お待たせしました!
日常パートの新キャラ登場です!!
13話 日常と現実と…
あの日起こった事件は 鎌倉 特別危険廃棄物漏出問題 と名付けられ発生から一カ月が経ち、事態は俺達や伍箇伝の刀使そして刀剣類管理局と自衛隊の対応で一応の鎮静化を見たがそれでも荒魂の発生率は高いままだ
当時は臨時局長として俺、衛藤勇刀が何故か未成年ながら折神朱音さんや沢山の人に支えられながら先陣切って今後の対策等の取り決めや関係各所への事情説明を行った
今になって思えばとんでもない仕事をしてたもんだと思うが、当時の俺にはそんな事を考える余裕は無かった
現場で戦う刀使の子達の負担や不安を少しでも軽くしてあげたい一心だった
そして今は臨時局長の任を長船女学園の真庭学長に引き継ぎ、高校生には分不相応な仕事から解放されたと思っていた
「はぁ~毎日毎日大騒ぎしやがって、近所迷惑も考えろっての」
しかしそうは問屋が卸さなかった
連日俺の自宅前には報道陣が大挙して押し寄せて来ていた
これは他の六刃将メンバーも同じ状況であった
一つ違うのは報道陣への対応を両親が行っているという点だった
学校へも両親が送り迎えをしてくれているそうだ、羨ましい
和人も親戚の大人が送り迎えをしてくれているらしい
ウチの保護者は出張と称して何処をほっつき歩いているのか解らず消息不明だった
俺が居ない間に何度か帰って来ていた様だが最低限の掃除と意味不明な書き置きだけが残されていた、一度読んですぐ捨てたから詳しい内容までは憶えていないがふざけた書きだしだった事だけは覚えてる
そんなこんなで俺は登下校もコソコソ隠れながら行っていた
幸いにも俺達は刀使の術を使う時写シを張る必要は無い様で生身で迅移(俺達が使う物は少し違う)が使用可能だった
その為毎日学校まで迅移の特訓だった
因みに俺達高校生組は六刃将としての活動期間中のたらない出席日数や単位の分は補習を受ける事で補ってもらっている
折神家からのお達しとその後の前出の事件収束に貢献したのが大きかったようだ
そして今日も今日とて学校へ着くと
「あ~~~いたかったぜ~~~~!ゆ~~~う~~~と~~~~~!!!!!」
「喧しい!!」
「げほぉあっ!?」
「まさか後ろ回し蹴りで来るとは……流石だぜ、隊長」
「隊長言うな!お前は俺の部下じゃねぇ」
勇刀が教室へ続く廊下を歩いていると正面から男子生徒が飛びついて来たが
それを勇刀は躊躇なく後ろ回し蹴りで蹴り飛ばした
蹴り飛ばされた生徒はゴロンゴロンと廊下を転がっていた
こうして、俺の何気ない1日が始まっていく
通常の授業を消化し昼休みとなり勇刀は友人達と昼食をとっていた
「それにしても、勇刀はなにがどうなって御刀に選ばれちまったんだ?妹の試合を観に行くってから何があったんだ?急にお前が刀使になったってニュースで見て驚いたんだぜ?」
「何度も言ってんだろ、俺にも何で御刀に選ばれたのかわからねぇし、六刃将として活動してた間の事は守秘義務と緘口令が敷かれてて話せねぇんだってのいい加減しつけーよ」
「なんだよー!少しぐらいいいじゃねーかよケチー!」
「
「そうですよ研吾さーん、また蹴り飛ばされちゃいますよ~~」
「そうですねー、今度は朝みたいな手加減ありじゃなくて今度は手加減なしで蹴り飛ばしますね~~」
「ちょっ!敬語止め!なんでいきなりよそよそしくなるんだよ~~!」
「研吾…」
「
「…いい加減にした方が良いと思います…」
「蔵澤お前もかぁ~~~~~~!!!!!!チックショォーーーーーーー!!」
浅井研吾は騒々しくその場を去って行った
「アイツは相変わらず騒がしいな、ある意味安心したぜ」
「でも研吾君が勇刀君の事心配してたのは本当だよ」
「そうだね、勇刀が帰って来て一番嬉しいのは研吾だと思うよ」
「あぁ、いつも以上に騒がしいからな…」
「そうか……おまえ等、放課後暇?」
その問いに全員が頷き、その後は何時も通りの学校生活が続いて行った
そして放課後
「まったく!なんだよ勇刀の奴!久しぶりに会ったんだからもっと構ってくれてもいいじゃねーか!いいよいいよ!もう俺だけでどっか遊びに行っちゃうもんねー!頼まれても誘ってやんねーよーだ!」
研吾はまだ昼の事を根に持っているようでブツブツ呟きながら校門へ向かって歩いていると
「おっ!やっと来たな研吾」
「えっ?」
「遅いですよ研吾さ~~ん」
「待ちくたびれたぞ…研吾」
「早く行こうよ、研吾く~~ん」
研吾が見た先には勇刀達が待っていた
「勇刀何で…」
「何でって遊びに行くからに決まってんだろ?早く行くぞ研吾」
「でもお前補習が」
「補習は終わったからな!今まで遊べなかった分遊ぶぞ!だからお前も一緒に来いよ」
「……よぉーし解ったぁ!!お前等今日は遊び尽すぞぉ!!!オレについてこぉーーい!!」
その後勇刀達はゲームセンターやダーツにビリヤードにカラオケと法令で定められた高校生が出歩ける時間のギリギリまで遊び尽した
「いやーー!遊んだ遊んだ!」
「なんだかあっという間だったね」
「あぁ、こんなに遊んだのは久しぶりだ…」
すっかり暗くなった帰り道を5人は歩いていた
「すっかり暗くなっちまったな、上川は家まで送ってくか?」
「うぅん、私は大丈夫!私の家この直ぐ近くだし、大島君が途中まで道一緒だから」
「そうか、なら上川の事頼んだぞ、
「大丈夫、研吾君に任せるより安心だから」
「そいつはどういう意味だ祝ぉ!!」
「研吾…近所迷惑だ」
「くぅっ!!」
「それじゃぁまた明日ね!勇刀君!研吾君!晴季君!」
「また明日」
「それじゃぁ、俺達もここで…」
「それじゃぁな勇刀!今日は楽しかったぜ!また明日な」
「じゃなぁまた明日」
勇刀一人になった事でその場は急激に静まり返った
そして勇刀も歩き出すかと思いきや
「よぉ、俺一人になったんだ、いい加減出てきたらどうだ?真希」
「っ!?……流石だね、何時から気付いていたんだい?」
勇刀が見上げた屋根の上から人が飛び降りてきた人物は
折神紫親衛隊第一席 獅堂真希だった
「あの日から行方不明で何処ほっつき歩いてるのかと思ったらこんな所に居るとはな、寿々花も心配してたぞ」
「それに関しては済まないと思っているよ、でも僕にはやらなければいけない事があるんだ」
「それは、お前一人だけでやり遂げなきゃいけない事なのか?」
「あぁそうだ、親衛隊として紫様のお傍に居ながらタギツヒメの存在に気が付く事が出来なかった事への償いなんだ」
「じゃぁお前なんで俺の前にノコノコと現れた?それだけの覚悟と決意があるなら、俺の所に来る必要なんて無かったんじゃねーのか?」
「あぁ、そうだねその通りだ…でも、無意識の内にここに来ていたんだ」
彼女の顔には影が落ち、その表情は親衛隊第一席として常に高みを目指し上を向いていた頃からは想像もできない程に沈んでいた、今の彼女の心の中にあるのは罪の意識、折神紫の最も近くにいた自分がもっとしっかりしていればこんな事にならなかった
自分が折神紫の異変に気付いてさえすればこんな事にはならなかった
自分が自分が自分が自分が自分自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が自分が
と自分で自分を責め続けていた、責任感の強い彼女ならば当然のことだった
そんな彼女が無意識の内に助けを求めて勇刀を訪ねてきた、プライドの高い以前の彼女からは想像できない事だった、それ程までに彼女は追い詰められていた
「僕は…誰かに、いや他の誰でも無い君に背中を押して欲しかったんだと思う」
「んで俺の所に来たと…はぁそれよりも真希」
「ん?なんっ!?ちょっ何をしてっ!?」
勇刀は真希の手を引いて抱き寄せてフードを取り首筋に顔を近づける
「真希…お前」
「なっなんだい!?」
「風呂どころかシャワーすら浴びてねぇだろ?」
勇刀に抱きしめられたまま固まっていた真希はその一言で再起動した
「いいいいいいや!いいいいいいつもは毎日ちゃんとおおおおおおお風呂に入って清潔にしているんだがいいいいいい今はタギツヒメをおおおおおお追って宿無し根無し草の生活でしかたなく、うわっ!衛藤勇刀一体どこへ!?」
「そんな事だろうと思ったぜ、どうせ飯も碌に食って無いんだろう?なら風呂のついでに飯食ってけ」
「そんなっ!?そこまで世話になるわけには!」
「お前と会った事は誰にもいわねぇから安心しろ、それにそんな状態の女の子放っておけるかよ」
勇刀は真希の手を引いて家に帰った
「おっお邪魔します」
「取り敢えず今から風呂沸かすからソファで寛いでろ」
「僕も何か手伝うよ」
「こっちの事は気にすんな、落ち着かないなら庭で素振りでもしてな」
勇刀は真希に素振り用の木刀を持たせてさっさとキッチンに入り食事の準備をしていた
真希はその言葉に甘え素振りを始め、お湯が沸くと
「服は脱いだら洗濯機に入れとけ、洗っといてやる、乾くまではブカブカかも知れないけど俺のジャージで我慢してくれ」
「ここまでしてもらっているのに文句を言うほど図々しくは無いよ」
「シャンプーとかボディソープは勝手に使ってくれていいぜ」
「あぁありがとう」
「んじゃ風呂から上がったらリビングに来い、飯用意しとくから」
そう言い残し勇刀は脱衣所から出て行った
そして真希も着ていた物を脱ぎ浴室へ入った
「はぁ……温かいな、どうしてこうも惹かれるんだろう、彼には不思議な魅力がある」
真希は浴槽に浸かりながら湯気の漂う天井を見上げて体を包み込む温もりに全身の力が抜けていくのを感じた
その感覚はとても心地のいいものだった
その後真希は身体と頭を洗いもう一度湯に浸かり浴室を出た
するとリビングから良い香りが漂ってきた
「お先にお風呂を頂いたよ、ありがとう」
「おう、どういたしまして、んじゃ次は飯だ!早く座れよ」
「あぁ、これは凄いな、どれも美味しそうだ」
食卓の上には鶏のから揚げに出汁巻き玉子にサラダや味噌汁などのメニューが並んでいた
「あぁ腕によりをかけて作ったからな、おかわりもあるから沢山食えよ」
「それじゃぁ、いただきます!」
「召し上がれ」
二人は手を合わせて料理に箸をつける
「まずはから揚げから頂こう、はむ…っ噛めば噛むほど中から肉汁が溢れ出てくる!外はかりっと中はジューシー!こんな美味しいから揚げを食べたのは初めてだ!」
「そうか、お口にあったならよかった、どんどん食べて良いぞ!」
「この玉子焼きもふわふわでよく出汁が効いている!どれもこれも美味すぎる!!」
「お~~すげぇ食いっぷりだな…」
勇刀は真希の食レポを聞きながら箸を進めて行き対する真希は勇刀の作った料理に夢中になっていた
相当腹減ってたんだな真希の奴
凄い勢いで食べ進めて行く真希を見ていた
そして食事を終えると
「ご馳走様でした。凄く美味しかったよ」
「そいつは良かった…んで何か尻尾は掴めたか?」
「今の所タギツヒメは各地で荒魂を倒しノロを吸収している様だ、到着する頃には何時も手遅れだけどね、それから関係があるかどうかは不明だが鎌府の高津学長が姿を消したそうだ」
「あぁそれについてが俺達にも報告が来てる、夜見も姿を消したそうだ」
「なんだって!?」
「夜見の経歴を調べて見たが親衛隊入隊前は鎌府に居たそうだな、んで舞衣ちゃんと沙耶香ちゃんから話を聞いたが高津学長に忠誠を誓っているようだったらしい、夜見は高津学長に何か恩義があるんだろう」
二人は少し沈黙してお茶を啜る、その時の心境を知る者は誰も居ない、ただ二人はやるべき事は解っていた
「真希」
「なんだい?」
「お前に六刃将隊長として調査を命じる、タギツヒメ及び高津雪那の所在を調べろ、恐らくそこに夜見も居るはずだ」
「その任務請け負おう、必ず掴んでみせるよ」
「報告は俺の所へ来て直接か端末へ頼む、それから軍資金も支給するから無理はするな」
「相変わらず君は心配性だね、でも心遣い感謝するよ」
「んじゃ今日はもう寝ろ、俺も明日は用事があるからな」
「あぁそうさせてもらうよ」
「客間に布団出してあるからそれ使いな、おやすみ」
真希は一足先に客間で床に着き、勇刀は食事の後片付けに取り掛かった
「ふぅ、明日は美濃関か……さっさと片付けて速く寝よう」
下洗いした食器を食洗機にかけ勇刀も自室のベッドで眠りに着いた
とじとも
で可奈美が来てくれなくて少し落ち込み気味の作者です。
新コラボの可奈美の衣装が可愛すぎてツライ