかったのだ。別に今の環境がダメという訳ではないのだが。
「⋯⋯やはり君がいないと寂しいものだね、翔太郎」
どどのつまりはそういう事だった。
「後のことは全部この手帳に書いたし⋯⋯これでもう大丈夫だろう⋯⋯」
そう言って彼は鳴海探偵事務所を出て、風都タワーのてっぺんまで登り、街を見渡す。
「⋯⋯本当に色んなことがあった⋯⋯」
彼は思い出す。
翔太郎と鳴海荘吉に助けられ、Wが生まれた日を。
時にぶつかり合いながら、翔太郎達と事件を解決した日々を。
ミュージアムや財団Xとの死闘を。
自分が一回消滅した、最後の変身の時を。
その後姉である園咲若菜が身体をくれ、復活したこと。
他の仮面ライダー達と共闘し、事件を解決に導いたりした事を。
大道克己こと、仮面ライダーエターナルの起こした風都を未曾有の大混乱に叩き落とした大事件を。
照井竜と鳴海亜樹子の結婚式の時の事件を。
謎の女、ときめを中心に巻き起こった戦いを。
「⋯⋯戦ってばかりだな⋯⋯」
────だが、どれもこれもかけがえのない思い出だ。
「さて⋯⋯感傷に浸るのはここまでだ⋯⋯今行くよ、翔太郎」
そう言って彼は目を瞑り、自らの身体を分解した。
こうして、風都を守り続けた仮面ライダーは次の世代へと力を託し、この世界から消えた。
「⋯⋯どこだここは?」
次にフィリップが目を覚ましたのは廃工場だった。
「おかしい⋯⋯僕は死んだはず⋯⋯」
まさか、こんな廃工場があの世とは言うまい。
まず周りを見渡すと、自分の周りに色々と落ちているものがあった。まず自分が検索の時に集中力を上げるために持っていた白紙の本。そして────
「⋯⋯これは⋯⋯ぼくが使っていたメモリ?」
サイクロン、ルナ、ヒートの三つのメモリだった。どうやらファングとエクストリームは無いようだ。
「まあ、どの道ぼくはロストドライバーが無いと変身出来ないからあまり意味は無いか⋯⋯とりあえず懐に入れておこう」
さて、まずここは何処なのか。何故死んだはずの自分がこんな廃工場に居るのか。
「やれやれ、わからない事だらけだな⋯⋯『本棚』があるとはいえキーワードを絞り込まないと検索もできない」
せめて現在地がわかるような⋯⋯例えばそう、この工場の正式な名前などが分かれば良いのだが⋯⋯
「そんなものが都合よくあるわけもない⋯⋯か。仕方ない」
そう言ってフィリップは探索を開始しようと思い、一先ずこの部屋から出ようと扉に手をかけ────
「ったく、何処なんだよここは⋯⋯」
ようとした瞬間ガチャリ、と先に扉が開いた。
「え────」
「あ────」
忘れるはずもない、何年も何十年も一緒に運命を共にした。多少幼くなっていてもそれは間違いなく────
「翔⋯⋯⋯⋯太郎?」
「フィリップ⋯⋯だよな?」
「⋯⋯⋯⋯成程、お前も死んだらここに居たのか」
「ということは翔太郎もかい?」
「ああ、それもあいつらに託したメモリも全部あるぜ、ダブルドライバーもロストドライバーもある。取り敢えずWには変身できるな⋯⋯この体格で出来るのかは分からないが⋯⋯」
「それに関しては問題ないだろう。直接使わなければ問題ないはずだ。まあ、変身する機会があるのか、という疑問はあるけどね」
たまたま遭遇した二人はその場に座り情報交換をした、がめぼしい情報はなかった。
「にしても、俺ら今何歳なんだ⋯⋯?」
「わからない。が、ぼくの見た目から推測すると『泉』に落ちた直後って感じだろうね⋯⋯となると小学生くらいかな?」
「⋯⋯本当に変身できるのか怪しいじゃねえか⋯⋯」
「まあ確かに怪しいが⋯⋯何十年も変身してたんだ、奇跡くらい信じたって⋯⋯」
「お前がそういう事言うって相当可能性が少ない事態なんじゃねえか⋯⋯?」
「まあ、これがドーパントの攻撃とは考えにくい。幼児化させる能力を持つメモリならありえない話では無いけど、だったら死んだぼく達が生きているのはおかしいだろう」
「確かに⋯⋯でもそうなるとなんで俺達はこんな所にいるんだ⋯⋯?しかもこんなにちんちくりんになって⋯⋯」
「流石に情報が足りなすぎる⋯⋯一先ずここから出て、最寄りの警察署とかにでも駆け込む他ないだろう。」
「ま、そうだな。いつまでもここで話してる訳にもいかねえし⋯⋯一先ずこの工場から出ないとな」
そう言って翔太郎は立ち上がり、またフィリップも同じように立ち上がり歩き始めた。
「ま、のんびり行こうぜ、ドーパントの攻撃だって可能性が低い以上割かしどうにかなるだろ!!」
「翔太郎⋯⋯約五十年ほど前に検索したのだが、それを一般的に『フラグ』と言うらしいよ?」
「フラグ?」
「ああ、こういう時に限ってその手の言葉を吐くと何かしらアクシデントに巻き込まれて最悪の場合死ぬという⋯⋯」
やけに神妙な顔つきで語るフィリップを見て、思わず翔太郎は笑いながら────
「ははは、そんなもん創作物の中だけだろ?気にしすぎな────」
ドガァァァァン!!
そこまで翔太郎が口に出した瞬間、自分達の後ろが爆ぜ────
「がは⋯⋯っ!!」
爆ぜた時に空いた穴からボロボロの茶髪のおっさんが飛んできて地面に叩きつけられ、
「グハハハハ!!なんだか知らんが気分がいい!!最高にハイって奴だぜ!!」
さらに、その穴からドーパントが出てきた。
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
「あん?何だこのガキ共⋯⋯」
「翔太郎、何か言うことは?」
「⋯⋯すまん相棒、お前の言う通りだった⋯⋯」
ドーパントを目の前にしてどこか抜けた会話をする翔太郎とフィリップ。それを見ていた、先程吹き飛ばされたおっさんが叫ぶ。
「おい!なんでこんな所に子供が⋯⋯早く逃げろ!!危険だ!!」
「⋯⋯確かに、アンタの言うことは正しい⋯⋯だが⋯⋯」
「子供になったとはいえこっちに賭けた方が生存率的には高いと思うよ、翔太郎」
そう言いながら翔太郎は慣れた手つきでダブルドライバーを腰にセットする。するとフィリップの腰にも同じドライバーが出現した。
「な⋯⋯」
「あん?何だそれは?」
「見たらわかるさ⋯⋯さぁ、いくぞ相棒、二十年ぶりの変身だ⋯⋯」
「この体格、年齢でできるかどうか⋯⋯だがやるしかないね⋯⋯まあおじいちゃんになっても何だかんだ変身できたから大丈夫だとは思うけど⋯⋯」
不安そうな言葉を吐くフィリップだが、それとは対照的に口元には笑みが浮かんでいた。
まるで、必ず出来ると確信しているような、そんな不敵な笑み────
「あ、おっさん。フィリップ⋯⋯こいつの身体頼むわ。持って安全な場所に逃げてくれ」
「は?か、身体?」
そして彼らは懐から長年使ってきたメモリを取り出し、見せびらかす様に構え────メモリを軽く押す。
『サイクロン!』
『ジョーカー!』
「「変身!!」」
その掛け声と共に、フィリップはドライバーの右側にサイクロンメモリを挿入。するとメモリは翔太郎のドライバーに転送された。その瞬間、フィリップは意識を失い倒れる。転送されたメモリを翔太郎がさらに押し込み、続いて自分のジョーカーメモリをもう片方に挿入。そのまま手をクロスさせ、ドライバーを開いた。
『サイクロン!ジョーカー!』
もう一度メモリの名がコールされたかと思うと、次の瞬間軽快な音楽が鳴り響く、と同時に翔太郎の身体が破片のような物に覆われていく。
そして音楽が終わった頃、そこには身体の中心のセントラルパーテーションを境に、右側が緑、左が黒で、まるで昆虫をモチーフにしたような眼をした戦士。
「なんだお前はぁ!?」
ドーパントの問いに彼は⋯⋯否、彼等はこう答えた。
『「俺/僕達は仮面ライダーW」』
「仮面⋯⋯」
「ライダーだぁ?」
『どうやら変身に問題は無いみたいだね、翔太郎』
「まあ前に俺がヨボヨボでも変身できたし、片方に力が偏ってなければ問題なく動けるとも思ってたぜ」
試しに、と軽いジャブをする二人。どうやら特に問題は無いようだ。
『さて⋯⋯二十年ぶりの戦闘だが、決めゼリフ、忘れてないだろうね?』
「当たり前だ、街を泣かせる悪党共に何十年も問いかけ続けてきた、あの言葉────」
『「さぁ、お前の罪を数えろ!」』
また新しく連載作品を増やした懲りない作者です。
仮面ライダーにどっぷりハマり、今は時間の波を捕まえて約束の場所に辿り着くように頑張ってます(意訳:電王見てます)モモタロス可愛過ぎない?
それはそうとゆずソフトオンリーの同人即売会、ゆずオン⋯⋯だっけ?にてしゃもじんさんの本に一話寄稿しました。ぶっちゃけオンリーの即売会という圧力にやられて「これはダメかなぁ」と過激表現を削りに削り切った結果、不完全燃焼で私の作品は終わっておりますが他の方々の作品は大変素晴らしいので、欲しいと言う方、詳細が見たいという方ははhttps://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=197599&uid=235074こちら、しゃもじんさんの活動報告まで。
それでは次回のRIDDLEJOKERinW!!
隆之介「は、八十歳?死んだ?」
フィリップ「どうやら僕達は異世界に来てしまったみたいだね」
翔太郎「まさかこんな事になるとは⋯⋯」
暁「お前ら⋯⋯中二病ってやつなのか?」
七海「ひっ⋯⋯!!だ、誰⋯⋯?」
次回!!W in RIDDLEJOKER
Wの現状/在原家の人々
これで決まりだ!!