椿邸
先日に撮影した悠介の全身レントゲン写真を見つめながら、椿は考え込んでいた
アマダムから脳幹に伸びる神経の数がより多く、太くなっている…
これは一体…
その時、碑文の解析をしていたパソコンから音が鳴る
解析完了
椿「こ、これは…」
そこに書かれていた文字とは?
沼津 カジノ店廃墟
薄暗い部屋の中、沈黙が続く
ガ「ガリマ、大口を叩いたやつから死ぬ」
グ「あのクウガの力…一体なんなのでしょう?」
バ「あの方の力と同等な物を感じる、前には無かったものだ」
その時、入口の扉が開く
メ「ブウロ…来たか」
ブウロと呼ばれた男は部屋の中を見回す
ブ「随分とくつろいでいるな、そんな暇あるのか?」
?「計画は大幅に遅れている、これ以上の失態は許されない」
凄みのある声が聞こえ、その方向を全員が見る
そこには軍服を来た威厳のある男がいた
グ「これはこれは、ガドル…あの方に次ぐ力の持ち主」
ガ「いずれ超える、私は誰よりも強くなる」
男は胸を張りながら答える
バルバはその姿をみて少し笑い、ブウロに向き直り
バ「行けブウロ、命令は理解しているな?」
ブ「勿論、クウガを殺す」
男は店を後にした
浦の星学院 理事長室前
今日、全員ここに来ているのは他でもない
学校説明会の事だ
千「きっと、なんとかなるよね…」
ダ「しかし、入学希望者が増えていないのも、事実ですわ」
善「生徒がいなくちゃ、学校は続けられないもんね」
その時、理事長室の扉が開き、鞠莉が出てきた
果「どうだった?」
鞠「残念だけど、どんなに反対意見があっても、生徒がいないんじゃって…」
悠「やっぱりそうだよな…」
鞠「だから言ったの、もし増えたら考えてくれるかって、何人いればいいのって、何人集まれば、学校を続けてくれるのって」
曜「そしたら?」
鞠莉は少し俯き、答えた
鞠「100人」
千「100人…」
鞠「ええ、今年の終わりまでに少なくとも100人集まれば、来年度も募集し、入学試験を行うって」
ダ「100人って…今はまだ10人しかいないのですよ?」
梨「それを年末までに100人…」
メンバーは暗い雰囲気になるが、千歌がそれを打ち破る
千「でも、可能性は繋がった、終わりじゃない、可能が不可能か、今はどうだっていい、だってやるしかないんだから!」
果「まぁ確かにそうかー」
千歌は会談を駆け上がる
千「可能性がある限り、信じよう!学校説明会もラブライブも頑張って、集めよう、100人!」
曜「0から1へ!」
梨「1から10へ!」
千「10から、100!」
新たな目標、新たな希望への始まりだった
スクールアイドル部 部室
千「とは言ったものの…」
千歌は机に突っ伏している
曜「ラブライブの予備予選がこんなに早くあるなんてね」
悠「学校説明会とラブライブ、2曲作らなければ行けないんだろ?」
千「私ばっかりズルいー!梨子ちゃんだって2曲つくるの大変って言ってたじゃーん」
果「でも、千歌達に任せっきりって言うのもね…」
鞠「じゃあ果南、久しぶりに作詞してみる?」
果「いやぁ、私は…それ言うなら鞠莉だって作曲してたじゃーん」
ダ「衣装は私が作ってましたわね」
その時、鞠莉が何かを思いついたように手をポンと叩いた
鞠「じゃあ、千歌っちと曜と梨子で説明会用の曲を作って、残りの6人でラブライブ用の曲を作るってのはどう?」
花「それさんせいずらー!」
果「確かに、皆の負担も減るね!」
ル「でも、いきなりラブライブ用の曲なんて…」
ダ「大丈夫、私達がいますわ!」
悠「俺はどうするんだ?」
鞠「そーねぇ、悠介は全体の補佐をしてもらおうかしら!」
悠「要するに両方って事ね、わかりました!」
1番大変なポジションだなこりゃ
話し合いの結果、2年生組は千歌の家、他のメンバーは鞠莉さんの家でそれぞれ作業する事になった
ところが…
ダ「それではラブライブを突破できません!」
善「その曲だったら突破できるというの?」
鞠「花丸の作詞よりはマシです!」
ル「でも、あの曲はAqoursには合わないような…」
鞠「新たなchallengeこそ、新たなfutureを切り開くのデス!」
ダ「更にそこにお琴を!」
花「そして無の境地を!」
流石にたまりかねた悠介は
悠「ちょっと待てーい!」
その場を静止する
悠「喧嘩してる場合じゃ無いですよ!」
1年生組と3年生組はあまり関わりが無く、お互いをよく知らないのだ
ダイヤさんの発案でまずは親睦を深めようと言う事で、6人で温泉に行ってしまった
悠「やれやれ、困ったもんだな…」
曜「あはは、でも仲を深める良い機会かもね!」
悠「それで、そっちは順調なのか?」
千「うん、輝きをテーマにしようと思ってる!」
梨「結構順調よ!」
その時、曜が思い出したかのように言った
曜「そうだ!衣装のイメージも大体決まってきたから、これから買物に行かない?」
悠「俺はいいけど…いいのか?2人とも?」
千「大丈夫だよ!」
梨「後は私と千歌ちゃんの仕事だから!」
2人は優しく微笑んでくれた
悠「わかった、じゃあ行こうか!」
曜「うん!」
とりあえず沼津に行こうと言うことになり、俺達はバスに乗った
曜「えへっ、なんか、デートみたいだね!」
悠「そうだな、確かに2人切りでどっか行くなんて初めてかも」
曜は俯きながら話す
曜「今は色々大変だけど、いずれは…ちゃんとデートに行こうね?」
悠「あぁ、もちろん!」
今日は平日だが、都会というだけあって人もかなり多い
悠「すごい人だな…」
曜「都会だからね〜ここら辺は」
その時、人々が急にざわめき始めた
悠「なんだ?一体どうしたんだ?」
曜「あ!ビルの上に人がいる!」
曜が指さした方向には、それなりに高いビルから此方を見下ろす一人の男
飛び降り自殺?
そう思いかけたが、微かに伺える男の表情にはその様な感情は無いように見える
男「見つけた、クウガ!」
その時、悠介はその男と目が合ったように感じた、いや、狙いを定められたと言った方が正しいだろうか
次の瞬間、その男が鳥に似た怪物へと変身した
その様子を見ていた街の人達は恐怖し、逃げ惑う
曜「あれって…」
悠「くっ、こんな所にまで!」
怪物を見つめていた悠介の頭の中に、声が流れ込んできた
こっちに来いクウガ、俺と勝負しろ
悠「これは、テレパシー?」
あいつ、俺と決闘するつもりか?
仕方ない、行くしか…ない!
悠「曜、どこかに隠れてるんだ!後で必ず迎えに行く!」
曜「わかった…気をつけてね?」
悠「あぁ、大丈夫だ!」
曜と別れ、俺は怪物が待ち受けるビルの下に立った
俺を待っているのか?上等だ!
悠介は変身の構えをとる
悠「変身!」
仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム
ク「いくぞ!」
クウガは大きくジャンプし、ブウロが待つビルの屋上に登った
ブ「お前を射抜き殺す、ブウロだ!」
クウガは素早くマイティフォームに変身し、ブウロを殴ろうとするが、間一髪の所で上空に飛び上がられた
ブウロは懐から吹き矢のような物を取り出し、クウガ目掛けて矢を何度も発射する
大量に飛んでくる矢に、反撃の糸口を掴めない
ク「厄介だな、どうすれば…」
その時、置き去りにされたレンチが目に入った
丁度このビルは改修工事中、きっと作業員が置き忘れたのだろう
そうだ、あれを使えば!
クウガは構える
ク「超変身!」
仮面ライダークウガ ペガサスフォーム
ブ「無駄だ、死ね」
更に吹き矢を飛ばす
前転しながらそれを交わし、レンチを手に取った
ク「今だ!」
その一瞬のうちに神経を集中させ、金の力を解放する
体に電撃が走り、金色の縁のボディ、ペガサスボウガンも巨大な銃へと変化する
仮面ライダークウガ ライジングペガサスフォーム
金の力は30秒しか使えない、これで決める!」
勢いそのままにブウロに狙いを定めて、必殺技を撃とうとした、その時
ブウロは力を貯めるために一瞬隙を作ったクウガを見逃さず、吹き矢を撃ち込んだ
クウガがボウガンを構えた瞬間、矢が命中し、クウガの腕と足を抉った
鮮血が飛び散り、クウガは倒れ込む
感覚を研ぎ澄ます姿故に、痛覚も倍以上に感じるのだ
想像し得ない痛みがクウガを襲う
ク「くっ、はあっ!」
痛みに苦しみながらもなんとか引き金を引き、必殺技を繰り出す
ライジングブラストペガサス
複数打ち出された弾をブウロは体を拗らせて避けるが、1発が羽に命中した
羽に封印の紋章が浮かび上がる
ブ「があっ!くっ、こんなもの!」
その時、ブウロは驚きの行動にでた
なんと自分の羽を引きちぎったのだ
お互いに深手をおう形となった両者
ブウロはクウガにトドメを誘うとせず、その場を片羽だけで逃げ去った
クウガは白い姿まで戻ってしまい、変身も解けてしまった
ク「ちく…しょう」
悠介は何とか立ち上がろうとするが、余程のダメージを受けたのかそのまま気を失ってしまう
曜「悠介君!大変!」
遠くからその状況を見ていた私は、彼のいるビルに急いだ
今回はここまでです!