ソード・ワールド2.5(sw2.5)リプレイ風オリ主小説 蛮族退治はもう古い!? アルフレイムに響けあたしの平和な歌声!   作:すー2018

2 / 13
さあ、まずは自己紹介!

「ふう、おいしー!」

 

グラスに入ったワインを、あたしはちょっとづつ口にした。

 

いつもなら最安のエール片手に「ぷっふぁー!」もいいんだけど、今日は冒険仲間がそろった初めての大切な日! ちょっとくらい奮発しなくちゃね。

 

「まずは自己紹介しましょう! あたしはピコ。駆け出しのバード兼セージです」

 

パチパチパチ、と拍手がみんなから届いた。

 

「次は俺かな? 俺はロッド。武者修行中のファイター兼プリーストだ。エンハンサーもあるな。信仰している我が神は"奈落の盾神"イーヴ」

 

屈強な戦士が多いという竜人、リルドラケンのロッドが続く。パチパチパチ。また拍手が響いた。

 

「オレはリオン。今はこんな落ちぶれたスカウトなんてのをやってるが、昔は貴族だったんだぜ?」

 

次に、人間のリオンが挨拶した。

 

短い黒髪、くりっとした黒目のまだ少年と言ってもいい顔つき。笑えばイケメンだろうに、残念なことに言葉や表情に陰りがある。

 

「オレはソーサラーとフェンサーもやってる。鍵開けなら、きっと何とかなるさ」とリオン。

 

「んー……。リオンはそんなふうに自分のことを「落ちぶれた」なんていうけどさ。

 

スカウトって宝箱を開けたり、罠を外したりできる技術を持ってるから、冒険者仲間としては欠かせない大事な人だよ?

 

ソーサラーだって、魔法のことはさっぱりなあたしからすれば、魔法が使えることがすごいと思う!」

 

あたしは思ったことをリオンに告げた。

 

「……そうか? そう言ってくれると、すこし嬉しいぜ」

 

リオンが照れた。……可愛いところもあるじゃない。

 

「わたしはナナ。リオン君とはスカウト仲間だし、そっちの技術も持ってるけど、メインはグラップラーなの。エンハンサーもあるわよ。よろしくね」

 

猫耳としっぽがかわいい、ショートヘアの拳闘士、グラップラー……リカントのナナが告げた。

 

「ナナは、あのジニアスタ闘技場に行ったことがあるんだよね!」とあたしは聞いた。

 

「うん。うちの親は決闘士(グラディエーター)だから」

「すごーい!」

「まあ、うちの親に今は負けてるけど、そのうち強くなってみせる!」

「おお~!」

 

パチパチパチ、とみんなが拍手した。

 

「最後はワシかの? ワシはザムザム。ザム爺と呼んでくだされ。

 

大冒険がしたくてのう、ユーシズ魔導公国の学校を出てきましたわい。フェアリーティマーをやっておるよ。セージもな。

 

よろしくのう。ふぉっふぉっふぉっ」

 

樹の人、メリアのザム爺が深々と頭を下げた。頭に一輪のお花が咲いている。お茶目なおじいちゃんだ。

 

ザム爺のまわりを、ふわふわと何かが飛んでいる。

 

「それは……妖精だよね? ザム爺」

「そうじゃよ」

「わあ……! 可愛い!」

 

あたしは好奇心を刺激された。妖精ってごはん食べるのかなあ? おやつあげたい。

 

「これで自己紹介はおしまいね? じゃあ次は……」

 

あたしは、もうひとつ、みんなのことが知りたくて、質問した。

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。