雨が嫌いなので嫌な季節に突入です笑
頑張って書きますのでよろしくお願いします
では、どうぞ〜!
曜の家
ダイヤさんとルビィちゃんと別れた後、私は真っ直ぐに家に帰った
今日は善子ちゃんの頼みに折れちゃって悠介君を貸しちゃたから、1人で帰るのは久しぶりに感じる
自分の部屋に入り、ベットに体を投げ出す
仰向けになりながら携帯を操作して、悠介君にLINEを送った
今帰ったよー!大丈夫?
何分か待ったが、返事は来ない
曜「ひょっとして、まだ帰ってないのかな?」
自分でそう納得して、またメッセージを送る
もしかしてまだ?ごめんねー?
帰ったら連絡してね!
はぁ〜っと息を吐き、ベットから立ち上がる
曜「お風呂にでもはいろかな」
上がる頃には返事が帰ってきているだろう
私はそう思って疑わず、1階へと降りていった
その頃、彼が苦痛に耐えていたことも知らずに…
暗闇の中、クウガのうめき声が静まり返った空気に響いてはすぐ消える
血は未だに流れ出ている
ク「くそっ!」
首筋に汗が流れる
ここが俺の、死に場所なのか?
こんな形で…
脳裏に笑顔で此方を向く曜の姿が浮かび上がる
曜……そうだ、負けてたまるか!
最後の力を振り絞り、肩の槍を渾身の力で引っ張る
少しずつ槍が動き、やがて抜け落ちた
大きな音を立ててクウガは転がり落ちる
その瞬間にクウガの身体が白い物へと変わった
仮面ライダークウガ グローイングフォーム
その姿も長く続かず、直ぐに変身は解けてしまった
悠「はあっ、はあっ…なんとか…助かったな」
荒い息を繰り返し、右肩を抑える
傷は深く、普通の人間なら当に死んでいてもおかしくない
それだけの血が地面に流れ落ちていた
悠「さぁ、早く家に、帰らなく…ちゃ…」
段々と意識が薄れていき、その場に倒れ込んでしまう
なんだ、これ?俺…死んじゃうのかな?
悠「曜…ごめん、俺もうダメ…かも…」
ポケットの中に手を入れ、携帯を取り出す
しかし、上手く操作できずに落としてしまう
そこで悠介の意識は途切れてしまった
その時、悠介の元へ1人の女が駆け付けた
女は悠介の心臓の鼓動を確認し、抱き上げる
女は悠介を担ぎ、善子が帰った方を見て、その方向に向かって走り出した
女の太腿には、豹のタトゥー柄彫り込まれていた
目の前に砂浜が広がっている
白い景色の中に、硬い鎧に纏われた怪物が立っていた
クウガは殴りかかるが、いとも簡単に避けられ、逆に地面に倒される
鎧の怪物は不気味な笑みを浮かべ、クウガの肩に槍を突き立てる
苦痛に顔を歪める
その表情を狂気じみた顔で見つめ、怪物は槍をもう1本取り出す
それをクウガの胸に向けた
ドスの効いた低い声で、その怪物は呟く
「ここがお前の、墓場だ…!」
悠介は右肩に鋭い痛みを感じ、目を覚ました
額から冷たい汗が流れ落ちる
体を起こそうとするが、力が入らない
どうやらベットに寝かされているようだ
誰が巻いてくれたのか、自分の身体には包帯がしてある
所々不格好だが、一体誰が…?
悠「縁起でもない夢だな…それに、ここは一体?」
自分の部屋…でもない
部屋の雰囲気はいかにも女の子の物で、至る所に小悪魔のぬいぐるみが飾ってある
それに嗅いだ事のある甘い香水の匂い
まさか…
部屋の扉が開き、この家の「住人」が姿を現す
善「あら、起きたの?」
悠「善子…俺はなぜ…?」
善「何故って、先輩が私の家の前に倒れてたんじゃない、それで私がここまで先輩を運んだのよ」
善子の言葉に、悠介は困惑する
俺がここに、倒れていた…?
善「びっくりしたわよ!コンビニに行こうと思って外に出たら、先輩が倒れているんだもん」
悠「そうか…お前が助けてくれたのか」
誰だ?誰が俺をここまで?
善「もうちょっと感謝しなさいよ!このヨハネが直々にあなたを手当してあげたんだから!」
そう言って腕を組む
よく見ると、善子の指には幾つかの切り傷があった
床にもちぎれた包帯が少しちらばっている
不器用な彼女なりに頑張ってくれたのだろう
悠「ありがとうな、手がそんなになってまで手当してくれて」
善「べつに、こんなの大したことないんだから!先輩が居なくなっちゃう事に比べたら…こんな傷、幾らでも献上してあげるわよ」
彼女はぷいっとそっぽを向いていたが、頬をかすかに赤らめていた
悠「善子のおかげで、俺は今生きている、本当にありがとう」
善「と、当然よっ!あなたは私の、リトルデーモンなんだから…」
悠介はクスリと笑い、現実に戻る
悠「そういえば、練習はどうしたんだ?」
時計は午前10時を示している
今日は土曜日だから学校は無いはずだ
善「果南が休むのも大切だから今日は休みにするって、だから今日は何もないわよ」
その事を聞いて、悠介はほっと胸を撫で下ろす
決勝も近いこの時期に、皆に迷惑をかける訳にはいかない
それくらい大事な時期なのだ
その時、悠介の携帯が電話の着信を知らせた
善子は通話ボタンを押し、悠介に携帯を手渡す
スピーカーから聞こえてきたのは、心配そうな声だった
曜「悠介君?今どこにいるの?」
悠「曜か…自分の家だ!今起きた所だよ」
悠介はわざと元気な声で答える
善子には、その声は空元気のようにしか聞こえなかった
曜「……嘘、だって私、今悠介君の家の前にいるんだ、いるなら出てきてよ」
悠「そ、それは…」
曜「教えて?今、どこにいるの?昨日何かあったの?」
善「諦めて正直に言った方がいいわよ」
悠「分かった…実はだな…」
沼津 カジノ店 廃墟
ジ「バルバ、条件は満たしたぞ、私はセミファイナルゲームに進む」
バルバはジャーザを見つめ、不敵な笑みを浮かべる
バ「クウガはまだ死んでいない」
ジ「バカな、私はこの手で!」
バ「死体は、確認したのか?」
ジ「そ、それは…」
ジャーザは下を向く
バ「奴の気配はまだ消えていない、自慢をするのは功績を上げてからにしろ」
バルバの威圧的な言葉に、ジャーザは歯ぎしりをした
沼津港前
悠介と善子は、曜と合流し、昨日の出来事を話す
曜「無茶しないでって、言ったでしょ?善子ちゃんが助けてくれなかったら今頃どうなっていたと思ってるの!」
悠「…ごめん、」
曜「私がどれだけ心配したか…分かるの?」
曜は目から大粒の涙を流す
悠介は曜をそっと抱き寄せ、強く抱き締めた
悠「悪い、曜の気持ちを考えてやれなくて…ごめんな」
曜「悠介君が居なくなったら、私…」
悠「分かってる、大丈夫だ、俺はずっと、お前の傍に居るから」
そう言って、お互いを更に強く抱き締めた
善子はその様子を、穏やかな表情でずっと見つめる
その時…
3人の目の前にサメのような怪物が立ちはだかる
ジ「見つけたぞクウガ、やっぱり生きていたか」
悠介はジャーザを睨みつける
悠「悪いな、オレは往生際が悪いんだ」
ジャーザは不気味な笑みを浮かべる
ジ「いい度胸だ…!」
耳の装飾品を1つちぎり、槍に変化させる
悠介はジャーザと正面から対峙する
悠「曜、確かに時には逃げることも大事だ、それも1つの勇気かもしれない、でも…守りたい者のために拳を奮う、それもまた、勇気なんだと俺は思う」
曜は微かに頷き、涙を拭う
曜「私、信じてるから」
悠介は前を向きながら、サムズアップをして見せた
悠「俺は逃げない、変身!」
仮面ライダークウガ マイティフォーム
ジャーザは槍を振り回しながらクウガに近づく
クウガは槍を避けながらジャーザに近づき、懐に潜り込んだ
ク「超変身!」
仮面ライダークウガ タイタンフォーム
ジャーザの腹に思いきり肘打ちをし、槍をもぎ取った
腹を押さえ、後退するジャーザ
槍をタイタンソードに変化させ、剣先を向ける
ジャーザはまた不敵に笑う
ジ「そうでなくては面白くない、しぶといからこそ…殺しがいがある!」
ジャーザは気合いを入れ、体を変化させる
体の線が太くなり、鎧も巨大になる
ジャーザ 剛力体
装飾品をちぎり、大剣に変化させた
ジ「また串刺しにしてやる」
ジャーザはクウガの肩を目がけ、真っ直ぐに剣を伸ばす
間一髪で避けるが、右肩に激痛が走る
ク「ぐっ…」
まだ怪我が治ってないのか…くそっ!
剣と剣が激しくぶつかり、甲高い金属音が鳴り響く
ジャーザは腕をクウガの首に回し、動けないようにした
そして、もう片方の手で剣を構える
ジ「終わりだ、クウガ!」
ク「くっ、まだだ!」
ジャーザの腹に思いきり肘打ちをする
相手が怯んだすきにクウガは剣をもう1つ奪い、タイタンソードへと変化させた
ジャーザは腹を抑えながらクウガと対する
ジ「舐めた真似を…!」
クウガは意識を集中させ、気を高めていく
電撃が走ると同時に鎧に金色の筋が入り、剣も巨大化する
仮面ライダークウガ ライジングタイタンフォーム
ジャーザは大きく前に出、その体目掛けてクウガは2本の剣を突き刺した
強化された剣は硬い鎧を突き破り、深々と体に刺さる
突き刺した箇所には封印の紋章が浮かび上がり、ジャーザを苦しめる
ライジングカラミティタイタン
ジャーザは苦しみの声を上げながら、力を失っていく
ジ「バカな…この私が、クウガなどに…」
次の瞬間、クウガは大きくスイングして、自身の体ごとジャーザを海へと落とす
高い水しぶきが上がり、曜と善子は直ぐに駆け寄る
2人がが海に落ちるのと、その体が爆発するのはほぼ同時だった
曜「悠介君!」
善「うそ…」
かなりの爆発、普通の人間なら絶対に助からない
曜は瞳から涙を流し、俯く
曜「………ばか…」
その時、2人の背後から聞き覚えのある声が聞こえてきた
悠「おい、なに泣いてんだよ」
曜は充血した目で悠介を見つめ、その懐に飛び込む
曜「悠介君のバカぁ…無茶しないって、約束したでしょ…」
曜は大粒の涙を流す
善「もう!びっくりさせないでよ!死んだかと…」
善子の目にも光る物がある
悠「悪かったな、ああするしか考えつかなかったんだよ」
悠介は曜を慰めながら、赤く染った太陽に目をやる
今度の敵は強かった…これからももっと強い奴が出てくるだろう
でも俺は負けない、例えこの身が壊れようとも、彼女達を守り続ける
それが俺の義務であり、本当にやりたいことなんだ
お気に入りしてくれた方、本当にありがとうございます!
これからもよろしくお願いします!
次回もお楽しみに!