那須隊の番犬   作:遠野雪人

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 前振り回です。


第9話 志岐犬彦③

 

 

 

「ざわざわ……ざわざわ……」

「そのBGM、何故かすげえ負ける気がするからやめてホント」

「雰囲気を盛り上げようと思って」

「どうして盛り上げようと思ってそのチョイスになるのかがまずわからない。いいんだよこういうのは無理に盛り上げなくて。無心だ……無心になること、それが一番良いんだ……!」

「ああうん、もうオチが見えた気がしたからいってみようか」

「そういうこと言うなよ――いや待て、逆に期待値下げた方がフラグっぽくていいかもしれん。ちょっとそのまま続けてみて」

「10連の中に燦然と輝くSR1枚……昇格演出確定からのダブり……」

「あしまったこれ呪いの言葉だ。させるかこれ以上俺の運気は下げさせねえ……!」

「物欲丸出しじゃないか」

 

 いっけぇ――! とヒト叫び。10連ガチャボタンをポチリと押すと始まる演出。

 

「キタ! 昇格演出キタ! 俺達の勝利だ……!」

「え、嘘ホントに? 引き弱の犬彦が昇格なんて引けるわけが――、あ」

 

 めくれたカードを見た両者の顔が一変する。ダブり。過去に入手済みのもの。またそれ以外のカードが全て通常レアであることを見届け、真っ白になった犬彦が呻き声とともに崩れ落ちた。

 

「おお、おおおおお………」

「あーうん、言葉にならないもんねこの悔しさは。よくわかるよ、うん」

「そう言いながらクッソいい笑顔浮かべるの止めてもらえませんかね」

「てへぺろ」

「殴りたいこの笑顔。何でこういうのってこんなかっこいい演出の割に限定カード来ないんですかね」

「物欲が消し切れていなかったと見えますね。まだまだ修行が足りんぞよ」

「そこまで言うならお前引いてみろよこの野郎」

「――あれ? こんな時間にお客さんなんて珍しい」

「うわなんって適当な流し方だよ」

 

 ピンポーン、と呼び鈴が鳴る音に小夜子が耳を立てる。

 また何か通販でも頼んだのかこいつ、と胡乱げな目を向けるも、心当たりのありそうな風情ではない。友人が訪ねてきた、という線も俺達に限ってはもっとないだろうし……集金だろうか。

 

「あれ? くまちゃん先輩だ」

 

 そろり、とインターホンを覗き込んだ小夜子が素っ頓狂な声を上げた。

 つられてモニタを覗き込むと、なるほど確かに先週末に顔合わせを済ませたばかりの黒髪の女性の姿がある。

 

「何だ? 今日会う約束でもしてたのか」

「まさか、私がどんなキャラか知ってるでしょうに」

「……まあまったくもってその通りだけどよ。口にしてて色々と悲しすぎない? それ」

「どうしたんですか先輩、こんな朝早くに」

「聞けよ」

 

 さっきから流し方が雑すぎねえかコイツ、とジト目を向けるも本人はどこ吹く風だ。

 小さなハンドバッグ1つだけ、というのは女性にとっては軽装の部類に入るのだろうか。モニタの中の熊谷先輩は腕を組んで眉をひそめた。

 

「朝早くってこともないでしょ。もうお昼よ?」

「いやあ、志岐家のタイムスケジュールだとこの時間はおはようの時間帯なんですよ」

「……犬彦くん。余所の家にあんまり口出したくないけど、たまには厳しく突っ込んでもバチは当たらないわよ?」

 

 頭痛が痛いみたいな顔をしてため息を吐く先輩。

 犬彦は恥ずかしいやら情けないやら、口を開くことさえできずにただ頭を下げた。

 

「と、インターホン前で漫才してても埒が明かないわね。とりあえず入れてもらっていい?」

 

 吐息を一つ。切り替えるように声をかけた熊谷先輩の言葉に、何の用だろう、と訝りながらも小夜子が玄関に出迎えに行く。

 さて、そうなると自分は部屋に引っ込んでいた方がいいのかな――、なんて考えていたところ。

 

「何ですか先輩。流石にこんな時間にアポなしに来られても先輩の分のご飯はありませんよ?」

「あんたが私のことをどう思ってるのかよくわかったわ。そうじゃなくて、用があるのは犬彦くんよ」

「犬彦ですか?」

 

 名前が聞こえて足を止める。

 

 熊谷先輩が、俺に? 休日に、わざわざ?

 

 何の用だろうと思い耳をそばだてるも、声を落としたせいかよく聞こえない。鼻がいいなんて特技もこんな時には役に立たない。本当に何のためにあるのかわからない特技だ。

 どうせ俺に用があるなら、と部屋の前で足を止めていると、話が終わったらしい。

 

 わかりました、では早速、と心なしか弾んだ声音で小夜子が熊谷先輩を伴って歩いてくる。

 歩いてくる2人の表情を見て、嫌な予感が膨れ上がった。

 

「犬彦、ちょーっとこっちに来てくれる?」

「大丈夫大丈夫、痛くしないからね」

 

 まるで誘拐犯のような口ぶりで、示し合わせたように含みのある笑顔を浮かべた2人がこちらに手招きしていたからだ。

 

 

 

 

 

「こんな感じ、とか」

 

 細い指を動かして、熊谷先輩が肌を撫でる。

 ひんやりとした感触に、無意識のうちに肌が震えた。

 

「うひぃっ!? ちょ、ほ、ホントやめて……!」

「肌柔らかっ。本当、男の子にしておくには勿体ないわね色々と」

「各方面に誤解生みそうなこと言ってますねくまちゃん先輩」

「スキンケアしてるって言われても納得しちゃうわよホント。あんたも大概だったけど、遺伝なのかしら」

「そんな話は聞いたことないですけどねえ。というかそんな会話自体した覚えがないです」

「……あれ、もしかして地雷だったのかしらこの話題」

「気にしなくていいですよ。それを言い始めると地雷を回避する方が難しくなってしまいますし」

「そこで誇らしげにされても反応に困るわ」

 

 えへんと小さな胸を張る小夜子と、半目で肩をすくめる熊谷先輩。

 互いの距離感を熟知した軽口の応酬にはコミカルな空気が相応しいはずだが、今この場に流れる空気はそれより少しばかりサディスティックでエロティックだ。

 

 ソファに座る熊谷先輩が、隣に座る犬彦の手に指を這わせている。

 恋慕の情があるわけでも、欲情しているわけでもない。

 熊谷先輩の目は冷静に、そして3割ほど愉快そうな色を浮かべており、対する犬彦はソファの端っこギリギリまで後ずさりして逃げようとしている。きつく閉じられた目には涙さえ浮いており、本人が如何に限界なのかを物語っていた。

 

「ちょ、も、もういいでしょう? いいですよね!?」

 

 上擦った声で震える手を離そうとする姿に、笑みを浮かべたままの熊谷先輩が「んー」とわずかに気を持たせて、

 

「もうちょっと試したいことあるんだけどなあ。腕組んだり抱きしめたりとか」

「絶対無理!!」

「なんてね、冗談よ冗談。だいたいわかったからもういいわ」

 

 お許しが出た瞬間、手を振り解いた犬彦が脱兎の如くソファを飛び上がって部屋の隅まで退避した。

 その劇的な反応は流石に意外だったらしく、どことなく恨めしげな視線を送ってくる犬彦を困惑した様子で見つめ、

 

「そ、そんなに嫌だった? それはそれで複雑なんだけど」

「いえいえ、くまちゃん先輩のビッチっぷりには正直犬彦でなくてもドン引きですよというか」

「はっ倒すわよあんた!」

「痛ァ!? も、もうはっ倒してますよ先輩!」

 

 頭に拳骨を落とされた小夜子が抗議の声を上げるも、微かに頬を赤く染めた熊谷先輩がもう一度拳を振り上げる仕草をすると「退避!」と一声叫んで犬彦と同じように部屋の隅に逃げ込んだ。

 

「まったく……姉弟揃ってお客さんから逃げないでよね。仮にもあんた達のためを思ってやってることなんだから」

「……さ、さっきもそんなこと言ってましたけど、そ、それってどういう……?」

 

 物陰から顔を出しながら、恐る恐るといった調子で犬彦が問いかけた。

 他愛のない雑談から入り、犬彦を間近で覗き込むように顔を寄せたり、先程のようにボディタッチを行ったり。流石に反射的に逃げだそうと犬彦が動きかけたところで、その足を止めるようにそう言ったのだ。

 詳しい説明こそなかったものの、悪い人じゃないと思いここまで堪えたのだから、せめて理由を聞く権利くらいはあるはずだ。

 

「話聞いてるだけじゃわからないこともあったから、ちょっと確かめようと思ってね」

「た、確かめる?」

「そ。犬彦くんの異性恐怖症が、どの程度なのかってね」

 

 ちょっと借りるわよ、と一言告げて、熊谷先輩は壁にかかっていたホワイトボードに向けてペンを走らせた。

 

「それは、また、どうして?」

 

 何故急に。どうして熊谷先輩が。

 深く眉間にしわを刻んだ犬彦の疑問に「後で説明するわ」と事も無げに言ってくるりと振り返る。

 

「とりあえず、ざっと見た感じだとこんな感じかしら」

 

 ホワイトボードに書かれた文字をペンでつつく。

 

 

 

 ・会話→○。ちょっと詰まるくらい。ゆっくり喋ればOK。

 ・距離感→△。PS広め? 急に接近しなければ問題なし。

 ・接触→×。握手も抵抗ある感じ。一番改善したいところ。

 

 

 

「所見交えてこんな感じだけど、どう?」

「い、いや……どう、も何も……」

 

 あっけらかんと首を傾げる熊谷先輩に対し、耳まで真っ赤にした犬彦は両手で顔を覆って俯いた。

 

 ――自分の駄目なところを文章にして書き出されるとか、何この羞恥プレイ……!

 

「ホントクソ。どうしようもない」くらいに駄目だしされるだけならまだいい。まだ素直に受け取ることができただろう。しかし文章はまるで母親の如く優しくフォローされていて、下手に貶されるよりよほど恥ずかしい気持ちが込み上げてきていた。

 そんな風に悶えている犬彦を余所に、ほうほう、と興味深そうに頷きながら小夜子が言った。

 

「PSって何ですか?」

「パーソナルスペース。心理学の言葉で、言ってみると個々人の縄張り意識みたいなものね」

「縄張り意識、というと」

「満員電車とか乗ってたりすると嫌だなって思うことあるでしょう? そういう他人に踏み込まれると嫌だなって感じる心の距離のことをそう言うらしいのよ」

「くまちゃん先輩、私が満員電車に乗ったりすると思いますか?」

 

 どころか、犬彦の記憶が確かであれば小夜子はほとんど公共交通機関を利用したことがない。異性恐怖症になってからはほぼゼロだ。

 

「……そうね。一般的に、パーソナルスペースって男性の方が広いとされてて、その中でも個人によって広さが異なるらしいんだけど、あんたの場合そういうの関係無しに広そうよね」

「それほどでもない」

「褒めてないわよ」

「ちなみに、これ何段階評価なんですか?」

「3段階、って言いたいところだけど5段階で決めたわ。上は◎、下は/」

「◎、○、△、×、/の順ですか? あれ、でもそう考えると思ったよりも悪くないですね」

「だって私の中での最上級――というか最下級はあんただもの。あんたと同じレベルだったらどうしようかと思ってたからむしろ安心しているくらいよ」

「ぐ、ぐうの音も出ない正論……!」

 

 自覚があるだけに何も言えない様子で、小夜子が膝から崩れ落ちる。天国から地獄に落ちたかの如きその様に犬彦が愉悦の笑みを浮かべたのは言うまでもない。

 

「こら、あんたも笑ってられるほど余裕があるわけじゃないんだからね? 小夜子よりはマシだったのは幸いだったけど、接触に関してはほとんど同レベルなんだし。今後のことを考えるなら真剣に構えてもらわなきゃ」

「そ、それは……はい」

 

 まったくもってその通り。

 今だって熊谷先輩とまともに目を合わせて会話できていないのだから、どちらにせよコミュニケーション能力に致命的な欠陥があると言われても反論の余地がなかった。

 

 犬彦とて、このままでいいと思っているわけでもないし、諦めているわけでもない。

 何とかしたいという思いはあるのだが、そもそも異性恐怖症を治そうと思うと、女性とのコミュニケーション能力が不可欠になる。

 頼れるような友人はおらず、そもそもそんなツテがあるのであればこうはなっていまい。肉親の小夜子に至っては自身より酷いとまさに今太鼓判を押されたばかりであるからして、支援を受けづらい環境にあったというのが犬彦の不幸の1つだった。

 

 故に、理由はわからないが、女性であり且つ信頼できる熊谷先輩がこうして犬彦の異性恐怖症を調べてくれているのは犬彦にとっては歓迎すべきことなのだろう。

 

「さしあたっての課題は普通に会話できるようになることかしら。本当は触れ合えるようになると一番いいんだけど、まあそれは追々ってとこね。ひとまず無難に会話できれば支障はないのだし」

「……あ、あの、すみません。き、気のせいかもしれないんですけど……何か、よ、予定があったりとか、するんですかね?」

 

 確たる証拠があるわけではなかったけれど、思わずそう尋ねていた。

 あまりにも急な訪問に加えて、思わせぶりなその口ぶり。あらかじめ決められた予定に間に合わせようとするかのような言葉だと感じたのは気のせいだっただろうか。

 

「んー、その前に聞いておきたいんだけど、犬彦くんって明日用事とかある?」

「あ、明日? いえ、特には」

「そう、なら良かった。ぶっちゃけて言うとね、犬彦くんには明日、玲とデートしてもらえないかと思ってるのよ」

「でー、と?」

 

 あっけらかんと言われた言葉に理解が追いつかずに呆ける犬彦。

 しかしその意味を呑み込んだ途端、瞬間湯沸かし器のように顔を赤く染めて奇声を発した。

 

「い、いやいやいやいや! 何で!?」

「何で、って。顔合わせはもう済ませたんだし、後は親交を深めるだけでしょう? それに異性恐怖症を治す意味でも、身内以外の女性と接していくのは決して無駄にはならないと思うんだけど」

「いや、それはわかりますけど! だ、だったら皆で一緒に出かければいいじゃないですか! どうして俺と那須先輩だけになるんですか!?」

 

 パニックになりかけている犬彦は火を吐く勢いでそう言った。

 正直なところ、皆で行くのも2人きりで行くのも今の犬彦にとってはあまり変わらない。他人の女性というだけで犬彦にとっては等しく不安と緊張の元だ。できるのならばどちらも辞退したいというのが本音である。

 まして、尊敬する那須先輩と2人きりなんて……。想像するだけで胃がひっくり返りそうな思いだった。

 

「本当にわからない?」

 

 すがるような目を向ける犬彦に、熊谷先輩が意味深な流し目とともにそう尋ねた。

 心臓が、鷲掴みされたことに驚いたかのように強く跳ねる。

 

「な、にを」

「好きなんでしょ? 玲のこと」

 

 さらっと言われた言葉だったが、犬彦にとっては真実ヘビー級のボクサーに殴られたに等しい一撃だった。

 

「ち、ちがっ――違いますよ! 確かに那須先輩のことは尊敬してますけど、好きとか、そういうのじゃあ……っ!」

 

 尻すぼみに消えていく言葉を最後まで聞き届けて、おもむろに熊谷先輩が小夜子に水を向ける。

 

「尊敬と好きって別物なのかしら」

「さあ……。限りなく近いけど少し違う、みたいな感じなんですかね? 私はそういうの経験ないんで知りませんけど」

「手の届かない場所にいる人とか、恩のある人に対してのものかしらね。普通は」

「おおむね好意的な感情ですし、別物ってことはないと思いますよ。ただ――」

 

 ちらり、と犬彦に視線を向けて。

 

「犬彦に関しては、ほぼほぼイコールで結んでしまっていいと思うんですけどねえ」

「さ、小夜子っ!」

「そんなに恥ずかしがることないと思うけど。だって玲、同性のあたしから見ても綺麗だって思うし。犬彦くんだって、好意的な感情持ってることは間違いないでしょ?」

「そ、それは……そう、ですけど」

 

 憧れているし、尊敬もしている。嫌いなはずがない。

 ならば好きなのか、と。そう結論付けるのは流石に性急すぎると思いつつも――先程から、那須先輩の顔が頭に浮かんで離れない。

 

「……わからない、です。那須先輩は、憧れですし、綺麗、です。だけど、そんな……好き、なんて」

 

 畏れ多くて、言えない。

 続く言葉は声にならなかった。

 好きだなんて感情も抱いたことのない、異性恐怖症の俺なんかが。隣に立つことさえ、できないと思った。

 

 俯く犬彦を見ながら、ふうむ、と顎に指を添えて熊谷先輩が口を開く。

 

「難しく考えすぎなんじゃないかしら。あたしの話の持って行き方が悪かったのかもしれないし、それについては謝るわ。だけどさっきも言った通り、デートって言っても本来の目的は親交を深めることなんだし、もっと気楽に行っていいと思うわ」

「で、ですけど……いきなり2人きり、というのは。そ、それに! そもそも那須先輩の都合だって聞いてないんでしょう?」

「残念。OK貰ってるんだなあこれが」

 

 チャット画面を開いたスマホを手にしながら嫌らしく小夜子が笑った。

 

「くまちゃん先輩が何の準備もなしにここまで来るなんてのはちょっと考えが甘いでしょ。外堀なんてとっくに埋められてるようなもんなんだし、もう開き直った方がいいんじゃない?」

「ぐ……小夜子、お前」

「良い機会だと思うんだよ、私は。こうしてくまちゃん先輩がお膳立てしてくれてて、尚且つ相手の那須先輩も乗り気なんて、こんな状況そうそうあるはずないもの」

 

 それに、と細く白い指を犬彦に突きつけ、

 

「この前。結局弟子にしてもらいたいってこと言いそびれてたでしょ」

「――っあー、そうだよ、そうなんだよなあ……!」

 

 自分の特技を話した辺りの一件とか、生まれて初めてあんな風に女性に囲まれて会話したり何やらの衝撃が大きすぎて、一番に言いたかったことを話していなかったことに気付いたのが帰宅してすぐのこと。思わず頭を抱えて悶えたことは言うまでもない。

 とはいえ、犬彦も那須先輩も同じ組織の人間だ。

 もう二度と会えないわけではないのだからすぐに誘い直して頭を下げればいいだけなのだが、そんなことができるのであればここで七面倒くさい悩みに頭を悩ませてはいまい。

 

「ほら。行くでしょ?」

「……はい。行く。行かせていただきます」

 

 そう答えざるをえず、犬彦は悄然と肩を落とした。

 

 この日、犬彦は悶々と眠れぬ夜を過ごすことになる。

 

 

 

 

 

 




 那須先輩とのデート回に続く。

 小夜子・くまちゃん先輩による包囲網が完成しつつある模様。
 多分那須隊のそれとは別に専用のチャットグループができあがっててめっちゃ情報交換してる。
 くっつけようとしてるのは女子会のノリですがそのうちくまちゃん先輩の内面とかも書けたらいいなあ。

 茜ちゃん? 茜ちゃんはマスコットだから(目逸らし
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