W in RIDDLE JOKER /新たな世界とアストラルメモリ   作:タキオンのモルモット

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次回予告通りに書けなかった、許してくれたまえ


_人人人人人人_
留年の危機
_人人人人人人_

現在仮面ライダークウガを履修終了しアギトを履修しはじめました

ドルオタ推しと付き合うってよが最高に面白かったです。


第二話:Rの苦悩/反抗期少年

在原家にあの二人が来てから一週間。その間にあのガイアメモリという物を使った犯罪が既に三件以上確認され、その全てを翔太郎とフィリップが解決していた。

 

「⋯⋯本当はあっちゃならねえんだけどな、中身が大人だからって子供にこんな事させるのは⋯⋯」

 

だがしかし、警察や俺達特班もなにも出来ないのが現状だ。特に警察はアストラルを使用した事件ですら完璧な法整備はまだだというのに『アストラルよりも強い真の化け物が現れた』という事実に理解が追いついていないのだ。

 

「⋯⋯何とかしてあの変身ベルトを作ってもらって俺が使えたら良いんだけどな⋯⋯」

 

そんなことをボヤきながら、今日も在原隆之介は翔太郎とフィリップに事件の概要を伝えに行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第二話:Rの苦悩/反抗期少年

 

在原暁は宛もなく外を歩いていた。元々隆之介とも七海とも上手くいってなかった彼は更に追加された居候とも上手くいかず、自分の居場所が無いように感じ、最早一日の大半を外で過ごすようになっていた。

 

勿論、在原暁に非が無いわけでは無い。家族といざこざ(いざこざと言い表していいのかは知らないが)があったフィリップは家族に暴言を吐く在原暁に度々注意するのは当たり前の事だし、ハードボイルドを目指し日々を過ごした翔太郎にとっては女の子に暴言を吐くなど以ての外だ、と注意していた。

 

在原暁も頭が悪い訳では無いから解っている、「自分が悪い所もある」と。だが彼はどうしても素直に聞き入れることが出来なかった────

 

「⋯⋯同い年のくせに上から偉そうに説教しやがって⋯⋯すげえ腹立つ」

 

ある意味当然といえば当然だった。何が不満か、それは()()()()()()がまるで親の説教のように叱ってくるということである。要するに子供扱いだ。

 

忘れているかもしれないが⋯⋯翔太郎もフィリップも中身は確かに80代だが今の見た目は暁と変わらないのである。ところが彼等はそれを忘れて弟子達に接するかのように説教をしていた。そして暁と七海には80代を明かしていない。

 

子供が他人を子供扱いしながら叱る、そんな奇妙な状況が、そんな偉そうな2人が何よりも嫌いになるのに時間はかからなかった。

 

そんなこんなで、モヤモヤした感情を抱きながら、苛立ちを振りまきながら街を徘徊していた。────その時だった。

 

自分の視界の端にとある光景が飛び込んできた。年齢は20代くらいだろうか?それくらいの男性が、黒髪の⋯⋯大体年齢は自分と同じくらいの女の子に絡んでいた。

 

この時、彼はこう思った。

 

『丁度いい憂さ晴らしが出来そうだ』と。

 

彼は前々から理解していた。『ただ暴れるよりは、世間的に見て悪役を殴った方がまだ言い訳ができる』という事を。

 

施設時代からそうだった彼は、顔だけは不満そうにしながらも久々に暴れられる事に歓喜しながら、その争いに身を投じた。

 

────それが彼の人生を決定づけることを知らずに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「⋯⋯脅迫状?」」

 

ところ変わって特班の一室。今日も今日とて検索に身を投じていたフィリップと世界が前世よりも未来すぎてタイプライターが殆ど現存していないことに絶望し、不貞寝している翔太郎を叩き起したのは隆之介が持ってきたガイアメモリ絡みの可能性がある事件だ。⋯⋯なのだが。

 

「⋯⋯脅迫状が送られてきただけなのにガイアメモリ絡みなのか?」

 

「ああ、その可能性が高い」

 

詳しく聞くところによると、今朝、警察庁長官の二条院羽京の自宅に脅迫状が届いたらしい。その内容は至極単純『孫娘を誘拐してやる』との事だったのだが────問題はその脅迫状を届けに来た人間だった。

 

「それがコイツだ。コイツが自宅の監視カメラに映っていたそうだ⋯⋯だから特班に仕事を回したらしい」

 

そこに映っていたのは⋯⋯黄色に光る軟体動物の様な見た目の化け物────

 

「おい、フィリップ!!これって⋯⋯」

 

「あぁ、間違いない⋯⋯ルナドーパントだ⋯⋯だけどまだ彼等だと決めつけるのは⋯⋯」

 

「んで、ここからが本題なんだよそこな二人」

 

思考の海に入り込みそうな二人を無理矢理制し、隆之介は机の上にとある書類を置く。

 

 

「⋯⋯お前ら心当たりある?って聞くまでもなさそうだな⋯⋯」

 

 

それは一枚の脅迫状。『娘を誘拐する 我らに不可能はない、万能の小箱とそれを操る無敵の傭兵が居る、誰にも止めることはできない!!』と新聞記事の切り抜きだけで作った、何の変哲もない脅迫状のその下に、やけに綺麗な字でこう書かれていた。

 

 

 

『仮面ライダーWによろしく。

 

さあ、地獄を楽しみな!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

嘗て通っていた小学校に上級生を送る会というものがあった。その記憶はほとんど無い、クラスで腫れ物のように扱われていた自分は特に何も思い出がないからだ。しかし、五年生の物語の1フレーズが今、唐突に頭をよぎった。

 

『こういう時どんな顔したらいいか分からないの』

 

『笑えばいいと思うよ』

 

「⋯⋯いや笑えねえんだけど?」

 

ポカリを飲みながらボヤく暁のその目の前で────

 

「だから!!この子は私を助けてくれたんだ!!そう言っているだろう!!なのになんで連れていこうとするんだ!!私の将軍様に無礼を働くな!!」

 

(⋯⋯やばい、なんか知らないけどあの女やばい)

 

もしかして自分は相当やばい地雷を踏み抜いてしまったのでは無いか?そんな事を考えていると彼女を囲っていたボディーガードの一人であろうスキンヘッドのガタイのいい男がマックの袋を持ち俺の隣に座ると、袋の中からハンバーガーを取り出し「ビッグマック⋯⋯食うか?ポテトもあるぞ、飲み物はオレンジジュースだが⋯⋯アレルギーとか大丈夫か?」と聞いてきた。

 

流石に悪いと思ったのだがこのままあの少女とその他大人大勢の激しい舌戦は終わりそうもなかったので遠慮なくいただくことにした。

 

しばらくオッサンと二人、公園の隅で黙々とビッグマックを食べていると、今まで黙っていたオッサンが口を開いた。

 

「⋯⋯すまんな、お嬢を助けて貰ったにも関わらずこんな待遇になった挙句に時間を取らせちまって」

 

「⋯⋯別に、オッサンのせいじゃないだろ、寧ろオッサン達10人体制で護衛してるようなヤツがこんな騒ぎに巻き込まれた⋯⋯なんて事実がある以上仕方ないだろ。それに俺だってアストラル使いだ。いくらアイツを助けたって化け物を警戒するのも無理はないさ」

 

嘘である。正直あまりいい気分がしてないし何なら最初全員ぶちのめしてやろうかとも思っていた。

 

だが2m近い身長の、明らかに見た目が堅気じゃないオッサンをさすがに倒せるとは思わなかったし、その直後さっきの女が

 

『君が⋯⋯私の将軍様なのだな⋯⋯!!いや皆まで言わなくてもわかる!!私を探してくださっていたのだろう!?』

 

等とやばい発言を繰り返すので大人しくしたのである。まさか憂さ晴らしの為とも言えずそのままなすがままに従っていたのだが⋯⋯俺と話をする為に彼女と引き離そうとしたら『私の将軍様に何をする!!』と 言い始め⋯⋯今に至る。ていうか本当に何者なんだあいつは。

 

「⋯⋯ところで坊主、名前はなんて言うんだ?」

 

「⋯⋯すまん、言いたくない⋯⋯というかあいつに聞かれたくない」

 

「⋯⋯俺が悪かった⋯⋯まあいい、坊主。取り敢えずお前は無罪放免で釈放だ、誘拐犯じゃないって証明されたからな。隙を作ってやるからお前はお嬢から逃げるといい」

 

「そうか⋯⋯取り敢えず誘拐犯として疑われなくてよかった⋯⋯あと後者に関してはまじで宜しく頼む⋯⋯って誘拐?」

 

「⋯⋯すまん、今のは聞かなかったことにしてくれ」

 

⋯⋯大丈夫なのだろうか、このボディーガード達

 

 

 

 

 

 

「ほんっとに不用心ねぇ〜犯行予告が出たばかりなのに外出するなんて」

 

 

 

 

 




僕はね、克己ちゃんを救いたかったんだ⋯⋯

救いたかったんだ⋯⋯

以下補足説明

・二条院羽京
羽月ちゃんの祖父、警察庁長官。サブ設定として孫馬鹿だかツンデレという面倒くさい設定がある、が恐らく使われる事はない。

・タイプライターが無い
多分あったとしてもRIDDLEJOKER世界なら骨董品に近いと思う。尚翔太郎は探偵引退まで全てローマ字だった。
「今度こそローマ字じゃない完璧な英語で⋯⋯!!」

・検索に没頭するフィリップ
多分W知ってる人だったら「え?」ってなってたと思う。まあ使えるということはつまりそういう事だ。

・やけに綺麗な文字で「さあ、地獄を楽しみな!!」
克己ちゃん壊れた⋯⋯

・暁君の荒れてる理由
完全捏造だけどみんな想像してみてほしい。自分と同年代、もしくはそれ以下の子供にまるで子供のような扱いを受けるって結構屈辱だからな!!(経験者は語る)

・ヤンデレ羽月ちゃん
まだジャブだから、まだジャブだから!!

・ルナドーパント
語尾に♥を入れてやろうかと思ったが流石に寒気がしたからやめた
「嫌いじゃないわ!!」

次回のW in RIDDLEJOKER!!

「久しぶりだなぁ⋯⋯!!」

「向こうにも仮面ライダーが居るだとぉ!?」

「アナタ⋯⋯いい男ね、あと10年経てばナイスガイになれるってワタシが保証してあげる!!」

「嬉しくねえ!!」

次回『復活のE/そしてRは覚醒する』

これで決まりだ!!
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