前回のあらすじ
3週間後のライブの歌詞作りを任された悠介、なれない歌詞作りに悪戦苦闘していると新たな敵が現れる…
浦の星学院 屋上
今日も日差しが照りつけ、汗ばむ陽気だ
果「1.2.3.4 1.2.3.4…よしっ、じゃあ一旦休憩にしようか」
花「疲れたずらぁ…」
ル「ピギィ…」
善「よはぁ…」
悠「はい、疲れてても水分補給は欠かすなよ」
そう言って水を渡した
悠「他の皆もどうぞー」
曜&千「ありがと!」
梨「どうも!」
ダ「ありがとうございます」
果「さんきゅ!」
鞠「Thank you!」
ダ「所で、歌詞の方は順調なのですか?」
悠「はい!結構進んでます」
悠介は自身満々の声で答える
果「特に昨日は順調だったでしょ?ね、ゆーすけ?」
果南さんはニコニコ笑顔で聞いてくる
悠「え、昨日って、まさか…」
千「なになに?どうしたの?」
果「まープライベートだからねっ、笑」
やばい、昨日の部室での事見られてたんだ…終わった…
俺が青い顔をしていると、曜は顔を真っ赤にして俯いていた
千「どーしたの曜ちゃん?顔赤いよ?」
曜「いやいやいや!大丈夫だよ!」
梨「なんでそんなに焦ってるの?」
果南さんと鞠莉さんはそのやり取りを微笑ましく見つめていた
今日の練習は昼過ぎには終わったので、悠介は剣道の練習をするためにじいちゃんと道場に来ている
悠「それじゃ、よろしくお願いします!」
深々と頭を下げた
じ「手加減はせんぞ?、こい!」
悠介は面を狙うが軽く受け流され、逆に胴を貰ってしまう
悠「くっ、まだまだっ!」
悠介は面にフェイントをかけ胴を狙うが、これも裁かれ今度は面を貰ってしまった
悠「ちきしょう…」
じ「悠介、お前はビビっちょる、剣士は相手を恐れてはならん!雑念を捨て、気で攻撃するんだ!」
俺が、ビビっている?そうか、一昨日の戦いもそうだった。敵の強さに恐怖を感じ、本当の力が出せ無くなっていた
攻撃を受ける事を恐れずに、相手に向かって行くんだ!
悠「わかった、じいちゃん、俺を打ち続けてくれ」
じ「なに?それでは試合にならんぞ?」
悠「いいから、頼む」
じいちゃんは頷き、竹刀を構える
そらから俺の面を打ち続ける
俺は心で念じる
攻撃を恐れるな、立ち向かうんだ!
俺は攻撃を受けながらも、前に出る
そしてコートの端まで来ると、じいちゃんが大きく振りかぶったのを見逃さず、竹刀を上に弾いて面を入れた
じいちゃんは驚いたが、やがて満足気な顔になり
じ「見事じゃ、悠介」
悠「じいちゃんありがとう、わかった気がするよ」
相手を恐れずに立ち向かい、一瞬の隙をついて攻撃する
俺の心に足りなかったのは、勇気だ!
その夜 悠介の家
悠「よしっ、書けた!」
悠介は書き上がった歌詞を見つめて、満足げにした
そう思っていると、携帯が鳴る
メールが来たようだ
携帯を開くと、曜からだった
曜「こんばんは!明日もし暇だったら一緒に買い物行かない?」
明日は練習も休みで特にやる事も無いので応じる事にした
悠「おっす、明日1日暇だから全然オッケーだよ」
返事は直ぐに帰って来た
曜「本当?やったー!じゃあ、明日10時にバス停とかいい?」
悠「わかった、準備しとく」
曜「じゃあ、明日ね!」
やばい…悠介君と買い物の約束しちゃった…
これって、デートなのかな?困ったなぁ、緊張する…
でも、仲良くなるチャンスだ!頑張ろう
私は心に決心し、今日は寝る事にした
次の日
俺は毎朝使っているバス停で曜を待っていると
曜「悠介君!おはヨーソロー!」
元気よく挨拶をしてきた
悠「おはよう」
曜「とりあえず、沼津のショッピングセンターに行こう!」
私達はバスに乗って沼津駅まで行き、そこから歩いてショッピングセンターへ向かった
悠「買物ってなに買うんだ?」
曜「衣装の生地を買うんだよ!」
まず、生地屋さんへ行き次のライブの衣装のイメージを悠介君と相談しながら選ぶ
曜「こんな感じでどうかなー?」
悠「うん、いいと思うぜ!歌のイメージによく合ってると思う」
2人で選んで決めたのは、魚をイメージしたフリルを付けた衣装
衣装に必要な生地を買い、店を出るとお腹が鳴った
悠「腹減ったな、なんか食べるか?」
曜「賛成であります!」
俺達は悩んだ挙句、ハンバーグ専門店に入る事にした
悠「しっかし曜がハンバーグが好きなのは意外だったな」
曜「うん!たまに自分で作ったりもするよ!」
悠「俺は料理下手だからな…」
曜「よかったら今度作ってあげようか?」
悠「まじか?じゃあ、お言葉に甘えようかな」
曜の手料理、絶対美味しいだろうな…
お昼を食べた後、私達は服屋を回ったり、アクセサリーを見て回ったりしていた
たわいもない話しかしてないけど、やっぱり悠介君といると楽しい
帰り道
曜「今日は楽しかったー!」
悠「俺も、買い物なんて久しぶり」
曜「悠介君は、彼女とかいたの?」
曜が顔を赤らめながら聞いてくる
悠「いた事ない」
彼はぶっきらぼうに答える
曜「そうなの!もったいないなぁ…」
悠「曜はどうなんだ?」
曜「えっ、私もいた事ないかな…」
悠「お前の方が勿体ない、そんなに可愛いのに」
その瞬間、私は顔から火が出るようだった
ほんと、気づかないって幸せだね…
悠「曜の好きな人がどんな人か俺は知らないが、きちんとその人に思いが伝わるといいな、俺、応援してっから」
彼はニカッと笑ってサムズアップをして見せた
好きな人は、隣にいるのになぁ…
曜「……あのね、悠介君、実は…」
私が言いかけた途端、彼が足を止めた
彼の目線の先には、大男が立っている
大「見つけたぞ、クウガ」
その出で立ちにただならぬ気配を感じる
悠「曜、隠れてろ、奴の狙いは俺だ」
曜「…わかった、でも約束して、死んじゃだめだよ?」
悠「あぁ、わかってる、大丈夫だ」
彼の言葉を受け取ると、私は遠くの電柱の影に隠れた
次の瞬間、大男が猪に似た怪物へと変身する
ジ「さぁ、変身しろ」
ジイノは首飾りを1つ取り、巨大な槍に変化させた
悠介は変身の構えをとる
こいつを倒すには、あの力を使うしかない、
思い出せ!じいちゃんとの稽古を…
俺は絶対に逃げない、立ち向かうんだ!
悠「変身!」
悠介の体が、重厚な装甲に身をまとった戦士へと変わる
スピードを失う変わりに、凄まじいパワーと鋼鉄の鎧を持った戦士
仮面ライダークウガ タイタンフォーム
ジ「行くぞ!」
ジイノは槍を振り上げながら、クウガ目掛けて突進する
クウガは槍を軽く受け止めて掴み、ジイノのボディにパンチをいれた
あまりの力にジイノは軽く吹っ飛ばされる
ク「これが、新しい力!」
曜「凄い、あれが悠介君の新しい力…」
クウガはジイノから取り上げた槍を巨大な剣、タイタンソードに変化させる
そしてタイタンソードを携え、ゆっくりと前に進む
ジ「くっ、くそっ!」
ジイノは首飾りをちぎって槍にし、構える
クウガはジイノのに近づき、大剣で斬りかかった
ジイノはその攻撃を槍で受け止めるが、力で押されている
そしえ、剣を大きく振り上げジイノを牽制
ク「はあっ!」
次の瞬間大きく前に出て、剣頭をジイノの腹に突き刺した
必殺技 カラミティタイタン
ジイノの腹にクウガの紋章が現れる
ジ「…見事だ」
ジイノは苦しみ、大きな破裂音と共に爆発
ク「か、勝った…」
悠介は変身を解き、大きく息を吐いた
曜は悠介の元へ走り、背中に抱き着く
悠「おわっ!」
曜「よかった、かっこよかったよ」
悠「ありがと、新しい力のお陰だ」
俺はこれからも戦い続ける、この街のため、Aqoursのため、そして皆の笑顔を守るために…
3週間後 ライブ前
俺は曜に呼び出され、ステージ裏にいる
悠「いよいよだな、頑張れよ」
曜「ありがと!…悠介君、私、あなたにいつか必ず伝えるから。私の本当の気持ちを、だから…待ってて!」
曜はニカッと笑い、敬礼をした
悠「えっ、それってどういう…」
千「曜ちゃーん!そろそろ行くよー!」
曜「はーい!じゃあね!」
そう言って走って行ってしまった
今の言葉、もしかして曜の好きな人って…
水族館のイベントもクライマックス、いよいよAqoursの出番が来る
千「さぁ行こう!沢山の人の笑顔のために、1!」
曜「2!」
梨「3!」
花「4!」
ル「5!」
善「6!」
ダ「7!」
果「8!」
鞠「9!」
千「Aqours!」
全「サンシャイン!」
曜「いよいよだ」
私はステージの真ん中に立ち、曲が始まるのを待つ
全力で歌おう、彼が書いてくれたこの歌を
今ならはっきり言える、私は彼の事が好きだ
いつか届けよう、この思いを…
曲が鳴り始め、私達は歌う
「待ってて愛のうた」
今回はここまでです!