ソード・ワールド2.5(sw2.5)リプレイ風オリ主小説 蛮族退治はもう古い!? アルフレイムに響けあたしの平和な歌声!   作:すー2018

5 / 13
レベルアップとお買い物。そしてあたしが「りーだー」に!

初めての依頼を成功させることができたので、あたしもみんなも上機嫌だった。

 

あたしは本職のバード技能を上げて、会話に、もともと持っていたグラスランナー語、交易共通語、汎用蛮族語に次いで、魔神語を増やした。

 

これで蛮族や魔神にだって伝わる歌を作りたいと思ってね!

 

バードとセージを持つあたしは、自分で言うのも何だけど、なんてバイリンガルなんだろう!

 

あとふたつ言語を持ってるけどそれはまた必要になったら紹介するね。

 

それと、新しくフェンサー(軽装の戦士)の技能を習得したの。これで、もし攻撃されても、かわせる可能性がだいぶ上がったよ。

 

武器? バードの呪歌を奏でるためには、両手持ちのリュートが必要だし、第一、あたしは誰かを傷つけるのは嫌いだから、持たないつもりなんだけど……。

 

ロッドはファイター、ナナはグラップラーという本職の腕を磨いたみたい。リオンもあたしと同じフェンサー技能を上げた。いざっていうときはメイジスタッフでぶん殴るのかなあ……?

 

ザム爺は地道にセージを上げた。いろいろな場面で知識って必要になるから、頼もしいな。

 

 

 

「町に買い物しようぞい」というザム爺の言葉に従って、あたしたちはマカジャハットの繁華街に繰り出した。

 

「見て見てナナ! 可愛いドレスー!」

「こっちのお店にも、お洒落なブーツがあるわよ!」

 

あたしたち女性陣は、お店の並ぶ通りのあっちを見たり、こっちを見たりして盛り上がっている。

 

ロッドは武器のお店を見て、次にお財布の中を見つめて、悩ましいため息をついていた。

 

「ロッド、どうしたってんだ?」

「いや……強い武器を買いたいんだが、懐事情が許してくれなくてな」

 

リオンの問いに、ロッドが情け無さそうな顔をする。

 

うん、リルドラケンの表情にもだいぶ慣れてきたよ。

 

「ロッドは何の武器が好きなの?」とあたし。

 

「剣はスタンダードで扱いやすいし、アックスやメイスも捨てがたい。だけど、一撃必殺の機会が多いほうがいいし……。

 

そうなると、俺の筋力にちょうどぴったりなのは何かと思ってな」

 

「安くて便利なのはスピアじゃないかしら?」とナナが言った。

 

そっか、ナナは花形決闘士の娘さんだもんね! きっと親御さんの戦うところを見てるから、武器もたくさん見たことあるよね。

 

「……そうだな。とりあえずは両手持ちのロングスピアにでもするか」

 

ロッドがそう言って武器屋に入っていった。

 

マカジャハットの町は、全体がお洒落だ。武器屋ひとつにしたって精巧な作りの看板がぶら下がってるし、そのほかの店も、綺麗でセンスのいい佇まいをしてる。

 

「懐かしいぜ。貴族だった頃は、高い店でずいぶん飲み食いしたこともあったっけなあ」

 

リオンがぽつりと言った。

 

「昔は昔だよ、リオン! 一般人の感覚に戻れて良かったと思おうよ」

「そうだな。金に関しては、一般よりアコギになったかもしれねえな」

 

リオンは苦笑した。

 

ロッドが武器屋から出てきた。扱いやすそうな両手持ちのロングスピアを持っている。

 

「見てくれ、俺の筋力にぴったり合うロングスピアが売っていたんだ」

「へえ! そういう、買い物のいいタイミングってあるよね、ロッド!」

「良かったわね。先の依頼は武器を持っていなくて結果的に良かったけど、そんな場面が、これからはなかなかあるはずもないでしょうし」とナナ。

 

「これで心おきなく戦える!」

 

ロッドはうれしそうだった。

 

「ええ……戦うの、やだなあ」とあたしが言うと。

 

「俺だって無益な戦いは避けたい。だが、蛮族は、大抵敵対的で、あわよくば俺たちを食っちまおうと狙っているらしいぞ」

「そんなことないよ! あたし、蛮族のコボルドに友だちがいるけど、とってもいい子だもん!」

「それは、そのコボルドが特殊なんだ」

「戦うのは、ほんとに嫌だよ……」

 

言葉を繰り返し、あたしはうつむいた。

 

「ピコ。あなたのそういうとこ、弱いようにも思えるけど、わたしは好きよ。何にでも喧嘩をふっかけるようなヤツよりは、断然マシだもの。パーティをまとめる役目は、ピコ、あなたが相応しいと思うわ」

 

「すまん、ピコ。俺も言い過ぎた。パーティで行動するには、お前くらい慎重で戦いが嫌な奴が代表のほうが、確かにいいかもしれん」

 

「そうだぜ! 戦いよりトンズラ! お宝さえ手に入っちまえばあとは逃げたって構わないと思うぜ」

 

「ふぉっふぉっふぉ。ピコは優しいのう」

 

みんなが優しい言葉をかけてくれる。

 

「ええ……あたし、パーティリーダーやってもいいの……?」

 

その問いに、みんながうなずいた。

 

「分かりました! あたし、精一杯頑張るね!」

 

あたしは大切な役目を引き受けて、にっこりと笑顔になった。

 

 




パーティメンバー各種技能レベル

ピコ 

 バードLV3 セージLv1 フェンサーLv1 

ロッド

 ファイター Lv2 プリーストLv1 エンハンサーLv1  

ナナ

 グラップラーLv2 スカウトLv1 エンハンサーLv1  

リオン

 スカウトLv2 ソーサラーLv1 フェンサーLv2 

ザムザム

 フェアリーティマーLv2 セージLv2 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。