傷だらけの戦士   作:黒死牟

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今回も頑張って書きます!


第24話 自分

誰かが手を伸ばしている

 

その人物は全身白い服装をしている

 

こっちにおいでよ、君は僕の物だ

 

違う、俺はお前の物なんかじゃない、物なんかじゃ…

 

いいや、君は人間達の道具さ、僕達を倒すためだけに造られた道具

だからこっちにおいでよ、僕が君を受け入れてあげる

 

男は優しく微笑むが、その笑みには狂気すら感じられる

 

嫌だ、来るな、来るんじゃない!

 

逃げても、無駄だよ?

 

次の瞬間、男が4本角を持った怪物に変身した

強い光に包まれてシルエットしか見えず、確認出来るのは4本の角

 

あれは、まさか…

 

怪物は悠介に近づき、悠介の腹を抉る

 

うわぁー!

 

 

その時、目が覚めた

悠「はぁ、はぁ…夢、か…」

俺はベットの上に寝かされていた、自分の家ではないようだ

曜「悠介君!大丈夫?」

 

悠「曜?ここは…」

 

椿「僕の家だよ、調子はどうだい?」

なんとか起き上がるが、まだ少し目眩がする

悠「まだちょっと…でももう大丈夫です!」

 

椿「…まぁ君がそう言うならいいだろう、でも無理はしないように、心配してる人もいる事を忘れてはいけないよ?」

 

悠「そうですね…ごめんな?曜」

 

曜「ううん、大丈夫、でも本当に無理はしちゃダメだよ?」

彼女は目に少し涙を浮かべていた

彼の傷つく所は、もう見たくない…

悠「そうだ、千歌達にはこの事は?」

 

曜「心配するだろうから言ってないよ、悠介君、本当に大丈夫なの?」

 

悠「あぁ、もうこの通り!」

悠介は元気を見せつけるかのように立ち上がった

悠「とりあえず、千歌達の所に戻ろうぜ」

 

曜「そうだね、今日3人で千歌ちゃんの家に泊まる事になってるんだけど、悠介君はどうする?」

 

悠「じゃあ俺も世話になるか」

悠介は椿の方へ向き直り

悠「椿さん、手当ありがとうございました!」

深々と頭を下げた

椿「いえいえ、気をつけて帰るんだよ、それと、少し話があるんだがいいかい?」

椿は真剣な表情になる

悠「はい、なんですか?」

 

椿「他でもない、君の体の事だ」

 

椿「実は、君のレントゲン写真を前の物と見比べてみると、アマダムの神経がより太く多くなっていた、これがどういう意味かわかるかい?」

 

曜「どういう事なんですか?」

椿は少し俯き、迷いがあるように声を出した

椿「悠介君の体が、人間じゃなくなってしまうかもしれないんだ…」

 

曜「そ、そんな…」

 

椿「このまま戦いを続ければ、戦うだけの生物兵器になってしまう可能性もある」

椿は深刻な表情で話すが、それを振り払うように悠介が声を出す

悠「大丈夫ですよ!俺は、」

 

椿「どうして、そう言えるんだい?」

 

悠「根拠は無いですけど…なんか、大丈夫な気がします!」

悠介はニカッと笑った

曜「悠介君らしいね」

曜もクスリと笑う

椿は難しい顔をするが、すぐ笑みを浮かべ

椿「まぁそう言っているうちは大丈夫だね、その気持ちを忘れない事だ」

 

悠「わかっています」

 

椿「話はそれだけだ、さっ、もう夕方だ、そろそろお帰り?」

 

悠「はい!ありがとうございました!」

 

曜「ありがとうございました!」

そう言って、2人は椿の家を後にした

 

静まり返った部屋で、椿はパソコンのディスプレイに映る文字を読み上げる

椿「聖なる泉枯れ果てし時、凄まじき戦士雷の如く出で、太陽は闇に葬られん…」

この碑文は、一体…

 

 

沼津 カジノ店廃墟

バ「羽をもがれたのか、ブウロ」

 

ブ「まさか、自分でちぎったのさ、これを読み終わる迄に治る」

ブウロは本のページをめくる

バ「優雅な事だな」

 

ブ「君も読んでみたらどうだい?この文学史、カミュを」

 

バ「随分人間に馴染んだようだな」

バルバは少し笑い、その場を去った

ブ「今日の夜が、クウガの命日だ」

また1つ、ページをめくる

 

 

俺達はいつものように並んで歩く

日は傾き、少し肌寒くも感じた

曜「悠介君、お願いがあるんだけど…」

真剣な表情で話し始める

悠「なんだ?」

曜は少し俯き、何かを決心下からのように顔を上げた

曜「私、悠介君にもう戦って欲しくない…悠介君が傷つく所を…もう見たくないの…」

彼は今まで、身を呈して私達の事を守ってくれていた、例え自分の体がボロボロになろうとも…私はその姿を見るのが辛かった…彼が戦いで消耗し、傷ついていくその姿を…

悠「…ありがとう、気遣い感謝するよ、でも、俺は戦わなければならない、自分のため、Aqoursのため、この街や学校のため、そして…皆の笑顔を守るためにな」

彼の背負っているものは、私には想像がつかない、それも運命なのだろうか…

曜「わかった、でも、絶対絶対、死んじゃダメだよ?悠介君が死んじゃったら、私は…」

私の心配を跳ね除けるように、彼はニコッと笑う

悠「大丈夫だ、俺は死なない、どんな事があっても…な」

 

曜「約束だよ?」

 

悠「あぁ、約束だ」

彼が戦うのは運命、私達が出会ったのも運命

人は自らの運命を背負って生きていかなければならない

ても、運命は変えることも出来る

どうなるかは、自分次第

 

 

千歌の家

家に着いた瞬間、雨が降り出す

秋の夕立なのか、かなり強い雨だ

千「おかえり!曜ちゃん悠介君!」

 

梨「遅かったわね、何かあったの?」

 

悠「いや、ちょっと…な」

 

曜「それより作曲は?」

曜は強引に話を変えた、俺を思っての事だろう

梨「うん、こっちも少しずつ出来てきてるよ」

 

千「果南ちゃん達は今日皆でお泊まりするってー今頃頑張ってるよね」

千歌は天井を見上げながら唸る

悠「じゃあ俺達も頑張らないとな!」

 

梨「そうね!気合い入れなきゃ!」

その時、部屋の扉が開いた

志「千歌ちゃん、みんなーご飯作ったけど今食べる?」

時刻は午後7時、丁度夕飯時か

悠「はい、頂きます!」

 

梨「ありがとうございます!」

 

曜「いつもありがとうございます!」

 

志「じゃあ下で待ってるからね」

そう言うと志満さんは降りていった

千「腹が減ってはなんとやらだからね〜」

 

ご飯を食べた後、風呂に入ろうと言う事に

混浴でもどう?と誘われたが流石に断った

入りたくないと言えば嘘になるけど…

とりあえず女3人で風呂に行き、俺は今部屋で1人だ

悠「と言っても、やることも無いからな…」

俺は自分の腕をさする

今日受けた怪我の痛みが残っているのか、少し顔が歪んだ

その時、部屋の扉が開く

千「はぁ〜いい湯だった〜」

 

梨「やっぱり温泉はいいわね!」

 

曜「気持ちよかったであります!」

曜は敬礼をした

悠「おかえり、じゃあ俺も入ってこようかな」

 

千「行ってらっしゃい!」

 

 

温泉に浸かりながら、俺は物思いに耽っていた

今日受けた傷も既に治っている、でも…

悠「体の傷が治ったとしても、心の傷は中々治らない…」

例え怪物だとわかっていても、この感触は…好きになれない

俺は自分の拳を見つめる

本当は暴力なんか振るいたくない、でも戦わなければいけない…

それが、俺の運命か

考えを振り払うように頭を振った

悠「考えるのやめた、なるようになればいい」

俺は、俺らしく生きてればいいよな

 

 

風呂から上がり、再び千歌の部屋に行ってみると3人とも机に突っ伏して寝ていた

今日ずっと作業をしていたのだ、流石に疲れが溜まったのであろう

悠「ったく、しょうがねえな」

俺はとりあえず千歌をベットに寝かせ、曜と梨子を下に敷かれていた布団に寝かせ、毛布をかけた

部屋の明かりを消し俺も寝ようかと思ったが、まだ目が冴えていたので外の風に当たることにした

 

外に出ると海特有の潮風が鼻腔をつき、なんとも言えない感覚に包まれる

雨は既にやんでいて、綺麗な星空が広がっていた

悠「本当に、いい街だな」

海が月明かりに照らされ、キラキラ光っていた

曜達がライブをしている時も、この輝きと似たような感覚を感じる

Aqoursの輝き、これからも俺が守り、手助けをしていく

そうやって生きて行くんだ、俺は…

 

その時、巨大な鳥の影が横切る

そこにはフクロウの様な怪物…

悠「来たか、いくぞ!」

悠介は先程取りに帰ったバイクに飛び乗り、走り出す

この場から怪物を遠ざけるためだ

バイクに乗りながら、変身の構えをとる

悠「変身!」

仮面ライダークウガ ペガサスフォーム

クウガはそのままバイクを走らせ、山の方へと向かった

 

私は大きなエンジン音を耳にして起きる

確か皆で詩を作っている最中で…そのまま寝ちゃったのか

体の上には毛布がかけられている、悠介君が掛けてくれたのだろう

曜「そうだ、悠介君!」

咄嗟に外を見る

悠「変身!」

彼はバイクを走らせ、夜の闇へと消えていった

その後を追うように、昼間見た怪物が飛んでいく

曜「どうか、無事で…」

私はただ、祈る事しか出来なかった

彼が無事に帰ってくるように…

 

 

クウガは全速力でバイクを走らせなんとか距離を取ろうとするが、簡単に追いつかれてしまう

次々と吹き矢が飛んでくる

ク「まともに戦っても勝てない、なら!」

バイクを方向転換し、海辺へ向う

ブ「逃げても無駄だよ?」

ブウロはゆっくりとクウガに標準を合わせる

月明かりに照らされたブウロの影が目にはいった

ブ「眠るがいい、クウガ!」

矢が放たれると同時にクウガはバイクから飛び降り、一瞬でライジングパワーを解放した

同時にトライアクセラーを引き抜き、ライジングペガサスボウガンへと変化させる

そのまま引き金を引き、必殺技を放つ

ライジングブラストペガサス

研ぎ澄まされた感度を活かし、敵を射抜いた

ブウロはあまりの素早さに不意をつかれ、まともに弾を喰らってしまう

ブ「があっ!」

そのまま海に墜落し、大爆発をする

ク「なんとか…勝てたな」

今回の敵は強かった、緑の力でもギリギリだったからな、これからもたくさんそんな奴が出てくるだろう

悠介は拳を握る

それでも俺は負ける訳にはいかないんだ!

皆の笑顔を、守るために…

 

 

悠介がバイクで千歌の家に戻って来た時には、うっすら明るくなり始めている

バイクを止めて降りると、急に誰かが抱き着いてきた

曜「良かった…帰ってきてくれて」

 

悠「あたりめーだろ、簡単には負けねえよ」

彼はこれからも戦い続ける、私はそれを受け入れなければならない

今はまだ無理かもしれないけど…少しずつ進んで行ければいいよね

 

その時、上で音がした

なんと千歌が屋根の上に立っている

悠「千歌?」

 

梨「そんな所で何してるの?」

梨子も起きていたようだ

千歌は少し俯き、顔を出し始めた太陽を見る

千「輝いてる、なんか、見えたんだ、今何を言いたいか、何を思っているのか、私が私に問いかけていた答えが」

千歌の隣には歌詞ノートがある

悠「千歌らしいな」

 

曜「そうだね!」

その時、声が聞こえてくる

果「千歌ー!」

 

千「あっ!みんな!」

そこには1年生と3年生

曜「曲は出来たー?」

 

ダ「バッチリですわ!」

そう言って自身げに歌詞ノートを見せる

千「ほんと?」

 

梨「じゃあ練習しなくちゃね!」

 

曜「2曲分あるから、頑張らないと!」

 

千「うん!学校とラブライブに向けて!」

 

悠「ここから頑張りどころだな!」

全「おぉー!」

やる気に充ちた顔で拳を突き上げる

その時、鞠莉の携帯が着信を知らせていた




今回はここまでです!
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