やはり俺が魔法科高校に入学するのは間違っている   作:夢猫

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思ったよりもたくさんの人に見てもらえて嬉しいです。これからも更新頑張るのでよろしくお願いします!

なんとか、1日で書き上げました。
毎日投稿している人がどれだけすごいか身にしみて感じました。

あと、設定は今までに投稿されてたものを参考にさせてもらったものも多数あるので、どこかで見たことある設定も沢山あると思います。


第二話 それでも、八幡は話しかけられる

「新入生ですね?開場の時間ですよ」

 

声のした方を見ると、小柄の身長ながら一部分が体格に比べて不相応に発達している女子生徒がいた。一部分に関してどことは言わない。なぜか由比ヶ浜を連想したのも気のせいだ。深雪さんがいたらやばかったかもしれない。

 

「ありがとうございます。すぐに行きます」

 

俺がそんな邪なことを考えていると、達也が返事をしており、俺に目で"早く行こう"と訴えてきた。

俺としても、こんな明らかに目立つ人と関わるのは勘弁願いたいし、会釈のみをして立ち去ろうとすると。

 

「感心ですね、スクリーン型ですか」

 

どうやらこの人はなかなか逃げさせてくれない人のようだ。

この女子生徒は一科生だが、二科生である俺達を見下す様子はまるでない。

本当に平等に見てるのか、それとも見下すまでもないのかは分からない。

 

「当校では仮装型ディスプレイ端末の持ち込みを認めていません。ですが残念なことに、仮装型を使用する生徒が大勢います。でもあなた達は、入学前からスクリーン型を使っているのですね」

 

「仮装型は読書に不向きなので」

 

校則堂々と守らないって大丈夫かよ、魔法科高校。

まあ、リア充(笑)はルール破ることを青春と思ってるからな。

制服を着崩してるのが本気でかっこいいと思っているやつらだ。そういうやつ大人になってから思い返すとダサかったことに気づくから気をつけろよ!

ところで全部達也がこの女子生徒の対応してくれてるから、こんな呑気なこと考えていられるけど、これもしかしてあの人から俺見えてないってこと?

もしかしてついにCADを使わなくてもステルスヒッキー使えるようになった?

 

「動画ではなく読書ですか。ますます珍しいです。私も映像資料より書籍資料が好きな方だから、何だか嬉しいわね。そちらの方も読書が好きなのですか?」

 

「えっ?まあ、そうですね。動画は見てると疲れるので」

 

どうやらステルスヒッキーは発動してなかったらしい。

ぼっちライフ満喫出来ると思ったのにな。

 

「あっ、申し遅れました。私は第一高校の生徒会長を務めています、七草真由美です。ななくさ、と書いて、さえぐさ、と読みます。よろしくね」

 

げっ生徒会長で更に数字付きかよ…

しかも、よりにもよって七草かよ。

俺達が四葉の家系ってバレたらめんどそうだな。

というか、生徒会長で数字付きの時点で目立つ要素しかなような人だし、俺は絶対にこれから先この人と関わらないようにしよ。

なんとなく直感でわかるが、この人は面倒事を呼び寄せる人だ。

まあ二科生だし、静かにすごしとけばこれから関わることもないだろう。

 

「俺、いえ、自分は、司波達也です」

 

「自分は比企谷八幡です」

 

「そう、あなたたちが、あの…」

 

達也が自己紹介したから俺もしたが不穏な言葉が聞こえたぞ。なんだその「あの」って、入学前から話題になることなんて…いや、意外とあるわ。というか話題になる要素多すぎだろ。

 

「先生方の間では、あなた達の噂で持ち切りよ」

 

俺達が黙ってるのを一切気にする要素もなく、七草先輩は笑いながらそう言った。

達也は良い噂かも知れないが、俺が噂になるってどう考えても目をつけられるやつだ。

目をつけられるのは中学の時だけで十分味わったっていうのに。

あの平塚先生は未だに結婚相手は見つからないのだろうか。早く誰か貰ってあげて!

 

「司波くんの方は入学試験、七教科平均、百点満点中九十六点。二人とも魔法理論と魔法工学は、合格者平均点が七十点に満たないのに満点。比企谷くんはこのふたつが出来るのにほかの教科はなぜか白紙。実技でもかなりの得点を出してたって聞いたわよ。白紙じゃなければ文句なしの総代だったかもだって」

 

「ペーパーテストの成績です。情報システムの中だけの話ですよ。八幡に関しては試験中寝てたそうです」

 

「おい達也、そこは少しでも誤魔化してくれよ」

 

「そんなすごい点数、少なくとも、私には真似出来ないわよ?わたしってこう見えて、理論系も結構上の方なんだけどね。入学試験と同じ問題出されても、司波くんのよう点数はきっと、取れないだろうなぁ。比企谷くんが本気出しても理論では勝てないでしょうね」

 

「すいません七草先輩、そろそろ時間ですので、失礼します。七草先輩も生徒会関係者ならここにいたらまずいと思いますので。行こうぜ、達也」

 

なにか七草先輩は話したげだったが、少々強引でもなによりも早くこの場から去りたかった。

 

 

「ありがとう、八幡。あのまま会話が永遠に終わらないかと思ってた。」

 

「礼を言われるまでもねぇよ。俺が早く切り上げたかっただけだから」

 

そんな話をしながら、俺達は講堂に向かった。

 

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生徒会長と話し込んでしまったせいで、すでに講堂の席は半分以上が埋まってしまっていた。

そしてその座っている人達を見て気になったことがある。

それぞれが座っている"位置"だ。

座席の指定はなかったはずだ。

それなのに前半分には一科生、後ろ半分には二科生と誰かに指示されたかのように綺麗に分かれていた。

 

「最も差別意識が強いのは、差別を受けていものである、か…」

 

隣で達也がぼそっと呟いたが、確かにその通りだ。もし二科生の中に差別をするなと思っている者がいればこんな綺麗に分かれています状況でも、前半分に座るべきである。つまり、後ろ半分に座った時点でその二科生は差別を受けることを認めてしまったことになる。

 

「そんなことより、これじゃ俺のベストプレイスの真ん中の席に座れねぇじゃねえか」

 

そう、なによりも俺にとっての問題は、ぼっちのための席である中央の席に座ることが出来ない。二科生の先頭と思わしき人達が中央の方に既に座っているし、その1列前に座ってしまうと明らかに浮いてしまう。

 

「まあ妥協点の後ろ三分の一辺りに座るか」

 

時計を見るとあと入学式まで20分ある。講堂では通信制限が掛かっている影響で、文献サイトにアクセスできない。この残りの時間をどう過ごすか考えたが、選択肢はひとつしかなかった。

 

寝よ

 

「あの、お隣は空いていますか?」

 

寝ようとした瞬間に声をかけられてしまった。きっと自分にかけられた声ではないと信じ、そのまま寝ようとしたら達也に小突かれた。

どうやら俺に対するやつらしい。

仕方ないから答えるか。

 

「空いてるよ、というか自由だからわざわざ許可取らなくてもいいだろ」

 

「もし、お友達とかと座っていたら迷惑かなと思ったので…」

 

「安心してくれ、こいつには友達がほとんどいない」

 

「おい」

 

達也が余計なことを隣に座ってきた女子生徒に吹き込み始めた。

そういう言い方をすると俺が友達できないみたいだろ。

俺は作らないだけだから!決して出来ないわけじゃないからな!作ろうと思えば友達百人だってよゆ…

やめようこれ以上言うと虚しくなる。

 

「あの…」

 

もう大丈夫だろうと思ってたが、まだ何かあるのだろうか。肘とか当たってないし文句つけられる筋合いもない。

 

「私、柴田美月っていいます。よろしくお願いします」

 

悩んでた俺に予想外の言葉。たまたま隣の席に座ったやつに自己紹介をするだろうか。個人情報は大切にしろよ。

だが、この柴田という女子生徒の顔を見ると明らかに無理して自己紹介をしている。

もしかして、"ただでさえハンデを背負っているのだから、二科生同士助け合わなければならない"と誰かに言われたのだろうか。

確かに、弱いものが生き残るには徒党を組むことが重要だ。だからといって俺のようなやつを引き入れる必要はないと思うが。

 

「比企谷八幡だ、よろしく。こっちは俺の知り合いの司波達也」

 

「よろしく」

 

まあ無理してまで自己紹介してくれたのを、無視できるほど俺は図太くない。

我関せずみたいな態度をしている達也を巻き込んでやった。

冷たい目でこちらを見てくるが、深雪に比べたら全然平気だ。

柴田さんはこちらが自己紹介を返してくれてほっとしていた。そこまで不安なら自己紹介しないでくれ。

 

「あたしは千葉エリカ。よろしくね、司波くん、比企谷くん」

 

「お、おう。よろしく」

 

「こちらこそ」

 

柴田さんの更に向こう側にいた千葉さんからも自己紹介を、受けてびっくりした。

あれか、こいつら二人で行動してたのか。

柴田さんが物静かな性格だとしたら、千葉さんは活発な感じだな。俺とは相容れない存在だ。

 

「二人は同じ中学?」

 

達也が質問をした。

意外だ、達也はこういう時は自ら関わろうとしないタイプなのだが。

まあでもわざわざ二人で行動しているなら中学からの知り合いと考えるのが自然だろ

 

「違うよ、さっき初対面」

 

えっ嘘でしょ?初対面の人とずっと一緒に行動すんの?

俺と達也のキョトンとしてる顔が面白かったのか少し笑いを噛み殺しながら、説明を続けた。

 

「場所が分からなくてさ、案内板と睨めっこしていたところに、美月が声をかけてくれたのがきっかけ」

 

「…案内板?」

 

なんでだよ、端末に会場の場所のデータが送られてるはずだろ。今どき迷子になるなんて無いはずだが。

 

「あたしたち、端末持ってきてなくて」

 

「仮装型端末は禁止だって入学案内に書いてあるんだもん」

 

「そういうことか…」

 

良かったですねさっきの生徒会長さん。ここにも校則を守ろうとしている善良な生徒がいますよ。

まあ端末を持ってきてないにしろ、普通会場の場所と流れは覚えとくものだと思うが。

ぼっちは、全部自分でやるしかないから全て把握しとかなきゃならない。これは常識だ。

えっ?そもそもぼっちじゃない?それは知らない。

そんなこんなで会話をしていたら入学式が始まった




少し短めではありますが、その分更新頻度高めで行きたいと思ってます。

どこまで書くかでいつも悩んでいますが、だいたい書くための集中力が切れたところで投稿しているので、微妙なところで終わるかもしれません。
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