恋は盲目ゆえに指揮官の思いを勘違いし、挙げ句の果てに…
嫉妬と狂気によりヤンデレ堕ちするクリーブランド姉貴小説です。
「ふっふーん!指揮官!今回もまたMVPだったぞ!」
快活に俺に笑顔を向けるこの少女はクリーブランド級軽巡洋艦の長女、クリーブランド。初期艦の綾波の次に着任し、様々な海域で活躍してきた。彼女の力量には今も頼りにしており、現在も第一艦隊の主力メンバーとなっている。
「うむ、本当によく頑張ったな。それにしても…綾波改にポートランド改といずれのタイプにおいても高火力を得意とする艦たちに引けを取らないとは…さすがと言うべきだな。」
「まぁこれも努力の成果ってやつかな!」
「うん…とても頼もしいよ。」
談笑しながら泊地の廊下を歩いていると明石に出会った。
「指揮官ーちょっと新しい着せ替えについて相談がしたいんだにゃ!また良いのが入ったから是非オススメしたいんだにゃ!」
「はいはい、どうせまたセールスだろ?じゃあ少しだけだぞ。また後でなクリーブランド。」
「あ、あぁ…そうだね!また後で!」
俺は明石に手を引っ張られショップに引きずられるようについていった。
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ボスっ…
「はぁー…」
自室に戻ったクリーブランドはすぐさまベッドにうつ伏せでダイブした。
「指揮官…♡はぁ…♡指揮官…♡今日もまた褒められた♡今日もいっぱいお話ししたなぁ♡もっと指揮官の役に立ちたいよぉ♡もっと褒めて欲しいよぉ♡あぁ指揮官♡指揮官…♡」
男勝りで頼れる性格の彼女も恋には盲目で、乙女なのだ。彼女もまた戦時において活躍したにも関わらず最期は除籍されスクラップとなった身である。「もしかしたらまた自分はいらなくなるのではないか。」という過去に対する恐怖と今の指揮官に対する信頼と愛情が掛け合わさり今の彼女の力は成り立っているのだ。
「指輪…もらえるかなぁ…指揮官が私なんかを選んでくれるかなぁ…」
そんな不安と期待の中、戦闘の疲れからかぐっすりと眠ってしまった…
翌日--
「指揮官!今日のデイリーミッションを忘れるなよ!建造がまだ済んでないじゃないか!」
「わかってるよークリーブランド。今は大したイベントもやってないからなぁ、小型建造で済ますか。まぁよくてディエゴだろ…もう改造終わったんだからいらねぇって…」
ピッ《1:25:00》
「「!!」」
「ディエゴの霊圧が…消えた?…
高速建造だ!」
ボチッ
「うわっまぶしっ!」
キューブが猛烈な勢いで回転を始める。
まばゆい光の中現れたのはーー
僕がよく知ってる顔だった。
「指揮官か?頼りに…ならなそうね。でも…姉貴はここにいる…♡
仕方ない、モントピリア、着任した。指示なんてしなくても構わないよ」
「あ…あ…
やっとまともなSSRダァァァァァァ‼︎!」
涙を流す指揮官と妹の喜ぶ顔に僕もおもわず笑みを浮かべる。
だがこのことが
僕にとって地獄の始まりだった…
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「はい指揮官。これがモントピリアの最終ステータスの予測データにゃ。」
「うむ。明石、ご苦労だった。」
早速先ほど明石に頼み、モントピリアの今後の運用方法の方針決定のために書類を作ってもらった。
「ふむ…同じクリーブランド級の中でも長女のクリーブランドを抜いて性能はトップに位置してる…味方バフもとても優れているな…」
「たしかに性能自体はクリーブランドの上位互換だけど、クリーブランドのバフが味方全体なのに対して、モントピリアの場合バフは巡洋艦だけだにゃ。かなり編成を入れ替える必要があるにゃ。」
「そうだな…」
数分ほど考えた後結論が出た。
「今現在我々はエセックスの育成に取り掛かってるよな?彼女のスキルを最大限活かす為に現在第一艦隊の主力のエンタープライズを残してそこにエセックスとpowを組み込む。前衛はモントピリアのバフを生かした巡洋ユニオンを使用しよう。ここではサンディエゴ改とポートランド改を加えようと思う。」
「ん?ふにゃあ?クリーブランドは入れないのかにゃ?」
「あぁいらないな…まぁあいつには護衛艦隊の征討用艦隊に移ってもらおうとおもう。(バフ持ちが二体は被った時には痛いしなぁ…)」
「わかったにゃあ。じゃあ司令部に報告してくるのにゃあ。」
そう言い終わると明石は司令室を出て行った。
部屋を出た明石が最初に目にしたのはうつむきながら床にもたれて座るクリーブランドの姿だった。
「…どうかしたのかにゃ?」
「……私は第一艦隊から外されるんだろ?
」
話してる途中も俯いたまま顔を見せなかった。
「聞いてたのかにゃ…確かに外されるのは事実にゃ…だけど決していらなくなったわけじゃなくてこれからも海域征討をおk「嫌だ!そんなの嫌だ!僕はいつも指揮官のそばで戦いたいんだ!指揮官が褒めてくれるから僕は生きてるんだ!…妥協なんて必要ないんだ…」」
明石には彼女の言う意味が何となくわかっていた。
ボス戦を主に行う第1艦隊と護衛艦隊の討伐を行う第二艦隊は全く違う。ボス戦は未知の領域であるため攻略すれば祝福され、撤退をしても慰められるものなのだが、そこまでに必要な第二艦隊の任務はミスは許されず成功するのが当たり前なものである。当然彼女の求める「指揮官のそばで戦う」は実現されるとは言えないだろう。
「…明石も指揮官の意図を完璧に汲み取ることはできないけどこれだけは言えるにゃ…クリーブランドは決していらなくなったわけじゃないにゃ…絶対指揮官にとって大切な存在なのに間違いないにゃ…」
「…わからないよ…グスッ…私には…本当のことなんて…ヒクッ…ううう…」
明石は彼女をこの後一生懸命なだめ、部屋に連れて行きここが落ち着くよう働きかけた。
「そ、そうだよね…私がしっかりしてないと…妹たちに示しがつかないや…私は指揮官のことを信頼するよ…」
彼女はその夜、泣き疲れてぐっすり寝た。
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「…と、これが今後の計画だ。どう思う?モントピリa…
「姉貴がいない。認めるわけないだろ。」
お前俺の話聞いてたか⁉︎」
司令室ではモントピリアと指揮官が小競り合いを行なっていた。
「いいか、僕は姉貴が絶対だ。西の方に姉貴がいれば駆けつけ、東の方に姉貴が泣いてればすぐさまぎゅーっとしてやるほどなんだぞ?なぜ姉貴を入れないのだ?」
「うう…だから理由は説明しただろうが…演習では一緒にしてやるからさ…な?」
「ならしょうがない。でもそれ以外にも、姉貴はここの古参だと聞いている。そんな姉貴を簡単に切り捨てるとは、指揮官は姉貴のためにも少し痛めつけなければならないな…」
「ま、待てよ。そのことは俺も気にかけてるんだ…だから、彼女に第二艦隊への移転を告げるとき…これを渡そうと思うんだ。」
そう言い、彼がポッケから取り出したのは
誓いの指輪だった。
「こ、これは…!」
「ずっと取っておいたんだ。いつ使おうか、誰に上げようか悩んでいたんだけど…今回のことで決心がついた…やっぱり、彼女が俺にしてくれたことは偉大だ。これでどうか、俺がいつも彼女を見守ってると言うことを伝えられたらな、となればいいんだけどね…笑」
指輪をモントピリアに見せ、照れ臭そうに笑う。
「やはり…姉貴が選んだだけあるな…その心意気。僕は認めようと思う。」
「良かった…安心したよ。」
無駄をなでおろした、指揮官は指輪をポッケに入れなおそうとしたところ、
「あっ待った。」
「ん?どうした?」
「いやその…お願いが一つあってだな…僕も実は少し指輪に興味があってね…僕がもらうくらいならもちろん姉貴にもらってもらう方が何億倍も良いんだが…それでだな、一回はめてみても良いかな?」
「んー…確か指輪はお互いのパートナー同士が身につけなければ効果が発揮しないらしいから…まぁこれからは義妹なんだしな。やってみて良いぞ。」
モントピリアの目の前に再び指輪を差し出す。
それを大事そうに手に取り、ゆっくり薬指にはめる。
「おお…これが…すごい…契約自体は成立してないけどこれはこれでみてるだけで力が湧きそうな代物だな…」
太陽にかざすと煌びやかに輝き、いかにも閃光を放ちそうである。
指輪の輝きに目を奪われていた二人は気づかなかった。
ドアが開かれる音ー
そこにはー
絶句するクリーブランドがいた。
「……あ…クリーブランドか…入る時はノックをしてくれよ…びっくりするだろうが。」
「あ、姉貴っ!姉貴!どうしてここに⁉︎もしかして僕に会いにきてくれたの!?♡」
既に二人の能天気な声は彼女に届いてない。彼女の頭にあるのは、
信じていた「はず」の指揮官と、
隣にいる指輪をはめた「自分より優れた」妹の姿である。
「…………………」
涙も叫びも、むしろ声すらも出すことができなかった。
彼女は完全に絶望した。
自分の心がへし折られる感覚がしたのだ。
この瞬間、自分はもうクリーブランドとしていらない存在に完全になってしまったのだと理解した。
これにより、今まで指揮官への忠誠心と恋心によりふさぎ込まれていた、過去の恐怖と形容しがたい悲しみが救いようのない重みとなって解放されてしまった。
「……ど、どうしたんだ…?」
「あ、姉貴?ねぇ、姉貴?」
二人が彼女の異変に気がついた時は既に遅かった。
彼女は無言のままうつむき、後ずさりして廊下に飛び出した後、自室へと駆け出した。
「お、おい!クリーブランド!」
「姉貴!」
二人は全力で追いかけた。しかし、部屋の前に来た時にはすでに施錠がされてて中に入ることができなかった。
この時始めて、彼らは自分たちがやってしまったことを理解した。
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…あれから数日が経ったが部屋からは一向にクリーブランドは出ようとしない。
このままではまずい。彼女に、あれは誤解であったと説得して指輪を渡して戦線に復帰してもらわなければ…
この思いにより指揮官はクリーブランドの部屋のドアを無理やり外し中に侵入することにした。
ジジジジジ…ガコッ…
「これで鍵は壊れたにゃ…あとはドアを開けるだけだにゃ。準備はできてるかにゃ?指揮官?」
「あぁ、いつでも大丈夫だ。」
「兄貴…お願い…やっと会えたと思ったのに…早く出てきて…」
「…それじゃあいくにゃ…」
カチャ、キィィィィ…
「クリーブランド!」
「姉貴!」
部屋の中は真っ暗で、ぐちゃぐちゃに切り刻まれたベッドや粉々に粉砕された家具などで辺りは散乱しておりまさに地獄絵図だった。
「モントピリア。お前はここで待ってろ…」
「う、うん」
足元に注意しながら奥へ奥へと進む。
部屋の片隅の洗面台から水の流れる音がする。
そこにはクリーブランドがいた。
「…っ」
暗くて輪郭しか見えなかったが様子がおかしいのは明らかだった。
「クリーブランド…おい…おい!」
肩に手を置き…ゆさゆさと揺さぶる、電気をつけた瞬間 指揮官の全身悪寒に包まれた。
そこには以前のような彼女の姿ではなく、美しかった金髪は乱雑に銀に染められており、髪型はモントピリアそのままでかつてのくりりとした目の周りはナイフで切られたあとが残ってまさしく冷たい眼へと変わってしまった…
振り返った彼女はギラッと瞳孔を開き言った…
「あっ…♡指揮官♡指揮官♡あのね、指揮官♡私ね♡指揮官のために、指揮官が私のこと好きになってくれるように頑張ってイメチェンしたんだよ♡あはっ♡ちょっとね…目のところはどうしようもなかったけど、頑張って努力したんだよ♡ほら、私って妹たちに比べて本当に使えなくてどうしようもない艦だけどね♡指揮官だけには、指揮官だけにはなんとか喜んでもらおうと思ってこうしたんだけどね……ね、ねぇ指揮官…お願い…私、指揮官のためなら何でもするから…本当にどんなことでも命令されたらしっかりやるから…指揮官のそばにいさせて?…そこらへんに落ちてるゴミ見たいだと思ってさ……お願い…何番目でも良いから…ただ近くにいるだけで…そうじゃないと…もう耐えられないの…私なんていらないってわかってるけど…もう嫌なの…いやだ…いやだ…いやだ…いやダ…イヤダ…イヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダイヤダ!
いやダァァァァァ‼︎死にたくないいいい!スクラップは嫌だァァァァ!お願いだからァァァァ!死にたくないいいいいい!ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁぉぉぁぁぁぉぁぁあ!!!!!ぁぁぁ……」
恋は盲目…
正しく冷静に考えればこうなることはなかったのかもしれない…
これは恋と嫉妬によって破滅した一人の少女の物語…
アズールレーンは既存でヤンデレキャラがいるのでどの子を堕とそうとか考えるのは難しいですね…強いて言うなら今度はエンプラとかユニコーンとかメンヘラ堕ちさせたいですねぇ