なああああああああああああがらく!!
おぉおおおおおおおおおおおまたせ!!!
しぃいいいいいいいいいいいました!!!!
海翔が通っている学校のクラスでは何やら日記の発表を授業の中で行っていた
授業参観の日だった様で教室の後方には生徒の家族が並んでいた。
「今日はお姉ちゃんの通っている学校に勇刀おにーちゃんが来るとお姉ちゃんから聞いたので、
お姉ちゃんが通っている鎌府女学院に遊びに行ってきました。」
糸見海翔の衛藤勇刀観察日記
○月×日
今日は勇刀おにーちゃんに会いにお姉ちゃんが通っている学校に行きました。
「みあげた夜空のほしたちのひーかーりー!」
海翔は歌を口ずさみながら足取り軽く歩いていた
その様子を見ていたすれ違った人達は無意識に笑顔になっていた
そんなことには一切気づかずに鎌府女学院の校門を潜った
「勇刀おにーちゃんはどーこかなー?」
「おや?貴方は確か…」
「あっ!つぐみお姉ちゃん!」
「糸見さんの弟さんですね、こんなところでどうしたんです?」
「えっとね!今日勇刀おにーちゃんが来るってお姉ちゃんから聞いて会いに来たんだ!」
「そうだったんですね、実は私も衛藤さんに会いに行く所だったので一緒にいきましょう」
「うん!一緒に行こー!」
海翔が出会ったのは鎌府女学院高等部2年の潘つぐみだった、つぐみは海翔とはぐれないように手を繋ぎ勇刀のもとへ向かった
片や女子高生、片や背中に御刀を背負った小学生という世間一般から見れば珍しい組み合わせであった
「今衛藤さんはここで鎌府の刀使と関東へ派遣されてきた他校の刀使の皆さんと立ち会いをされているそうです」
「おぉ~!たくさん人が居るね!」
二人は道場の窓から中を覗いていた、視線の先では4人の刀使と同時に立ち会いを行っていた
4人は一斉に斬りかかるがそれをいとも簡単にいなし弾き返している勇刀がいた
「その様ですね。やはり衛藤さんとの立ち会いは現場に出る方には大人気ですね」
「なんでー?」
「やはり実績がありますからね~、彼に育てられた美濃関学院の彼女達を見れば一目瞭然です。」
「ほらほら!動きが鈍ってきてるぞ!まだ始まって3分しか経ってないよ!スタミナが足らないんじゃないか!?」
勇刀おにーちゃんは鎌府の刀使のおねーちゃん達と立ち合いをしていました。
みんな、真剣におにーちゃんに立ち向かっていて凄くかっこよかったです。
「うっ!まだまだぁ!!」
「はぁっ!」
「絶対一本取る!」
「行きます!!」
「よぉしその息だ!」
勇刀と立ち会いをしている4人はもとより、それを周囲で見学している刀使達も食い入る様見つめて集中力を高めていた
その様子を見ていたつぐみが海翔の方を見ると
「っ~~~~~!!」
「おやおや…それじゃぁ行きますか?」
「うんっ!!」
海翔は目を爛々と輝かせて落ち着きが無かった
その様子を見てつぐみは海翔の手を引いて道場の中へ入っていった
「失礼しまーす」
「おー、ひろーい」
道場の中は独特な匂いと雰囲気が漂っていた
海翔は物珍しそうに周囲を見渡していた
「あぁ?お前がここに来るなんて珍しいじゃねーか、つぐみ」
「七之里さんこそ、ここに来る様なキャラでしたっけ?」
「キャラってなんだよ、アタシが道場に居るのは場違いだってか?お前こそ子供連れて何してんだ」
「この子は糸見さんの弟さんですよ、今日は糸見さんに衛藤さんが来ることを聞いて会いに来たそうです。」
「はじめまして!糸見海翔です!」
「おう、アタシは七之里呼吹だ、よろしくな」
「よろしくね!呼吹おねーちゃん!」
海翔と呼吹が自己紹介をして話していると誰かが近づいてきた
「海翔……」
「あっお姉ちゃん!」
「来てたんだ、迷子にならなかった?」
「うん!つぐみお姉ちゃんと一緒に来たんだよ~」
「そう…ありがとうつぐみ、海翔がお世話になりました。」
「いえいえ、この位お安いご用ですよ」
弟を送り届けてくれたつぐみにお礼をしている所から、ちゃんとお姉ちゃんなんだなと言うことが垣間見えた瞬間だった
この時の事をその場にいた呼吹は後にこう評している
あの時の沙耶香は今までとは随分違って見えた、なんつーんだろうな背伸びをしてお姉ちゃんぶるんじゃなく自然体で姉として振る舞えてた
そこへ立ち会いを終えた勇刀が来た
「よぉ海翔久しぶりだな!」
「うん!久しぶり勇刀おにーちゃん!」
海翔が勇刀に飛び付き再会を喜んでいた
そこへ可奈美がタオルとドリンクを持って来た
「お兄ちゃん、はいタオルとドリンクだよ」
「ありがとう可奈美………ふぅ」
「しっかし勇刀もよくやるよな、休日に鎌倉にまで呼び出されて大勢の相手させられてんだからな、良い迷惑だろ?」
「そうなの?…勇刀は休日に私達の相手をするのは、嫌?」
「そんなこと無いから大丈夫だよ、ふっきーがふざけて言ってるだけだから」
呼吹の何気ない言葉に沙耶香はショックを受け、すがるような目で見つめて来たので勇刀は
少し苦笑いになりながらも安心させるように沙耶香の頭を撫でながら言うと安心したように勇刀の手を受け入れていた
「むぅ~~~っ!!」
「可奈美お姉ちゃんどうしたの?」
「ん~、あれは気にしなくても大丈夫ですよ。」
「だな、ありゃあ大好きなお兄ちゃん取られて拗ねてるだけだ、ほっとけば勇刀が何とかするだろ」
「原因は七之里さんだったと思いますけど……まぁ良いでしょう」
3人はじゃれあっている兄妹を見つめていた
しかし痺れを切らしたかのように海翔が勇刀に歩み寄っていき
「ねぇねぇ!勇刀お兄ちゃん!僕とも立ち合おうよー!」
「おぉ良いぞー」
「私も…海翔と一緒にやる、良い?」
「いいぞ、んじゃ始めるか」
3人は御刀を抜き距離を空ける
当然ながら3人の眼は真剣なものになっていた
道場に緊張が走る
「………ゴクッ」
「「「っ!!!!!」」」」
誰かが緊張に耐えられず生唾を飲んだ音が聞こえた
それを合図にしたのか、3人が同時に動き出した
それとほぼ同時に金属がぶつかり合う音が響いた
「また速くなったな沙耶香ちゃん!」
「うん、勇刀に誉めてもらいたいから…頑張った……」
「そうか、んじゃまぁそのまま頑張れ!」
「よいしょぉおおお!!」
「あーまあまだっつーの!ほらよ!」
「うわぁっ!」
最初に斬りかかってきた沙耶香の剣を受け止め
後ろから頭上から襲ってきた海翔は沙耶香共々斬り上げて弾く
その力を利用し二人は勇刀から距離をとった
僕も全力でおにーちゃんに斬りかかったけど簡単に防がれてしまいました。
「やっぱり勇刀は一筋縄じゃいかない」
「うん!やっぱり勇刀おにいちゃんは強いなぁ~!」
「流石伸び盛りコンビだわ、俺もウカウカしてられねぇな」
今の一連のやり取りを見ていた外野の刀使達は食い入る様に見ていた
3人の打ち合いは続き、2対1という圧倒的に不利な状況であっても、涼しい顔で沙耶香と海翔の相手をする勇刀を見て
改めて人外級の強さを再認識すると共に自分達との差を痛感する一同なのだった
しかしそれでも彼女達が心折れず諦めずにいられるのも、勇刀のおかげだった
そんな中心中穏やかでない少女が一人
(むぅ~~~~っ!次は私とお兄ちゃんで立ち合おうと思ってたのにぃ!!)
この日の夜、勇刀は夜中まで拗ねてしまった妹の相手をさせられる事になるのだが、それを勇刀が知る術は無かった
この間にも3人の打ち合いは続いていた
「やっぱり…強いね」
「あはははは!楽しいね!勇刀おにーちゃん!前通ってた道場にいたどんな人達より強いよ!」
「おうよ!今俺が勝てないのは師匠位のもんだ!、だから全力でかかってきな!!」
己の持てる技量を総て注ぎ込んでも尚越えられない存在との戦いに海翔と沙耶香は自然と笑顔になっていた、その顔をみた勇刀も自然と笑顔になる
「それじゃぁ僕も全力で行くよーーー!霜天に座せ!!」
「ちょっ!それはいくらなんでもヤバッ」
「氷輪丸!!!!」
その瞬間、一瞬にして道場の総てが氷雪に包まれた
「あれ?みんな?」
「………っ海翔ぉお!!」
「あっ勇刀おにーちゃん大丈夫だった?」
氷像と化していた勇刀が氷を砕くと
その衝撃で周囲で凍り付いていた観戦していた刀使達を覆っていた氷も砕けて事なきを得た
「こんな所でお前が刀剣解放したらどうなるか位ちゃんと考えろっ!」
「うわぁーーーーん!ごめんなさーーーい!!」
海翔は勇刀にこめかみの部分を両サイドから拳の出っ張っている所でグリグリと押し込まれていた
「へっくしゅ!これが海翔君の御刀の力……」
「想像以上……クシュン!」
「とんだとばっちりだぜチクショウっ…うぅさび~」
「こここれは、また興味深い能力ですね……ヘクシュ!」
一瞬で道場が氷に覆われ中にいた刀使達が寒さに凍えていると
「なんだ!何があった!」
真庭本部長が到着し事情を説明すると、海翔には烈火のごとくお怒りの真庭本部長に説教をされた
そして海翔が御刀である程度の氷を除去した後、小学生一人にすべてやらせる訳にもいかず、全員で道場の清掃と簡易の点検を行い、本格的な点検は後日行われることになった
「手伝ってくれてありがとうございました。あとごめんなさい」
清掃終了後、海翔は沙耶香に促され自分の事を手伝ってくれた人達にお礼と謝罪をしていた
なおその場に居た全員に凍傷といった怪我は無かったため快く謝罪を受け入れていた
「おう、さーてもう夕飯の時間か~」
「でもこの時間の食堂はいつも混んでるから……」
「マジか…しゃーねぇどっか食いに行くか 」
「それなら、良いところがあるぜ」
「七之里さん、もしかしてあそこですか?」
「あそこ?」
「あぁアタシがよく行くラーメン屋だ」
「ラーメンか良いね!じゃぁそこ行くか!」
「さんせーい!」
「僕も行くーー!」
「でも海翔の分まで出せるお金…持ってない、それに舞衣にそういうのはあんまり食べちゃいけないって」
「えーー」
「ほんとに沙耶香に対しては過保護だな~」
「舞衣ちゃんらしいなぁ」
「二人の分は俺が出すから大丈夫、それに舞衣ちゃんには俺が話すから大丈夫だよ」
みんなと行けずに少し寂しそうな沙耶香を見かねた勇刀は彼女の頭を撫でながら
話すと沙耶香もうんと頷いた
「それじゃぁ行くか!ふっきー案内よろしく!」
「よぉし!アタシに着いてきな!」
「「おぉーーー!」」
「まったくあいつら元気だな」
「早く行かないと置いていかれちゃいますよ」
「はいはい、わかりましたよつぐみパイセン、行こう沙耶香ちゃん」
呼吹の後を元気良く着いていく可奈美と海翔を見てため息混じりに眺めていたが
つぐみに急かされて渋々沙耶香の手を引いて呼吹達に着いていった
「おーっすオヤジ、やってるか!」
「おっなんだ呼吹ちゃんじゃねーか、随分と久しぶりじゃねえか」
呼吹が行きつけのラーメン屋はカウンター席が10席程の小さな店だった
中では快活な初老の男性が仕込みをしていた
「最近荒魂ちゃんがわんさか出てくるからよ~」
「そうか~、やっぱり大変なんだな、今日は一人かい?」
「いや、アタシ含めて6人だ」
「なんだ随分大所帯じゃねーか、んじゃこっち側に座んな」
「おうサンキューオヤジ!おーい空いてるってよ」
「良かったー空いてなかったらどうしようかと思ったぜ」
「いらっしゃ…い………」
オヤジは呼吹が呼び込んだ人物を見て我が眼を疑いそして固まった
「こんばんは」
「こんばんはーー!」
「ああああんた、六刃将の!呼吹ちゃんこりゃいったい」
「まぁせっかく鎌倉まで来たんだし鎌府の食堂ってのもアレだと思ってよ、アタシが連れてきた」
突然目の前に鎌倉特別廃棄物漏出問題発生時、初期対応で群がる荒魂を刀使達の先頭に立って戦った、功労者が現れたとたんにオヤジはあわてふためいていた
「そうか、なら呼吹ちゃんの顔に泥を塗るわけにもいかねぇな!店自慢のラーメン腹一杯食ってってくんな!」
「おう!んじゃアタシはいつものな!」
「それじゃぁ私は醤油ラーメンにしましょう」
「私はとんこつ!」
「沙耶香ちゃんと海翔も好きなの頼んで良いからな」
「本当に…良いの?」
「もちろん!沙耶香ちゃんにもお美味しいもの食べてほしいんだ」
「ありがとう、勇刀…海翔はなに食べる?」
「んーとねー!僕チャーシューメン!」
「私は…塩ラーメン」
「んじゃぁ俺は味噌ラーメン大盛り!」
「あいよ!んじゃぁちょっと待ってな!」
全員の注文を聞き、オヤジは調理に入った
その瞬間から顔つきが変わり職人の顔になった
そして全員の注文がほぼ同時に提供された
「はい!お待ち!!」
「お~~、これは美味しそうですね」
「美味しそうじゃなくて旨いんだよ!ここのは!」
「嬉しい事言ってくれるじゃねぇか呼吹ちゃん!ささっ!熱いうちに食ってくれよ!」
「それじゃぁ…」
「「「「「いっただきまーーーーす!!!」」」」」」
みんなが食べ進めているとき不意に餃子の皿がそれぞれの前に置かれた
「それから、これはサービスだ」
「良いんですか?」
「あぁ、俺達にはこんなことしか出来ないからな、巷じゃ刀剣類管理局を批難する声が態勢を占めてるが、そういうこと言ってるのはあの戦いを目の前で見てない奴等だ、俺は知ってるぜ、皆を護るために年端もいかない子達が大きな荒魂に立ち向かっていたのを」
オヤジは照れくさそうに頬を掻いて言葉を区切るが間もなく続ける
「護られた人間の代表ってわけじゃないが、心ばかしのお礼だ…ありがとう」
「それじゃぁ、これは遠慮無くいただきます。オヤジさんも身体にきをつけて美味しいラーメンを出来るだけ長く作って下さいね。」
「おうよ!身体の頑強さは誰にも負けねぇからよ!また食いに来てくれよな!」
「必ず来ますよ。こんなに旨いラーメンは何度でも食べに来ます。」
その後は皆でワイワイと食事をして鎌府に戻り就寝した。
海翔の日記を聞いていた教室は雰囲気はいつもとは違っていたが、海翔は気にしたそぶりはなく誇らしげな表情だった
「…っはい!糸見さんありがとうございました!それで糸見さんは発表するまでにどんな学びや目標が見つかりましたか?」
「勇刀おにーちゃんはいつも 力の強さは心の強さだ、心が強ければ辛いことにも苦しい事にも自分を信じて立ち向かえる と言っていました。」
その言葉を聞いた教室に居た海翔以外の全員がその言葉に聞き入っていた
「そして僕の目標は勇刀おにーちゃん見たいに強くて優しい人になることです!!」
その宣言と同時に海翔の持っていた六刃将専用のスペクトラムファインダーが荒魂出現のアラームを発した。
その直後荒魂発生を知らせる校内放送が流れ、荒魂出現の現場が近隣であった影響で児童と保護者は避難準備に入った
海翔も教師の引率で校庭に避難し、学年毎に並んで待機していた。
「ん~~、連絡まだかな~…おっ勇刀おにーちゃんからだ!」
待機中、端末をいじっていた時勇刀から通信が入った
「海翔、今学校か?」
「うん!そうだよー」
「そうか、なら荒魂が出たのは知ってるか?」
「うん!でも今は見んなと一緒に避難してるよ」
「ならそのまま待機だ、現場までの直線上に海翔の学校があるからそこで合流する、はぐれ荒魂が来たら海翔が対処だ、現場判断で刀剣解放も許可する」
「はーい!」
「それじゃぁ後でな」
「うん!ばいばーい!」
海翔は通話を切り担任の所へ向かう
「せんせー」
「糸見さんどうしたの?」
「えっとね、今から六刃将のお仕事始めるから言いに来たの、はぐれ荒魂が来たら僕がやっつけるね!」
「………えぇならお願いします。」
「うん!」
このとき彼女は教師としては苦渋の判断だった
しかし今は海翔に頼る他無い状況でもあった為やむ終えず承諾するしかなかった
そして勇刀の予想が的中し大本からはぐれた荒魂が群れて海翔のいる学校に襲いかかった
そこからの海翔の行動は早かった
「みんな落ち着いて!まずは先生達の言うことを良く聞いて素早く移動!荒魂は僕がやっつけるから安心してね!…写シ」
海翔は写シを張り御刀を抜いて荒魂を斬り祓って行く
その姿にその場に居た全員が避難を忘れ眼を奪われていた
淡々と舞うように荒魂を斬り祓う姿に
そして最後の一匹を倒した時、刀使数名を連れた勇刀が合流した
「海翔!」
「勇刀おにーちゃん、こんにちは~」
「丁度倒し終わったみたいだな」
「うん!ぜーんぶやっつけたよ!凄いでしょ!」
「あぁ、凄いぞ!」
「えへへ~~!」
「衛藤隊長!私達はこの後どうしましょう!」
勇刀が海翔の頭をワシャワシャと撫でていると後ろで待機していた刀使達が指示を求めてきた
「では隊を二つに分ける、長崎、姫野、鴨、成瀬、長江、岩倉の6名は児童、教師、保護者を避難所まで護衛任務だ、隊長は成瀬、隊長補佐に岩倉だ」
「「了解です!!」」
「任務終了後は速やかに本隊に合流だ、それ以外の子は俺達と荒魂退治だ!」
「「「「「「はいっ!!」」」」」」
「行くぞ海翔!」
「うん!」
海翔と勇刀は刀使達を引き連れ荒魂退治へと向かった
そして残った6人は速やかに護衛対象を避難させるべく行動を開始した
隊長である成瀬に海翔の担任が心配そうに話しかけてきた
「それでは皆さんは私達が避難所まで護衛します!」
「あの!糸見君は大丈夫でしょうか…」
「…大丈夫ですよ、あのお二人は刀使の中でも最強クラスの剣士ですから、それに勇刀さんが一緒ならどんな荒魂が出てきても心配はありません。」
成瀬は彼女の心配を少しでも和らげようと落ち着く様に語りかける
「そうですか……」
「教師としては心苦しいかもしれませんが、今は皆さんの安全を確保する事が第一です。皆さんを速く目的地まで送る事が出来れば、私達も先に行った方々と合流できます。」
「はい、分かりました。宜しくお願いします」
「はい!お任せ下さい!」
その後は護衛も何事も無く終り、荒魂退治も海翔と勇刀と刀使達の活躍により早期に終息した
事後処理も終わり、海翔と勇刀が学校に戻ると一足先に戻って来ていた児童達に歓迎され、二人は暫くの間、児童達に質問攻めになっていた
この度は投稿が遅れてすみませんでした。
仕事で忙殺&長期の体調不良で投稿が遅れに遅れました!
ちなみに最後に出てきた6人の刀使ですが
とじとものサポートメンバで刀使科に所属している
長崎 澄
姫野 志保
鴨 ちなみ
成瀬 実紀
長江 ふたば
岩倉 早苗
の六名です。
ちょいちょいサポメンも出して行こうと思ってます。