傷だらけの戦士   作:黒死牟

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どうもこんにちは!
5thライブも終わって全国ツアーも発表されましたね!
行きたすぎる…

今回も頑張って書きます!
それでは、どうぞ〜!


第37話 接近

浦の星学院屋上

日照時間も短くなり、辺りから光が失われていく

暖かな秋も過ぎ、すっかり冬の空気に支配されている

 

悠「もうすっかり寒いな…」

 

曜「風邪ひかないようにね?」

悠介からドリンクを受け取りながら、曜は彼の顔を覗き込んだ

鞠「ダイジョーブだよ〜悠介なら!」

 

果「なんとかは風邪ひかないってね〜?」

 

悠「なにかいいましたか?」

悠介はジト目で2人を交互に見る

鞠「It’s joke!」

 

ダ「冗談はそれくらいにして、悠介さんも皆さんも体調には気をつけてくださいね?決勝も近いんですから」

 

花「マルは体力を付けるためにしっかりご飯食べてるから大丈夫ずらぁ〜」

 

善「あんたはいつも食べてばっかじゃない!」

 

ル「ルビィはお家に帰って手洗いうがいしてるから大丈夫!」

 

梨「練習で汗かいた後は、特に注意しないとね」

 

千「そうだね〜なんだか寒くなってきたよ…」

 

果「よし、じゃあ後もう一回だけ通して、今日は終わりにしよ!」

果南は胸元で手を叩く

 

メンバーは果南に元気よく返事を返した

 

 

スクールアイドル部 部室

悠「これで終わり、と」

ドリンクシェイカーやラジカセを片付け、悠介は一息を着く

 

思うと、ここに引っ越してきた時には自分がこんなことをするなんて夢にも思っていなかった

ずっと一人でいるものだと思っていた…

 

俺も、変わったんだな

 

部室の扉が開き、曜か顔を覗かせる

曜「悠介君〜ごめん!今日ちょっと衣装の生地を買い出しに行かなくって…先に帰って大丈夫だよ!」

 

悠「それなら俺も手伝うぞ?」

 

曜「それがね〜今日は沼津とは違う所に行くんだ、それにちょっと遠いし…ルビィちゃんとダイヤさんも来るから大丈夫だよ!」

 

悠「そうか?わかった、気をつけてな?」

 

曜「ありがと!帰ったら電話するから〜!」

そう言って曜は行ってしまった

廊下からダイヤさんとルビィと話す声が聞こえてくる

 

悠「ほいじゃあ俺も早めに帰りますか」

鞄を持ち上げ、部室を出ようとした時

 

善「先輩!」

扉のすぐ横に善子が立っていた

悠「善子?どうしたんだ?忘れ物?」

 

善「違うわよ!え〜っと、その…」

いつもと違う態度に悠介は困惑する

若干頬を赤く染めた善子は、もじもじしながら答えた

善「先輩って…今からヒマなの?」

 

悠「まぁ暇っちゃ暇だな、どうした?」

 

善「着いてきて欲しい所があるの…」

 

悠介の頭の中にクエスチョンマークが浮かび上がる

 

特別やることも無いし、まぁいいか

悠「いいぞ、一緒に行ってやるよ」

 

善「ほんと?やったー!さっすが、私のリトルデーモンね」

いや違うわ、と心の中でツッコミを入れながら悠介は善子に手を引かれて行った

 

 

暗がりの路地を、1人の女が歩いていた

女の額には白いバラのタトゥーが彫り込まれている

彼女、バルバは殆ど無表情なまま、暗い路地をただただ歩いていた

 

その時、女は足元に落ちていた週刊誌を取り上げページをめくった

その週刊誌には、芸能人のスキャンダルや政治家の裏の顔など様々な社会の闇にまみれた報道が書かれている

 

有名資産家の長男、夜な夜な親の金で遊ぶ

 

某チームのエースピッチャー、深夜の街で

 

元大臣、薬物取引か?

 

醜い報道の数々に、バルバは静かに声を漏らした

バ「人間とは惨めだな、他人の行いをこのように吊し上げて世間に晒し、当人の誹謗中傷をする…滅亡した方が幸せだろうな」

 

パラパラとページをめくり、ある特集ページでバルバの手が止まる

そこに書かれていた記事は、

 

未確認生命体、現る

 

仲間同士で殺し合いか?血だらけの現場

 

中でも1番大きく書かれていた文字を見た瞬間、バルバの足が小刻みに震えた

 

血で書かれた謎の紋章、殺害現場に多数

 

その紋章は、忘れもしない「あの人」のものだと、バルバは確信していた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バ「ダグバ…」

 

 

沼津 カジノ店廃墟

グ「ガドラも負けましたか…」

誰も口を開かない

 

グレムはふっと息を吐いた

グ「さて、次は誰が…」

 

?「私が行こう」

誰かがグレムの言葉を遮る

グ「ジャーザ…いいでしょう」

ジャーザと呼ばれた女は、長身で長い髪をポニーテールにしておりいかにもOLのような服装をしていた

 

その時、入り口の扉が開いてバルバが入ってくる

バ「…粛清が終わったようだ、よって、ここにいる者だけが我々の生き残りという事だ」

 

部屋にはバルバを含めて5人ほどの人がいる

 

グ「そう、ですか…」

冷たいバルバの声が、静まり返った室内にこだました

 

 

沼津

悠「おい善子!どこまで行くつもりなんだ?」

 

善「いいから!黙ってついて来なさい!」

あれから善子についって行ったと思えば、バスで沼津まで行きそこから15分ほど歩いて商店街の奥の方まで来ている

 

そこまで変な所には行かないだろうと思っているが、奇想天外な善子の性格にその可能性もゼロではないと思えてくる

 

そんな事を考えていると、善子が急に立ち止まる

悠介は勢い余って追突してしまった

悠「びっくりした…急に止まんなよ」

悠介の注意を他所に、善子は目を輝かせて目の前の店の看板を眺めている

善「ついに来た…ここに!」

文句を垂れながらも、悠介は店の看板に目をやる

 

 

そこには…

 

 

善「魔界カフェ…約束の地…(カップル限定)

 

悠「なに、これ?」

悠介は目が点になる

善「読んで字のごとく、魔界カフェよ!」

その店はまさに地獄っぽく、魔界っぽく、悪魔っぽかった

悠「まてまて!カップル限定って書いてあるぞ?」

 

善「だから!先輩を連れてきたんじゃない!」

 

悠「で、でもなぁ」

悠介は頭をポリポリとかく

脳裏に映るのはショートカットの少女

 

いいのか、これ?

 

善「私と一緒じゃ、イヤなの?」

狙ったような上目遣いを見せる

 

悠「し、仕方ねぇな、今日だけだからな!?」

 

善「やったー!(曜に頼み込んだ甲斐があったわ!)」

 

悠「ん?今なんか言ったか?」

 

善「なんでもないわよ!」

 

善子は頭の中で屋上での話を思い出す

善「お願い!どうして行きたい所があるの!」

必死に頭を下げて頼み込む

 

曜は可愛らしくう〜んと唸り、答えを出す

曜「しょうがないな〜いいよ」

 

善「ありがとう!さっすが、私のリトルデーモンね!」

 

曜「あははっ、まぁ私も今日用事あるし」

玉には、いいか

 

ということで、曜から悠介を借りた善子だった

 

 

善子は待ってましたとばかりに店内へと入って行く

その後ろ姿はとても嬉しそうに見えた

 

まぁ、俺なんかと一緒に行って嬉しがられるんならそれはそれで、よしとするか

 

自分なりに納得し、悠介は善子の後を追って入る

 

 

店内は薄暗く、まるでお化け屋敷のようだ

すると、小悪魔衣装の店員が現れ、席に通される

 

ご注文がお決まりになりましたら、お呼び下さい!

 

なーんだ、意外と普通のカフェじゃないか

そう思ってメニューを目にした悠介の表情が固まる

 

悠「なに、これ…」

 

激辛!魔界パスタ

 

漆黒のイカ墨パスタ

 

業火のピッツァ

 

マグマパフェ

 

メニューの中に書かれてある料理は、どれも普通の料理ではなく、別の世界の食べ物のようだ

 

善子は目を輝かせながらメニューを眺め、呼び出しボタンを押す

 

善「料理は私が頼むから、先輩は待ってるだけでいいわよ」

 

あぁ、俺の胃袋、持つかなぁ

 

 

魔界の料理、と表記されている割には意外と味は悪くなかった

どれもこれも魅力的で、チェーン店で食べるものよりも格別にいい味をしている

 

悠「悔しいけど、今回は善子に感謝だな」

 

善「あったり前じゃない!」

善子は満足そうにお腹を抱え、行くわよっと悠介に言う

 

会計を済ませ、外に出る

短くなった日が完全に沈み、辺りは闇に包まれている

 

悠「よし、帰るか」

うん、と善子は寂しそうに頷く

 

来た道を後戻りし、駅を目指す

善「はぁ〜満足満足!」

 

悠「意外と悪くなかったな」

 

善「もっと素直に喜びなさいよ!この堕天使ヨハネと晩餐なんて、全てのリトルデーモンの望み!ギラン」

 

悠「まぁ、確かに面白くて退屈しなかったな」

ピザの上に乗っていたハバネロを、思いっきり丸呑みした善子の姿が頭に浮かんだ

善「今絶対馬鹿にしたでしょ!」

 

悠「ばれた?」

んぎゃあぁぁ、っと善子は叫ぶ

 

でも、直ぐに向き直り

善「でも、今日は本当に楽しかった、ありがとう」

素直な心なのか、とても満足そうな顔をしている

悠「おう、俺も楽しかった、また行こうな」

 

悠介は何気なく言ったつもりだが、善子は目を輝かせる

善「え?また行ってくれるの!?」

 

悠「許可があれば、な」

 

善「なんなのよー!」

そんな事をしていると、いつの間にか駅が目の前にあった

 

善子は少し寂しそうに俯く

それを吹っ切るように、直ぐに笑顔になった

 

善「今日は本当にありがとう、楽しかった」

 

悠「おう、気をつけて帰れよ」

悠介は善子にサムズアップを向ける

 

善子は目を輝かせて、同じようにサムズアップをした

 

2人とも、いい笑顔をしていた

 

 

悠介は善子が見えなくなるまで見送り、反対方向へと歩き出す

 

帰って曜に電話するか

 

そんな事を思っていた

 

 

その時…

 

楽しそうにデートとは、呑気だな

 

心に響くような声を聞き、悠介は後ろを振り向く

そこにはスーツに身を包んだ女が立っている

 

悠「お前…まさか…」

 

女はニヤリと笑い、海岸の方へと走って行った

 

走り去る太腿には、サメのようなタトゥーが彫り込まれている

 

悠介は懸命に追い、防波堤の所で女は立ち止まった

 

?「クウガ、こここがお前の墓場だ」

女の姿が変わり、硬い鎧に纏われたサメのような怪物へと変身した

 

悠介は身構え、構える

 

悠「やれるものなら!…変身!」

仮面ライダークウガ マイティフォーム

 

勢いよく殴りかかるが、片手でパンチを受け止められる

?「残酷の戦士、ジャーザだ」

掴んだ手をそのまま投げ飛ばし、クウガは身体を打ち付ける

 

ク「くっ、なんて力だ…」

 

ジ「まだまだだ」

ジャーザは気を溜め、体の鎧を変化させる

 

ジャーザ 俊敏体

 

ネックレスを1つちぎり、槍に変化させる

 

頑丈な鎧を纏っている割には俊敏に動くジャーザに、クウガは悪戦苦闘する

 

あまりのスピードに、クウガは避けるので精一杯だ

 

ク「早いな、なら!」

アークルに手を当てる

ク「超変身!」

仮面ライダークウガ ドラゴンフォーム

鉄棒を取り上げ、ドラゴンロッドに変化させると、ジャーザの腹を目がけて突きを繰り出す

 

ジャーザはその攻撃を避け、そのまま海へと沈んでいった

 

ク「逃がすか!超変身!」

仮面ライダークウガ ペガサスフォーム

ペガサスボウガンを携え、意識を集中させる

 

敵はどこだ?まだこの近くにいるはずだ…

 

脳裏の中に海中の景色が映る

 

波の音、海流のざわめき…

 

その時、暗い海の中を滑るように泳ぐジャーザの姿を見た

 

ク「そこか!」

ペガサスボウガンを構え、必殺技を打とうとした、しかし!

 

それよりも早いスピードで、鋭利な槍が飛んできた

クウガが引き金を引く前に、槍がクウガに命中し、コンクリートの壁にクウガ諸共串刺しにする

 

左肩に刺さった槍は深く、患部からは鮮血が流れ出し槍を伝って地面に落ちる

 

ク「ううっ…があっ…」

 

感覚を通常の何百倍も鋭くするペガサスフォーム

異常な程の痛覚がクウガを襲う

 

ジ「ふん、そこで息絶えるんだな」

クウガを嘲笑った後、ジャーザは再び海に潜り、どこかへと消えてしまった

 

クウガの肩から流れる血は、留まることを知らない




今回はここまでです!
皆様からの感想、意見、お気に入り、非常に嬉しく思っています!
いつまで続くか分かりませんが、これからもどうぞよろしくお願いします!

次回もお楽しみに!
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