自称機械技師の備忘録   作:アビャア

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1ヶ月以上も投稿が遅れてすみませんm(__)m

仕事の忙しさで執筆が遅くなりました。

それと今回もキャラ崩壊高めです。それではどうぞ。




5.あぁ、懐かしき人形達よ(白目)

数時間振り、丈二だよ。

 

S020区にあるグリフィン支部に就職したら、濃い支部長と秘書に会ったり、昔指揮兼etc.を担当してきた戦術人形小隊『白い猟犬』に所属する戦術人形の一体にして主人公ポジ、9a-91ことクアンにジーグブリーカー(感動のハグ)で三途の川を数秒見た丈二だよ。

 

 

今、俺がどうしているかって?それは.....

 

 

 

 

 

 

「スンスン.....はぁぁぁ。久々の叔父様の匂い....凄く良い。フフッ、いつ嗅いでも叔父様の匂いは落ち着くなぁ......。」

 

 

 

 

 

 

 

「ふむ、此がおじ様が隠居してからこの戦場に復帰するまでの経緯ですか。まだ隠している秘密がありそうですがミステリアスな所が叔父様らしいので止めておきましょう。なんだって私も秘密兵器なのだから。それで叔父様、何か面白い秘密(ネタ)はありますか?」

 

 

 

 

 

(へっあっっ、あっわわわわ....どっどうしよう、どうしよう。まっまさか丈二隊長と再び会えるとは思わなかったから私思っている以上に緊張し!だっ大丈夫!緊張するなわっわ私!昔は普通に話せたんだし、いっ今やってるクオン達みたいに接すれば!.....あわわ、今度は話す内容が思い付かないよぉぉぉ......。どっどうしよう!」

 

 

 

 

「ハラショー、この光景とても懐かしいわね。隊長の疲れからして、でもそろそろ止めるべきかしら.....いや、このまま眺めるのもいい気がするわね。」

 

 

 

 

「.......。」モグモグ

 

 

 

 

 

こんな状況だ。

 

 

 

 

現在、俺が軍役時代に担当していた特殊人形小隊『白い猟犬』のメンバーがルームシェアしている部屋で俺にジークブレイカー(無自覚)をかましたクアンに薄緑色のジャケットを恍惚の笑みを浮かべながらクンカクンカされ、銀髪の三つ編みのお下げを靡かせる戦術人形『ティス』がメモを取りながら俺に質問攻め。

 

ロシア帽を被った淡い金髪人形の『ペーシャ』は、心の声が漏れる程に限界オタクみたいな状態になり、ロシア風の白い服装をした『ナガン』は赤いソファーに座って足組をやり、昔を懐かしみながら珈琲を飲みコレを止めるべきか否か考えていた。

 

 

どうしてこうなったんだよ?っと思った諸君。こうなった経緯を軽く纏めるとしよう。

 

先ず数時間前、クアンの感動の再会というなのジークブレイカーに俺は気絶一歩手前だった。

そこにVectorが用事を終えた際に偶然に出会い事欠きことをえるが、その隣には白い猟犬のリーダー格『ナガン』がにっこり笑みを浮かべたまま無言状態だった。

 

 

正直言ってめっっちゃ怖かった。彼女の後ろに般若が見えるような錯覚があったもん。誰だってビビるわ。

 

俺はそのまま宿舎の部屋にドナドナされると入社までの経緯を話しそして今に至るってわけだ。

 

ちなみにペーシャは部屋の中にいて俺を見た瞬間、フリーズしさっきまで気絶していた。あいつ仕事と戦闘以外はどういう原理か分からないけど極度に緊張すると赤面して気絶するからなぁ。

 

 

 

ちなみにVectorは、お菓子を頬張って俺の護衛という仕事を放棄してます。

やはりというか、隣にナガンがいたと云うことはそういうことだったんだろう。再会した時心なしかゲッソリしていたし。

 

えっ?白い猟犬やら1.5世代戦術人形について教えろ?

 

おっとそうだったな、すまない。それらについて詳しいことを話すのを忘れてたよ。

それじゃ、それについて話すとしようか。

 

1.5世代型戦術人形は、第二世代を作り出す為に必要な情報を得る為にペルシカがロシア軍協力の元秘密裏に製造されたロシア生まれの銃の名を冠した戦術人形のこと。

 

ペルシカが烙印システム及びコアの試製型を民間人形に取り入れることでAIを向上させ人間と同じ思考ルーチンに近付かせながら戦闘能力の上昇に事に成功した。

それにより、人間との連携が取れやすくなり404小隊みたいに指揮官がいなくてもそれなりの自律行動と状況による対応が可能となった。

 

性能は第二世代に劣るが、人間と同じように学習する特性があるため第二世代が製造されるまで戦争当時の戦術人形の中でも上位に食い込む程の破格のスペックだ。

現に7機製造されたのだが、未だ全機ロスト無しという高性能っぷりを見せている。

 

.....感情の司るAIが向上し過ぎて全機が自分と同じ同型より性格の癖が強くなってしまったけど。

 

そんな彼女達にも弱点がある。

試作型なこともあってか烙印システムが密接に絡み合ってしまい民間人形に戻せない点とペルシカでさえそのコアを作るのが非常に難しくて高コストな点、そして機密情報漏洩防止の為、バックアップが取れず壊れたらその人形の人生は『終わり』という欠点を抱えていた。

 

軍役時代の頃、一体の開発コストがI.O.P製の高級人形3体分掛かる程の高さということをペルシカから聞かされ思わず珈琲を吹き出してしまったのは記憶に新しい。

 

 

そんな高コストで作られる人形を失うのはかなり痛手を負う負担を減らす為、当時ロシア軍の中で自律人形に詳しかった俺に白羽の矢が立ちこのプロジェクトに強制的に参加。

 

さらに、情報収集の安定化をはかる為かペルシカので俺が隊長にして小隊『白い猟犬』が結成。ペルシカ協力の元、1.5世代の修理や不具合の修正と改良。数多の戦場を駆け抜けそこで得た情報を収集して第二世代戦場人形に携わったたわけだ。

残りの三体はペルシカの管轄におかれ活動していたが、クルーガーがG&K社を立ち上げた時に移籍をした以降はこの会社を支えてるらしい。

ティス曰く、この三体もこの支部に所属したらしく今は戦力の足りない地区に遠征するらしく会う日が少ないらしい。

 

そういえば彼奴ら白い猟犬に所属してなくてメンテと修理以外会う日が少なかったけど濃かったなぁ。特に第一号として1.5世代人形になった『アイツ』は一人大好きな自由人のソレだったな。彼奴らと再会したらウォッカで乾杯しとくか。

 

 

おっと、一寸だけ話がそれたな。それじゃ白い猟犬のメンバーについて自己紹介するとしよう。

 

 

先ず最初はクアン。メンバーの中で最初に俺と再会し感動のハグをかました奴な。

その昔、ロシアの消音銃として名高いアサルトカービン『9A-91』の名を冠する戦術人形にして1.5世代戦術人形第6号。

近接戦闘担当で『白い猟犬』において状況を打開する主人公ポジションな彼女は、礼儀正しく仲間想いなのだが、匂いフェチ(俺限定)と重度の叔父(俺)コンを患わせた残念娘。

ちなみに彼女とは義理の親子?みたいなものだ。ここ重要。

 

ちなみに戦術人形『9a-91』の服を着用しているが、過去のトラウマと恥ずかしいという理由で黒いスパッツとボディスーツを着用している。

.....あの服かなり透けてるし防御性皆無だからな。あれを考案した奴はかなりの変態だ。もし見つけたらシバくかもしれん。

 

次にメモ帳片手に質問攻めをしている長い後ろ白髪を三つ編みお下げが『ティス』。

クアンとは民間人形時代からの同期で彼女の妹分で最後に作られた1.5世代人形第七号。諜報と偵察を担当しているダウナーガールちゃん。最近、背の高い義妹が出来たとか何とか。

 

先行開発では兵士の評価が高かったが完成間近で中止となった消音銃『Ots-12』の製造背景が性格に影響したせいなのか、自身を秘密兵器と呼ぶ程に『秘密』が大好き。その為か記者の如く秘密(ネタ)を探すのが趣味な一面を持っている。

ちなみに彼女にも叔父様と呼ばれている。

 

何故俺がこの二人に叔父様と呼ばれている理由かって?彼女達を拾った後、なんやかんやあってこうなった。

経緯を話すと長くなるからまた今度な。

 

 

 

そして、戦術人形第四号でPPSh-41を冠した『ペーシャ』は、気弱な引っ込み思案の清楚で皆のマスコットというか天使。

あんまり増減しない身体なのに体重を気にしたり、身なりを気にしたりと少女らしい性格で人間人形問わず傷の手当てが上手な衛生兵。その健気な性格と優しい笑みで兵士の間では『天使』と呼ばれるレベルで隠れファンクラブが創設されたレベルだった。

 

戦闘時は基本的に可愛い悲鳴を上げてしまうが、一度スイッチが入ると目のハイライトが消えてロシア軍人もニッコリな働きをする天使()に大変身する。

相手の戦術人形血飛沫(オイル)を浴びたままでニッコリしたときはチビりそうになった。

それと護りに特化したシステマを得意とし右に出る奴が少ない。

 

最後は1.5世代戦術人形第二号にして現『白い猟犬』のリーダーで、ソファーで珈琲を飲んでいる『ナガン』だ。

モシン・ナガンをベースにした彼女は鋭い慧眼と冷静な判断力を持ち、相手を励ましたり勇気付けたりするのが上手く、皆を纏めたりとお姉さん的存在なのだが天然系で、油断した所でその天然さを爆発させる系姉さんだ。

 

狙撃と早打ちはかなりの腕前だが、アイアンサイトじゃないと遠くの敵を狙撃出来ない謎の欠点がある。何でも集中し過ぎて一時的な二日酔いの感覚に陥るらしい。

 

それでもスコープ無しで200m先の敵にヘッドショットをしたり、高速で移動する車やヘリの操縦士を撃ち抜いて撃墜したりと頭可笑しいレベルの神業を平然とやるから、兵士の間では『シモ・ヘイヘの再来』と呼ばれ畏れられていた。

 

 

 

此が彼女達『白い猟犬』だ。404小隊とは違う濃さがあって面白いだろ?

コレでも最初の頃は大変だったんだぜ?最初はナガンとペーシャの三人で活動してた頃は、感情のオーバーフローで気絶するペーシャと狙撃スコープを覗いたら二日酔いに陥るナガンに四苦八苦しながら解決策を探すために奔走したり、その一年後には過去のトラウマで人間に対して憎しみと警戒心が強かったティスとクアンの心を解かす為にアレやコレやを試したりと大変だった。

 

それに戦術人形が浸透してなかった頃だったから認められるまで軍の兵士やいけすかない上司にパワハラされたり罠に嵌められたり貶されたりしたがソレを逆に利用して相手をぐうの音すら出さない程に叩きのめしストレス発散をしていた。

 

最低だと思うが、こういう輩は叩きのめさないとまた手出してきて厄介だという事を前世で嫌になるまで教えられたからね。

前世で上司や同僚に俺が造り上げた製品を自分の手柄にされたり、ライバル会社の工作員によって罠を仕組まれたりとか.....あぁ、思い出すだけで胃がキュッとなりそう.....。

 

 

「むっ、おじ様?顔が少し青いですが大丈夫ですか?」

 

 

 

大丈夫だティス。明日からハードな仕事が始まる絶望感が頭を過ってダウナーな気分に陥っているだけさ。

それより、クアンを剥がしてくれないか?今からシルニキ作りに取り掛かりたいのだがこのままだと動き辛いからね。

 

 

「了解しました。ほら姉さん、何時まで嗅いでいるんですか?おじ様がシルニキ作るから離れてください。」

 

「あぁっ!まっまってティス!?あと数秒、あと数秒だけ!!私の身体に叔父ニウムがまだ溜まってない!」

 

「はぁ。何言ってるのですか姉さん。そんなの.....」

 

 

ふぅ、歳の衰えもあってか肩と腰がこるな。ほんと歳は取りたくないものだ。

さぁてとキッチンに向か....

 

 

 

「そんなの、叔父様と一緒に寝て充電すればいいじゃないですか?」

 

「.....っ!У меня была эта рука(その手があったか)!私としたことが叔父様と再会したという喜びのあまり忘れていました。流石、我が妹分にして秘密兵器ですティス。」

 

 

「スパシーバ。あっペーシャも一緒に添い寝しませんか?」

 

「待ってティス今隊長と話す内容を考えて.....えぇ!!/////まっ待って下さい!ティス!////隊長のお腹を枕にして寝るのはいっいけないですよ!!/////」

 

「えっティス、そんな事一言も言ってないわよ。」

 

 

 

「........キュー/////」ボンッ!!

 

 

「「ペッペーシャさん!?」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか今、さらっとトンでもない会話を耳にしたのだが気のせいだ。きっと疲れによる幻聴に違いない(白目)。

さらりとペーシャが妄想のあまり気絶しているが気のせいだ。

よしっ!これからシルニキ作るぞー!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「vector。この姉妹二人と戯れる指揮官と後ろでアワアワするペーシャのスクショ、じつにハラショーだと思わない?」

 

 

 

「.......ナガンさん。鼻血出てます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




1.5世代戦術人形
ロボット物に有りがちな試作機的存在。
ペルシカがロシア軍の協力の元秘密裏に作り出した戦術人形。試作型の烙印システムとコアや民間人形がベースだったりと第二世代人形のプロトタイプともいえる存在。
AR部隊と404小隊と同じバックアップ無し
全機で七体作られ、そのうち四機が『白い猟犬』。残りはペルシカの管轄で活躍した。


白い猟犬
1.5世代戦術人形四体と丈二で結成された特殊小隊。
戦術人形自体浸透されてなく最初は馬鹿にされたが、急激に成長し軍に貢献した特殊小隊。
丈二が丈二を抜けた後はG&K社に移籍し活動していた。





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