W in RIDDLE JOKER /新たな世界とアストラルメモリ   作:タキオンのモルモット

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引越しって大変やな⋯⋯(死にそうな顔)

それはそうとTRPGのリプレイ動画作りたくてゆっくりムービーメーカーとaviutl入れたんですけど何故かゆっくりムービーメーカーが上手く機能しないんですよ、悲しい




第三話:そしてRは覚醒する/ETERNAL is Back(?) 1

 

 

「ほんっとに不用心ねぇ〜犯行予告が出たばかりなのに外出するなんて」

 

 

 

後ろからその言葉が聞こえた瞬間、真っ先に反応したのは隣に居たボディーガードのおっさんだった。

 

すぐさま振り向き、徐に食いかけのビッグマックを顔面目掛けて投げつけ、懐から銃を出し、臨戦態勢になる。

 

が、しかし。

 

 

『ルナ』

 

 

メモリのボタンを押し、そのまま額に差し込むと、男は黄色のイカのような見た目の化け物に変化した。

 

「⋯⋯あのメモリ⋯⋯翔太郎達が持ってるやつと似てる⋯⋯?」

 

そんなことを呟いている間におっさんは多少怯みつつも化け物に対する攻撃を開始する。

 

拳銃を懐から出し、連射するが化け物には応えていないのか怯むことなく進んでゆく。そして────

 

 

 

 

「まったく、乙女の顔にハンバーガー投げるとかどういう神経してるのよ!」

 

スパァン!と触手のような腕でビンタした。

 

「⋯⋯⋯⋯ええ⋯⋯⋯⋯」

 

「乙女って⋯⋯お前男だったろうがァ!!」

 

「誘拐犯とかそれ以前にお嬢に近づけさせるな!!あいつはヤバい!!色んな意味で!!」

 

ビンタで吹っ飛ばされたおっさんを見て⋯⋯と言うよりかは主に乙女発言で顔面を青くしているようだった。

 

それでいいのか。

 

何はともあれ、そのまま戦闘に入った彼等を後目に、自分は出来ることをやるだけだ。⋯⋯気は恐ろしく進まないが────

 

「女!!捕まれ!!」

 

「え!?」

 

 

自分のアストラルを最大限に解放し、女を無理矢理横抱きにして、全力逃走。

 

「しょ、将軍様⋯⋯」

 

「黙ってろ舌噛むぞ!!」

 

「は、はいっ!!」

 

⋯⋯なんかもう別の所から危機が迫ってる気がするが気にしない。

 

「あらあら、面白いことを言うのね?アタシから逃げられると思ってるのかしらっ!?」

 

ルナドーパントは素早くSPを触手で薙ぎ払うとその触手を暁達に向かって伸ばすが────

 

「その程度なら当たらねえよ!!」

 

「なっ⋯⋯!?」

 

当たらない。当たらないというよりは、避けられる。

 

暁はルナドーパントの後ろからの攻撃を見ること無く避けているのだ。

 

在原暁のアストラル能力は『脳のコントロール』である。

 

人間という生物は自身の力で身を滅ぼさないよう、常にセーブをかけているとされている。

 

それを操ることが出来るのだ。それは色んなものを強化してくれる。

 

身体能力はあくまでその副産物。その気になればそう、聴覚や触覚も、強化できるのである。

 

暁は触手が迫り来る瞬間聞こえる空気の音を頼りに避けているのだ。

 

「なんて子なのかしら⋯⋯」

 

ルナドーパントは素直に感心していた。

 

未知の存在を見ても冷静さを失わず、実力の差を感じ取り、自分が出来ることを即座にやる。

 

「子供がそんな判断をできるなんてちょっと生意気っぽいけど⋯⋯嫌いじゃないわ!!」

 

「くそったれ⋯⋯なんか寒気するしまだ諦められてないし⋯⋯」

 

はっきり言って状況は最悪である。こっちはただ逃げることしか出来ない。リーチが違いすぎて気も抜けない。

 

ただ、唯一つけ入る隙があるとすれば────

 

(相手は恐らく、まだ本気ではない)

 

無意識なのか、態となのかは別として。あんな化け物からここまで逃げきれているというのがそもそも可笑しいのだ。

 

そしてもう一つ断言出来る理由として、暁も全ての力を解放していない、というのがある。

 

当然の事ながら、脳の機能を解放するというのは危険である。特に子供はまだ身体が出来上がっていないから余計に危険である。無理矢理身体を強化し、普通出せない速度で走るなど尚更。

 

だから最大限解放というのは、自分で何となくわかる『身体が壊れないギリギリのライン』であり、残念ながらそれは在原隆之介が本気で走って捕まえられる程度のものである。

 

だからあんな銃も効かない、成人男性を数メートル吹っ飛ばせるそんな化け物が追いつけない、捕えられないわけが無い。

 

それでもまだ捕まってないのは相手が子供だからと舐めているから、という結論になる。

 

ならまだつけ入る隙はある。

 

「おい女、お前アストラル使えるんだったな?」

 

「ふぇ!?つ、使えます!!」

 

「どんな能力だ」

 

「み、水を操れる⋯⋯そこら辺に水が無くても多少なら空気中の水分を利用して水鉄砲くらいなら⋯⋯」

 

「十分だ、次の角を曲がったらアイツの顔面に水をぶちまけろ!!」

 

その言葉を聞いた瞬間、暁は文字通り全力を出した。

 

「!子供なのにまだ上がるっていうの!?」

 

流石に驚いたのかルナドーパントは更にスピードを上げて暁達を追っていく。

 

そして暁が曲がったのを見届けて、ルナドーパントも曲がった瞬間────

 

「今だ!!」

 

そんな声と共にルナドーパントの視界を水が覆い尽くした。

 

流石に突然顔に何かが飛んできて、反射で顔を腕で庇ってしまったルナドーパントは、一瞬とはいえ完全に見失った。

 

「⋯⋯なんて坊や達なの⋯⋯!!嫌いじゃないわ!!」

 

その一瞬の隙をついて、暁達はルナドーパントから完全に姿を消した。

 

 

 

────まあだからと言って逃げきれた訳ではないのだが。

 

 

所詮人間の、ましてや子供の全力。

 

ドーパントからは逃げきれない。

 

特別なことは何もしていない。ただ跳躍しただけ。

 

それだけで、あっさりと彼らは見つかって、捕まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「────知らない天井だ⋯⋯」

 

そう言って暁は目を覚ました。

 

何処だかは知らないが、拘束もなく寝かされている、らしい。

 

「⋯⋯⋯⋯俺ってあの化け物に捕まったはずじゃあ⋯⋯⋯⋯」

 

そもそもなんで俺が捕まってるのか。追われてるのはあの女だったはずなんだが。

 

「お、目を覚ましたな坊主」

 

そんな事を考えてると声をかけられた。声のした方を振り向くとそこには、青いメッシュが入った金髪の男がタブレットを操作していた。

 

「⋯⋯あれか?誘拐犯の仲間か?」

 

「大体あってる。すまんな、こんな事に巻き込んで」

 

「⋯⋯意外だな、誘拐犯が謝るとは」

 

「ふん、こっちにも事情があるってことだ」

 

そう吐き捨てると誘拐犯の仲間はビニール袋からラ○チパックと烏龍茶を取り出してこちらに投げ渡してきた。

 

「取り敢えず食え。安心しろ、毒なんか入っちゃいない」

 

「お、おう⋯⋯」

 

なんだこれ。厚遇じゃないか。

 

いやまあ確かに誘拐だろうとそうじゃなかろうと、人質は簡単には殺せないというのはわかる。だって人質がいるから迂闊に手が出せないし、要求を通せるのだ。

 

だけど────俺は本来誘拐されるはずのなかった人間だ。

 

だとしたら放置なり最悪殺されるなりあると思ってたのだが。

 

「⋯⋯安心しろ、少なくとも殺したりはしない。こっちにも事情があるんだ」

 

「⋯⋯何、おじさんってエスパー?」

 

「おじ⋯⋯!?俺はまだ16だ!!」

 

「うっそぉ!?」

 

いやまあ確かに、そう言われてみれば若い気がする。しなくもない。

 

けど、だけども。そんな金髪で()()()()()が入ってて如何にも『修羅場潜りぬけて来ました』みたいな貫禄出してると⋯⋯あと+10は最低でもあると思った。

 

「まあいい、お前には聞きたいことがあるんだ、在原暁」

 

「なんで俺の名前を!?」

 

「企業秘密だ⋯⋯で、お前に聞きたいことなんだがな」

 

 

 

 

 

 

────左翔太郎とフィリップって知ってるか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「⋯⋯で、暁も誘拐されたと」

 

「申し訳ない⋯⋯我が娘を助けてくださったご子息まで巻き込まれてしまうとは⋯⋯」

 

「いえいえお気になさらず⋯⋯しかしなるほど⋯⋯傭兵部隊NEVERですか⋯⋯」

 

暁と誘拐予告のあった少女、二条院羽月が誘拐された。

 

そう報告が上がったのはフィリップ達が特班に呼ばれてすぐの事だった。

 

そして二条院羽月の親を呼ぶ間にフィリップはNEVERの事を知りうる限り全て話した。

 

念の為、裏付け調査を行ったところ、確かにこの世にも『NEVER』という傭兵集団は存在していて、構成員も一人残らず同じであった。

 

ただ一つ違うのは────

 

 

大道克己が現在()()()()N()E()V()E()R()()()()()()()()だ。

 

十六歳、それは前世の大道克己が死んで、ネクロオーバーとして蘇った歳。

 

「⋯⋯そして何より、一番の乖離は彼等『NEVER』が正義の傭兵集団として噂になっているという事だ⋯⋯!!ンンッwな、なんだこれは⋯⋯っブフォw」

 

一応訂正しておくが、翔太郎は決して大道克己が正義の傭兵集団として活動してるのが可笑しいとは思っていない。

 

大道克己はネクロオーバーとして第二の生を受け、財団Xの過酷な訓練を受けるまでは善良な人間だったし、所謂『クオークス事件』の時までは、多少なりとも良心が残っていたのだから。

 

だから、というのも変だが、翔太郎笑っているのは────

 

「戦場で暴れる仮面と化け物の集団、しかし決して一人の死者も出さないことから『戦場の天使』と呼ばれ⋯⋯ブフッw天使⋯⋯ンンッ⋯⋯」

 

「何がツボに入ったのかは置いておくとして、僕の仮説を話してもいいかな翔太郎」

 

「ああ⋯⋯ッよし、もう大丈夫だ」

 

 

 

 

 

「まず、NEVER⋯⋯少なくとも大道克己は僕らと同じ状況にあると言って良いだろう。ここで言う前世の記憶持ち、と言うやつだ。エターナルメモリもロストドライバーも所持しているだろう。⋯⋯だがそれだと説明がつかない事がある」

 

「大道克己から残忍さが抜けている事、だろ?」

 

「うん、概ねその通りだ。彼が僕らと同じ状況なら大道克己には残忍性が残るはずだ。考えられる可能性は二つ。1つ目は転生したことで何らかの心境の変化が起きてそのまま改心した可能性。⋯⋯これはほぼほぼ無いだろう。そう簡単に起きるものでは無いからね、となると二つ目⋯⋯つまりこの世界の⋯⋯言い方はあれだが闇堕ちする前の大道克己が人格の主導権を握っている場合だ」

 

なるほど、それならば残忍性が無くなっているのも頷ける。だが問題は────

 

「⋯⋯なんで善人の大道克己がこんな事をしてるんだ?」

 

「それは判断できない⋯⋯ただこの事件、どう考えても大道克己が主犯とは思えない⋯⋯この事件、何か裏があると思った方がいいよ翔太郎」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある男の研究室。

 

そこにはガイアメモリの製造ラインがあり、今現在も稼働し続けている。

 

男はパソコンを操作しながらボソリと呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「⋯⋯が⋯⋯欲しい⋯⋯」

 

 

 

 




中途半端でごめんあそばせ

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