W in RIDDLE JOKER /新たな世界とアストラルメモリ 作:タキオンのモルモット
それはまあ置いておいて⋯⋯風都探偵四巻、皆さん買いました?私は当日買ったんですけど、巻末インタビューの所に「Wのヒロインはフィリップです」って明言されてましたね!!最高ですね!?
ですのでこの作品でも翔太郎君は女運ないしフィリップ君にもヒロイン不在です。ですがヒロインが欲しいという意見が多かったらヒロイン作ろうかな⋯⋯とは思ってます。
でもやっぱり腐女子や腐男子じゃなくてもフィリップと翔太郎二人はずっと一緒じゃないとってならない⋯⋯?
まあ雑談はこれくらいにして────
それでは前回の、W in RIDDLE JOKER!!
────やろうとしたけど前回導入だけだったから何もないや!!
P.S.意味的に逆じゃね?という指摘を受けタイトル変えました。作者はこれくらい英語力がないのでこういう間違いがありましたらじゃんじゃん指摘して下さい。
自分は夢を見ているのだろうか。
と、在原隆之介は今日の出来事を振り返る。
仕事でターゲットを追い詰めた、そこまでは良かった。
だが────
「ちっ⋯⋯もうこれを使って⋯⋯!!」
『エクスプロージョン』
そう言って大きめの赤いUSBメモリを懐から出し、腕に挿した。すると、突然身体が炎に包まれ、そこには人間ではなく、全身から赤い粉のようなものを撒き散らしている
化け物から思わず距離を取り、仲間に連絡を取ろうと通信機に手を伸ばした瞬間、なんの前触れも無しに自分の周りが大きな音を立て爆発した。
そして飛ばされた工場の部屋の中に、小学生位の少年二人がいて────
「『さあ、お前の罪を数えろ!!』」
その少年達の片割れが気絶し、もう片方が中心から真っ二つに緑と黒に別れた、ガタイのいい戦士────曰く、仮面ライダーWとなって、化け物に向かって走り出した。
急接近したWに反応出来ずに化け物はWの猛攻を受けて、赤い粉を撒き散らしながら工場の外まで飛ばされる。
────その光景を見た彼は考えるのをやめ、とりあえず仲間に状況報告をするしか無かった。
一方、ドーパントを外に蹴りで飛ばした翔太郎達は手をパキパキと鳴らしながらドーパントを飛ばした方を見つめていた。
「っし、鈍ってはねえみたいだな」
『僕達が子供になっている事による弊害は無いようだ⋯⋯良くてパワーダウン、最悪変身出来ない可能性があったが杞憂だったようだね。それよりも翔太郎、ジョーカーをメタルに変えるよ』
「ん?りょーかい」
そう言うとメタルメモリを取り出し、ジョーカーメモリを取り外し、メタルメモリのボタンを押す。
『メタル!』
『サイクロン!メタル!』
するとWの左側が銀色のメタリックなボディに変わり、メタルサイドの背中にメタルシャフトという棒状の武器を背負った『仮面ライダーW:サイクロンメタル』に変化した。
『翔太郎、すぐに周りに漂っている赤い粉を吹き飛ばすんだ、これは敵から生成されていると見て間違いない』
『なっ!?させるか貴様ァ!!』
直ぐに体勢を立て直したドーパントは手をこちらに翳 し、直径5cm程の火の玉を発射した。
すぐさまメタルシャフトを振るい、Wを中心に風を起こし赤い粉を吹き飛ばす。強風によってその粉はWの周りから吹き飛び、一部がドーパントへ向かう。至近距離でドーパントの放った火の玉が粉に触れた瞬間────
目を思わず覆うほどの閃光と轟音が鳴り響き、周囲が炎に包まれた。
『ぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああっ!?』
「うぉおおおおおおおおおお!?」
モロに喰らったドーパントは至近距離で爆発を受け、悲鳴をあげながら吹き飛ばされ、翔太郎も想像以上の爆発に絶叫した。そんな中『やはりか』とフィリップが言う。
『うん、どこかで見たことがあると思えば約四十年前に戦ったことがある『エクスプロージョン』のメモリ⋯⋯つまり爆発の記憶だ。気候や天候に左右されずに、体から出している赤い粉を着火させれば問答無用で強力な粉塵爆発を起こす⋯⋯中々強力なメモリだが一度戦っているなら対処法なんていくらでも思いつくさ。翔太郎、目は平気かい?』
「ああ、まだ軽くチカチカするが大丈夫だ」
『そうか、それじゃあメモリブレイクだ!』
「オーケー、仕留めるぜ!!」
そう言って翔太郎はメタルの代わりにジョーカーメモリを改めて挿し直し、サイクロンジョーカーに変身、その後直ぐにジョーカーメモリを抜き取り、サイドのホルダーに挿入。
『ジョーカー マキシマムドライブ』
その機械音声が流れた途端、Wが風を起こしながら空中へ浮かび、完全に静止した瞬間真っ二つに分裂した。そして────
「『ジョーカーエクストリーム!』 」
二人の掛け声と共に、初めに翔太郎が、時間差でフィリップが、エクスプロージョンドーパントに蹴りをいれた。
『クソがァァァァァァァァァ!!』
実に10tを超える蹴りを喰らったドーパントは為す術もなく、絶叫し、爆発した。
Wが無事着地し、ドーパントのいた方向を振り返るとまだ煙に覆われていた。その煙の中から無精髭を生やした人相の悪い男が這いずりメモリに向かって譫言を言いながら手を伸ばす。
「ふざけるな⋯⋯万能の小箱なんだろ⋯⋯!!何十万したと思ってるんだ⋯⋯!!俺はまだ⋯⋯」
だがその願い虚しく、メモリは目の前で砕け散る。男はそれを見て諦めたのか、はたまた絶望したのか。項垂れ、メモリブレイクのダメージもあり気絶した。
在原隆之介はフィリップの身体を背負い、それを呆然と見つめながらも「ターゲット確保、子供を保護」と仲間に連絡していた。
「────以上が、ガイアメモリとドーパント。そしてぼく達の現状です」
「反応無し、全て事実のようです」
「⋯⋯⋯⋯まじかぁ⋯⋯⋯⋯」
エクスプロージョンドーパントを倒した次の日。
昨日吹っ飛んできたオッサン────在原隆之介が所属していた『情報局特別班』。通称『特班』。
⋯⋯恐らく特殊な組織なのだろう。『超常犯罪捜査課』に似通った空気を感じる。
昨夜、子供の状態で変身したせいなのか、それとも昔よりも疲れて気がついたら翌日の昼だった。当然の如く俺達のことは調べられたみたいで────
序にさっき話した俺達の過去の話を聞かせたが風都という街はないらしい。
更には俺達の世界には無かった『アストラル』という不思議パワーがあるらしい。簡単に片付けると超能力。そんな人間が相当数居るようだ。あっちにも『ハイドープ』と呼ばれる能力者は居たが、あれはガイアメモリありきのものなので数はそこまで多くない。
これで完全に俺達は別世界に来たことが証明されてしまった。フィリップ曰く────
「これはあれだね、一時期爆発的に流行った所謂『異世界転生モノ』ってやつだ。まず翔太郎がトラックに撥ねられたのでフラグは────」
等と長々と語られたがカットである。
そこからフィリップがアストラルについて検索しまくって────気がついたら夕方だった。
「⋯⋯で、整理すると⋯⋯そのドーパントに対抗出来るのは現状お前らだけ」
「まあ⋯⋯現状はそうですね」
「更に言うなら、こんなのが高値とはいえど、大量に出回ってる」
「この世界でどうかはわかりませんが⋯⋯まあ昨日の犯人がただのチンピラだった辺りそうなのでしょう」
「⋯⋯⋯⋯まじかぁ⋯⋯⋯⋯⋯⋯」
と在原隆之介は頭を抱えて唸り始めた。
「最近アストラルでも説明がつかない事件って大体これが関係してる可能性がありそうだけど⋯⋯いくら特班とはいえ小学生を働かせるのは⋯⋯」
「小学生じゃねえよ、80歳だ!!」
「それはそれで問題あるだろ!!」
────閑話休題────
「⋯⋯ま、まぁいい⋯⋯取り敢えずお前らの待遇⋯⋯?処分⋯⋯ではないし⋯⋯なんて言ったらいいかわからないけど⋯⋯取り敢えず家に養子という形で衣食住を提供する代わりにドーパント絡みの事件になりそうだったら出動、自体を収束してもらう⋯⋯って事でいいか?」
「願ったり叶ったりだね、翔太郎⋯⋯ただ一つを除いて⋯⋯」
「⋯⋯80歳超えてから小学校通う事になるのか⋯⋯新しく作った戸籍上とはいえ⋯⋯」
爺になってから小学校に再び通うという、一体何があったらどうしてこうなるのか。
「⋯⋯うん、それはまあ置いとくぞ、それでだな、俺の家なんだが⋯⋯」
「なんだ?一人暮らし果てしなく汚かったりするのか?」
「俺はちゃんと整理整頓出来るわ!!そうじゃなくてな⋯⋯さっきこの世界の説明をした時に『アストラル使い』について話しただろう?」
「ああ⋯⋯確か『アストラル』って不思議粒子を使える人間の事だったよな」
『アストラル』とは、人の脳とリンクし脳波と連動することによって特殊なエネルギー────所謂『超能力』を使える人間。それが『アストラル使い』だ。
「説明してなかったが⋯⋯アストラル使いがあまりいい目で見られない、というのはさっき話しただろ?使えない人間からしたら不気味なんだろうが⋯⋯とにかくそれで子供を捨てたりとかがあるわけで⋯⋯ほっとけなくてその訳アリの子供二人、俺の子供として暮らしてるわけなんだが⋯⋯」
「成程、仕事の際には面倒を見て欲しいという訳か、確かに昨日はともかく普段は僕が戦う場に居合わせるのは殆どないからね」
「ああ、頼む⋯⋯やっぱり人生経験豊富だと任せられるな」
────言えなかった。今更言えるはずがなかった。
左翔太郎とフィリップは生涯独身で、子育てなどした事がない、と。
「⋯⋯取り敢えず後で子育て────恐らく今の僕らと同じか年下の扱いについて検索しておくよ」
「⋯⋯頼むわ⋯⋯」
「今日から世話になる左翔太郎だ」
そう言って彼はいつもの様にハードボイルドを気取ってカッコつけた。
「なんだお前ナルシストか?それとも中二病か?」
少し生意気な物言いだが、そんな自己紹介をしたらこうなる予感はしていた。
「ンだとゴルァ!!」
確かに彼にとっては大切なのだが、80歳の老人がそれでいいのか⋯⋯いや、老人だからキレやすいのか⋯⋯?
ただもう少し大人になって欲しいものである。
「おいコラ!!初対面の人間にそれは無いだろ!!それにこれからは苗字が違っても家族になるんだ!!ちゃんと挨拶しろ!!」
「は!?また拾ってきたのかよ!?この間あのちんちくりん拾ってきたばかりじゃねえか!!ほぼ毎晩『子育てって難しいな⋯⋯』って一人ブツブツ言ってるのにこれ以上増やして⋯⋯何も学んでないじゃねえか!?」
「うぐ⋯⋯し、仕方ねえだろ!!訳アリなんだから!!」
育ての親に対してその言葉遣いとは⋯⋯照井竜の所だったら拳骨待ったなしだ⋯⋯しかしこの子供、やたらと痛いところを突くのが上手いな。
────と、フィリップは客観的に後ろから見ていた。
特班のアジトから車で約三十分ほど。そこが在原隆之介の自宅で、その間に二人の子供の話は全て聞いた。
一人目────在原暁。脳のリミッターを自分で解除し、身体能力を高めたりする事が出来るアストラル使い。とある施設で荒れていた彼を引き取ったらしい。言葉遣いが荒く、悪い人間────要するにチンピラ等を見つけたら容赦なく喧嘩をふっかけるらしい。が、逆に言えばそれは『弱き者を助けている』。だから根は悪い奴ではない⋯⋯とは在原隆之介の談。
なるほど、確かに嫌な予感は的中したようだ。翔太郎とは中々相性が悪い方かもしれない。
⋯⋯これは自分がかなり苦労しなければならないのではないか、と頭を抑えつつ、自分も自己紹介をする。
「初めまして、園咲来人だ。今日から君の父親、在原隆之介が里親として引き取ってくれてね。翔太郎共々よろしく頼むよ」
「ふーん⋯⋯」
「だから自己紹介くらいしろと!!」
「はいはい⋯⋯在原暁だ」
「お前な⋯⋯はぁ⋯⋯」
全てを諦めたかのように彼は項垂れ、「まあ上がってくれ」と促し、中に入る。
ごく普通の一軒家で、リビングにはテレビとDVDデッキ、ソファにテーブルと本当に一般的な作りとなっている。
「あ、トイレは何処なんだ?隆之介さん」
「トイレは廊下を出て右だ⋯⋯あとこれからは家族だからお父さんとかせめて親父と⋯⋯」
「さすがに勘弁してくれ」
翔太郎は即答して廊下に出ようとドアノブに手をかけようとした。
その時、翔太郎が触れる前にドアが開き、金髪の少女が翔太郎とぶつかった。
「きゃっ⋯⋯」
「うぉ⋯⋯っと、大丈夫か?」
咄嗟に翔太郎は少女を倒れる前に腕を掴む形でどうにか助けた。だが────
「ひっ⋯⋯だ、誰⋯⋯!?」
「え、ちょ⋯⋯」
それが彼女の何を刺激したのかはわからない。だが彼女は涙目になり、キッチンへ逃げてしまった。
その顔にはハッキリと恐怖の表情が見て取れて────
「⋯⋯前途多難とはまさにこの事だね⋯⋯」
頭を抱えて、フィリップはそう呟いた。
「これじゃあ落ち着いて検索も出来ないじゃないか」
前書きから二週間、タジャドルウォッチと言う形でアンクは出ました(真顔)出たったら出たんだ、いいネ?
ウォズ君も精神汚染(ハッピーバースデー)を受けてて本当に良かったです、名言が二十秒で聞けたし「ふんにゅ〜」も聞けたし大満足です(*´ω`*)
それと短期間に関わらずお気に入り登録してくれた方と読者の皆様に感謝の意を表明してお風呂で万歳三唱しましたありがとうございます(?)
それでは、次回のW IN RIDDLE JOKERは────
フィリップ「七海ちゃんだったかな?僕と友達になろう」
暁「お前みたいなヤツとなんか死んでもごめんだ!!」
隆之介「お前ら少しは仲良くしろ!!」
七海「わ、わたしは────」
次回!!『Pの思惑/鍵は二人のSにあり』
これで決まりだ!!